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ワックスでフローリングを美しく!【知識やその方法を丸ごと解説】

その他リフォーム 2024年01月04日更新

フローリングにワックスをかける意味【保護方法の一つ】

ワックスは、フローリングを保護しお部屋を美しく保つ効果があります。
しかし、ワックスに対して「乾燥に時間がかかる」「液体ワックスの塗り方が難しい」などネガティブなイメージをもたれている方も多いかもしれません。

実は、最近はワックスのバリエーションも増えてきており、短時間で手軽にワックスがけができるものも増えてきています。

本記事ではおすすめの商品やワックスの塗り方についてご紹介していくので、ぜひ検討材料にしてください。

フローリングにワックスをかけるメリット

まずは、ワックスのもたらすメリットについて簡単に見ていきます。
ワックスは床を保護するのに加え、衛生面や安全面においても良い効果をもたらします。

床の木材を保護する

ワックスはフローリングにキズがつくのを防ぎ、保護する効果があります。

フローリングは水や摩擦に弱く、少し家具を動かすだけでもキズ跡がつきやすい素材です。
しかしワックスをかけた後は、フローリングの表面が透明な膜で覆われるため、床の木材にキズがつきません。

ワックスをかけることで、フローリングの寿命を伸ばすことができます。

普段のお手入れを簡単にする

ワックスはフローリングの表面に膜を張るので、フローリングの表面に凸凹がなくなり、小さなホコリが溜まりにくくなります。
床の表面をさっと拭き取るだけで汚れや埃が取れるようになるので、お手入れが簡単になります。

部屋全体を明るくする

ワックスをかけた床はまっすぐ平らになり、光を綺麗に反射します。
フローリングに綺麗なツヤが生まれ、室内全体を明るくする効果があります。

滑りにくくする

ワックスの中には、滑り止め機能に特化した商品もあります。
特に転びやすいお子さまや足腰の弱い方、ペットと暮らしているご家庭におすすめです。

室内での転倒事故や怪我を防ぐという、安全面での効果も期待できます。

フローリングのワックスがけにはコレ!【商品選択で方法も変わる】

次に、フローリングにおすすめのワックスをご紹介します。

ワックスといえば、一般的に「液体タイプ」のイメージが強いかもしれません。
しかし、近年は手軽に使える「スプレータイプ」や「シートタイプ」のワックスも人気になっています。

それぞれのワックスの特徴や、おすすめの商品を見ていきましょう。

液体タイプ

本格的にワックスがけをしたい時におすすめなのが、液体タイプです。
耐久性・耐キズ性が高く、フローリングに強い膜を張ることができます。
半年〜1年以上持つものが多く、1度のワックスがけで長期間床を保護することができます。

このように性能はかなり高いですが、他の2タイプと比べるとやや塗りにくく、乾燥に30分以上の時間がかかります。

おすすめの製品は、リンレイの「ウルトラタフコート」です。
美しいツヤが出るのに加え、耐久性の面から人気の商品です。
1回のワックスがけで2年間持つほど耐久性が高く、通常の液体ワックスの4倍長持ちするのがウリです。
フローリングに加え、ビニール床やクッションフロアにも使えます。

また、ペットのいるご家庭は滑り止め機能のあるワックスを選ぶと良いでしょう。
おすすめはアサヒペンの「ペットと暮らす床用高級樹脂ワックス」です。
床を滑りにくくするワックスとなっており、犬や猫の足腰の負担を軽減できます。
さらに、おしっこや洗剤がかかっても剥がれにくく、抗菌効果もあるので床を清潔に保つことができます。

フローリングを美しく保つ方法の1つがワックスです。

コツや正しい塗り方を押さえれば、初心者でもキレイに仕上げることができますおすすめの商品や機能も紹介していますので、ワックスがけを検討している方は是非ご覧ください!

スプレータイプ

液体タイプよりも使いやすさを重視するのであれば、スプレータイプがおすすめです。

スプレーでシュッと吹きかけて布で拭き広げるだけなので、失敗することなく使えます。
また狙ったところに吹きかけて掃除するタイプなので、机や階段など、範囲が狭く細かい箇所にも使えます。

スプレータイプでおすすめの商品は、アウロの「フローリングワックススプレー(350ml)」です。
液体タイプで人気商品だったワックスをスプレー化したもので、床を掃除する感覚でワックスをかけることができます。

全成分が天然原料でできているので、小さなお子さまやペットがいても安心して使えます。
また詰め替え用も販売されているので、2回目以降のコストを抑えられるというメリットもあります。

