蓄電池の仕組みを詳しく紹介!単機能とハイブリッドの違いも徹底解説
蓄電池は、毎日使うスマホのバッテリーから電気自動車、家庭用の大型モデルまで、私達の生活に幅広く普及しています。
普段何気なく使っている蓄電池ですが、どんな仕組みで動いているのか疑問に感じたことはありませんか?
そこで本記事では、蓄電池の充電の仕組みや、現在主流となっている4種類の蓄電池の特徴や違いを分かりやすく解説します。
さらに、初心者にはなかなか難しい家庭用蓄電池の「単機能型」「ハイブリッド型」の違いについても簡単にご説明していきます!
記事を読めば、あなたの家庭にぴったりの蓄電池を選ぶポイントも理解できますので、太陽光発電や家庭用蓄電池の導入に興味がある方はぜひ目を通してみてください。
目次
蓄電池の仕組みや種類ごとの違い・設置するメリットをご紹介!
はじめに、蓄電池の原理や仕組みや種類ごとの特徴の違い、家庭用蓄電池を設置するメリットについて解説していきます。
蓄電池の仕組みを初心者にも分かりやすく解説
蓄電池とは、電気を充電することで何度も繰り返し使える電池の総称です。
スマホやPCに使われる「リチウムイオン蓄電池」や車のバッテリーによくある「鉛蓄電池」など、蓄電池は私達の生活に広く普及しています。
蓄電池の内部は「金属製のプラス・マイナス電極」と「電解液」で構成されており、
- 放電…マイナス極の金属が電解液に溶け出し、電気を発生させながらプラス極に流れる
- 充電…プラス極の金属が電解液に溶け出し、電気を蓄えながらマイナス極に戻る
以上の仕組みで放電・充電を繰り返すことができます。
【4つの種類】タイプ別・蓄電池の種類ごとの特徴の違い
蓄電池は「リチウムイオン蓄電池」「鉛蓄電池」「ニッケル水素蓄電池」「NAS蓄電池」の4種類に分類され、それぞれ以下の特徴があります。
リチウムイオン蓄電池 | ・現代の生活には欠かせない、最もシェアの大きい蓄電池 ・非常に軽くコンパクトで、高電圧かつエネルギー密度も高い ・自己放電も少なく理想的だが、他の蓄電池より高価 ・スマホやPC、電気自動車や家庭用蓄電池などに使われている |
・1859年から使われている歴史の長い蓄電池 ・サイズや重量が大きいが、価格が安い点がメリット ・バッテリーの性能はリチウムイオン蓄電池に劣る ・自動車や船、電動フォークリフトなどに使われている | |
ニッケル水素蓄電池 | ・充電式の乾電池によく使われている身近な蓄電池 ・安全性が高く、リチウムイオン蓄電池より価格が安い ・バッテリーの寿命が短く、自己放電するという短所も ・カメラからエレベーターまで幅広く普及している |
・日本ガイシ株式会社が開発したナトリウム硫黄の蓄電池 ・鉛蓄電池の1/3のサイズで済み、コストも安く期待されている ・動作時の温度が約300℃と高温のため取り扱いが難しい ・商業施設や病院、工場などの大規模施設に導入されている |
蓄電池を家庭に設置するメリットとは?
「家庭用蓄電池」とは家の屋外や屋内に設置する大型の据置式バッテリーのことで、導入すると以下のメリットを得られます。
- 停電時の非常用電源として利用できる
- 夜間のお得な電気を充電し、昼間に使える
- 太陽光発電の電気を充電し、夜間に使える
- 太陽光発電で余った電力は売電することもできる
- 電気自動車と連携し、電気のやり取りも可能
「停電時も安心」で「電気代をとことん節約」できる家庭用蓄電池は、設置するメリットがとても大きい機器と言えます。
「単機能型」と「ハイブリッド型」蓄電池の違いを分かりやすく解説!
