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電気自動車とハイブリッド車どっちがエコ?環境とコスト(電気代/ガソリン代)を徹底比較

EV・V2H 2025年10月27日更新

次世代自動車の購入を検討する際、多くの方が「電気自動車(EV)とハイブリッド車(HV)は、結局どっちがエコなの?」という疑問に直面します。環境性能や経済性を比較する声は多いですが、どちらが本当に「エコ」なのかは、一概に結論が出せないのが実情です。

結論から言えば、「エコ」の定義(環境負荷か経済性か)と、あなたの利用状況、特に「自宅に太陽光発電があるか(または導入予定か)」によって、その答えは全く異なります。

この記事では、住まいとエネルギーの専門家の視点から、EVとHVの「エコ」性能を多角的に比較し、V2H(Vehicle to Home)や太陽光発電との連携まで含めた、後悔しないための判断基準を徹底解説します。

この記事の要点(結論)

  • 環境(エコロジー):走行時のCO2排出量はEVがゼロです。しかし、バッテリー製造時や発電方法まで含めたLCA(ライフサイクルアセスメント)で比較すると、日本の電源構成(火力発電が中心)ではHVがエコ(CO2排出量が少ない)となるケースもあります。
  • 経済性(エコノミー):EVはガソリン代がかかりませんが、電気代がかかります。HVは低燃費ですがガソリン代が必要です。EVは「太陽光発電+V2H」と組み合わせることで、「走る蓄電池」として家庭の電気代を大幅に削減できる強力な経済的メリットが生まれます。
  • 総合判断:自宅に太陽光発電があり、V2Hを導入できる環境(主に戸建て)であれば、EVは環境面・経済面の両方でHVを凌駕する「エコ」性能を発揮します。太陽光発電がない場合は、車両価格や利便性のバランスでHVが合理的な選択となる場合も多いです。

第1章:EV・HV・PHEVの基本構造と「エコ」の定義

【この章の要旨】

「電気自動車とハイブリッド車どっちがエコか」を判断する前に、それぞれの仕組みと、「エコ」という言葉が持つ二重の意味を理解する必要があります。EVは電気のみ、HVはガソリンとモーター、PHEVはその中間的な特性を持ちます。「エコ」には「環境負荷(エコロジー)」と「経済性(エコノミー)」があり、両者は必ずしも一致しません。

EVとHVは似ているようで、その動力源とエネルギー補給の方法が根本的に異なります。PHEV(プラグインハイブリッド車)も含めて、基本的な違いを整理しましょう。

各車両タイプの特徴

  • EV (Electric Vehicle:電気自動車)100%電気モーターのみで走行します。ガソリンエンジンは搭載しておらず、走行中にCO2や排出ガスを一切出しません。エネルギー源はバッテリーで、家庭用コンセント、専用充電器、または街中の急速充電スタンドから充電します。日産「リーフ」やテスラ各車が代表的です。
  • HV (Hybrid Vehicle:ハイブリッド車)ガソリンエンジンと電気モーターの2つの動力源を持ちます。発進・低速時はモーター、加速・高速時はエンジン主体など、効率の良い方(または両方)を自動で切り替えて走行します。搭載バッテリーへの充電は、主にエンジンの動力や減速時の回生ブレーキで行い、外部からの充電はできません(※)。トヨタ「プリウス」や「アクア」が有名です。
  • PHEV (Plug-in Hybrid Vehicle:プラグインハイブリッド車)HVの進化系で、外部からの充電(Plug-in)が可能な大容量バッテリーを搭載しています。短距離(数十km程度)ならEVとして電気のみで走行でき、バッテリーが減ると自動でHV走行に切り替わります。EVの「排出ガスゼロ走行」とHVの「航続距離の長さ(ガソリンさえあれば走れる)」を両立できます。三菱「アウトランダーPHEV」などが該当します。

(※一部、外部充電できないHVをHEV(Hybrid Electric Vehicle)と呼称する場合もありますが、本記事では一般的なHV(ストロングハイブリッド)を指します。)

「エコ」の2つの側面:環境(Ecology)と経済性(Economy)

「どっちがエコ?」という問いには、2つの意味が混在しています。

  1. 環境(Ecology):地球環境への負荷が少ないこと。主にCO2(二酸化炭素)排出量の少なさを指します。
  2. 経済性(Economy):家計に優しいこと。車両価格(イニシャルコスト)や、燃料代・維持費(ランニングコスト)の安さを指します。