シートタイプ

こまめに掃除をしたいという方には、使い捨てで手軽に使えるシートタイプがおすすめです。

お手持ちのフロアワイパーにセットして、立ったままワックスをかけることができます。

他の2タイプと比べると乾燥時間も短めになっています。
さらに、シートタイプはワックスがけで気になる「においの問題」にも対応しています。

低臭タイプや香り付きなどの商品があり、ワックス後の嫌なにおいが残りにくいのも長所です。

シートタイプでおすすめの商品は、リンレイの「オールワックスシート」です。
市販の各種フロアワイパーにセットして使うことができます。乾燥時間も10分程度と短く、時間や手間がかからない優れものです。

ワックスをかける下準備と実践方法【フローリングを美しく】

いざ行動に移る前には、下準備は大切です。

用意するもの

ワックスがけの前に以下のものを用意しましょう。

  • フローリング用ワックス
  • ワックス専用のモップ、使い捨てシート(液体タイプの場合)
  • ワックスを入れるトレー(液体タイプの場合)
  • 雑巾
  • ゴム手袋
  • 掃除機
  • マスキングテープ(目印や保護のため。後ほど解説)

これらは、ホームセンターやインターネット上で比較的安価に揃えることができます。

液体ワックスを使う場合は、トレーにワックスを入れ、専用のモップやシートに染み込ませて使います。

もしワックスがけを頻繁に行う場合は、シートよりもモップを購入するのがおすすめです。
ワックス専用のモップは、雑巾などと比べて拭きムラができにくく、仕上がりが綺麗になります。
また洗って繰り返し使えるので、長期的に見るととても経済的です。

ワックスをかける下準備と実践方法【フローリングを美しく】

ワックスをかける前の下準備は、最終的な仕上がりに大きく影響します。
ワックスをかける前に、次の3点を準備しておきましょう。

  1. 天気の良い日を選ぶ
  2. ホコリを完全に取り除く
  3. マスキングテープで保護する

それでは早速詳しい解説にうつります!

天気の良い日を選ぶ

ワックスをかけるタイミングは、春や秋の晴れた日が良いとされています。
ワックスがけを綺麗に行うコツは、フローリング一面に塗った後しっかりと乾燥させることです。
そのため気温の低い冬や、湿度の高い梅雨の時期は避けた方が良いです。
また夏は気温が高く、ワックスが早く乾きすぎてしまい塗りムラができてしまうことがあります。
そこで、春や秋の過ごしやすい天気の日を選ぶと良いでしょう。

ホコリを完全に取り除く

ワックスがけの下準備で一番大切なのは、ホコリや汚れを完全に取り除く事です。
床に汚れが残ったままワックスをかけると、ワックスの膜の中にホコリや髪の毛が閉じ込められてしまいます。
ワックスが乾いた後にピンセットで取る事はできますが、跡が残ってしまいます。
そのため仕上がりを綺麗にするには、掃除機などを使って事前に取り除くことが大切です。
掃除の順番としては次のようになります。まず、ソファやテーブルなどの家具を他の部屋に移動させます。
大きな家具の下にはホコリが溜まりやすいので、必ず動かすようにしてください。
次に、フロアワイパーを使ってホコリを集め、掃除機で吸い取ります。ホコリや髪の毛が残っていないか、よく点検してください。
そして最後に、雑巾で水拭きをして完成です。
床に水気が残ったままワックスをかけると気泡の原因になるので、水拭き後はしっかりと乾燥させましょう。

マスキングテープで保護する

ワックスがついてほしくない場所にはマスキングテープを貼って保護していきます。
壁と床の境目にある巾木(はばき)・床下収納・ドアストッパー・床暖房など、隅々まで養生します。
また部屋の面積が広く、一度に全面を塗ることが難しい場合は、マスキングテープで床をブロック分けすることもあります。
テープを目印にして、どこまでワックスを塗ったかを示しておくと混乱が少ないでしょう。

ワックスがけの実際の工程は大きく分けて以下の3つになります。

  1. ワックスをかける
  2. 乾燥させる
  3. 二度がけし、乾燥させる

次に、詳細を説明していきます!

