田淵電機パワコンの機能・特徴【他メーカーとの交換費用を比較】

太陽光パネルを設置してから10年のタイミングで、パワコンの交換を考える人が多いです。

また故障してからパワコンを交換する方も多い一方で、故障する前に買い替える方も少なくありません。

そこで今回の記事では、パワコンのシェア率が高い「田淵電機」の機能や性能、交換費用・時期の目安などをご紹介します。

パワコンの寿命と交換のタイミング

パワコンの寿命は、設置から10年〜15年の目安です。

太陽光パネルと比べると、寿命が短く、故障も多いです。

そのため、発電効率が低くなる10年前後の交換が適しています。

現在のパワコンは、10年～15年の長期保証があり、期間内であれば修理回数に関係なく、無償で修理に対応できます。

パワコンを交換しないとどうなる？【3つのデメリット】

パワコンを交換せずに使うと、発電効率が下がったり、電気量が少なくなったりするなど難点が多いです。

パワコンのメリットが薄れてしまうのを防ぐための対処法も合わせてデメリットを3つ紹介します。

変換効率が極端に悪くなる

パワコンは、直流電流を交流電力に変換するので、コンデンサーや半導体は設置後10年で劣化しやすいです。

パワコンを交換しないと、変換効率は下がり、発電量が少なくなることで、売電収入が減りメリットを実感しづらくなります。

以前より発電量を少なく感じる場合は、故障の可能性もあるため、早めに交換するのがおすすめです。

売電収入が減る

パワコンの変換効率が悪くなると、発電量が低下し、売電収入が減ります。

寿命を迎えるタイミングで、新しいパワコンに交換するだけで、従来の物より売電量を増やすことができます。

各メーカーの変換効率は、98%超えの製品もあるので、交換時にはできるだけ変換効率の高い物を選ぶようにしましょう。

故障リスクが上昇

パワコンの定期点検をしない場合は、故障や発火のリスクが高くなります。

また、経年劣化が起きると、突然停電が起きたり、突然故障したりしやすいです。

長期使用のパワコンは、内部の基盤にホコリが溜まりやすいため、メンテナンスを定期的にすることで、故障リスクを軽減することができます。

部分的な修理でも故障リスクが高い

パワコンを一部修理しても、他の部品が故障するリスクが高いです。

本体の交換費用より修理の方が安くすみますが、変換効率は低いままで発電量や売電収入に影響が出やすいです。

修理するより、本体を交換した方が、10年前のモデルより発電効率が高く、たくさん発電できるので売電収入も増やすことができるでしょう。

パワコンを新しく交換するメリット

修理するより、新しいものに交換することで多くのメリットを実感できます。

ここからは、パワコンを新しく交換するメリットについて紹介します。

最新のモデルを使用できる

10年前のモデルに比べて、最新のパワコンは、変換効率も向上しています。

日射量の少ない日でも、変換効率が高いので発電量をたくさん得ることができ、売電金額も大きくなります。

メーカー名	型番	変換効率
HUAWEI	SUN2000-125KTL-JPH0	98.8%
東芝三菱電機産業	PVH-L3200ER(J）	98.8%
シャープ	JH-55NF3	97.0%

メーカー保証の期間がリセットされる

新しいパワコンに交換すると、保証期間がリセットされるため、10年～15年の保証を新たに利用することができます。

パワコンが故障した場合も、保証期間内であれば、無償で修理できたり、新しいものに交換できたりします。

保証がリセットされれば、長期間の使用も、安心して利用できます。

蓄電池の導入でパワコン費用が0円で交換できる

交換のタイミングで蓄電池を導入すれば、パワコンの交換費用が無料になります。

ハイブリッド型の蓄電池は、太陽光パネルとパワコンをまとめることができます。

単機能型より、パワコンのサイズが小さくなり、省スペースでの設置が可能です。

卒フィットのタイミングで、蓄電池を導入することにより、太陽光発電で生み出した電力を貯めることができるため自家消費に利用できます。

パワコンを交換する時の注意点

交換する前に、注意点を知っておくことで、トラブルなく交換できるでしょう。

パワコンを新しく交換する時の注意点を3つご紹介します。

契約先の電力会社から許可を得る

パワコンの交換前に、契約先の電力会社や経済産業省から、買い替えの許可を取る必要があります。

パワコンの交換には、電力会社に電力申請したり、経済産業省にパワコンの品番などの情報を申請しなければなりません。

また、現在の買取電力会社の許可なく、パワコンを入れ替えると売電単価が下がる可能性があります。

設置業者に相談することで、電力会社が交換作業を代行で行ってくれることが多いです。

第二種電気工事士の資格が必要

パワコンの交換は、「第二種電気工事士」の資格を保持していなければ交換することができません。

無資格での電気工事は、電気工事士法違反になり、「3万円以下の罰金、または3カ月以下の懲役」 、また無登録で営業している場合は「10万円以下の罰金、または1年以下の懲役」になります。