走行中CO2ゼロのEVは「環境的」に見えますが、車両価格が高く「経済的」とは言えない場合があります。一方、HVは車両価格がEVより安価で低燃費(経済的)ですが、ガソリンを燃焼させるためCO2を排出(環境負荷あり)します。この2軸で比較することが重要です。

【この章のまとめ】

EVは電気100%、HVはエンジン+モーター(外部充電不可)、PHEVは両者の中間(外部充電可)と整理できます。「エコ」の比較は、環境負荷と経済性(コスト)の両面から行う必要があります。

第2章:【環境編】ライフサイクル(LCA)で見る「どっちがエコ?」

【この章の要旨】

「走行中」のCO2排出量だけを見れば、EVが圧勝です。しかし、資源採掘、製造(特にバッテリー)、発電、廃棄まで含めた「ライフサイクルアセスメント(LCA)」で比較すると、結論は単純ではありません。EVの充電に使う「電気の質(電源構成)」が、環境性能を左右する最大の鍵となります。

環境負荷(CO2排出量)を正しく比較するには、車が走っている時(Tank to Wheel)だけでなく、燃料(電気・ガソリン)が作られる過程(Well to Tank)や、車自体の製造・廃棄過程まで含めたトータル(LCA)で見る必要があります。

走行時(Tank to Wheel)の比較

これは非常にシンプルです。

  • EV:CO2排出量 ゼロ
  • HV/PHEV:ガソリン燃焼分を排出(HVは燃費が良い分、ガソリン車よりは少ない)

この点だけを見れば、EVが最も環境にエコであると言えます。

燃料採掘・発電時(Well to Tank)の比較

EVはCO2を排出しませんが、その動力源である「電気」を作る際にCO2が排出されている可能性があります。

  • EV:日本の電源構成は、2022年度時点で約70%以上をLNG(液化天然ガス)や石炭などの火力発電に依存しています。火力発電で生み出された電気でEVを充電する場合、その発電過程でCO2が排出されており、これを「間接的な排出」と呼びます。
  • HV:ガソリンの採掘、精製、輸送の過程でCO2が排出されます。

出典:資源エネルギー庁「日本のエネルギー 2024年度版」

製造・廃棄時を含めたLCA(ライフサイクルアセスメント)比較

LCAは、車が生まれてから廃車になるまでの全工程でのCO2排出量を比較する考え方です。

  • 製造時:EVは、大容量バッテリー(リチウム、コバルト等のレアメタルを含む)の製造に多くのエネルギーを必要とします。そのため、車両製造時点でのCO2排出量は、HVやガソリン車よりも多くなる傾向があります。
  • LCAトータル:走行距離が長くなるほど、走行時にCO2を出さないEVが有利になり、製造時の排出量を逆転していきます。

ここで重要なのが「Well to Tank(発電時の排出量)」です。様々な研究機関の試算がありますが、共通しているのは以下の点です。

火力発電中心の電力でEVを充電する場合、総走行距離(例:10万km~15万km)によっては、LCAトータルでHVの方がCO2排出量が少なくなる(=エコである)可能性がある

逆に言えば、もしEVを「再生可能エネルギー(太陽光発電など)」の電気で充電できるなら、発電時のCO2排出もゼロに近づくため、製造時のマイナスを早期に回収し、LCAトータルでHVやガソリン車に対し圧倒的に有利(=最もエコ)になります。

比較軸 EV(火力発電中心) EV(太陽光発電) HV(ハイブリッド車)
製造時CO2 多い(バッテリー製造) 多い(バッテリー製造) 比較的少ない
発電時CO2 多い(間接排出) ほぼゼロ (ガソリン精製分)
走行時CO2 ゼロ ゼロ 少ない(燃費による)
LCA評価 HVに劣る可能性あり 圧倒的に優位(エコ) 現状の日本では優位な場合あり
※LCA評価は走行距離、車両クラス、電源構成の前提条件により変動します。

【この章のまとめ】

環境面での「エコ」は、EVを「何の電気で走らせるか」に大きく依存します。日本の電力事情だけを考えるとHVがエコな場面もありますが、自宅の「太陽光発電」で充電する前提なら、EVが真にエコな選択肢となります。

