エコキュート沸き上げの必要時間は?メーカーごとの違い・お得に沸き上げる方法も解説!

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深夜から早朝の「電気代がお得な時間帯」を利用し、翌日のお湯を準備する「沸き上げ」を行い、光熱費を節約できるエコキュート。一方で、「実際に沸き上げに必要な時間はどれくらい?」「メーカーごとに沸き上げ時間に差はあるの?」といった疑問をお持ちの方も多いでしょう。
そこで本記事では、はじめに基礎知識としてエコキュートの「沸き上げ」「沸き増し」「追い炊き」の違いをご説明したうえで、沸き上げ時間の一般的な目安や、人気5メーカーにおける所要時間の違いをわかりやすく解説していきます。
記事の後半では、沸き上げ時間が通常より長くなる「2つの原因」や、沸き上げで生じる電気代をかしこく抑える「5つの方法」もご紹介していますので、興味をお持ちの方はぜひ最後まで目を通してみてくださいね!
目次
エコキュートの沸き上げとは?沸き増し・追い炊きとの違いを解説
エコキュートの「沸き上げ」とは、翌日に使うお湯を、前日の夜間から早朝にかけて「自動的に貯湯タンクに準備する」機能のことです。本機能は、電力会社の「オール電化プラン」や「深夜電力プラン」の電気代がお得な時間帯(例:23〜7時など)に合わせて行うことで、電気代の節約効果を高めてくれます。
一方、「沸き増し」とは、日中や夕方にタンクのお湯が足りなくなったときに「追加でお湯を沸かす」機能のことです。急な来客など、一時的にお湯が必要な際に便利ですが、電気代が割高な時間帯にヒートポンプを運転させるため、多用すると電気代が高くなりやすい点がデメリットといえます。
「追い炊き」とは、ぬるくなったお風呂のお湯を再加熱する機能のことです。浴槽内のお湯をタンクに循環させながら加熱する仕組みのため、タンクのお湯は増減しません。ところが、加熱には「タンクのお湯の熱」が使われるため、多用するとタンク内の温度が下がり、「実際に使えるお湯の量」が減ってしまう点に注意が必要です。
エコキュート沸き上げの必要時間は?メーカーごとの違いを比較
深夜電力プランのお得な時間を活用し、翌日のお湯の「仕込み」を行うことで、他の給湯設備より「高い節約効果」が期待できるエコキュート。
ここでは、一般的なエコキュートの「沸き上げ時間の目安」や、主要5メーカー(パナソニック・三菱電機・ダイキン工業・コロナ・日立製作所)が公表している、具体的な必要時間を確認していきましょう。
【時間の目安】空のタンクから満タンまで「約7〜8時間」かかる
一般的なエコキュートにおいて、貯湯タンクを「空から満タン」まで沸き上げるのに必要な時間は、「約7〜8時間」が目安とされています。エコキュートは「電気 + 空気の熱」で効率よくお湯を沸かせる点がメリットですが、ガス給湯器のような「瞬間的な加熱」は苦手なため、沸き上げにはかなりの時間がかかるのです。
さらに具体的に説明すると、各メーカーでは「約1時間で100Lのお湯(40〜42度)」を作れると公表しています。貯湯タンクの容量は370〜550Lほどが一般的ですので、どんなに寒い日でも、沸き上げ完了までに8時間以上かかることは珍しいでしょう。
一方で、オール電化プラン・深夜電力プランのお得な時間帯は「約8〜12時間」と長いため、沸き上げ時間の設定を間違えない限り、割安な時間帯での運転だけで十分に間に合います。実際の使用においては、タンクにお湯が残っていたり、沸き上げ量を「少なめ」などに設定していることも多いため、7〜8時間もかからないケースが大半です。
【メーカーごとの違い】人気5メーカー・沸き上げ時間の目安表
結論からいえば、各メーカーの沸き上げ時間には多少の差はあれど、「このメーカーは沸き上げが早い・遅い」と断言できるほどの大きな差はありません。参考までに、人気5メーカーが公式ホームページなどで公表している、沸き上げ時間の目安を確認していきましょう。
| メーカー名 | 沸き上げ時間の目安 |
| パナソニック | 100Lの沸き増しに約1時間かかります。(条件により時間が長くなることがあります。)沸き増し湯量は、42℃でお湯を使うときの目安です。 |
| 三菱 | 水温や外気温等によっても異なりますが、冬場でも1時間に約40〜60Lの熱いお湯が沸きますので、7〜8時間でタンク全体が満タンになります。 |
| ダイキン | 1時間あたり80℃のお湯を約45L(42℃お湯として約100リットル)つくることができます。 |
| 日立 | 1時間の沸き上げで、約40℃のお湯を約120L(冬)〜240L(夏)作ることができます。 |
| コロナ | 1時間の「タンク湯増し」で約100L(シャワー約10分相当)のお湯を沸かすことができます。 |
比較表を見ると、メーカーによって表現に差はあるものの、「約1時間で40〜42℃のお湯を
100L作れる」という点では共通しています。そのため、エコキュートを選ぶ際は沸き上げ時間の短さより、省エネ性能の高さや、必要な便利機能が揃っているかで判断したほうが後悔のない買い物となるでしょう。
エコキュートの沸き上げ時間が通常より長くなる「2つの原因」とは?
