シャープ蓄電池の特徴とは？ラインアップや価格・保証について解説！

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太陽光発電や蓄電池について、大手をはじめ各電機メーカーは新機種を投入して激しい販売競争を繰り広げています。

シャープも販売競争に参加している企業の一つです。

今回はシャープ蓄電池の5つの特徴や蓄電池のラインアップ、シャープ蓄電池の価格や保証についてまとめます。

シャープはどんな会社？

シャープは大正12年に創業した企業です。
金属加工やシャープペンシルの開発などで有名になった企業でしたが、関東大震災で大きな被害を受けたため拠点を大阪に移して再起を図りました。

ラジオメーカーとして成長した会社は戦後に大きく成長。
テレビ生産で事業規模を一気に拡大します。太陽光発電に着手したのは1959年です。
しかし、2010年代に経営が悪化し倒産の危機を迎えました。

2016年、台湾の鴻海精密工業がシャープの3分の2弱の株式を取得し経営権を得ると経営の立て直しに成功しました。

シャープ蓄電池の特徴

シャープの蓄電池にはどのような特徴があるのでしょうか。
5つの特長についてまとめます。

消費電力や設置場所で蓄電池を選べる

1つ目の特徴は消費電力や設置場所で蓄電池を選べることです。
シャープの蓄電池は停電時に最低限の電力を賄う小容量のものから、ほとんどすべての家電製品が不自由なく使える大容量のものまでバリエーション豊富で、必要に応じて蓄電池容量を選べます。

設置する場所については、基礎工事の工程を大幅にカットできる簡易基礎でも設置可能です。
工期を短縮できるので使用可能になるまでの時間が短く、購入後、比較的短期間で使用可能です。

太陽光発電と組み合わせると有効活用できる

2つ目の特徴は太陽光発電と組み合わせることで有効活用できることです。
単体でも災害など非常に対する備えとして機能する蓄電池ですが、太陽光発電と組み合わせることで電気代の節約やCO2排出削減などが達成できます。

シャープの太陽光発電と蓄電池システムは経済性モードとクリーンモードの2つのモードで運用できます。

経済性モードで運用する場合、太陽光発電で余った電力を売却し、夜間の割安な電力を購入して蓄電します。
発電量が少ない朝晩に蓄電池にためた安い夜間電力を使用するため、電気代を削減できます。
売電収入や深夜電力を組み合わせることで経済的負担を軽減できます。

クリーンモードで運用する場合、太陽光発電で余った電力は蓄電池に蓄え、発電量が減少する朝晩や太陽光発電ができない夜間に蓄えた電力を使用します。
できるだけ太陽光発電で生み出された再生可能エネルギーを使用するため、CO2の排出削減に貢献できるモードです。

HEMS（ヘムス）と連携できる

3つ目の特徴はHEMS（ヘムス）と連係できることです。
HEMSとは「Home Energy Management System」の略称で、家庭内での電力の使用状況を見える化し、家電などを制御することでエネルギーの無駄をなくすことです。

HEMSを導入すると、クラウド上のAIとHEMSが連携して日々の電力の消費量や太陽光発電での発電量を計算。
翌日の余剰電力量を予測して、深夜に蓄える電力量を決定するといったことが可能となります。

また、「AI雷注意報連携」機能を搭載しているため、AIが落雷による停電などのリスクがあると判断すると自動的に充電を満タンにするといった対応を取ってくれます。
また、家電の使用状況も明確になるので、節電ポイントがはっきりします。

停電時でも電化製品を使用できる

4つ目の特徴は停電時でも電化製品を使用できることです。
停電になると当然のことながら電化製品が使用できなくなります。
短時間の停電であれば問題ありませんが、数時間・数日の停電になると冷蔵庫のものが腐ったり、調理や入浴ができなかったりと日常生活に支障が出てしまいます。