第3章:【経済性(コスト)編】電気代 vs ガソリン代 どっちが得か

【この章の要旨】

経済的な「エコ(エコノミー)」を、初期費用(車両価格・補助金)とランニングコスト(電気代・ガソリン代)で比較します。EVは車両価格が高いものの、補助金によってHVとの価格差は縮まります。最大の焦点はランニングコストであり、ここでも「太陽光発電の自家消費」がEVの経済性を飛躍的に高める鍵となります。

環境面で太陽光発電が鍵となることは分かりましたが、家計(コスト)の面ではどうでしょうか。

初期費用(車両価格と補助金)

車両本体価格だけを比較すると、一般的に「EV > PHEV > HV > ガソリン車」の順に高額です。これは主に大容量バッテリーのコストが要因です。

しかし、EVやPHEVの購入には、国(経済産業省)による「CEV補助金(クリーンエネルギー自動車導入促進補助金)」や、各自治体(都道府県・市区町村)独自の補助金が適用される場合が非常に多いです。これらの補助金を活用することで、HVとの実質的な価格差は数十万円程度に縮まるケースも少なくありません。

一方、HVの補助金は「エコカー減税」などの税制優遇が中心であり、購入時に直接交付される補助金(CEV補助金)は対象外となることが多いため、初期費用はEV/PHEVより抑えられる傾向があります。

出典:一般社団法人 次世代自動車振興センター(CEV補助金)

ランニングコスト(燃料代)の比較

維持費の中で最も差が出るのが燃料代(電気代 vs ガソリン代)です。ここでは「年間10,000km」走行することを前提に、3つの充電パターンでEVの燃料代を試算し、HVと比較します。

車両タイプ 燃料/電力源 前提(燃費/電費・単価) 年間燃料代(目安)
EV(太陽光充電) 電気(自家消費) 電費 6km/kWh

太陽光の売電単価 16円/kWh(※自家消費分の機会費用)

約26,667円

(10,000km ÷ 6 × 16円)

EV(夜間電力) 電気(買電) 電費 6km/kWh

夜間電力単価 30円/kWh

約50,000円

(10,000km ÷ 6 × 30円)

HV(ハイブリッド) ガソリン 燃費 25km/L

ガソリン単価 175円/L

約70,000円

(10,000km ÷ 25 × 175円)

EV(日中充電) 電気(買電) 電費 6km/kWh

日中電力単価 45円/kWh

約75,000円

(10,000km ÷ 6 × 45円)

※数値はあくまで試算の一例です。電費・燃費は車種や走行条件により、電力・ガソリン単価は契約プランや地域・時期により大きく変動します。太陽光充電のコストは「もし売電していたらいくらになったか」という機会費用で計算しています。実際の手出しは0円に近いですが、経済的価値として計上しています。

この試算から分かるように、EVの経済性は「いつ充電するか」に大きく依存します。

  • 太陽光発電で充電:ランニングコストは圧倒的に安くなります。売電するよりも自家消費(EV充電)した方が経済的メリットが大きくなる(売電単価<買電単価のため)ため、実質的なコストメリットはさらに大きくなります。
  • 夜間電力で充電:HVよりも安価になる可能性が高いです。
  • 日中の高い電気で充電:HVよりコストがかかる(=エコではない)逆転現象も起こり得ます。

【この章のまとめ】

経済性(コスト)の比較では、補助金を含めた初期費用と、ランニングコストをトータルで見る必要があります。ランニングコストは、EVを「太陽光発電の電気(自家消費)」で充電できる場合、HVに対して大きな優位性(=エコ)を持ちます。

第4章:EVの価値を最大化する「V2H」と太陽光発電

【この章の要旨】

EVの真価は、単なる移動手段としてではなく、家庭用エネルギーシステムの一部として機能する点にあります。「V2H(Vehicle to Home)」を導入し、太陽光発電と連携させることで、EVは「走る超大容量蓄電池」となり、環境と経済性(電気代・防災)の両面でHVにはない圧倒的な「エコ」を実現します。

これまでの比較で、EVのエコ性能は「太陽光発電」との連携が鍵であることが見えてきました。その連携を最大化する機器が「V2H(Vehicle to Home)」です。

V2H(Vehicle to Home)とは?

