蓄電池はローン購入がお得?メリットや注意点・金利相場を徹底解説!
停電対策や電気代節約、太陽光発電との連携など多方面で活躍する「蓄電池」ですが、決して安くはない初期費用がかかることも事実です。
「一括で購入すると負担が大きいから、ローンを検討している」という方も意外と多いのではないでしょうか?
そこで本記事では、蓄電池の購入に使える「3つのローンプラン」の特徴や、一括ではなくローンで蓄電池を導入する「5つのメリット」を徹底解説していきます。
記事の後半では、実際に蓄電池ローンを組む際の注意点や、金融機関ごとの金利の違いもご紹介していますので、興味のある方はぜひ目を通してみてくださいね!
目次
蓄電池ってどんな設備?活用法やメリットをおさらい
蓄電池とは住宅の屋外・屋内に設置できる大型バッテリー設備のことで、「停電時の電力バックアップ」や「電気代の節約」など、幅広い用途で役立ちます。
蓄電池の活用法やメリットを以下の表でおさらいしていきましょう。
蓄電池の活用法 | メリット |
停電対策 | ・停電発生時には家中の電力を瞬時にバックアップできる ・200V出力対応モデルなら、エアコンやIH調理器も動かせる |
電気代の節約 | ・深夜のお得な電気代で充電し、昼間に使うことで電気代を節約できる ・蓄電池の寿命は15〜30年と長いため、初期費用の回収も可能 |
太陽光発電との連携 | ・発電した電気を充電すれば、夜間でもコスト0円で電気が使える ・停電時でも電気の自給自足ができるため、停電対策の強化につながる |
蓄電池の購入にはどんなローンが利用できる?
つぎに、蓄電池の購入に利用できる「3つの代表的なローンプラン」の特徴を解説していきます。
①住宅ローンに組み込む
新築・中古住宅を購入するタイミングで蓄電池を設置するなら、初期費用を「住宅ローンに組み込む」方法がおすすめです。
住宅ローンは後述する蓄電池ローン・リフォームローンに比べて「金利が安い」点が最大のメリットであり、総支払額を大きく節約できます。
さらに、住宅ローンは返済期間が35〜50年と長いため、「毎月の返済額が安く済む」点もうれしいポイントです。
②蓄電池ローン(ソーラーローン)を利用する
蓄電池ローンとは、太陽光発電や蓄電池の導入費用を借り入れできるローンのことで、「ソーラーローン」とも呼ばれる場合もあります。
蓄電池ローンは住宅ローンに比べて「審査が通りやすい」「頭金や保証人が不要」といったメリットがあり、気軽に融資が受けられるプランとして人気があります。
金融機関によっては、蓄電池ローンに「エコキュートやIH調理器の購入費用も組み込み可能」ですので、オール電化へのリフォームを検討中の方にもおすすめです。
③リフォームローンを利用する
リフォームローンとは、住宅の増改築や補修、住宅設備の購入費用を借り入れできるローンのことで、蓄電池を設置する際にも利用できます。
借り入れできる金額や審査の通りやすさなどの条件は蓄電池ローンとほぼ同じですが、「プランによっては蓄電池ローンより金利がお得」なケースがあります。
蓄電池ローン・リフォームローンの詳細は「金融機関によって大きく違う」ため、利用する際はなるべく複数のプランを比較し、自分に合ったものを選びましょう。
蓄電池をローンで購入する「5つのメリット」を徹底解説!
つづいて、蓄電池を一括ではなくローンで購入する「5つのメリット」について徹底解説していきます。
メリット①:返済期間は最長20年!毎月の負担が少ない
蓄電池ローンの返済期間は「1年〜最長20年」と非常に幅広いため、期間を長めに設定すれば毎月の返済額を少なく抑えられます。
ローン契約後に金銭的な余裕が生まれた際には「繰り上げ返済(前倒し返済)」も可能ですので、状況に応じて返済額を柔軟に調整できます。
メリット②:支払い金額を「節約できる電気代」で抑えられる
蓄電池を深夜電力で充電し、日中に使用すれば「電気代を約2〜3割節約できる」ため、浮いたお金をローン返済額に充てることで負担を減らせます。
ローンの返済が終わった後も10年・20年と経済的メリットを得られますので、蓄電池ローンは「高騰する電気代をなんとかしたい!」とお考えの方に特におすすめです。
メリット③:太陽光発電とのセット導入も無理なく実現できる
蓄電池ローンは「太陽光発電とのセット導入にも利用できる」ため、「両方同時に設置したいが予算が足りない…」というケースでも、無理のない返済プランが立てられます。
太陽光発電と蓄電池を組み合わせれば「発電した電気で夕方以降の電気代も節約可能」ですので、実質的なローン返済額を大きく抑えられる点も見逃せません。
メリット④:頭金や保証人いらず審査も通りやすい
蓄電池ローンには「厳しい審査や頭金、保証人や各種手数料が基本不要」という独自性があるため、住宅ローンに比べて融資のハードルが低い点もメリットです。
プランによっては「WEemのみで手続き可能」「収入証明も不要」など条件もさまざまですので、「融資が受けられない」というケースはほぼないでしょう。
メリット⑤:設備自体が保証料の代わりになる
蓄電池ローンは「購入する設備自体が担保となる」仕組みのため、住宅ローンなどでは発生する「保証料がかからない」点も大きなメリットといえます。
住宅ローンや銀行ローンの保証料は「借り入れ金額の0.8〜2.2%」ほどであり、見過ごせない負担となりかねないため、保証料なしでローンが組めるのは非常に有利です。
蓄電池をローンで購入する際に「注意すべきポイント」とは?