家庭用蓄電池は、単機能型とハイブリッド型の2つの種類に分けられます。
両者の違いについて詳しく解説していきます。
【低価格が魅力】単機能型蓄電池の特徴やメリット
単機能型とは、太陽光発電のパワコンと蓄電池用のパワコンが別々になっている蓄電池のことです。
パワコン(パワーコンディショナー)とは、ソーラーパネルや蓄電池の電力を家庭で使えるように変換する機器のことで、蓄電池を使う際に設置する必要があります。
単機能型はハイブリッド型より価格が安く、太陽光発電とはシステムが独立しているため「蓄電池だけ使ってみたい」方には非常におすすめです。
一方で、太陽光発電を連携する際に「パワコンが2つ必要なため場所を取る」「電力のロスが大きい」といったデメリットもあります。
【太陽光と相性抜群】ハイブリッド型蓄電池の特徴やメリット
ハイブリッド型とは、太陽光発電のパワコンと蓄電池用のパワコンが一体化した蓄電池のことです。
設置するパワコンが1台で済むため家のデザインを邪魔せず、電力ロスも小さいので太陽光発電のエネルギーをムダなく利用できます。
「ひとまずハイブリッド型の蓄電池だけ購入し、ソーラーパネルは後で設置する」といった柔軟な運用も可能ですが、「単機能型より高価」というデメリットがあります。
「全負荷」「特定負荷」タイプって何?選び方のポイントも解説
前項で解説した単機能型・ハイブリッド型の他にも、蓄電池には全負荷・特定負荷の2つのタイプに分類することができます。
2つの違いや選ぶポイントを以下に解説していきます。
【停電時も安心】全負荷タイプ蓄電池の特徴やメリット
全負荷タイプとは、停電時に家中の家電製品に電気を供給する蓄電池のことです。
突然の停電にも瞬時に対応するため、「停電しても普段どおり生活したい」方に適しています。
すべての家電を復旧させるため電力消費量が大きく、小型の蓄電池を選んでしまうとすぐにバッテリーが切れてしまう点に注意が必要です。
全負荷タイプで停電時も快適に過ごしたい方は、なるべく容量の大きな蓄電池を選びましょう。
【長引く停電に】特定負荷タイプ蓄電池の特徴やメリット
特定負荷タイプとは、停電時に指定した部屋や家電製品のみに電気を供給する蓄電池です。
スマホの充電や冷蔵庫など、最低限の家電のみを維持できるため、数日にわたる大規模停電の備えとして役立ちます。
電力使用量を抑えられますので、比較的容量の小さい蓄電池でも事足りるというメリットも見逃せません。
「大きな蓄電池は必要ないけど、万が一の停電対策はしておきたい」とお考えの方は、小容量の蓄電池を導入してみてはいかがでしょうか?
【まとめ】蓄電池の仕組みや違いを理解して最適なモデルを探そう!
何度でも繰り返し使える蓄電池は、その利便性やエコの観点から現代の生活には欠かせない存在となっています。
中でも家庭用蓄電池は、停電時の備えとしてはもちろん、太陽光発電と組み合わせて効率よく光熱費を節約することができます。
家庭用蓄電池にはさまざまな種類やタイプがあるため、目的や使い方によって組み合わせを選ぶことが大切です。
本記事で解説した2つの種類・2つのタイプの特徴を、もう一度以下におさらいしていきます。
- 単機能型…太陽光発電とパワコンは別々だが価格が安い。太陽光を使わない方におすすめ
- ハイブリッド型…パワコン一体型で外観スッキリ。太陽光と連携するならこちら
- 全負荷タイプ…停電時も家中の電力を瞬時にカバー。いつでも快適に家電を使いたい方に最適
- 特定負荷タイプ…停電時の電力供給を細かく指定できる。万が一の長期停電も安心
太陽光と連携して積極的に電力運用したい方は「ハイブリッド型×全負荷タイプ」を、できるだけ安く導入したい方は「単機能型×特定負荷タイプ」がおすすめです。
国や地方自治体の助成金などを利用することで安く購入できますので、売電や省エネに興味のある方はぜひ検討してみましょう!
リノベステーションではニチコンやシャープを始めとした蓄電池を取り扱っております。
もちろん、太陽光発電機器との同時購入も可能です!
手続きが面倒な補助金申請も代行しておりますので、お気軽にください。
IHやエコキュートのお取り扱いもございます。
この記事の監修者
『お客様に寄り添うこと』をモットーに日々の業務に取り組んでおります。
太陽光発電の活用方法や蓄電池の導入などのご相談は年間2000件以上頂いており、真摯に問題解決に取り組んできました。
光熱費削減に関するお悩み等ございましたら、お気軽にご相談下さい。
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