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エコキュートが凍結!雪対策は何をしたら良いの?

オール電化 2024年01月04日更新

「エコキュートを使いたいけれど、寒冷地には向いてないって聞いた。」

「エコキュートの凍結を防ぐにはどうしたら良い?」

このように考えている方はいませんか。

エコキュートはオール電化のご家庭で近年人気となっています。

そうした中、冬の冷え込みが激しくなる寒冷地でも使用可能かどうか疑問に持つ方もいらっしゃるでしょう。

そこで今回は、寒冷地でのエコキュートの使い方について紹介します。

エコキュートと雪の相性は良くない!対策を取ろう!

ここでは、まず寒冷地でエコキュートを使うメリット・デメリットを紹介し、次に凍結した場合の対処法、凍結させない方法などについて触れていきます。

メリット

まずは寒冷地でエコキュートを使用するメリットから3つみていきましょう。

寒冷地仕様のエコキュートがある

1つ目は、寒冷地仕様のエコキュートがあることです。

寒冷地仕様のものは氷点下20度まで使用することができ、屋内設置であれば氷点下25度まで対応しているものもあります。

寒冷地での設置が想定されているため、凍結などによる故障が起こりにくい作りとなっています。

ランニングコストが安い

2つ目は、ランニングコストが安いことです。

これは寒冷地か否かに関わりませんが、エコキュートの魅力です。

エコキュートはガス給湯器と比較すると、毎月半分の費用で使用することができます。

寒冷地だと防寒対策として費用がとてもかかりますよね。

月々のランニングコストが半分になるのは大きなメリットと言えるでしょう。

断水・停電してもお湯が使える

3つ目は、断水や停電を起こしてもお湯が使えることです。

エコキュートは貯湯タンクというタンクにお湯を貯めておき、必要な時に使う量を出します。

そのため、断水や停電が起きたとしても、貯湯タンクに貯まっているお湯を取り出すことによって非常用水として使用できます。

寒さが厳しい寒冷地でお湯が使えるのはありがたいですね。

デメリット

次はデメリットを3つみていきましょう。

寒波だと熱効率が落ちる

1つ目は、寒波だと熱効率が落ちることです。

エコキュートは空気を圧縮し、熱を取り出してお湯を沸かしています。

しかし、寒冷地だとその熱が少なくなります。

そのため、一般的な場所と比較すると、どうしても熱効率が落ちてしまうでしょう。

 また、氷点下20度を下回った場合には使用できなくなります。

低騒音がある

2つ目は、低騒音があることです。

これは寒冷地仕様に関わらないことですが、エコキュートは常に音を出しています。

そのため、静かな住宅街や深夜帯には近所に迷惑がかかることもあります。

設置する際には隣家との距離や音が迷惑にならないか考えましょう。

屋外への設置は雪対策が必要

3つ目は、屋外で設置する場合は雪対策が必要ということです。

エコキュートは基本的に外に設置します。

部屋の中に設置するものもありますが、サイズの問題で設置が難しい方も多いでしょう。

寒冷地の場合、雪対策を施す必要があります。

対策しない場合は雪の吹き込みや凍結で故障することになります。

凍結した場合の対処法

では、凍結した場合はどのように対処したら良いのでしょうか。

配管が自然解凍するのを待つ

まずは気温上昇によって配管が自然凍結するのを待つことです。

凍結は気温が上昇すると解消されていくので、時間が経つのを待ちましょう。

これが最もおすすめの方法です。

中には「熱湯をかければすぐに解消するのではないか?」と考えている方もいらっしゃるでしょう。

熱湯をかけることは絶対に行ってはいけません

急に熱湯をかけると配管の破損につながり、使えなくなってしまう恐れがあります。

エラーを解除し給湯栓を開く

次に、エラーを解除し給湯栓を開くことです。

貯湯ユニットの給水配管が凍結した場合、圧力異常検知のエラーが発生することがあります。

もしリモコンにエラーが出ていたら、漏電遮断器を60秒以上切ることをお勧めします。

時間が経った後に漏電遮断器をオンにするとエラーが解除されます。

あとは給水配管の凍結が解凍されるのを待ちましょう。

配管にぬるま湯をかける

最後は配管にぬるま湯をかけることです。

これは緊急で使用したい場合に限って行うことをお勧めします。

貯湯タンクとヒートポンプの給水配管、給湯配管、風呂配管部分をタオルで覆い、40度程度のぬるま湯をかけて少しずつ温めましょう。

ポイントとしては、やはりぬるま湯です。

熱湯で行うことは絶対にやめましょう。

寒冷地でエコキュートを使う時の注意点

次は寒冷地でエコキュートを使用する際の注意点についてみていきます。

マイナス20度を下回る場合は屋内用

まずは氷点下20度を下回る場合は屋内用を購入することです。

先ほども触れましたが、氷点下20度を下回ると使用できなくなります。

屋内用のエコキュートを検討しましょう。

基本的に屋外設置用と屋内設置用は形や寸法、本体カラー、主な機能に違いがありません。

ただし、2万円ほど高くなる可能性があることを覚えておきましょう。

冬場で省エネ設定だと湯量が足りなくなる

次は、冬場で省エネ設定だと湯量が足りなくなることです。

