【蓄電池】 太陽光容量から「真の必要容量」を逆算する方法

「あなたの家の太陽光なら、この電気代を削減できる可能性があります」「今ならモニター価格で設置できます」
訪問販売の営業担当者から、このような魅力的な提案を受けていませんか? しかし、提示された蓄電池の容量は、本当にあなたのご家庭の太陽光パネルや生活スタイルに合っているのでしょうか。
実は、蓄電池選びにおいて「大は小を兼ねる」は間違いです。太陽光発電の能力を超えた過剰な容量は、数百万円単位の無駄な出費につながるだけでなく、元を取るまでの期間を大幅に引き延ばしてしまいます。逆に小さすぎれば、せっかくの発電を捨ててしまうことになります。
この記事では、訪問販売の営業トークを鵜呑みにせず、ご自身の太陽光容量と電気使用量から「本当に必要な蓄電池容量」を逆算するための計算方法を解説します。営業担当者の「事実とは異なる説明」や「誇張」を見抜き、賢い選択をするための判断基準としてお役立てください。
この記事のポイント
- 訪問販売で勧められがちな「オーバースペック」な提案の真偽
- 太陽光パネル容量(kW)から市場相場に見合った蓄電池容量(kWh)を計算する3つのステップ
- 契約前に必ず確認すべき、シミュレーションの落とし穴
目次
この記事でわかること
- 訪問販売が「大容量」を勧めたがる理由とそのリスク
- 自宅の太陽光発電量に基づいた「適正容量」の具体的な計算式
- 迷ったときにリノベステーションで確認できる適正診断
なぜ営業担当者は「大容量」を勧めるのか? 訪問販売の真偽
多くの訪問販売業者が、なぜ家庭の事情を詳しく聞く前に「10kWh以上の大容量」や「ハイスペックな新商品」を勧めてくるのでしょうか。そこには、顧客メリットよりも業者都合が優先されている背景があります。
1. 単価が高く、利益率が良いから
単純な理由ですが、容量が大きいほど販売価格は高くなります。5kWhの蓄電池よりも10kWh以上の蓄電池を売った方が、一度の契約での売上・利益が大きくなるため、営業担当者は最初から高単価な商品を提案する傾向があります。
2. 在庫処分やキャンペーン商品の押し付け
「今ならこの機種がキャンペーンで安くなっています」という場合、実はモデルチェンジ前の在庫処分であったり、業者が大量仕入れをして売りさばきたい特定の商品であったりすることがあります。それがあなたの家に適していれば良いのですが、必ずしもそうとは限りません。
最適なパネル・蓄電池容量は? まずは専門家と確認
「勧められた蓄電池、本当にうちの太陽光パネルで満タンになるの?」「高すぎる気がするけど適正価格?」
容量選びは専門的な計算が必要で、お悩みの方も多いはずです。
無料シミュレーションをご利用いただければ、専門のアドバイザーがあなたの家の条件(パネル容量・電力消費量)に最適な蓄電池をご提案し、詳細な費用対効果を分かりやすくご説明します。
あなたの家に最適な容量は? 3つの逆算ステップ
では、どのようにして適正容量を見極めればよいのでしょうか。
基本となる考え方は、「太陽光で発電した電気のうち、使いきれずに余る量(余剰電力)」と「夜間に家庭で消費する電力量」のバランスです。
以下の3ステップで、おおよその目安を自分で計算してみましょう。
ステップ1:太陽光パネルの容量から「1日の発電量」を知る
まずは、ご自宅に設置されている(または設置予定の)太陽光パネルの容量(kW数)を確認してください。日本の平均的な日照条件では、パネル容量1kWあたり、1日で約2.7kWh〜3.0kWh発電すると言われています。
- 計算式(目安)
パネル容量(kW) × 2.7(~3.0)= 1日の総発電量(kWh)
例:4kWパネルの場合 = 約12kWh
ステップ2:昼間の自家消費を引いて「余剰電力」を出す
発電した電気は、まず昼間の冷蔵庫や待機電力、テレビなどで消費されます。これを「自家消費」と言います。一般家庭の昼間の消費量は平均で発電量の約30%程度と言われていますが、在宅状況によります。
- 計算式(目安)
1日の総発電量(kWh) × 0.7(余り分) = 余剰電力(kWh)
例:12kWh × 0.7 = 8.4kWh
この「8.4kWh」が、理論上、蓄電池に充電できる最大の量です。これ以上の容量(例えば13kWhなど)の蓄電池を入れても、通常の晴れの日では満タンになりません。
ステップ3:夜間の電気使用量と比較する
次に、貯めた電気を夜間に使い切れるかを確認します。検針票などで月の電気使用量を確認し、30日で割って1日平均を出します。そのうち、夕方〜朝までの消費量は概ね60%〜70%です。
- 例:月300kWh使用の場合、1日10kWh。夜間消費は約6〜7kWh。
この場合、余剰電力8.4kWhを貯めても、夜間に使うのは7kWh程度なので、少し余ります。つまり、このケースでは「7kWh〜8kWh前後」の蓄電池が最も効率よく稼働する「適正容量」となります。
ケーススタディ:太陽光容量別のおすすめ蓄電池
上記計算に基づいた、太陽光パネル容量別の一般的な推奨蓄電池容量です。これらはあくまで目安であり、家族構成や電気の使い方によって変動します。
| 太陽光パネル容量 | 1日の想定余剰電力 | おすすめ蓄電池容量 | 適した世帯イメージ |
|---|---|---|---|
| 3kW 〜 4kW | 約6kWh 〜 8kWh | 4kWh 〜 7kWh | 少人数世帯、 電気代が月1万円以下 |
