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100kW容量の蓄電池の価格相場は？メリット・デメリットについても！
蓄電池の需要が増えていますが、100kW前後の大容量蓄電池はどのようなメリットがあるのでしょうか。
また、容量が少ない家庭用蓄電池であっても、それなりに初期費用がかかる蓄電池。
だからこそ、100kWもの大容量であれば、どれくらいの販売価格なのかも気になりますよね。
そこで今回の記事では、100kWの大容量蓄電池のメリットやデメリット、産業用蓄電池の種類や販売価格を徹底解説します。
目次
100kW容量の蓄電池の価格は？大容量蓄電池は産業用に区分！
停電対策や普段の電気代節約のため、蓄電池の容量はある程度大きいほうが良いといわれています。
とはいえ「100kWは大容量すぎ！」と思ってしまうことでしょう。
そこで今回の章では、100kWの大容量蓄電池を設置する場所や導入するメリットを紹介します。
100kWの大容量蓄電池を設置する場所
100kWの大容量蓄電池は、産業用蓄電池といわれています。
したがって、設置場所は工場やオフィスなどです。
さらに、電力の無駄を無くす取り組みが活発化している昨今では、大型商業施設などにも設置されています。
一方、蓄電容量が約10〜15kWまでのものを家庭用蓄電池といいます。
家庭用蓄電池はその名の通り、普段暮らしている住宅で使うものです。
このように、蓄電池と一括りにしても産業用と家庭用があるので、購入する際には注意しましょう。
産業用蓄電池のメリット
一般家庭で導入されることはありませんが、大容量ならではのメリットも多い産業用蓄電池。
その主なメリットを見ていきましょう。
メリット①家庭用に比べて遥かに大容量
100kWの大容量蓄電池のメリットは、家庭用に比べて遥かに大容量ということです。
多くの家庭に導入されている蓄電池の容量は、せいぜい10kWほど。
だからこそ、100kWの蓄電池はかなり大容量で、一般家庭で導入している例はほぼないでしょう。
ただ、100kWの大容量蓄電池は工場やオフィス、商業施設に導入するので、その規模によっては100kWでは足りない場合も。
とはいえ、家庭用に比べて遥かに大容量という事実は変わりません。
メリット②施設を災害拠点にすることができる
100kWの大容量蓄電池は、その施設を災害拠点にすることができるメリットもあります。
具体的には、周辺地域の人々に停電時の避難所として場所を提供することができ、その後の企業活動に大きなメリットをもたらす可能性が高いです。
もちろん、自社の停電を免れることができるというメリットもあるため、稼働の停止がリスクになる機器などを動かし続けることもできます。
このように、大容量蓄電池を所有することで、停電復旧後に大きな恩恵を実感できることでしょう。
メリット③太陽光発電と併用することで電力を自給自足できる
太陽光発電と併用することで電力を自給自足できるというのも、100kWの大容量蓄電池のメリットです。
こちらに関しては、家庭用蓄電池にも同じことがいえます。
ただ、家庭用蓄電池は、設置してある太陽光発電システムと蓄電池の容量が少ないので、長期的な停電には向いていません。
一方、100kWの大容量蓄電池を保有する企業などでは、蓄電池と同じくらいの容量の大容量太陽光発電を所有していることでしょう。
つまり、太陽光発電と蓄電池を上手く活用することで、停電を免れる時間を長くできます。
さらに、電力を自給自足できるので、無駄を最小限に留めることが可能です。
100kW容量の蓄電池の価格は？産業用蓄電池の主なデメリット3選
企業によって、とても魅力的に写る100kWの大容量蓄電池。
しかし、万人受けする商品はこの世に存在していないので、当然のごとく100kWの大容量蓄電池もデメリットがあります。
そこで今回の章では、100kWの大容量蓄電池にあるデメリットを紹介します。
さっそく見ていきましょう。
デメリット①初期費用がかなり高額になる
100kWの大容量蓄電池の最大のデメリットは、初期費用がかなり高額になることです。
産業用蓄電池は、家庭用蓄電池よりも1kWあたりの値段が1.5倍ほど高い設定になっています。
