太陽光発電はやめたほうがいい?デメリットとメリットを徹底検証!
太陽光発電についての口コミで、「デメリットばかりなのでやめたほうがいい」というコメントを目にした覚えはないでしょうか?
「高くて元が取れない」「売電収益も期待できない」などネガティブな意見も多く、見ていくうちにだんだんと不安になってしまいますよね。
そこで本記事では、「太陽光はやめたほうがいい」根拠となる3つのデメリットが本当に正しいのか検証していきます。
デメリットを上回るメリットや、太陽光発電と蓄電池をセットで導入するべき理由についてもご紹介しますので、蓄電池の導入を検討している方もぜひご覧ください。
目次
【やめたほうがいい?】太陽光発電のデメリットを3つご紹介
太陽光発電はやめたほうがいいと言われる主な理由は以下のとおりです。
- ①導入費用が高額
- ②売電価格が年々下がっている
- ③メンテナンス費用がかかる
それぞれの真偽について順番に検証していきます。
①導入費用が高額
太陽光発電のデメリットとして一番多く耳にするのが「高額の導入費用がかかる」ことです。
しかし、根拠として提示された情報が「ひと昔前の価格」であることも多いため、必ずしも正しい意見とは言えません。
確かに、10年ほど前の太陽光発電は300万円以上かかることも普通でしたので、「太陽光は高い」というイメージを持つ人が多いのも事実です。
現在は低価格化が進んでおり、総額100万円以下で収まるシステムも珍しくありません。
売電収益や省エネ効果を考えれば、3分の1ほどのコストで済む現在は、むしろ昔よりお得になったと言えるのではないでしょうか?
②売電価格が年々下がっている
導入費用とともによく話題に上がる「売電価格が年々下がっている」という問題。
以下に示すとおり、売電価格が下がっているのは事実です。
年度 | 2013年 | 2016年 | 2019年 | 2022年 |
買取価格 | 38円/kWh | 32円/kWh | 25円/kWh | 17円/kWh |
そもそも、電力の買取制度が始まった理由は「高額な導入コストを売電収益で還元し、太陽光発電を普及させるため」です。
導入コストが3分の1程度まで下がった現在、買取価格も同様に下がっていくのは自然な流れではないでしょうか?
一方で、電気代や「再エネ賦課金」は年々上がっており、売電するより自家消費して電気代を節約したほうがお得な時代とも言えます。
売電価格は確かに下がりましたが、自家消費の価値が上がったため、太陽光発電を諦めるほどのデメリットではありません。
③メンテナンス費用がかかる
導入前に意外と気づかないデメリットとして挙がるのが「メンテナンス費用」です。
家庭用規模の太陽光発電には点検義務はありませんが、経済産業省は「4年に1度」の点検を推奨しており、これを怠ると売電停止になるリスクも生じます。
しかし、4年に1度の点検費用は2万円ほどと決して高額ではなく、故障が見つかっても保証期間中(10〜15年)は無料で修理してもらえます。
壊れやすいと言われるパワコンの修理費用(3万円程度)を合わせても月々1,000円ほどの維持費で済むため、売電収益や電気代カットのメリットのほうがはるかに大きいと言えます。
【デメリットを超える利点】太陽光発電の3つのメリットとは?