| 5kW 〜 6kW | 約10kWh 〜 12kWh | 7kWh 〜 10kWh | 標準的な4人家族、 オール電化住宅 |
| 7kW 以上 | 約14kWh 〜 | 10kWh 〜 13kWh以上 | 二世帯住宅、ペット有、 停電対策重視 |
※出典:一般的な日照条件と家庭の電力消費パターンに基づく編集部試算。実際の発電量は地域や屋根の向きにより異なります。
編集部見解:容量だけで決めてはいけない「隠れたリスク」
編集部見解:容量のマッチングは非常に重要ですが、それだけで契約を決めるのは早計です。訪問販売で提示される見積もりには、以下の「隠れたリスク」が潜んでいることがあります。
- サイクル数(寿命)の低さ:安価な蓄電池の中には、充放電できる回数(サイクル数)が少ないものがあります。「安いから」と飛びつくと、10年経たずに性能が劣化し、買い替えが必要になるリスクがあります。
- 特定負荷か全負荷か:停電時に「家中の電気が使える(全負荷)」のか、「特定のコンセントしか使えない(特定負荷)」のかは、生活の質を大きく左右します。大容量でも特定負荷型だと、停電時にエアコンやIHが使えない場合があります。
- 施工品質の不透明さ:訪問販売業者の中には、契約だけ取って工事は安価な下請けに丸投げするケースもあります。配線処理が雑だと、漏電や火災のリスクだけでなく、メーカー保証が受けられないこともあります。
「今日契約すれば安くなる」という言葉に惑わされず、これらのスペックや施工体制についても必ず確認が必要です。
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契約前に確認すべきチェックリスト
訪問販売の提案を受け入れる前に、最低限これだけは確認しておきたいポイントをリスト化しました。
- シミュレーション条件:電気代高騰率や売電価格の下落率が極端に設定されていないか?
- 保証内容:製品保証だけでなく、工事保証(雨漏り保証など)が含まれているか?
- クーリングオフの説明:契約書面に赤枠でクーリングオフの記載があるか?(記載がない、説明がない場合は法令違反の可能性があります)
- 補助金の活用:国の補助金(DR補助金など)や自治体の補助金について説明があり、申請代行をしてくれるか?
まとめ:訪問販売を鵜呑みにせず、自分で納得できる選択を
蓄電池は、災害対策としても家計の防衛策としても非常に有効な設備です。しかし、それは「市場相場に見合った容量」と「市場相場に見合った価格」で導入した場合に限ります。
訪問販売の営業担当者が持ってくるプランが、必ずしもあなたにとってベストとは限りません。むしろ、即決を迫る提案ほど、裏がある可能性が高いです。「容量が合っているか計算してみます」「他社とも比較します」と伝え、一度冷静になる時間を作ってください。
リノベステーションでは、見積もりの適正診断やセカンドオピニオンを無料で提供しています。大きな買い物で後悔しないために、ぜひ第三者の知見を活用してください。
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よくある質問(FAQ)
Q1. 太陽光パネルの容量よりも大きい蓄電池を選ぶのは無駄ですか?
A. 基本的にはオーバースペックとなり、費用対効果が悪くなる可能性が高いです。太陽光発電で作り出した電気のうち、自家消費しきれない「余剰電力」を貯めるのが蓄電池の役割です。余剰電力以上の容量があっても、満タンになる日が少なく、高額な導入費用が無駄になります。ただし、梅雨時期や災害時の安心を最優先する場合は、あえて大きめを選ぶケースもあります。
Q2. 訪問販売のシミュレーションで「電気代0円」と言われましたが本当ですか?
A. そのシミュレーションには「事実とは異なる説明」や「過度な楽観視」が含まれている可能性が高いです。天候不順の日や冬場は発電量が落ちるため、完全に0円になることは稀です。また、蓄電池の充放電ロス(貯めたり使ったりする際に消える電気)や、基本料金が含まれていない場合もあります。必ず詳細な条件を確認してください。
Q3. 蓄電池の容量は後から増設できますか?
A. 機種によりますが、多くの製品は後からの増設が難しい、または割高になります。設置後数年経つと、同じモデルが生産終了していることもあります。また、古いバッテリーと新しいバッテリーを混ぜると性能が低下することもあるため、最初の導入時に適切な容量を見極めることが重要です。
Q4. 停電対策として考えるなら、どのくらいの容量が必要ですか?
A. 一般的な4人家族で、冷蔵庫・照明・スマホ充電・テレビを最低限使うなら、4〜5kWh程度で約1日分と言われています。IH調理器やエアコンも使いたい(全負荷型)場合は、200V対応の「全負荷型」を選び、かつ7kWh〜10kWh以上の容量があると、備えとして有効です。何を動かしたいかによって必要量は大きく変わります。
出典・参考情報
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この記事の監修者

『お客様に寄り添うこと』をモットーに日々の業務に取り組んでおります。
太陽光発電の活用方法や蓄電池の導入などのご相談は年間2000件以上頂いており、真摯に問題解決に取り組んできました。
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