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NAS電池のデメリット3選!家庭用に設置できない危険な理由と火災リスク

その他リフォーム 2025年11月25日更新

「NAS電池は大容量で寿命が長いと聞いたけれど、デメリットはないの?」「自宅の太陽光発電とセットでNAS電池を導入できる?」
蓄電池の情報を調べていると目にする「NAS電池」ですが、実は一般的な家庭用蓄電池とは全く異なる性質を持っています。

結論から言うと、NAS電池は工場や大規模施設向けの産業用電池であり、一般家庭には設置できません(推奨されません)。

この記事では、NAS電池が持つ特有のデメリットやリスク、そしてなぜ住宅用にはリチウムイオン電池が選ばれるのかを、専門的な視点で分かりやすく解説します。

【結論】NAS電池の要点3つ

  • 火災リスクと高温動作:約300℃で作動するため厳重な危険物管理が必要。
  • 一般家庭への不適合:サイズが巨大で自己放電対策(ヒーター)等の維持費がかかる。
  • 住宅の正解はリチウムイオン:家庭用は安全性と省スペース性に優れたリチウムイオン電池が最適。

1. NAS電池(ナトリウム硫黄電池)とは?仕組みと特徴

まずはNAS電池の基本的な仕組みと、本来どのような場所で活躍している電池なのかを解説します。
メガワット級の大規模電力貯蔵システムとして世界で初めて実用化された日本発の技術です。

1-1. 日本ガイシが世界で唯一製造する産業用電池

NAS電池(ナスでんち)は、マイナス極にナトリウム(Na)、プラス極に硫黄(S)、電解質にファインセラミックスを使用した二次電池です。
世界で唯一、日本の「日本ガイシ株式会社」が量産化に成功しており、主に電力会社の変電所や大規模工場、再生可能エネルギーの発電所などで採用されています。

1-2. 鉛蓄電池の約3倍というエネルギー密度

NAS電池の最大のメリットは、その極めて大きな容量とコンパクトさ(産業用として見た場合)です。従来の鉛蓄電池と比較して、体積・重量ともに約3分の1という高エネルギー密度を誇ります。
また、寿命も長く、長期にわたって充放電を繰り返す大規模インフラの安定化に適しています。

この章のまとめ
NAS電池は日本ガイシが製造する「大容量・長寿命」の産業用電池。電力系統の安定化や工場のピークカットに使われる特殊な設備です。

2. NAS電池のデメリットと導入リスク

非常に優れた性能を持つNAS電池ですが、普及が「大規模施設」に限られるのには明確な理由があります。
ここでは、導入を検討する上で壁となる「NAS電池のデメリット」について詳述します。

2-1. 【最大のリスク】作動温度が約300℃で火災の懸念

NAS電池の最大のデメリットは、電池として機能させるために内部を約300℃の高温に保つ必要がある点です。

電解質であるセラミックスを通してイオンを移動させるため、ナトリウムと硫黄を溶融状態(液体)にする必要があります。常温では作動しません。
過去には火災事故も発生しており、現在では安全対策が強化されていますが、消防法上の「危険物」として扱われるケースが多く、設置には極めて厳しい防火設備の基準をクリアする必要があります。

2-2. ヒーターによる電力消費(ランニングコスト)

高温状態を維持するためには、常にヒーターで保温し続ける必要があります。
つまり、「待機しているだけで電気代がかかる(自己放電のようなロスがある)」ということです。
家庭用蓄電池のように「使いたい時にサッと使う」という手軽さはなく、保温のためのエネルギーロスを許容できるだけの大規模運用でなければ採算が合いません。

2-3. 硫化水素発生の可能性

万が一、電池が破損して内部のナトリウムや硫黄が漏れ出し、水分と反応すると、有毒な硫化水素や水酸化ナトリウムが発生するリスクがあります。
住宅密集地において、このリスク管理を行うことは現実的ではありません。

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この章のまとめ
高温動作による火災リスク、危険物としての管理コスト、保温のための待機電力消費がNAS電池の大きなデメリットです。

3. NAS電池とリチウムイオン電池の比較

住宅用として普及している「リチウムイオン電池」と「NAS電池」は、そもそも用途が全く異なります。
なぜ家庭用にはリチウムイオンが推奨されるのか、スペックと運用面から比較します。

[Image of comparison chart NAS battery vs Lithium-ion battery]

3-1. 比較表:家庭用に向いているのはどっち?