太陽光発電のデメリットを上回るメリットは以下の3つです。
- ①十分に元が取れる
- ②再エネ賦課金も節約できる
- ③停電時も電気が使えて安心
ひとつずつ順番に解説していきます。
①【売電+自家消費】十分に導入費用の元が取れる
売電収益と自家消費で節約できる電気代を合わせれば、太陽光発電の導入コストの元が取れます。
パナソニックの光熱費シミュレーション「エネピタ」で5kWhの太陽光パネルの経済効果を試算したところ、年間135,610円も節約できるというデータが算出されました。
導入費が200万円と仮定すれば「200万÷135,610=約15年」で資金を回収できる計算になります。
太陽光パネルの寿命は20〜30年と長いため、導入費用の元を取った後はますますお得に生活できますね。
②毎年値上げする「再エネ賦課金」を節約できる
再エネ賦課金とは、太陽光や水力、風力発電などの再生可能な発電を普及させるために国民全員が負担するお金であり、制度開始時から約10倍に値上がりしています。
再エネ賦課金の価格推移は以下の通りです。
年度 | 2013年 | 2016年 | 2019年 | 2021年 |
負荷金額 | 0.35円/1kWh | 2.25円/1kWh | 2.95円/1kWh | 3.36円/1kWh |
賦課金額は「毎月の電気使用量」に応じて加算されるため、電力会社から電気を買えば買うほど高額な再エネ賦課金が請求されてしまいます。
太陽光発電で自家消費すれば電気使用量を大幅に抑えられますので、値上がりが続く再エネ賦課金の負担を軽くすることができますね。
③停電時も電気が使えて安心できる
経済的な効果だけでなく、太陽光発電があれば停電時でも電気が使えるというメリットも忘れてはいけません。
太陽の出ている日中であれば普段とほぼ変わらない生活ができますので、大雨や台風などで停電が多い地域にお住まいの方には特におすすめです。
太陽光パネルは曇りや雨の日でも発電しているため、長引く大停電でもスマホやLEDライトの充電など、最低限の生活を維持することができるでしょう。
一方で、太陽光発電だけでは日中しか電気を使用できないというデメリットもあります。
夜間の停電中も快適に過ごすためには次項で解説する「蓄電池との連携」が便利です。
太陽光発電と蓄電池をセットで導入するとお得って本当なの?
太陽光発電を導入するなら、蓄電池とセットでの運用がおすすめです。
セットで導入するメリットやデメリットを詳しく解説していきます。
【自家消費の時代へ】太陽光発電と蓄電池を連携するメリット
太陽光発電と蓄電池を連携すれば、以下のようなメリットを得られます。
- 昼間の余った太陽光エネルギーを蓄電池に充電し、夜間に使える
- 夜間のお得な電力を蓄電池に充電して昼間に使うことで、売電量を増やせる
- 蓄電池と電気自動車を連携すれば、太陽光発電で燃料費をまかなえる
万が一の大停電でも太陽光エネルギーを蓄電池に貯めておけば、夜になっても電気の心配をせずに快適に過ごせますね。
【導入は計画的に】太陽光発電と蓄電池を連携するデメリット
一方で、太陽光発電と蓄電池を連携するデメリットはやはり「導入費用がさらに高くなる」ことでしょう。
蓄電池は容量によっては200万円を超えることもあり、一度に両方購入するとなるとどうしても高額の出費となってしまいます。
とはいえ、蓄電池と太陽光発電を組み合わせることでさらに省エネ効果が上がるため、10〜20年の間に資金の元を取ることはできます。
太陽光発電のパワコンと共有できる「ハイブリッド型蓄電池」なら後付けできますので、予算に合わせてひとつずつ購入するのもひとつの方法ですね。
【まとめ】太陽光発電は蓄電池とのセット導入が圧倒的にお得!
太陽光発電にはデメリット以上のメリットがあることを、もう一度おさらいしていきます。
- 導入費用が高い…現在は10年前の3分の1程度まで安くなっている
- 売電価格が下がった…電気代が上がっているため、売電より自家消費のほうがお得
- メンテ費用がかかる…月1,000円ほどと安く、節約できる電気代の恩恵のほうが大きい
節約コストを考えれば十分に導入資金の元は取れますし、停電時の予備電力として使えるメリットも大きいですね。
太陽光発電のエネルギーは、蓄電池に貯めることでさらにお得に活用できますので、セットでの導入を視野に入れてみてはいかがでしょうか?
リノベステーションではニチコンやシャープを始めとした蓄電池を取り扱っております。
もちろん、太陽光発電機器との同時購入も可能です!
手続きが面倒な補助金申請も代行しておりますので、お気軽にください。
IHやエコキュートのお取り扱いもございます。
この記事の監修者
『お客様に寄り添うこと』をモットーに日々の業務に取り組んでおります。
太陽光発電の活用方法や蓄電池の導入などのご相談は年間2000件以上頂いており、真摯に問題解決に取り組んできました。
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