2023年現在における1kWあたりの単価は16万円前後といわれているので、単純計算で1,600万円ほどの初期費用がかかるということです。
いくら産業用とはいえ、かなり高額であることがわかるでしょう。
デメリット②設置場所にある程度の広さが必要
家庭用・産業用、両者の蓄電池に共通していえることとして、蓄電容量と蓄電池の大きさが比例することが挙げられます。
家庭用蓄電池の場合、エアコンの室外機1台分ほどの大きさで収まりますが、その10倍、もしくはそれ以上になる産業用蓄電池は、設置場所にもある程度の広さが必要です。
たとえば、オフィス街で隣のビルとの距離が近い、住宅街の中にある町工場で蓄電池を設置できるだけの場所が見当たらないという場合、蓄電池を購入する前に専門業者に相談できると良いでしょう。
デメリット③太陽光発電と併用しないと損する可能性が高い
大容量蓄電池を導入する場合、太陽光発電と併用しないと損する可能性が高いこともデメリットです。
理由は、太陽光発電と併用することで月々の電気代を大幅に削減することができるからになります。
また、ただでさえ高額な蓄電池を有効活用するためには、太陽光発電との併用が重要なカギになるからです。
とはいえ、産業用蓄電池を所有する企業が導入する太陽光発電は、それなりに大容量なものになります。
蓄電池と太陽光発電の導入費用がそれぞれ高額になる点も、購入時にはしっかり頭に入れておくべきといえるでしょう。
100kW容量の蓄電池！産業用蓄電池の種類や購入時のポイントは？
最後に、100kWの大容量蓄電池の種類や購入時のポイントを紹介します。
産業用蓄電池の種類
100kWと大容量の産業用蓄電池には、以下の4つの種類があります。
- リチウムイオン蓄電池
- ニッケル水素電池
- NAS電池
- 鉛蓄電池
家庭用蓄電池は多くがリチウムイオン蓄電池なので、産業用蓄電池は種類豊富であることがわかるでしょう。
では、それぞれの特徴を紹介します。
産業用蓄電池の種類別の特徴
100kWの産業用蓄電池の種類別の特徴は、以下の表をご覧ください。
蓄電池の種類 | メリット | デメリット |
リチウムイオン蓄電池 | ・スマホやノートパソコンにも使われている ・繰り返し充放電ができる | ・満充電を放置すると劣化する ・温度の変化に弱い ・販売価格が高い |
ニッケル水素電池 | ・過放電や過充電に強い | ・寿命が短い ・重量がある |
NAS電池 | ・低価格なのに長寿命 ・エネルギー密度が高い | ・危険物として扱われるので取り扱いに要注意 |
鉛蓄電池 | ・古くから使われている電池なので実績豊富 ・販売価格が安い | ・破損時の危険性が高い ・重量がある |
それぞれ一長一短あることがわかります。
どの種類の蓄電池を選ぶのかについては、しっかり見極める必要があるでしょう。
産業用蓄電池を購入する前に考えておきたいポイント
最後に、100kWと大容量の産業用蓄電池を購入する前に考えておきたいポイントを紹介します。
具体的には、以下のようなポイントがあります。
- 初期費用は回収できない可能性が高いことを念頭に入れておく
- 太陽光発電と併用したほうがお得感があることを頭に入れる
- 本当に100kWの大容量蓄電池が必要なのかをしっかり考える
- すべての機器を停電から守ることは不可能だと割り切る
これらの注意点をしっかり頭に入れ、そこから産業用蓄電池の購入を検討できると良いでしょう。
100kW容量の蓄電池は産業用！高いけれど相応のメリットもある！
今回の記事では、容量100kWの産業用蓄電池について紹介しました。
とても大容量な産業用蓄電池。
だからこそ、どういう種類の蓄電池を、どういう意図で購入するのかを見極めなくてはなりません。
初期費用がとても高額になりますから、ぜひしっかりと購入前に頭を悩ませ、納得のいく結論を出してくださいね。
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この記事の監修者
『お客様に寄り添うこと』をモットーに日々の業務に取り組んでおります。
太陽光発電の活用方法や蓄電池の導入などのご相談は年間2000件以上頂いており、真摯に問題解決に取り組んできました。
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