蓄電池ローンには「変動金利」「固定金利」と呼ばれる2つの金利プランがあり、自分に合ったプランを慎重に選ばないと結果的に損する恐れがあります。
変動金利・固定金利の特徴やメリット・デメリットは以下のとおりです。
特徴 | メリット | デメリット | |
変動金利 | 社会や経済の情勢によって金利が変動する | 固定金利に比べて金利が低いケースが多い | 契約時より金利が上がる可能性がある |
固定金利 | 契約時の金利が完済時まで変わらない | 支払額が一定のため、返済計画が立てやすい | 変動金利に比べて金利が高いケースが多い |
また、台風や地震などによる蓄電池の故障はメーカー保証対象外のため、ローン返済中に災害に見舞われると「ローンだけが残る」可能性もあります。
蓄電池メーカーや販売店によっては、災害による損害を保障する「自然災害補償」サービスを提供していますので、万が一に備えて加入しておくほうが安心です。
蓄電池ローンはどこがお得?主な金融機関の金利を徹底比較!
ここでは、蓄電池の購入に利用できる代表的なローンプランの「金利や融資上限額」「返済期間や金利タイプ」の一例をご紹介します。
金融機関名 | 金利 | 融資上限額 | 返済期間 | 金利タイプ |
三菱UFJ銀行 | 1.99〜2.875% | 1,000万円 | 0.5〜15年 | 固定金利 |
みずほ銀行 | 3.975% | 500万円 | 0.5〜15年 | 固定金利 |
北海道銀行 | 2.425%〜 | 1,000万円 | 1〜15年 | 変動金利 |
イオン銀行 | 3.20% | 1,000万円 | 1〜15年 | 固定金利 |
アプラス | 1.9% | 500万円 | 1年〜20年 | 固定金利 |
ジャックス | 1.75%〜 | 500万円 | 1〜15年 | 変動金利 |
ローン返済額が安くなる!「住宅ローン借り換え」の仕組みとは?
住宅ローンの借り換えとは、別の金融機関で新たにローンを組み、返済中のローンは一括で完済する返済テクニックのことです。
現在契約中のローンより低金利のローンに借り換えることで、毎月支払う返済額や利息を減らすことができます。
以下の条件を満たす場合、借り換えを行うことで返済の負担を軽減できるといわれています。
- 住宅ローンの残債が1,000万円以上ある
- 返済期間が10年以上残っている
- 借り換え先との金利差が1%以上ある
住宅ローンに蓄電池の購入費用を組み込む場合も借り換えは効果的ですので、ぜひ一度気軽に金融機関に相談してみましょう。
まとめ:蓄電池ローンは頭金なしで低金利!予算不足でも導入できる
本記事で解説してきた「蓄電池ローンの特徴やメリット」についての重要ポイントを、以下にもう一度まとめます。
- 新築購入時などに住宅ローンを組んでいる場合、蓄電池の購入費用もローンに組み込める
- 蓄電池ローン・ソーラーローンを利用すれば、最長20年・上限1,000万円のローンが組める
- 蓄電池ローンは審査が通りやすく、頭金や保証人、保証料や手数料なども要求されない
- 蓄電池ローンの金利や返済期間は金融機関によって違うため、じっくり比較して決めたい
- 住宅ローンの借り換えを行えば返済額が減るため、結果的に蓄電池の購入費用を節約できる
頭金無しで審査も通りやすく、融資上限額や返済期間も好条件な蓄電池ローンは、「蓄電池は欲しいが金銭的な余裕がない…」とお困りの方に最適です。
蓄電池の運用で「毎月節約できる電気代」を返済額に充てれば、余裕のある返済プランを立てられますので、導入を諦めていた方もぜひもう一度検討してみてくださいね!
【電子本(無料配布中)】蓄電池の選び方でお悩みの方はこちら▼
【電子本(無料配布中)】太陽光発電の選び方でお悩みの方はこちら▼
無料お見積もり依頼はこちらから▼
リノベステーションでのお取扱い商品はこちら▼
この記事の監修者
『お客様に寄り添うこと』をモットーに日々の業務に取り組んでおります。
太陽光発電の活用方法や蓄電池の導入などのご相談は年間2000件以上頂いており、真摯に問題解決に取り組んできました。
光熱費削減に関するお悩み等ございましたら、お気軽にご相談下さい。
光熱費削減コンサルタント
中田 萌ご相談やお見積もりは
完全無料です!