V2Hとは、EVやPHEVの大容量バッテリーに貯めた電力を、家庭の電力として使用(放電)できるようにする機器(充放電設備)のことです。単なる「充電器」が一方通行なのに対し、V2Hは「充電(車へ)」と「給電(家へ)」の双方向通信が可能です。

太陽光発電+V2H+EVが最強の「エコ」である理由

この3つを組み合わせることで、家庭のエネルギー利用が劇的に最適化されます。

    1. 電気代(経済性)を最小化できる日中、太陽光発電で生み出した電気をV2H経由でEVに大量に充電します(①自家消費)。夜間や悪天候時は、電力会社から高い電気を買う代わりに、EVに貯めた電気をV2H経由で家庭に供給します(②放電)。

      これにより、電力の自給自足率が最大化され、高騰する電気料金の購入を最小限に抑えることができます。これはHVには絶対に真似できない、EV(とPHEV)ならではの強力な経済的メリットです。

    2. 環境負荷(CO2)を最小化できる太陽光という再生可能エネルギーで発電した「クリーンな電気」でEVを走らせ、家庭の電力も賄うことができます。第2章で述べたLCA(ライフサイクルアセスメント)において、最もCO2排出量が少ない(=最も環境にエコな)状態を実現できます。
    3. 最強の防災対策(蓄電池)になるEVのバッテリー容量は、日産リーフで40kWhや60kWhと、一般的な家庭用蓄電池(5kWh~15kWh程度)の数倍にもなります。

      災害などで停電が発生した際、V2H(自立運転機能付き)があれば、EVが「超大容量の家庭用蓄電池」となり、家庭の電力を数日間~1週間近く賄える可能性があります。これもHVにはない大きな価値です。

V2H導入の注意点

V2Hの導入には、機器本体の費用(数十万円~)と設置工事費が必要です。ただし、EV/PHEV購入時と同様に、CEV補助金や自治体の補助金の対象となる場合が多く、実質負担額を抑えて導入できる可能性があります。

【この章のまとめ】

EVを単なる「車」として見るとHVとの比較で悩みますが、V2H・太陽光発電と連携する「家庭のエネルギーリソース(走る蓄電池)」として捉え直すと、HVにはない圧倒的な「エコ(環境・経済・防災)」の価値が生まれます。

EVを「走る蓄電池」として活用するV2Hの仕組みや、定置型蓄電池との違い、導入費用や補助金について詳しく知りたい方は、無料で「蓄電池・V2Hの基礎知識 E-BOOK」で要点だけ押さえておくと判断がしやすくなります。 ※費用や制度適用は条件により異なります。

第5章:結論:あなたにとって「電気自動車とハイブリッド車どっちがエコ」か

【この章の要旨】

最終的に「電気自動車とハイブリッド車どっちがエコか」は、あなたのライフスタイルと設備状況(特に太陽光発電)によって決まります。環境・経済・防災のすべてを最適化したい(太陽光あり)ならEV、初期費用と利便性のバランスを重視する(太陽光なし)ならHVが合理的な選択肢となります。

これまで見てきた環境面・経済面の比較を踏まえ、ご自身の状況に合わせてどちらが「エコ」な選択となるか、判断基準を整理します。

EV(電気自動車)が「エコ」になる人

      • 自宅に太陽光発電がすでにある、または導入予定である(特に戸建て)。
      • V2Hも導入し、EVを「走る蓄電池」として活用したい。
      • 家庭の電気代を根本から削減したい。
      • 停電(災害)時の電源として、大容量の備えが欲しい。
      • LCAを含めた環境負荷(CO2排出)を本気で最小限にしたい。
      • 年間の走行距離が長く、ランニングコストの安さを重視する。
      • 自宅で普通充電ができる環境がある。

HV(ハイブリッド車)が「エコ」になる人

      • 自宅に太陽光発電を導入する予定がない。
      • V2Hの導入(追加コスト)は考えていない。
      • 車両の初期費用(補助金適用前)をできるだけ抑えたい。
      • マンションなど集合住宅に住んでおり、自宅での充電が難しい。
      • 長距離運転(出張や帰省など)が多く、充電切れの不安をゼロにしたい。
      • まずはガソリン車よりも低燃費で環境負荷の低い車に乗り換えたい。

