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日中ほぼ不在の家でも意味がある蓄電池の活かし方とは?共働きご家庭必見のメリット解説

蓄電池 2026年02月19日更新

「日中は仕事や学校で誰も家にいない」「共働きで、電気をたくさん使うのは夜間が中心」——。そんなご家庭にとって、太陽光発電や蓄電池は縁遠いもの、あるいは「導入しても意味がない」ものだと思っていませんか?

確かに、従来の「太陽光発電で発電した電気は、日中に自家消費し、余ったら売電する」というモデルでは、日中不在のご家庭はメリットが出にくいとされていました。しかし、電力状況が大きく変わった現在、その常識は変わりつつあります。

この記事は、まさにそうした「日中ほぼ不在」のご家庭に向けて、蓄電池を導入する意義と、具体的な活用法を詳しく解説します。売電単価が下がり、電気代が高騰している今だからこそ、日中不在のご家庭にメリットをもたらす可能性がある蓄電池の「真価」を検証します。費用や補助金に関する情報は年度や自治体によって大きく変動するため、最新の情報は公的機関のページもあわせてご確認ください。

目次

この記事でわかること

  • 日中不在の家で「蓄電池は意味ない」と誤解される理由
  • なぜ今、太陽光発電の余剰電力を「売電」より「自家消費」すべきなのか
  • 日中不在のご家庭が蓄電池を有効に活かす3つの具体的な方法
  • 電気代削減だけではない、災害時や停電時における蓄電池の重要な役割
  • 導入前に検討すべき蓄電池の容量や種類、費用感の目安

なぜ「日中不在だと蓄電池は意味がない」と言われるのか?

まず、なぜ「日中不在=蓄電池不要論」が生まれたのか、その背景からご説明します。

従来の太陽光発電の考え方とFIT制度

太陽光発電が普及し始めた当初、中心にあったのは「FIT(固定価格買取制度)」です。これは、太陽光で発電した電力のうち、自宅で使いきれずに余った「余剰電力」を、国が定めた固定価格で一定期間電力会社が買い取ることを義務付けた制度です。

このFIT制度開始当初の売電単価は非常に高く設定されていました。当時は、電力会社から買う電気代よりも売電単価の方が高かったため、「日中に電気を自家消費するよりも、できるだけ多く売電した方が経済的メリットが大きい」という状況でした。

この状況下では、以下のロジックが成り立ちます。

  1. 日中に太陽光が発電する。
  2. 日中不在のご家庭は、日中の電力消費が少ない。
  3. 発電した電力のほとんどが「余剰電力」となり、高い単価で「売電」に回る。
  4. 夜間は、電力会社から(売電単価よりは安い)電気を買う。

このモデルにおいて、蓄電池(日中の電気を貯めて夜に使う装置)の役割は限定的でした。高い価格で売れる電気をわざわざ蓄電池に貯めて夜間に使うよりも、そのまま売電した方が得策だったからです。これが「日中不在なら売電すれば良いので、蓄電池は意味がない」と言われていた大きな理由です。

「卒FIT」と売電単価の急落

しかし、この状況は2019年頃から大きく変わりました。FITによる10年間の買取期間が満了するご家庭(「卒FIT」)が出始め、さらに新規で設置する場合の売電単価も年々下落し続けています。

電力会社から買う電気代が1kWhあたり30円〜40円程度であるのに対し、卒FIT後や新規の売電単価は1kWhあたり10円を下回るケースもあります。この現状こそが、蓄電池の価値を大きく変えたのです。

経済的メリットの鍵は「自家消費」と「売電単価の差」

売電単価が買電単価を大きく下回る現在、太陽光発電の経済的メリットを追求する戦略は、大きく転換しました。

(旧戦略)できるだけ多く「売電」する。
(新戦略)できるだけ電気を「買わない」ようにする(=自家消費する)。

具体的に見てみましょう。(※想定ケース)

  • 電力会社から買う電気(買電): 35円/kWh
  • 電力会社に売る電気(売電): 8円/kWh

この場合、日中に発電した1kWhの電気をどう扱うのがお得でしょうか?

  1. 売電する8円の収益を得る。
  2. 蓄電池に貯めて夜間に使う: 夜間に電力会社から買うはずだった「35円」の支出を抑えられる(=35円の価値を生む)。

1kWhあたり「35円 – 8円 = 27円」も、蓄電池に貯めて自家消費した方が経済的メリットが大きい計算になります。

日中不在のご家庭こそ、蓄電池の価値が発揮されやすい

日中不在のご家庭は、日中の電力消費が少ないため、発電した電気の多くが「余剰電力」となります。この余剰電力を「8円」で売電し続け、夜間に「35円」の電気を買い続けるのは、非常にもったいない選択かもしれません。

日中不在のご家庭こそ、日中に発生する余剰電力を蓄電池に効率よく貯め、電力消費が増える夜間にその電気を使うことで、蓄電池のメリットを大きく引き出すことができるのです。「日中使わないから意味がない」のではなく、「日中使わない電力を、価値が高まる夜間にシフトさせる」ために、蓄電池は不可欠な設備となっています。