朝起きたときには、1日分のお湯をしっかり用意してくれる働き者のエコキュートですが、季節や天候、外気温の影響や、本体の不具合などが原因で沸き上げに時間がかかってしまうこともあります。
ここでは、エコキュートの沸き上げ時間が通常より長引く「2つの原因」について、くわしく確認していきましょう。
原因①:季節や天気・外気温の影響
外気温が下がる「冬場」や「曇り・雨・雪の日」などでは、エコキュートの沸き上げ完了までの時間が、通常より長くかかる可能性があります。大きな理由として、エコキュートは「空気の熱」を利用してお湯を作る仕組みのため、外気温が低いと「取り込める熱エネルギー」が低下し、そのぶん沸き上げ時間が長引くからです。
また、沸き上げたお湯を蓄える貯湯タンクも、寒い冬場や悪天候ではどうしても「保温性能が低下」してしまいます。そのため、準備したお湯の温度が下がってしまうことも、沸き上げ時間が長引く原因のひとつです。
原因②:本体や配管の不具合・水漏れ
外気温が低くないのに沸き上げ時間が極端に長くなったり、朝になっても沸き上げが完了していない場合は、本体各部や配管のトラブルが原因の可能性があります。たとえば、ヒートポンプ内部の熱交換器の不具合や、貯湯タンクの温度センサーの故障、配管の水漏れなど、正常に沸き上げできない理由はさまざまです。
このような不具合に気づいた場合は、「時間はかかるけど使えるから」と放置せず、トラブルがさらに悪化する前にメーカーサポートや販売店に点検・修理を依頼しましょう。放置すると余計な電気代がかかるだけでなく、不具合の悪化で修理費用が高額化する恐れもあるからです。
【電気代を節約】エコキュートお得に沸き上げる「5つの方法」
長期外出などの例外を除いて、ほぼ毎日のように使用するエコキュートの沸き上げ機能。実は、使い方や設定を見直すだけで、毎月・毎年の電気代を大きく節約できることをご存じでしょうか?