比較項目 NAS電池 リチウムイオン電池
主な用途 大規模工場・変電所 住宅・EV・モバイル機器
作動温度 約300℃(高温) 常温
安全性 厳格な管理が必要
(危険物施設)
高い(製品安全Sマーク等)
屋内設置も可能
設置スペース コンテナサイズ エアコン室外機程度
コスト感 プロジェクト単位(数億円規模〜) 100〜300万円前後
※一般的な仕様に基づく比較です。リチウムイオン電池はメーカー・製品により性能が異なります。

3-2. 住宅用なら「リン酸鉄リチウム」が現在の主流

現在、家庭用蓄電池の市場で最も注目されているのが、リチウムイオン電池の一種である「リン酸鉄リチウムイオン電池」です。
NAS電池のような高温リスクがなく、従来のリチウムイオン電池よりも熱暴走しにくい安全な化学構造を持っています。

寿命も長く(10年以上)、設置も屋外・屋内を選べるコンパクトな設計が多いため、太陽光発電との連携には適していると言えます。

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この章のまとめ
安全性・サイズ・管理の容易さから、家庭用には「リチウムイオン電池」が圧倒的に有利。NAS電池は選択肢に入りません。

4. 蓄電池導入における失敗しない選び方

NAS電池が家庭向きではないと分かったところで、実際に家庭用蓄電池(リチウムイオン)を選ぶ際に失敗しないためのポイントを解説します。
蓄電池は「容量」と「機能」のマッチングが重要です。

4-1. 「特定負荷」か「全負荷」かを確認する

停電時の備えとして重要なのが負荷タイプです。

  • 特定負荷型:停電時、あらかじめ決めた特定の部屋(冷蔵庫やリビングの照明など)のコンセントだけが使えるタイプ。価格は抑えめ。
  • 全負荷型:家中のすべてのコンセントが使えるタイプ。IHクッキングヒーターやエコキュートも動かしたいならこちら。近年人気です。

4-2. 太陽光発電の余剰電力に合わせた容量選び

「大容量がいい」と安易に選ぶと失敗します。ご自宅の太陽光パネルで発電した電気のうち、使い切れずに余る分(余剰電力)がどれくらいあるかが重要です。
余剰電力が少ないのに大容量バッテリーを入れても、充電しきれず宝の持ち腐れになってしまいます。シミュレーションで「発電量」と「消費量」のバランスを見ることが不可欠です。

4-3. 補助金の活用で初期費用を抑える

国(DR補助金など)や自治体から、蓄電池導入に対する高額な補助金が出ている場合があります。
これらは予算上限に達すると受付終了となるため、最新情報の確認が必要です。NAS電池は産業用補助金の枠組みになりますが、家庭用リチウムイオン電池には住宅向けの補助金制度が充実しています。

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この章のまとめ
停電時の使い方(全負荷/特定負荷)と太陽光の発電量バランスが重要。補助金情報は常に最新のものをチェックしましょう。

よくある質問(FAQ)

Q1. NAS電池のデメリットで一番気をつける点は?

最大のデメリットは「作動温度の高さ(約300℃)」に伴う火災リスクと、それを維持するための管理コストです。一般家庭に設置することはできず、産業用として導入する場合でも、厳重な消防法対応とメンテナンス体制が必要不可欠です。

  • 高温維持のためのヒーター電力消費
  • 消防法上の危険物施設としての届出

※過去の火災事故を受け、現在は安全対策基準が強化されています。

出典:日本ガイシ株式会社 NAS電池情報

Q2. 家庭用蓄電池としてNAS電池は使えますか?

いいえ、原則として使用できません。NAS電池はメガワット級の電力貯蔵を目的とした巨大なシステムであり、サイズ、重量、安全性、運用コストの全ての面で一般住宅の仕様には適合しません。家庭用には「リチウムイオン蓄電池」をご検討ください。

出典:資源エネルギー庁 蓄電池について

Q3. NAS電池の寿命はどれくらいですか?

設計寿命は約15年(約4,500サイクル)とされており、鉛蓄電池などに比べて非常に長寿命です。ただし、これは適切なメンテナンスと温度管理が行われた産業用途での数値です。

出典:日本ガイシ NAS電池の特長

Q4. 業者選びの注意点は?

家庭用蓄電池(リチウムイオン)を検討する場合、設置実績とアフターフォローが鍵となります。安さだけで選ばず、以下の点を確認してください。

  • 施工ID(メーカー認定)を持っているか
  • 自然災害補償や工事保証が含まれているか
  • 見積もりに「諸経費」の曖昧な記載がないか

出典:国民生活センター 蓄電池の勧誘トラブル

 

この記事の監修者

中田 萌

『お客様に寄り添うこと』をモットーに日々の業務に取り組んでおります。
太陽光発電の活用方法や蓄電池の導入などのご相談は年間2000件以上頂いており、真摯に問題解決に取り組んできました。
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中田 萌
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