ワックスをかける

下準備が終わったら、ゴム手袋をつけてワックスをかけていきます。
モップやフローリングワイパーを使って、表面を撫でるようにワックスをかけていきます。
力を入れてゴシゴシとこすると、拭きムラが残りやすいので注意してください。
また液体タイプの場合は、できるだけ液量を少なくし薄くすると早く乾かすことができます。
板目に沿って、薄くのせるようにするのが上手に仕上げるコツです。

またワックスをかけるときは、部屋の入り口より遠い場所から塗り始めるようにしましょう。
塗り終わった後、足跡をつけずに室外に出れるようにするためです。

乾燥させる

一通り塗り終わったらフローリングを乾燥させます。
液体タイプなら30分、シートタイプなら10分程度が目安になります。
しかし内側まで完全に乾燥させるには半日〜1日程度かかるので、立ち入り・家具の移動などは控えた方が良いです。
自然乾燥に加え、扇風機や空調を使うとより早く乾かすことができます。

二度がけし、乾燥させる

初めてワックスをかける場合、また長らくワックスをかけていない場合は、二度がけするとよりワックスの効果が高まります。

重ね塗りする際も、ちりやホコリがワックスに混ざらないよう気をつけながら、薄く伸ばして塗ってください。

全工程が終わったら、モップなどのワックスがついている道具を洗います。
使用後、モップについたワックスが乾いて固まってしまうと元に戻りません。

ワックスの液が乾かないうちに、できるだけ早く水洗いして干してください。

なるべく美しく保つためには、普段の生活で意識できることはたくさんあります。

ワックスをフロア一面に大量に撒き散らさない

ワックスを床に直接撒き散らす方法はおすすめしません。
ワックスが固まってしまったり、その部分にムラが残ってしまう可能性があるからです。
床の傷みの原因にもなるので、避けた方が良いです。

ワックスを塗る時は、必要な量だけをモップやシートに染み込ませ、透明に見えるくらい薄く塗るようにしましょう。

床の木材によってはワックスがいらないことも

フローリングの材質の中には、ワックスが必要ないものがあります。

近年は表面の強度を高める加工がなされた「ワックスフリー」のフローリングがあります。

このようなコーティングがなされているフローリングには、ワックスをかける必要はありません。
また、白木のフローリングや家具には、水が染み込みやすいため白木専用のワックスが必要になります。

商品ごとに使用できる床材の種類が決まっているので、ご自宅の床に使えるかどうか事前に確認して下さい。

古いワックスが残っている場合、クリーニングを行う

古いワックスが黒ずんで残っていたり、汚れを吸着して取れなくなっている場合があります。
そのような床の上から新しいワックスを重ねると、汚れが奥に溜まってしまい綺麗になりません。

もし古いワックスが残っているのであれば、ワックス剥がし用の洗剤を使ってクリーニングを行うと良いでしょう。

ただしこの剥離剤はプラスチックを溶かす強い薬剤となっているので、フローリングの接着剤まで溶かしてしまう場合もあります。
難しい作業にもなるので、使い方に不安のある方はワックス剥がしの業者に依頼することをおすすめします。

【ワックス以外にも!】フローリングのメンテナンス方法

もしフローリングの表面部分の剥がれ・反りが見られる場合や、軋み音がする場合には、床板そのものが劣化している証拠です。
フローリングの表面が剥がれた状態でワックスをかけると、内側に傷みが広がりやすいので注意が必要です。

フローリング本体の劣化症状が確認できる場合には、ワックスをかけずに、床板の張り替えを検討すると良いでしょう。

もしワックスがけに十分な時間が取れない場合には、フロアコーティングの塗装がなされている床へ張り替えるという選択肢もあります。
前の項目でご紹介したように、ワックスは経年劣化によって汚れてしまうので、剥離作業が必要になります。

しかしフロアコーティングの場合、ワックスよりも耐久性が高く、特別なメンテナンスが必要ありません。

気になる方は業者や工務店に相談してみてください。

【まとめ】フローリングを綺麗に保つ方法を知っておこう

一見塗るのが難しそうに見えるフローリングのワックスですが、実はコツを押さえれば簡単に塗ることができます。

下準備の段階で念入りに掃除しておくことや、薄くのせるように塗っていくことで、ツヤが出てキレイな仕上がりになります。
また慣れていない方は、シートタイプなどを選べば普段の拭き掃除と同じ感覚でワックスをかけることができます。

ワックスを使ってフローリングを美しく保ち、快適に過ごせるお部屋にしましょう。

 

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この記事の監修者

中田 萌

『お客様に寄り添うこと』をモットーに日々の業務に取り組んでおります。
太陽光発電の活用方法や蓄電池の導入などのご相談は年間2000件以上頂いており、真摯に問題解決に取り組んできました。
光熱費削減に関するお悩み等ございましたら、お気軽にご相談下さい。

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中田 萌
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