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日中ほぼ不在の家で蓄電池を活かす3つの具体的な方法

具体的に日中不在のご家庭が蓄電池をどう活用すればよいのか、代表的な3つの方法をご紹介します。

活用法1:夜間の高い電気を「買わない」ための自家消費

これが最も基本的かつ強力な活用法です。

  1. 日中(不在時): 太陽光発電が稼働。待機電力をまかない、余った電力の多くを蓄電池に充電する。
  2. 夕方(帰宅時): 家族が帰宅し、エアコン、照明、調理器具など、電力消費が一気に増える時間帯。
  3. 夜間(在宅時): 日中に蓄電池へ貯めた電気を放電し、夕方から夜間の電力消費をまかなう。

これにより、電力会社から高い電気を買う量を抑えることができます。日中の発電量を夜間にシフトできるため、日中不在のご家庭のライフスタイルに適した使い方と言えます。

編集部見解:特にオール電化住宅の場合、かつては割安だった夜間電力プランが近年値上がり傾向にあります。時間帯に関わらず電気代が高くなっている今、太陽光で発電した電気(実質0円)を夜間に使えるメリットは、非常に大きいと言えます。

活用法2:深夜電力の活用(太陽光がない場合)

「太陽光発電を設置していない」というご家庭でも、蓄電池を活用する方法があります。多くの電力会社は夜間の単価が安いプランを提供しています。この価格差を利用し、深夜に安い電気を貯め、高い時間帯に使う「ピークシフト」を行うことで、電気代を抑えられる可能性があります。

活用法3:V2H連携による「走る蓄電池」EVの活用

これは、将来的に電気自動車(EV)などの導入を検討しているご家庭にとって、非常に強力な選択肢です。V2H(Vehicle to Home)とは、EVのバッテリーに貯めた電気を、家庭用の電力として使えるようにするシステムです。

日中に家庭用蓄電池に貯め、夜間にEVのバッテリーからも供給を受けることで、より安定した電力運用が可能になります。

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経済性だけではない!日中不在のご家庭にこそ響く「安心」という価値

蓄電池のメリットは月々の電気代削減だけではありません。特に日中、家族が離れていることが多いご家庭にとって、「安心」という価値は重要です。

もしもの停電時(災害時)の備えとして

自然災害により、不在時に停電が発生した際でも、蓄電池があれば帰宅時に照明や冷蔵庫が使える状態を維持できます。安否確認のためのスマホ充電も確保できるため、精神的な安心感に大きく寄与します。

電力の「レジリエンス(強靭性)」を高める

家庭のエネルギー自給率を高めることは、インフラの遮断に強い家づくりにつながります。

導入前に確認すべきこと:機種選定と費用対効果

蓄電池の「容量」はどれくらい必要か?

夜間(帰宅から翌朝まで)にどれだけ電気を使うか」を基準にしましょう。一般家庭では5kWh〜10kWh程度が主流ですが、最適な容量は世帯ごとに異なるため、専門家の分析を受けることを推奨します。

費用と補助金の活用

導入費用は機器と工事費を合わせて100万円台から300万円程度となるケースが多いです。自治体独自の補助金制度は予算上限に達するのが早いため、早めの情報収集が不可欠です。

最適なパネルは? 費用対効果は? まずは専門家と確認

「うちの屋根にはどのメーカーが合っているんだろう?」パネル選びは専門的な知識が必要なため、お悩みの方も多いはずです。無料シミュレーションをご利用いただければ、専門のアドバイザーがあなたの家の条件に最適なプランをご提案し、詳細な費用対効果を分かりやすくご説明します。

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まとめ:日中不在でも蓄電池は賢い選択肢となり得る

売電単価が下落し、電気代が高騰している現在、日中不在のライフスタイルは蓄電池のメリットを享受しやすい環境と言えます。電気代削減という「経済性」と、災害時の「安心」。この両方を得られる蓄電池は、現代の共働き世帯にとって非常に有効な選択肢です。


よくある質問(FAQ)

Q1. 日中不在の場合、蓄電池の容量はどれくらいが目安ですか?

A. 主に「夜間にどれくらいの電気を消費するか」で決まります。一般家庭では5kWhから10kWh程度が選ばれることが多いですが、最適な容量はご家庭ごとに異なります。夜間の平均電力使用量を把握し、専門家によるシミュレーションで確認することをおすすめします。

Q2. 太陽光発電は必須ですか? 蓄電池だけ導入するメリットは?

A. 太陽光発電がなくても導入可能です。深夜の安い電気を貯めて日中に使う「ピークシフト」により電気代の削減が期待できるほか、停電対策としても機能します。

Q3. 導入費用はどれくらいかかりますか? 補助金は使えますか?

A. 機器と工事費を合わせて100万円台から300万円程度となるケースが多いです。国や自治体の補助金制度があるため、検討時は必ず最新情報を確認してください。

Q4. 蓄電池の寿命やメンテナンスについて教えてください。

A. 一般的には10年から15年程度が目安とされています。多くの製品で大きな定期メンテナンスは不要ですが、数年に一度の点検やパワーコンディショナの寿命確認が重要です。


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この記事の監修者

中田 萌

『お客様に寄り添うこと』をモットーに日々の業務に取り組んでおります。
太陽光発電の活用方法や蓄電池の導入などのご相談は年間2000件以上頂いており、真摯に問題解決に取り組んできました。
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中田 萌
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