リノベーションとリフォームの違いは?特徴を徹底解説!
目次
リノベーションとリフォームの違い、知ってますか?
「リノベーション」と「リフォーム」はどちらも既存の物件を変化させることを表す言葉です。
「ほとんど同じ意味だと思っている。」という方も多いかもしれません。
ですが、実はリノベーションとリフォームという言葉はそれぞれ異なった意味で使われています。
本記事では、そんなリノベーションとリフォームの言葉の意味やメリット・デメリットを詳しく紹介します。
正しく理解して、今後の工事計画などに役立ててください!
【意味】リノベーションとリフォームの違いは「一新」か「直す」か
前提として、リノベーションとリフォームには、明確な線引きや定義がありません。
ですが一般的に、リノベーションは「既存の物件を、憧れを叶えられるように一新し、新たな価値を与えること」を指します。
つまり、リノベーションには現状にプラスの機能を提供して価値を向上させる、という意味合いがあります。
暮らしに合わせた間取りの変更や、耐震性能の強化などは、リノベーションに該当すると言えます。
一方で、リフォームは大規模な増改築から模様替えまで含んではいるものの、「老朽化した物件を新築時と近い状態に修繕すること」を指すことが多いです。
つまり、リフォームはマイナスのものを元の状態に戻すという意味合いであるため、壁紙の張り替えや、外装の塗装、配管の修繕などはリフォームに該当すると言えます。
言い換えると、リノベーションは「新築時と全く違う新しい状態にすることが可能」であり、リフォームは「新築時よりも価値が上がることはない」ということになりますね。
グレードアップ可!リノベーションのメリット【リフォームとの違い】
ここでは、リノベーションのメリットを4つ紹介します。
物件をグレードアップさせることが可能
リノベーションの最大のメリットが、物件をグレードアップさせられることです。
上に書いた通り、リフォームは基本的に元の状態に直すことを目的としているのに対し、リノベーションは物件に新しい価値を与えます。
そのため、新築時よりもより優れた物件にすることが可能なのです。
耐震性や断熱性、気密性などの性能は、リノベーションをおこなうことで向上させることができます。
さらに、省エネ設計にしたり、採光しやすくしたりするなど、リノベーションによって様々な機能を向上させられます。
そして、物件がグレードアップすると、資産価値も向上します。
そのため、物件を売却する際に、購入時よりも高い値段で売却できる可能性もあります。
設計の自由度が高い
リノベーションは既存の物件を新しい暮らしに合わせて造り変えていくため、設計の自由度が高いです。
子供が生まれたり、親の介護が必要になったりすると、既存の物件の間取りや設備では不便になってしまうことが多くあります。
そこでリノベーションで間取りを暮らしに合うように変更することで、より快適な生活が実現できます。
また、生活スタイルは変わっていなくても、北欧風やアメリカンテイストなど、デザインを大きく変えることも可能です。
規模の大きな工事が可能
上述したことと重なりますが、リノベーションは造り変えることを意味するため、規模の大きな工事になることが多いです。
家全体を造り替えるリノベーションでは、骨組みだけを残して全てを解体してから改修するケースもあります。この施工方法は「スケルトンフルリノベーション」と呼ばれています。
新築物件を買うよりは中古物件をリノベーションする方がお得
上に書いたように、リノベーションは規模の大きな工事をすることで既存の物件を大きく造り変えることが可能です。
そのため、新しく家を購入する人にとって、中古物件をリノベーションする「リノベーション物件」は選択肢の一つになります。
新築物件を購入することが理想であったとしても「新築」であるだけで費用が高くなってしまいます。
リノベーション物件は暮らしに合わせた物件を実現することができ、新築よりも費用を抑えることが可能です。
リフォームと比べたリノベーションのデメリット【費用や工期の違い】
次に、リノベーションの主なデメリットを3つ紹介します。
費用が高額になりやすい
施工内容によるものの、物件に新しい価値を与えるリノベーションは、費用がリフォームと比較して高額になりやすいです。
新築物件を購入するよりは安くなるものの、新しい機能を追加したり、間取りの変更などの規模の大きい工事があったりする場合には、相応の費用がかかると想定しておきましょう。
また、リノベーションをおこなう場合には、一般的な住宅ローンの利用ができないことが多いです。
