和室から洋室リフォームの費用相場は？6畳の工事費と補助金・断熱のポイントを解説

「和室を洋室に変えて、掃除を楽にしたい」「ベッドで寝られる生活に変えたい」と考えていませんか？

近年、ライフスタイルの変化とともに、和室から洋室へのリフォーム需要が急増しています。しかし、単に畳をフローリングに変えるだけでは、足元が冷えたり、音が響きやすくなったりと、後悔するケースも少なくありません。実は、洋室へのリフォームは「断熱性」や「省エネ」を見直す絶好のチャンスであり、うまく制度を活用すれば補助金の対象になることもあります。

目次

• 0.1 この記事の結論と要点
• 1 1. 和室と洋室の違い｜メリット・デメリットを徹底比較
  • 1.1 洋室のメリット：メンテナンス性と自由度
  • 1.2 和室のメリットと注意点
  • 1.3 「電気代・省エネ」の観点では洋室が有利な場合も
• 2 2. 和室から洋室へのリフォーム費用相場
  • 2.1 費用を左右する「見えない部分」の工事
  • 2.2 【簡単30秒入力】ご自宅の光熱費はいくら安くなる？
• 3 3. 損しないために！洋室リフォーム×断熱・補助金活用術
  • 3.1 床下断熱と内窓（二重窓）をセットにする
  • 3.2 2025年も注目！リフォームで使える補助金
  • 3.3 補助金対象？ 工事費は？ プロの視点でアドバイス
• 4 4. 失敗しない業者選びと契約前のチェックリスト
  • 4.1 見積書でここを見る！「一式」表記に注意
  • 4.2 リフォーム会社の種類と得意分野
  • 4.3 リフォーム前に読んでおきたい【無料ガイド】
• 5 よくある質問（FAQ）
  • 5.1 Q1. 洋室リフォームの費用相場はどれくらい？
  • 5.2 Q2. どんな場合に補助金は使えますか？
  • 5.3 Q3. 洋室にすると寒くなりませんか？
  • 5.4 Q4. 工事期間は何日くらいかかりますか？

この記事の結論と要点

• 費用感：和室から洋室へのリフォーム（6畳）は、内装のみで約25万円〜、収納変更や断熱改修を含めると50万円〜が目安です。
• 補助金活用：「窓の断熱」や「床の断熱」をセットにすることで、子育てエコホーム支援事業などの補助金対象になる可能性があります。
• メリット：洋室化は掃除の手間を減らすだけでなく、適切な断熱施工と組み合わせることで光熱費の削減にもつながります。

この記事では、和室と洋室のメリット・デメリット比較から、具体的な費用相場、そして電気代削減や補助金活用を含めた「賢いリフォーム術」について、住まいと設備の専門家が解説します。

1. 和室と洋室の違い｜メリット・デメリットを徹底比較

要旨： 生活スタイルに合わせた部屋選びのために、和室と洋室それぞれの特徴を理解することが重要です。掃除のしやすさや家具の配置、断熱・気密性の観点から比較します。

かつては客間として重宝された和室ですが、現代の暮らしでは「使い勝手」の面で洋室が選ばれる傾向にあります。それぞれの特徴を整理しましょう。

洋室のメリット：メンテナンス性と自由度

洋室（フローリング）の大きな魅力は、日々の管理が楽であることです。

• 掃除が簡単：畳の目に入り込むホコリを気にする必要がなく、フローリングワイパーなどで手軽に掃除できます。ダニやカビの発生リスクも畳に比べて低減できます。
• 重量家具が置ける：ベッドやソファ、大型のテレビボードなど、重い家具を置いても床が凹みにくく、レイアウトの自由度が高いです。
• バリアフリー対応：段差をなくしやすく、車椅子や介護用品の使用にも適しています。

和室のメリットと注意点

一方、和室には「い草の香りによるリラックス効果」や「調湿作用」という独自の良さがあります。また、畳自体にクッション性があるため、防音性が高く、転んでも怪我をしにくい点はメリットです。

ただし、畳や障子の張り替えといった定期的なメンテナンス費用が発生することや、断熱性能が低い古い日本家屋の場合、隙間風で寒さを感じやすいというデメリットもあります。

「電気代・省エネ」の観点では洋室が有利な場合も

現代の高気密・高断熱住宅は、洋室（フローリング＋断熱材）をベースに設計されています。エアコンやヒートポンプ式床暖房などの省エネ設備は、気密性の高い洋室の方が効率よく稼働し、結果として電気代を抑えやすい傾向にあります。

簡易まとめ： 掃除の手軽さや家具配置の自由度を求めるなら洋室がおすすめです。省エネ家電との相性も良く、現代的な暮らしに適しています。

2. 和室から洋室へのリフォーム費用相場

要旨： リフォーム費用は「どこまでやるか」で大きく変わります。床だけの変更から、押し入れや建具を含めたフルリフォームまで、工事内容別の目安費用を解説します。

和室を洋室にする工事は、大きく分けて「床のみ」「壁・天井含む内装全体」「収納・建具含むフルリフォーム」の3段階があります。

工事内容（6畳目安）	費用相場	工事期間の目安
畳からフローリングへ	15万円〜30万円	1日〜2日
壁・天井クロス張り替え	10万円〜20万円	1日〜2日
押し入れをクローゼットへ	15万円〜25万円	2日〜4日
和室全体を洋室へ （上記全て＋建具交換）	50万円〜100万円	4日〜1週間