PHEV(プラグインハイブリッド車)が「エコ」になる人

      • 上記EVとHVの両方のメリットが欲しい(両方の妥協点とも言えます)。
      • 普段の近距離(通勤・買い物)はEVとして太陽光充電などで「エコ」に走り、週末の長距離はHVとして「利便性」を確保したい。
      • V2Hによる蓄電池機能(停電対策)にも興味がある。

【この記事の総まとめ】

「電気自動車とハイブリッド車どっちがエコか」という問いの答えは、「太陽光発電とV2Hがあるなら、EVが環境・経済の両面で最強のエコ」、**「それらがないなら、初期費用と利便性でHVがエコ(経済的)な選択肢」**となります。

電気代の高騰や環境意識の高まり、災害への備えが重視される現代において、「車」を「家庭のエネルギーシステム(蓄電池)」の一部として捉える視点(=EV+V2H+太陽光)は、今後ますます重要になるでしょう。目先の車両価格だけでなく、10年スパンでのトータルコストと、ご家庭のエネルギー自給まで含めて判断することが、後悔しない選択の鍵です。

よくある質問(FAQ)

Q1. EV・V2H・太陽光発電の補助金は併用できますか?

多くの場合、併用可能です。国(経済産業省・環境省など)や自治体(都道府県・市区町村)が、それぞれ個別の補助金制度(例:国のCEV補助金、自治体のV2H設置補助、太陽光発電補助など)を設けています。

ただし、補助金の種類によっては「国の〇〇補助金と併用不可」といった条件が付いている場合や、申請窓口が異なる場合があります。また、補助金は年度ごとに予算や要件が大きく変わるため、最新情報の確認が不可欠です。

※最新年度の募集要項・交付要綱を確認してください。

出典:一般社団法人 次世代自動車振興センター、各自治体ホームページ

Q2. 太陽光発電がないとEVはエコじゃないですか?

「走行時」はCO2ゼロのためエコと言えます。ただし、経済性(コスト)と環境(LCA)の2点で注意が必要です。

  1. 経済性:電力会社から電気を買って充電するため、ガソリン代(HV)と比較した際のコスト削減メリットは小さくなります。特に日中の高い電気料金で充電すると、HVより割高になる可能性もあります。
  2. 環境(LCA):充電する電気が火力発電由来だと、発電所でCO2が排出されます。ライフサイクル全体で見た場合、HVの方がCO2排出量が少なくなる(=エコ)と試算されるケースもあります。

太陽光発電がない場合、EVのエコ性能(環境・経済)は限定的になると言えます。

Q3. EVのバッテリー寿命は? V2Hで使うと劣化しますか?

EVのバッテリー寿命は非常に長く、多くのメーカーが「8年16万km走行時点で、バッテリー容量の70%程度を保証」といった手厚い保証を付けています。車本体の寿命より長く持つ可能性も高いです。

V2Hで家庭用蓄電池として頻繁に充放電(電気の出し入れ)を行うと、走行のみの場合より理論上は劣化が早まる可能性があります。しかし、近年のバッテリーマネジメントシステムは非常に高度化しており、劣化を最小限に抑える制御が行われています。また、V2Hによる経済的メリット(電気代削減)が、将来的なバッテリー劣化の懸念を上回るケースが多いとされています。

※詳細は各自動車メーカーの保証規定をご確認ください。

出典:各自動車メーカー保証規定

Q4. V2H機器の費用相場と選び方は?

V2H充放電設備の費用は、機器本体の価格と設置工事費を合わせて、約80万円〜150万円程度が相場です(補助金適用前)。多くのケースでEV本体のCEV補助金や自治体補助金の対象となり、実質負担額は抑えられます。

選び方のポイントは以下の通りです。

  • 対応車種:ご自身のEV/PHEV(CHAdeMO規格)に対応しているか。
  • 出力:標準的な3kWか、より早く充放電できる6kWか。
  • 系統連系:停電時に「自動」でEVからの給電に切り替わるか(全負荷/特定負荷)。
  • 補助金対象製品か。

導入には専門的な電気工事が必要なため、必ず太陽光発電やV2Hの施工実績が豊富な専門業者に相談してください。

 

この記事の監修者

中田 萌

『お客様に寄り添うこと』をモットーに日々の業務に取り組んでおります。
太陽光発電の活用方法や蓄電池の導入などのご相談は年間2000件以上頂いており、真摯に問題解決に取り組んできました。
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中田 萌
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