ここでは、「ピークカット設定」や沸き上げ量の見直し、「太陽光発電」との連携など、エコキュートをお得に沸き上げる「5つの方法」について徹底解説していきます。
方法①:電力プラン・沸き上げ設定時間の見直し
そもそもエコキュートは、オール電化プラン・深夜電力プランと連携し、「夜間から早朝の割安な電気で沸き上げ」することを前提として設計されています。そのため、契約中の電力プランの「お得な時間帯」と、「沸き上げ時間」がマッチしていない場合、せっかくの省エネ性能が十分に発揮されません。
まず前提として、電気代が時間帯で変化しない「従量電灯プラン」などを契約している場合は、深夜電力プランなどへの切り替えを検討しましょう。次に、今いちど電力プランの時間帯料金をチェックし、リモコンの沸き上げ時間と一致していなければ、設定の変更を行ってください。これだけで余計な電気代の発生が抑えられ、長期的な光熱費の削減につながります。
方法②:「ピークカット設定」の活用・時間の見直し
「ピークカット設定」とは、「電気代の高い時間帯」や「電気の使用量が多い時間帯」のヒートポンプの運転を抑え、ムダな電気代の発生を抑える節約機能です。たとえば日中や夕方など、家族が多く電力を使う時間帯は「沸き上げ・沸き増し」を行わず、深夜に集中して沸き上げを完了させるよう自動で判断してくれるため、電気代を効率的に抑えられます。
ピークカット設定を利用する時間帯は、リモコンで細かく調整できます。たとえば「夜23〜7時」を電気代が割安な時間帯として設定したり、機種によっては電力会社のプラン名を選ぶだけで、最適な電力運用を管理してくれるケースもあります。
方法③:季節に合わせて沸き上げ量を調節する
エコキュートの毎月・毎年の電気代は、毎日の「沸き上げ量」と「沸き上げ温度」の影響を大きく受けます。たとえば、気温が高くシャワーの頻度が上がる夏場は、少なめの沸き上げ量・やや低めの温度設定でも十分快適でしょう。一方で、寒い冬場は洗い物などでもお湯を多用するため、やや多め・温かめに設定しておくほうが無難です。
いずれにせよ、お湯の使いすぎにより「タンクのお湯切れ」が発生すると、電気代の割高な時間帯に沸き増しする必要があるため、そのぶん余計なコストがかかってしまいます。最近の機種には沸き上げ量や温度の「学習機能」が搭載されており便利ですが、時間に余裕があるときに「自分で詳細を確認する」ことでも、さらに節電効果を高められます。
方法④:家を長く空けるときは「休止設定」を忘れずに
旅行や帰省、出張などで長期間家を空けるときは、かならず「休止設定(または運転停止)」を有効にすることも、電気代の節約につながります。なぜなら家を空けているときでも沸き上げ設定がそのままだと、タンク内のお湯が自動的に保温され続けるため、ムダな電力を消費してしまうからです。
メーカーや機種によっては、スマホアプリで遠隔休止できる場合もあり、うっかり忘れて外出してしまったときでも安心です。また、家を空ける期間が「1か月」を超える場合は、タンク内の水質悪化を予防するため、内部のお湯を排出する「水抜き」メンテンナンスの実施をおすすめします。
方法⑤:太陽光発電 + 「昼間シフト設定」を活用する
太陽光発電を設置している家庭なら、「昼間シフト設定」または「ソーラーモード」の活用が特におすすめです。これらは、「発電した電気を使って日中に沸き上げを補助する」設定・機能であり、売電よりも自家消費を優先することで電気代を大きく節約してくれます。発電状況が良好であれば、昼間の沸き上げの電気代を「実質ゼロ円」に近づけることも可能です。
日中は外気温が高いためヒートポンプの熱効率も上がり、同じお湯の量でも「より少ない電力」で沸かせるというメリットも見逃せません。夜間運転と組み合わせることで、安定したお湯の供給と節約を両立できます。
まとめ:沸き上げ時間はどのメーカーもほぼ同じ!設定を見直して電気代を節約しよう
エコキュートの貯湯タンクを「空から満タン」にするまでの沸き上げ時間は、各メーカーともに「おおむね7〜8時間」前後が目安です。外気温が低く、貯湯タンクの保温性が下がる冬場は沸き上げ時間が長引く傾向にありますが、それでも「深夜電力プランのお得な時間帯」内で十分に間に合います。
沸き上げにかかる電気代を節約するには、今いちど電力プランの割安な時間帯と、沸き上げ時間が一致しているか確認することが第一歩。さらにピークカット設定や沸き上げ量・温度設定の見直し、太陽光発電との連携などを行えば、ただでさえお得な電気代をさらに大幅に抑えられるでしょう。
家族の生活スタイルや気候・環境に合わせて最適な沸き上げ設定を心がけることで、快適な給湯と省エネを両立させていきましょう!
この記事の監修者

『お客様に寄り添うこと』をモットーに日々の業務に取り組んでおります。
太陽光発電の活用方法や蓄電池の導入などのご相談は年間2000件以上頂いており、真摯に問題解決に取り組んできました。
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