エコキュートをおすすめしない理由は?おすすめできないのは選び方にあるって本当?!

「エコキュートにすると後悔する」「やめとけ」といったネガティブな評判を目にして、導入を迷っていませんか?
確かに、エコキュートは全ての家庭に最適な設備ではありません。しかし、否定的な意見の多くは「誤った機種選び」や「古い情報に基づく思い込み」、そして「悪質な業者によるトラブル」に起因しています。最新の2025年時点のデータで見れば、適切な選択をすることで、経済的にも機能的にも大きなメリットを得られる可能性が高いのです。
この記事では、エコキュートが「おすすめしない」と言われる5つの理由を徹底検証し、後悔しないための正しい選び方と、2025年度の補助金活用術を解説します。
【この記事の結論】
「おすすめしない」の主因は初期費用と水圧:ただし、これらは補助金と機種選びで大半が解決可能です。
経済性は逆転する:初期費用は高いが、ランニングコスト差と最大級の補助金により、数年で元が取れるケースが増えています。
失敗回避のカギ:「高圧タイプを選ぶ」「タンク容量をケチらない」「信頼できる業者で相見積もりを取る」の3点が重要です。
目次
なぜ「おすすめしない」と言われるのか?4大デメリットの正体
初期費用がガス給湯器に比べて圧倒的に高い
エコキュート導入の最大のハードルは、そのイニシャルコスト(初期導入費用)です。シンプルな構造のガス給湯器に対し、ヒートポンプユニットと貯湯タンクを設置する必要があるエコキュートは、機器本体も工事費も高額になります。
| 項目 | ガス給湯器(エコジョーズ等) | エコキュート(標準タイプ) |
|---|---|---|
| 本体+工事費目安 | 15万円 〜 40万円 | 40万円 〜 70万円 |
| 設置工事内容 | 交換のみなら簡易 | 基礎工事・電気工事が必要 |
※出典:ガス給湯器交換専門店
このように、導入時点で20万円〜40万円近い差額が発生するため、短期的な出費を抑えたい方や、数年以内に引っ越す予定がある方には「おすすめできない」設備となります。
シャワーの水圧が弱く、使用感が変わる
ガス給湯器から切り替えたユーザーが最もストレスを感じやすいのが「水圧」です。水道の圧力をそのまま利用するガス給湯器(約500kPa)に対し、標準的なエコキュートはタンク保護のために減圧弁で約170kPa〜190kPaまで水圧を下げています。
「シャワーの勢いが物足りない」「2階でお湯が出にくい」という不満は、この減圧方式に起因します。特に高圧シャワーヘッドを使っていた家庭では、顕著なデメリットとして感じられるでしょう。
お湯切れのリスクと入浴剤の制限
エコキュートは「タンクに貯めたお湯」を使う仕組みです。そのため、来客などで想定以上にお湯を使うと、タンクが空になる「湯切れ」が発生します。再度お湯を作るには時間がかかり、日中の割高な電気でお湯を沸かすことになるため、経済メリットも損なわれます。
また、以前は「入浴剤がほとんど使えない」という制約がありました。ポンプや配管の詰まりを防ぐためですが、温泉の素や濁り湯を楽しみたい方にとっては大きなマイナスポイントでした。
設置場所の制約と騒音(低周波音)問題
エコキュートは貯湯タンクとヒートポンプユニットの設置に、畳1畳分ほどのスペースを必要とします。都心の狭小地では設置自体が困難なケースも少なくありません。また、ヒートポンプは深夜に稼働するため、静かな住宅街では低周波音が近隣トラブルの原因になるリスクがあります。
デメリットは確かに存在しますが、これらは「標準的な機種」を「無策」で導入した場合の話です。適切な対策と機種選びで、これらの問題は大きく改善できます。
2025年は状況が一変!「経済的に損」は過去の話
ランニングコストで見る逆転現象
エコキュートは、大気中の熱エネルギーを利用することで、わずかな電気で多くのお湯を作ります。その効率(COP)はガス給湯器の3〜4倍に達し、ランニングコストを大幅に削減できます。
一般的な4人家族の試算では、エコキュートの年間給湯光熱費は約4.5万円〜7万円程度に対し、プロパンガス給湯器では約10万円〜13万円かかることもあります。年間で3万円〜6万円の差が出れば、10年間で30万円〜60万円の差となります。