出典：国土交通省 リフォームの内容と価格

費用を左右する「見えない部分」の工事

安価な見積もりには注意が必要です。畳とフローリングでは厚みが異なるため、敷居との高さを合わせる「高さ調整（下地工事）」が必須となります。この下地処理を省略すると、段差ができたり、床鳴りの原因になったりします。

また、マンションの場合は管理規約で「遮音等級（L-45など）」が定められていることが多く、遮音性能付きのフローリング材を使用する必要があるため、材料費が戸建てより高くなる傾向があります。

簡易まとめ： 床だけなら20万円前後から可能ですが、機能的で快適な洋室にするなら50万円〜の予算を見ておくと安心です。マンションは防音規定の確認が必須です。

3. 損しないために！洋室リフォーム×断熱・補助金活用術

要旨： 単に内装を変えるだけでは「寒い洋室」になるリスクがあります。快適性と省エネ性を高め、さらに国の補助金を受け取るためのポイントを解説します。

実は、「畳からフローリングに変えたら、足元が冷たくて冬がつらい」という失敗例は後を絶ちません。畳には断熱効果がありましたが、通常の合板フローリングにはそれがほとんどないためです。

床下断熱と内窓（二重窓）をセットにする

洋室リフォームの満足度を大きく高めるのが「断熱改修」とのセット施工です。

• 床下断熱：フローリングを張る際、床下に断熱材を入れることで、底冷えを防ぎます。
• 内窓（インナーサッシ）：障子があった場所に内窓を設置することで、断熱性が飛躍的に向上し、結露防止や防音効果も得られます。

2025年も注目！リフォームで使える補助金

国は住宅の省エネ化を強力に推進しており、窓や床の断熱改修を含むリフォームには高額な補助金が出るケースがあります。

主な補助金制度名	対象工事の例	補助額目安
子育てエコホーム支援事業	床・壁・天井の断熱 エコ住宅設備の設置	数万円〜最大60万円 （世帯属性による）
先進的窓リノベ事業	内窓設置 ガラス交換	工事費の約1/2相当 （最大200万円）

出典：子育てエコホーム支援事業事務局

このように、洋室化と同時に断熱工事を行うことで、工事費の一部を補助金で賄える可能性があります。「ただの模様替え」ではなく「省エネ改修」として申請するのが賢い方法です。

簡易まとめ： 洋室リフォームで後悔しないためには「断熱」が不可欠。窓や床の断熱工事を追加することで、快適性が増すだけでなく、補助金対象になるメリットも生まれます。

4. 失敗しない業者選びと契約前のチェックリスト

要旨： リフォームトラブルを避けるためには、業者選びが重要です。見積もりの確認ポイントや、工事中の生活への影響など、契約前に確認すべき事項をリストアップしました。

見積書でここを見る！「一式」表記に注意

詳細が書かれていない「工事一式」という見積もりには注意が必要です。以下の項目が含まれているか必ず確認しましょう。

• 養生費：工事箇所以外の床や壁を保護するための費用。
• 廃材処分費：撤去した畳や襖を適正に処分するための費用。
• 家具移動費：タンスなどの大型家具を動かす費用（別途請求されることが多いです）。

リフォーム会社の種類と得意分野

「地元の工務店」は構造に関わる工事に強く、「内装専門業者」はクロスや床の貼り替えが安価、「家電量販店・ホームセンター」は設備交換とセットで頼みやすい特徴があります。今回の目的（断熱重視か、コスト重視か）に合わせて選びましょう。

簡易まとめ： 見積もりは総額だけでなく、処分費や養生費などの内訳を確認しましょう。目的に合った業者を選ぶことが成功への第一歩です。

よくある質問（FAQ）

Q1. 洋室リフォームの費用相場はどれくらい？

一般的な6畳の和室を洋室にする場合、床の張り替えのみで約15万〜30万円、壁・天井・収納を含む全体リフォームで約50万〜100万円が相場です。

• 使用する床材（複合フローリングか無垢材か）
• マンションの遮音規定の有無
• 断熱工事の有無

※上記条件により金額は大きく変動します。詳細は現地見積もりが必要です。

Q2. どんな場合に補助金は使えますか？

単なる内装変更では対象外となることが多いですが、「窓の断熱改修（内窓設置など）」や「床・壁・天井の断熱工事」を伴う場合、国の「子育てエコホーム支援事業」や「先進的窓リノベ事業」などの対象になる可能性があります。

※補助金には予算上限や申請期限があります。最新情報は公式サイトをご確認ください。

出典：住宅省エネ2025キャンペーン（予定含む）

Q3. 洋室にすると寒くなりませんか？

畳に比べてフローリングは断熱性が低いため、そのまま張り替えると足元の冷えを感じやすくなります。リフォーム時に「床下断熱材の追加」や「内窓の設置」を同時に行うことで、寒さを防ぎ、電気代の削減効果も期待できます。

Q4. 工事期間は何日くらいかかりますか？

工事内容によりますが、目安は以下の通りです。

• 床の張り替えのみ：1〜2日
• 内装全体（壁・天井含む）：2〜4日
• 押入れ・建具変更含むフルリフォーム：4日〜1週間程度

※マンションの場合は管理組合への申請期間が別途必要になることがあります。