神奈川県愛甲郡愛川町は、神奈川県の北部に位置しています。愛川町の町域は東西に広がり、中央部がややくびれたひょうたん型をしています。
町の西部は丹沢山地の東の端に連なる高地です。平地は町の中央を流れる中津川の流域に沿って広がり、市街地も平地を中心に形成されています。
愛川町は米の栽培にあまり適していない地形でした。そのため、このような土地でも育つ桑を飼料とした養蚕が盛んでした。明治時代になると富岡製糸場の技術を模倣し、製糸の町として栄えます。
戦前、丘陵地帯に陸軍が相模飛行場を建設。相模原市の軍需工場や厚木市の海軍施設などとともに軍需工場地帯を形成しました。戦後、軍事施設の跡地などを活用した内陸工業地帯が形成され、愛川町の重要な産業となります。
太平洋側の気候に属し、夏は高温多雨、冬は低温乾燥ですが、内陸部にある分、朝晩の冷え込みが厳しくなります。