電気代が高すぎる原因は?【世帯別・季節別の平均額を調査】
電気代が高すぎる原因は、電力会社の電力料金の値上げも理由の一つです。
そこで今回の記事では、電気代が高すぎる原因や理由、家族人数や季節別の平均額、対策方法について解説していきます。
目次
2023年の電気代が高すぎる理由や原因は?
電気代が倍になった家庭も多いのではないでしょうか。
そこでここからは、電気代が高すぎる理由や原因について紹介していきます。
電気事業者が規制料金の値上げを申請
2022年に電力会社6社が規制料金の値上げ申請をし、2023年の4月より電気代が値上がりします。
6社の規制料金の値上がり平均額は、2,683円と家計への負担額が大きいのが分かります。
電力会社名 |
規制料金の値上げ率 |
契約プラン(アンペア数・電力使用量) |
値上げ額 |
32.94% |
・従量電灯B ・30A ・260kWh/月 |
2,717円 |
|
29.31% |
・従量電灯B ・30A ・260kWh/月 |
2,611円 |
|
45.84% |
・従量電灯B ・30A ・230kWh/月 |
2,696円 |
|
31.33% |
・従量電灯A ・260kWh/月 |
2,399円 |
|
28.08% |
・従量電灯A ・260kWh/月 |
2,205円 |
|
40.93% |
・従量電灯 ・260kWh/月 |
3,473円 |
燃費調整額の値上げ
全国の電力会社の燃料調整単価は、1年でおよそ0.42〜4.19円まで燃費調整単価が上がっています。
各電力会社では上限額が決まっており、差額が変わらない地域もありますが、今後も値上がり値下がりを繰り返しつつ、穏やかに値上がりしていくことも考えられます。
電力会社名 |
電気プラン |
2022年4月 |
2023年4月 |
差額 |
北海道電力 |
従量電灯 |
1.4円 |
3.66円 |
+2.26円 |
東北電力 |
従量電灯B/C |
3.05円 |
3.47円 |
+0.42円 |
北陸電力 |
従量電灯B/C |
1.77円 |
1.77円 |
0円 |
東京電力 |
従量電灯B/C |
2.27円 |
5.13円 |
+2.86円 |
中部電力 |
従量電灯B/C |
1.17円 |
5.36円 |
+4.19円 |
関西電力 |
従量電灯A/B |
2.24円 |
2.24円 |
0円 |
中国電力 |
従量電灯A/B |
3.19円 |
3.19円 |
0円 |
四国電力 |
従量電灯A/B |
2.55円 |
2.55円 |
0円 |
九州電力 |
従量電灯B/C |
0.02円 |
0.01円(3月31日まで0.08円) |
-0.01円(0.06円) |
沖縄電力 |
従量電灯 |
3.98円 |
3.98円 |
0円 |
送配電網の利用料の値上げ
2023年4月より大手電力会社10社が1kWhあたり4.4%〜16%の送配電網の料金の値上げを発表しています。
一般家庭では月額36円〜250円の負担がかかるため、電気代が高くなる原因の一つと言えます。
電力会社名 |
毎月の負担額 |
東京電力 |
36円 |
北陸電力 |
269円 |
中部電力 |
109円 |
関西電力 |
93円 |
九州電力 |
250円 |
(引用元:Yahoo!ニュース)
電気代が高くなる家電製品は?【消費電力の大きい順に解説】
消費電力の高い順に年間の電気代を計算してみると、使用時間によってかかる電気代は以下のように変わります。
消費電力の高い順 |
家電製品名 |
消費電力 |
1日あたりの電気代 |
年間の電気代 |
1位 |
IHクッキングヒーター |
3000W |
30分~1時間:40~80円
|
14,400~28,800円 |
2位 |
電子レンジ |
1400W |
3分~10分:2~6円 |
720~2,160円 |
3位 |
アイロン |
1400W |
5~10分:3~6円 |
1,080~2,160円 |
4位 |
炊飯器 |
1300W |
1時間:35円 |
12,600円 |
5位 |
浴室乾燥機 |
1290W |
1~2時間:35~70円 |
12,600~25,200円 |
6位 |
温水洗浄便座 |
1200W |
(年間消費電力100~130kWh) 約8.6円~11.2円 |
3,100~4,030円 |
7位 |
ハロゲンヒーター |
1200W |
1時間:32円 |
11,520円 |
8位 |
洗濯乾燥機 |
1100W |
1回(190分):90円 |
32,400円 |
9位 |
ドライヤー |
1000W |
5分:2円 |
720円 |
10位 |
オーブントースター |
1000W |
5分~10分:2~4円 |
720~1,440円 |
(引用元:資源エネルギー庁「家庭のエネルギーはどこで使われている?」)
年間の電気代にすると、家電製品によって30,000円を超える場合もあり、節約するためにも使用時間や使用回数を減らす必要があります。
電気代が高くなる時間帯は?