| 期間 | エコキュート総コスト目安 | ガス給湯器総コスト目安 | 差額(メリット) |
|---|---|---|---|
| 初期費用 | 約50万円 | 約20万円 | ▲30万円(損) |
| 10年間の光熱費 | 約70万円 | 約110万円 | +40万円(得) |
| 10年トータル | 約120万円 | 約130万円 | +10万円(得) |
出典:SGコーポレーション
注目の切り札「給湯省エネ2025事業」
さらに、2025年度(令和7年度)も継続される国の補助金制度「給湯省エネ事業」が、導入のハードルを劇的に下げています。環境性能の高い機種を選ぶことで、以下のような手厚い補助を受けられます。
- 基本額:8万円/台
- 性能加算(A・B要件):各+5万円など(条件を満たす高効率機)
- 撤去加算:電気温水器の撤去で+4万円、蓄熱暖房機の撤去で+8万円
要件を満たす高性能エコキュートを導入し、古い電気温水器を撤去する場合、最大で十数万円〜20万円近くの補助を受けられる可能性があります(※最大額は全加算要件を満たした場合)。これにより、ガス給湯器との初期費用差は実質的に数万円程度まで縮小し、わずか数年で元が取れる計算になります。
「初期費用が高い」というデメリットは、長期的な光熱費削減と補助金の活用によって、むしろ「将来の節約への投資」へと変わります。
機能の不満を解消する「選び方」の正解
水圧対策:迷わず「高圧タイプ」を選ぶ
シャワーの勢いを重視するなら、標準タイプ(170kPa前後)ではなく、各メーカーが上位モデルとして用意している「高圧タイプ」を選びましょう。
- 日立「ナイアガラ出湯」:水道直圧式を採用し、ガス給湯器と同等の500kPaを実現。水圧最強モデルです。
- ダイキン「パワフル高圧」:320kPa。標準の約1.9倍の圧力で、3階での使用やマッサージシャワーも快適です。
- パナソニック「ウルトラ高圧」:325kPa。こちらも高圧で湯張り時間も短縮されます。
これらの高圧モデルを選べば、水圧に関する「おすすめしない理由」は完全に解消されます。
湯切れ対策:タンク容量は「大は小を兼ねる」
タンク容量は家族人数に合わせて選ぶのが基本ですが、ギリギリのサイズを選ぶと湯切れのリスクが高まります。カタログスペックよりもワンサイズ上を選ぶのが、快適に使うコツです。
| 家族人数 | メーカー推奨容量 | 失敗しない推奨容量 |
|---|---|---|
| 2〜3人 | 370L | 370L(使用量が多いなら460L) |
| 4人 | 370L〜460L | 460L(余裕を持って安心) |
| 5人以上 | 460L〜550L | 550L |
入浴剤の制限:対応機種を確認する
最新のエコキュートは、入浴剤への対応が進んでいます。特に日立、パナソニック、ダイキンなどの一部機種では、バブやバスロマンなどの主要な入浴剤(濁り湯を除く)が使用可能です。機種ごとの対応表を事前に確認することで、お風呂の楽しみを損なわずに導入できます。
「なんとなく安いから」で標準モデルを選ぶと後悔します。多少初期費用が上がっても、高圧タイプや適切な容量を選ぶことが、10年以上の満足度を左右します。
最大の敵は「悪質業者」!詐欺に遭わないための自衛策
「無料点検」からの勧誘は原則お断り
「近所で工事をしているついでに、給湯器を無料で点検します」という電話や訪問には注意が必要です。国民生活センターには、点検後に「このままでは壊れる」「水漏れしている」と不安を煽り、相場の倍以上の価格で即日契約を迫るトラブル相談が急増しています。
良心的な業者が、アポイントなしに訪問して給湯器の点検を行うことはまずありません。訪問販売による勧誘は、原則として断ることを強く推奨します。
信頼できる業者選びの3ヶ条
後悔しないためには、以下のポイントを守って業者を選んでください。
- 必ず3社以上から相見積もりを取る:適正価格を知るためには比較が必須です。「今だけ安くする」という言葉に惑わされず、冷静に他社と比較しましょう。