太陽光発電と組み合わされた蓄電システムであれば、昼間は太陽光発電により電気を得られ、夜間でも昼間に蓄電した電気で電化製品を使用できます。
ただし、長時間使用したいのであれば容量の大きな蓄電池を用意しなければなりません。

見守りサービスを利用できる

5つ目の特徴は「COCORO ENERGY」を活用した見守りサービスが利用できることです。
太陽パネルやパワーコンディショナー・蓄電池に異常が発生した場合、異常の発生をスマートフォンなどに伝えてくれます。

ベーシックな機能であれば住宅用長期保証期間内（10年/15年）なら無料で利用でき、保証期間が過ぎても月額220円でサービスを継続できます。

シャープ蓄電池のラインアップ

シャープの蓄電池は容量によって4kW～6kWのコンパクトタイプ・6kW〜8kWのミドルタイプ・8kW以上の大容量タイプの3種類があります。

まず、コンパクトタイプのJH-WB1621は電気使用量が標準的な家庭向けの蓄電池です。
容量は4.2kWで屋内でも屋外でも設置可能です。

ミドルタイプのJH-WB1921の容量は6.5kWで、コンパクトタイプの1.5倍の容量があります。
そのため、たいていの電化製品を安定して動かせます。置き場所を選ばないスリムタイプで増設や後付けが可能です。

大容量タイプのJH-WB2021は容量9.5kWで、コンパクトタイプのおよそ2倍、ミドルタイプの1.5倍の容量があります。
自家消費はもちろんのこと、長期停電にも対応できる蓄電池です。

停電が発生した時、どの程度復旧するかは停電の原因や災害等の被害状況によるため見当がつきません。
東日本大震災のとき、東北地方では広い範囲で停電となりました。

停電後3日以内に復旧したのは全体の80%、8日以内に復旧したのは94%でした。
直接被害にあわない地域でも停電が発生し、社会生活に大きな影響を与えています。

こうした自然災害に備えたいと考えるのであれば、大容量タイプの蓄電池を準備するだけではなく、太陽光発電と組み合わせた運用を行い、エネルギーの自給自足を目指したほうがよいでしょう。

シャープ蓄電池の価格や保証

シャープ蓄電池の価格や保証はどうなっているのでしょうか。価格や保証についてまとめます。

シャープ蓄電池のメーカー希望小売価格

シャープエネルギーソリューション株式会社は太陽光発電・蓄電池システムのメーカー希望小売価格について公表しています。

公表されている蓄電池本体の価格は以下のとおりです。

• JH-WB1621：460,900円

• JH-WB1921：591,800円

• JH-WB2021：756,800円

出典：シャープエネルギーソリューション株式会社「2022 年 10 月 太陽光発電・蓄電池システム関連商品 希望小売価格改定のお知らせ」

これらの価格は2022年10月から適用されるもので、9月までの価格と比べると15%以上の値上げです。

今後、資源高や円安が進めば蓄電池の価格がより高騰する可能性も否定できません。

シャープの蓄電池は10年間の無償保証

シャープの蓄電池は10年保証で引き渡し日から10年間の保証が付きます。
保証内容は蓄電池のパワコンやモニターを含むシステム機器保証とバッテリー、容量の3つで容量は10年で充電可能容量の60%を保証します。

15年保証も選択できますが、こちらは有料で購入時に10年保証か15年保証かを選ばなければなりません。

まとめ

今回はシャープの蓄電池についてまとめました。
大正時代に創業した日本を代表する家電メーカーであるシャープが製造する蓄電池は過去の実績に裏付けられた信頼度の高い製品です。

設置場所によって複数の機種から選択でき、太陽光発電と組み合わせることで電気代の節約やCO2の排出削減貢献など様々な役割を果たしてくれます。

また、最低でも10年間の保証が付くため安心して利用できます。

蓄電池を選ぶ際はSHARPの蓄電池も選択肢の一つとして考えてみてはいかがでしょうか。

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