昼間の時間帯は朝より高い電気単価で設定されているので電気代が高くなりやすいです。
従量電灯は電気の使用量に応じて単価が変わるため、使用する時間帯のプランを選ぶと電気料金をおさえることができます。
例えば、東京電力の「夜トク8プラン」は、AM1時〜AM7時まで21.75円で電力使用量に関係なく使用できます。
夜間に洗濯物や朝食の準備など済ませるようにすれば電気代の削減になります。
また、ライフスタイルに合わせたプランもあるので自分の生活にあった料金プランを選びましょう。
都道府県別の電気代の平均額
地域によって電気代の平均額が変わり、電気代が高いのは北陸エリア、電気代が安いのは東京エリアとなります。
電気プランによって価格が異なるため、電気代の目安として参考にしてください。
エリア |
1ヵ月の電気代 |
北海道エリア |
12,875円 |
東北エリア |
13,835円 |
東京エリア |
11,120円 |
中部エリア |
日本海側:14,400円 太平洋側:10,270円 |
北陸エリア |
15,517円 |
関西エリア |
12,221円 |
中国エリア |
14,743円 |
四国エリア |
13,450円 |
九州エリア |
11,894円 |
沖縄エリア |
11,791円 |
(総務省統計局の「家計調査(統計法により指定されている基幹統計)」)
世帯別の電気代の平均額
1人暮らしから2人暮らしになると5,000円ほど高くなりますが、3人家族以上になるとほとんど差がありません。
世帯人数 |
電気代の平均額 |
1人家族 |
5,468円 |
2人家族 |
9,183円 |
3人家族 |
10,655円 |
4人家族 |
11,376円 |
5人家族 |
12,423円 |
6人家族 |
14,852円 |
(引用元:総務省統計局の家計調査2021年)
季節別の電気代の平均額
電気代が高い季節は、春・冬、電気代が安いのは夏という結果になりました。
電気代の支払いは使った月の1ヵ月後に反映されるため、電気代の平均額と支払い金額を比較して参考にしてみてください、
季節 |
電気代の平均額 |
春(3~5月) |
11,664円 |
夏(6~8月) |
8,821円 |
秋(9~11月) |
10,429円 |
冬(12~2月) |
11,322円 |
(引用元:総務省統計局の家計調査2022年)
電気代が高くなるのを防ぐ節約方法
高すぎる電気代を節約する方法を4つ紹介します。
日常に1つ取り入れるだけで電気代の節約が期待できるでしょう。
昼間の電力使用量を減らす
従量電灯の場合、電気使用量が上がることで単価も上がるため、使用量が減ると1段階下がり電気代が安くなります。
同時に使う家電製品を少なくすることで、電力単価が高くならず使用できます。
東京電力(従量電灯B)
区分 |
電力単価 |
~120kWhまで |
19.91円 |
120~300kWhまで |
26.51円 |
300kWh以上 |
30.60円 |
自宅の断熱効果を上げる
夏場や冬場はエアコンの使用量が多いため、冷たい風や暖かい空気が逃げないように遮光カーテンで日差しを防ぐのがおすすめです。
また窓を断熱効果のあるものに変更したり、フィルムを貼ったりすることで、夏は外からの熱、冬は冷気を遮ってくれます。
新電力会社に切り替える
新電力会社は基本料金0円やセット割で安くなる独自のプランが充実しています。
LOOP電気の場合、基本料金0円で電力単価は使用量に関係なく変わらないので、300kWhを超えてしまう大家族の方にも良心的です。
一部の新電力プランは、燃料調整額の値上がりで基本料金が高くなる場合もあるので契約しているプランと比較するようにしましょう。
太陽光発電を導入してみる
太陽光発電は、日中の日差しを電力に変換して使用できるため、お昼の電気使用量が多い方にメリットが大きいです。
自家発電した電力を優先的に使うと、電気使用量が減り電気代の節約になったり、再エネ賦課金額の負担を減らせたりする効果にもつながります。
電気代を見直して節約方法を試してみよう!
今回は電気代が高すぎる原因や世帯別・季節別の電気代の平均額を紹介しました。
2023年以降も電気代は値上がりする見通しで、電気代を安くするためにも節約が大切です。
ご紹介した対策方法で一つでも気になるものがあればぜひ実践してみてくださいね。
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この記事の監修者
『お客様に寄り添うこと』をモットーに日々の業務に取り組んでおります。
太陽光発電の活用方法や蓄電池の導入などのご相談は年間2000件以上頂いており、真摯に問題解決に取り組んできました。
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