埼玉県桶川市は、埼玉県の中東部に位置します。

市域の大半は大宮台地上にありますが、荒川や江川がつくった谷底平野も見られます。
江戸時代は武蔵国の中でも交通上の重要拠点であり、中山道の宿場町としても栄えました。

また、染料の紅花の産地でもありました。気候が穏やかで、肥沃な土壌が広がっていたからです。
紅花というと山形県の最上産が有名ですが、最上地方より温暖なため、桶川産の紅花のほうが早く流通しました。そのため、紅花を扱う商人たちにとても重宝がられたといいます。

しかし、化学染料が紅花にとってかわると、桶川市での紅花生産も衰退してしまいました。

近年、特産品として紅花を復活させようとする動きがみられますので、今後が期待されます。