給湯代金に関して、夏場と比較すると、冬場は上がる傾向にあります。

そのため、中には省エネ設定にする方もいらっしゃるでしょう。

しかし、冬場は夏場以上に湯量が増えるご家庭が大半です。

そのため、省エネ設定にしているとタンク内のお湯がなくなり、昼間にお湯を生成する必要が出てきます。

「夜間の電気代が安く、昼間の電気代が高いプラン」に入っている方が多いと思うので、電気代が高くなってしまいます。

湯量のコントロールには気をつけましょう。

長期間タンクを空にする

続いては、長期間タンクを空にすることです。

エコキュートを長期期間使用しない場合、電源を切り、貯湯タンクユニットのお湯も排水した方が良いと言われています。

しかし、寒い地域の方は注意する必要があります。

配管に水が流れていない状態であれば凍結する可能性が高くなります。

旅行などで長期間家を空け、家に帰ってくるとお湯が出なくなってしまったというケースも起きています。

できれば湯船にお湯を張ったままにし、凍結防止モードをつけておきましょう

定期的に霜取りを行う

最後は定期的に霜取りを行うことです。

エコキュートのトラブルとして見られるのが「夏場は湯量が余るのに、冬場は湯量が減ってしまう」ということです。

原因は大きく2つあります。

1つ目は先ほど説明した通り、冬場は使うお湯の量が増えてしまうからです。

これはわかりやすいですね。

2つ目は、ヒートポンプの背面に霜がついているからです。

エコキュートは空気中の熱を使ってお湯を作り、熱を利用された空気は冷却されて排出されます。

その際、冷たい空気に含まれる水分によって霜ができることがあります。

もし霜を取り除かなかった場合、給湯効率が下がります。

冬場に湯量が足りないと感じたら、ヒートポンプユニットの霜の有無を確認しましょう。

凍結させない方法

最後に、寒冷地でエコキュートを凍結させない方法について4つ紹介します。

お風呂上がりはお湯を抜かない

1つ目は、お風呂上がりはお湯を抜かないことです。

お風呂からあがる時、夜の間は湯船にお湯を張ったままにしましょう。

湯船の循環口より10cm以上多めのお湯を張ったままにしておくと、エコキュートとお風呂をつなぐ配管の中にも水が入ったままの状態となり、凍結を防止できます。

簡単な方法なので、お風呂の栓を抜くのは翌朝にしましょう。

水を出しっぱなしにする

2つ目は、水を出しっぱなしにすることです。

蛇口を少し開けておき、一晩中水を出しっぱなしにすることも凍結防止にお勧めです。

エコキュートの台所リモコンの温度設定を水にしておき、少量出しておきましょう。

目安としては1分間に200ml程度です。

「水を出し続けるのは勿体無い!」と考える方は、バケツや浴槽に水を残すようにしましょう。

溜まった水は翌日の洗濯に使い回しできます。

また、機種によっては温度設定に水のモードがないものもあります。

お湯を流しっぱなしにすると、タンク内のお湯がなくなり、必要な時に使えなくなる恐れがあります。

昼間の電気代の高い時間帯にお湯を生成する必要がありますね。

その場合は水を流しっぱなしにする方法はやめましょう。

配管の外側に対策をする

3つ目は、配管の外側に対策をすることです。

配管を冷やさないように外から温めて凍結防止するのも良いでしょう。

今では配管保温保護カバー凍結防止用ヒーターなどがあります。

配管保温保護カバーは、配管の外側にはめるチューブ状の発泡スチロールのような保温素材で、周りにはめるだけで使用できて導入が簡単です。

また、凍結防止用ヒーターは、3〜9度以下になると勝手にヒーターが作動し、配管温度が13〜 19度になると通電を停止します。

通電を開始する時間に幅がありますが、これは配管温度を測るサーモスタットの精度が各メーカーで異なるからです。

2,000円ほどのものから20,000円ほどのものまで販売されています。

凍結防止モードを活用

4つ目は、凍結防止モードを活用することです。

各メーカーのエコキュートには凍結防止機能がついています。

例えば、コロナ製のエコキュートであれば、貯湯タンクのお湯をヒートポンプユニットにバイパス制御し、循環させます。

また、メーカーによってはリモコン部分にある凍結防止モードをオンにすることによって、配管内に水が循環されるようになり、夜の時間に凍結するのを防ぐこともできます。

凍結防止モードは夏場に切ってしまって忘れることもあるので、冬になったら忘れずにオンにしましょう。

エコキュートの雪対策は今すぐ始められます!

今回は寒冷地でのエコキュートの使用について紹介しました。

寒冷地では雪の影響でエコキュートが壊れやすくなっています。

凍結をした場合も適切な処理をしなければすぐに壊れてしまうこともあります。

雪対策をしてから使用していきましょう。

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この記事の監修者

中田 萌

『お客様に寄り添うこと』をモットーに日々の業務に取り組んでおります。
太陽光発電の活用方法や蓄電池の導入などのご相談は年間2000件以上頂いており、真摯に問題解決に取り組んできました。
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