そのため、住宅ローンよりも金利が高いリフォームローンなどを組む必要性が出てきます。
ただし、中古物件を購入してリノベーションをする場合には、リノベーション費用も住宅ローンにまとめることができます。
さらに、自治体ごとに異なるものの、リフォームへの補助金が出る場合もあります。
工事期間が長くなる
リノベーションは規模が大きくなりやすいため、その分工事期間も長くなりやすいです。
そのため、「この日までにリノベーションを終わらせたい。」という考えがある場合には、早めに計画を立てるようにしましょう。
中古物件を購入してリノベーションするケースでは、物件を選ぶ→契約を結ぶ→リノベーションの計画を立てる→業者選びをする→実際に改修工事をする、というように、かなりの時間がかかります。
また、持ち家をリノベーションする場合には、その間の仮住まいが必要になります。
完成後のイメージがしにくい
リフォームの目的が原状回復なのに対し、リノベーションは+αの価値を与えるため、完成後のイメージがしにくい、というデメリットがあります。
そのため、大規模な工事が終わった後に「思っていたのと違った。」という状況になってしまうことも多くあります。
後悔をしないように、慎重にリノベーション計画をしましょう!
予測しやすい!リフォームのメリット【リノベーションとの違い】
ここでは、リフォームのメリットを3つ紹介します。
規模が小さいため完成後のイメージがしやすい
リフォームはリノベーションと比較して工事規模は小さくなりやすいです。
また、原状回復が目的であるため、元々どのような状態であったかをイメージすることで、リフォーム後の状態もイメージすることができます。
リノベーションのように想定していた完成後のイメージと違う状態になってしまうことがないため、低いリスクで現状を改善できると言えますね!
費用が安いことが多い
リフォームは部分ごとに原状回復をするので、リノベーションと比べると費用が安くなります。
ただし、簡単に原状回復ができない状態の場合には、新しく造り変えるのとそれほど費用が変わらないこともあります。
工事期間が長くなりにくい
リフォームは基本的に工事期間が長くなりにくいため、リノベーションと違って仮住まいをする必要がありません。
仮住まいを見つけたり、手続きをおこなったりするのは意外と手間がかかるため、負担を減らすという意味で大きなメリットであると言えるでしょう。
また、工事の際には音が近隣住民の迷惑になってしまうことも多いですが、その期間も短くて済みます。
ただし、やはり施工内容によっては工事が長くなることも考えられるので、必ず事前にリフォーム業者に確認しておきましょう。
リノベーションと比べたリフォームのデメリット【規模の違い】
次に、リノベーションと比べたリフォームのデメリットについて紹介します。
規模が小さいため、改修に限界がある
リフォームはリノベーションと違い、間取りを変更することができません。
そのため、物件の構造上可能な改修しかおこなうことができず、ライフスタイルの変化に合わせた自由度のある改修ができない、というデメリットがあります。
あくまで原状回復が目的である
上と関連しますが、原状回復が目的である以上、+αの性能を追加できません。
そのため物件の資産価値を高められず、売却する際に購入時よりも高額になることはありません。
【まとめ】リノベーションとリフォームの違いを知って合う方を選ぼう
ここまで、リノベーションとリフォームの違いを紹介してきました。
リノベーションは既存の物件を新しい暮らしに合わせて一新し、新たな価値を与えることを表します。
一方で、リフォームは老朽化した物件を新築時に近い状態に戻すことを表します。
同じ既存の物件を変化させることを表す言葉でも、異なった意味で使われているため、正しく理解しておきましょう。
そして
- リノベーション:費用はかかるが好みに合わせて物件を一新でき、資産価値を高められる
- リフォーム:改修の自由度は低いが、費用が安く失敗のリスクが小さい
という特徴を把握し、自身に合った方を選ぶようにしてください。
本記事を参考にして、より快適な生活を実現しましょう!
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この記事の監修者
『お客様に寄り添うこと』をモットーに日々の業務に取り組んでおります。
太陽光発電の活用方法や蓄電池の導入などのご相談は年間2000件以上頂いており、真摯に問題解決に取り組んできました。
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