- 施工実績と資格を確認する:エコキュートの設置には電気工事士や給水装置工事主任技術者などの資格が必要です。メーカー認定店や施工IDを持っているかも確認ポイントです。
- 保証内容をチェックする:本体保証だけでなく、工事保証(10年保証など)がついているかを確認しましょう。アフターフォローがしっかりしている業者は信頼できます。
「契約を急がせる業者」は避けるのが鉄則です。エコキュートは高額な設備ですから、時間をかけて信頼できるパートナーを見極めてください。
あなたはどっち?エコキュートが「向いている人・向いていない人」
最後に、これまでの内容を踏まえて、エコキュート導入が向いている家庭とそうでない家庭を整理します。
エコキュート導入が強く推奨される人
- プロパンガス地域に住んでいる:ガス代が高いため、電気への切り替えで劇的なコストダウンが期待できます。
- 今後10年以上、その家に住む予定がある:初期費用を回収し、長期間のメリットを享受できます。
- 太陽光発電を設置している(または予定がある):「おひさまエコキュート」などを活用し、自家発電した電気でお湯を沸かせば、光熱費を極限まで抑えられます。
- 4人以上の家族世帯:お湯の使用量が多いほど、ランニングコストの差額メリットが大きくなります。
導入を慎重に検討すべき人
- 都市ガス地域で、お湯の使用量が少ない(1〜2人世帯):ガス給湯器(エコジョーズ)の方がトータルコストで安くなる場合があります。
- 数年以内に転居・取り壊しの予定がある:初期費用の回収が間に合わない可能性があります。
- 設置スペースが確保できない:狭小地や搬入経路が狭い場合、設置不可や高額な工事費がかかることがあります。
よくある質問(FAQ)
Q1. エコキュートの寿命と交換費用は?
エコキュートの寿命目安は10年〜15年です。ヒートポンプユニットが先に故障するケースが多く見られます。
- 交換費用の相場:40万円〜70万円(工事費込み)
- 部分修理の相場:1.5万円〜15万円(修理箇所による)
※2025年時点の相場目安。最新の補助金を活用することで、実質負担額を抑えることが可能です。
出典:ガス給湯器交換専門店
Q2. エコキュートの補助金はいくらもらえる?
2025年度の「給湯省エネ事業」では、機種の性能に応じて以下の補助が受けられます。
- 基本額:8万円/台
- 性能加算:要件に応じて+2万円〜5万円など
- 撤去加算:電気温水器撤去で+4万円、蓄熱暖房機撤去で+8万円
※予算上限に達し次第終了となります。また、自治体独自の補助金と併用できる場合もあります。
出典:給湯省エネ2025事業
Q3. 災害時(停電・断水)に使える?
はい、災害時に強いのがエコキュートのメリットの一つです。
- 断水時:タンク内の水(お湯)を生活用水として取り出して使えます(飲用は不可)。
- 停電時:機種によっては設定がリセットされる場合がありますが、タンク内にお湯が残っていれば蛇口からお湯が出る機種もあります。
Q4. エコキュートでお湯は飲める?
基本的にエコキュートのタンク内のお湯は「飲用不可」とされていますが、一部メーカー(日立やダイキンの一部機種など)では、そのまま飲用可能なモデルも販売されています。
- 日立(ナイアガラ出湯):水道直圧式のため飲用可能
※飲用対応機種以外は、必ず煮沸してから使用してください。
出典:リホームナビ
Q5. 寒冷地でも使える?
はい、寒冷地仕様のエコキュートを選べば問題なく使用できます。-25℃の環境でも運転可能なパワフルな機種が各社から販売されています。
- 注意点:標準地仕様を寒冷地に設置すると故障の原因になります。必ず地域に合った仕様を選んでください。
- 費用:寒冷地仕様は標準仕様より数万円高くなる傾向があります。
出典:価格.com
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この記事の監修者

『お客様に寄り添うこと』をモットーに日々の業務に取り組んでおります。
太陽光発電の活用方法や蓄電池の導入などのご相談は年間2000件以上頂いており、真摯に問題解決に取り組んできました。
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