パワコンの交換を依頼する際は、「第二種電気工事士」の資格を保持する専門業者に依頼するようにしましょう。

保証内に自分で交換するのはNG

メーカーの保証条件として、施工資格（施工ID）をもった人が施工をする必要があります。

素人が交換作業をすることで、ケガや感電のリスクが高まり、命の危険があるので自分で行うのはおすすめしません。

田淵電機のパワコンの機能や特徴

田淵電機は、パワコンのシェア率が高いメーカーです。

パワコンの実績がある田淵電機のパワコン独自の機能や特徴について紹介します。

容量合わせ不要で、モジュールの組み合わせが自由

田淵電機のパワコンは、容量合わせが不要で、自由に組み合わせることができます。

パワコンの回路ごとに、異なる太陽光パネルの容量に直接、接続することで中間ロスがなくなり、発電量が高くなります。

異なる太陽光パネルを使用することで、屋根面積を有効的に活用することができます。

停止ロスを最小限まで抑えられる

田淵電機のパワコンは、故障のあった回路だけ切り離すことができます。

そのため、停止ロスを最小限まで抑えることで、他の回路や太陽光パネルに悪影響を与えず負担を軽くすることが可能です。

また、災害時に「高周波絶縁トランス方式」により、太陽電池側に電流が流れないようにすることもできます。

停電時にも自立運転ができる

田淵電機のパワコン「EPG-T99P5」のみ、停電時に自立電力を使うことができます。

蓄電池と併用することで、突然の停電でも 自動で自立運転に切り替わります。

電力会社から電力が供給されない間も、太陽光発電で生み出した電力を、停電時に利用できるので災害時も安心です。

田淵電機の単相・三相パワコンの費用相場

パワコンには、単相・三相の2種類があり、送電数や使用場所、安全性に違いがあります。

単相・三相パワコンの違いや費用相場についてご紹介します。

単相パワコン費用相場

単相パワコンの型番	容量	費用相場(税込)
[EHF-S55MP3B]	5.5kW	約20万～25万円
EHF-S80MP4B	8.0kW	約28万円
[EHF-S99MP5B]	9.9kW	約29万円～35万円

単相パワコンは電圧が低くて安全性が高いため、家庭用やオフィスで使用されることが多いです。

容量は10kW未満が一般的で、約20万〜30万円で購入することができます。

三相パワコン費用相場

三相パワコンの型番	容量	費用相場(税込)
EPG-T99P5	9.9kW	約50万円
EPD-T250P6	25kW	約70万円
EPD-T330P7	33.3kW	約24万円

三相パワコンは、単相と比べて、電力量が大きい分、安全性が低いです。

主に工場や産業用の太陽光パネルに使用されることが多く、200V対応の物に限られます。

田淵電機と他メーカーのパワコン費用相場を比較

田淵電機と各メーカーの単相パワコンの費用を比較してみました。

メーカー名	費用相場
三菱	PV-PS55K2 約12万円 5.5kW
パナソニック	VBPC255NC2 5.5kW 約17万円
田淵電機	5.5kW 約20万

田淵電機のパワコンは、他メーカーより高めですが、15年の長期保証が無料で付くため毎日の生活も安心して利用できます。

高性能で保証が手厚い【田淵電機のパワコンがおすすめ】

パワコンの交換は、性能と保証が手厚い「田淵電機」がおすすめです。

容量合わせ不要で太陽光パネルの組み合わせができたり、15年の長期保証が付いたりするのも安心できるポイント。

卒FITの方なら、パワコンの交換時期に合わせて一体化できる蓄電池を検討してみても良いかもしれませんね。

リノベステーションでは多くのメーカーの蓄電池や太陽光発電を取り扱っております。

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