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卒FIT後に蓄電池は必要?電気は買取してもらえる?対策を徹底紹介!

太陽光発電 2024年01月04日更新

2009年から開始されたFIT制度。

FITの魅力は、本来の売電価格よりも高く売電できることです。

しかし、FIT制度が適用される期間は10年か20年と決まっています。

卒FITとは、FIT制度の適用が終了する家庭のことを指します。

制度の適用期間が終了した卒FIT後は、太陽光発電で発電した電気を売り続けるのか、なるべく自家消費をするか、どちらかを選択しなければいけません。

そこで、今回は卒FIT後の選択肢のメリットやデメリット、新たに始まるFIP制度について解説していきます。

卒FITとは?電気の買取価格が変わる!

FIT制度を利用している家庭の多くが、太陽光発電の容量が10kW未満で10年の適用です。

FIT制度の開始直後の売電価格は1kWあたり48円で、2022年現在の東京電力の売電価格は1kWあたり8.5円と5倍以上の差があります。(再エネ買取標準プランの場合)

卒FIT家庭では、卒FIT後の売電価格がぐっと下がってしまうことから、売電を続けるか、電気を自家消費するかを選択しなければいけません。

参照:https://www.tepco.co.jp/ep/renewable_energy/plan/standard.html

(東京電力FIT後売電価格)

卒FIT後に新たに始まるFIP制度を利用することは可能?

売電に関わる制度として、2022年から新たにFIP制度が始まることをご存知でしょうか。

FIP制度とは、市場の売電価格と連動し、市場の売電価格にプレミア価格が上乗せされた価格で売電が可能になる制度です。

FIT制度とは違い、市場の価格と連動しているので、市場の売電価格が下がれば下がり、市場の売電価格が上がれば上がることが特徴です。

FIP制度では「産業用」しか売電することが出来ない!

FIP制度は、太陽光発電の容量が50kW以上でなければ利用することができません

50kW以上であれば、すでにFIT制度を利用していても、FIP制度へ移行することが可能です。

しかし、卒FITを迎えるほとんどの家庭では、太陽光発電の容量は10kW未満です。

卒FITを迎える10kW未満の家庭では、卒FIT後の対策を考えなければいけません。

卒FIT後の対策① 蓄電池の導入

卒FIT後の対策としてオススメなのが、家庭用蓄電池の導入です。

太陽光発電と蓄電池は、お互いの弱点を補うような関係で、相性の良い住宅設備です。

太陽光発電と蓄電池を併用することで、メリットも大きくなり、より多くの電気を自家消費に回せる点が魅力です。

卒FIT後の蓄電池導入のメリットは停電対策や光熱費の削減

太陽光発電と蓄電池を併用するメリットは、停電対策や光熱費の削減が可能なことです。

日本は地震が多い「地震大国」とも呼ばれ、停電のリスクが高い国です。

特に、小さい子供やお年寄りが住んでいる家庭では、停電が起きた時の暑さや寒さへの対策が必要だと言えます。

太陽光発電と蓄電池を導入していれば、長期的な停電が起こった場合でも電気を使用することが可能です。

さらに、近年燃料の高騰などが原因で電気代が高騰しています。

太陽光発電と蓄電池を併用することで、買う電気を抑えることができます。

今後の電気代高騰に怯えることなく、「節電しなければ」とストレスを感じることもありません。

卒FIT後の蓄電池導入のデメリットは「導入コスト」

卒FIT後の蓄電池を導入するデメリットは、導入コストです。

蓄電池の導入には、100万円前後の費用が必要になります。

蓄電池の容量や性能を高くすればするほど、必要になる費用も大きくなります。

卒FIT後の対策① 卒FIT向けの買取サービスの利用

卒FIT後の対策として、新電力会社の電気買取サービスを利用する方法もあります。

新電力会社の電気買取サービスは、旧電力会社の電気買取サービスよりも売電価格が高い場合が多いです。

新たに導入する設備などもなく、契約する電力会社を選んだ後、契約をするだけです。

しかし、電力会社によって契約期間が異なるので、契約終了する都度新しい契約先を見つけるか、そのまま契約し続けるかを選択しなければいけません。

卒FIT後の買取サービスの利用のメリットは今と変わらない

卒FIT後に新電力会社の買取サービスを利用するメリットは、新しく設備導入などの必要がないことです。

契約さえしてしまえば、今まで通り売電したお金が手に入ります。(売電額は下がってしまう事の方が多い)

余計な設備は入れず、今と変わらない生活スタイルで生活したい方にオススメです。

卒FIT後の買取サービスの利用のデメリットは価格が安いこと

卒FIT後の新電力会社による電気の買取サービスは、FIT価格よりも安いことが多いです。

特に、10年前の売電価格と比べると半分にも満たないことが多く、売電価格の低さに悩む人も多いでしょう。

卒FIT後も、今まで通りの売電収入を得ることは、かなり難しいです。

新電力会社の方が、従来の電力会社よりも売電価格が高いことは事実ですが、売電”収入”とは言えない価格になってしまうかもしれません。

主な買取サービスの買取価格は10円前後!

新電力会社の電気買取価格は、お住まいの地域や会社によって異なります。

卒FIT後に新電力会社で売電を行いたい場合には、しっかりと検討する必要があると言えるでしょう。

新電力会社の東京エリアでの売電価格は、ENEOSが11円出光興産が9.5円まちエネが9円です。

FIT制度適用期間よりも、売電価格は安くなってしまいますが、そのまま売電を続けるよりは高く設定されています。

しかし、新たに新電力会社で売電を行う場合は、契約内容などのチェックは必ずしましょう。

特に、違約金や手数料、売電価格の変動については要チェックです。

また、新電力会社で電気を買う契約をすると、売電価格が上がる会社も存在しますが、売電価格だけではなく、買電の価格もチェックする必要があります。

参照:https://www.eneos.co.jp/solar-kaitori/(ENEOS)

参照:https://s-denki.com/kaitori/(出光)

参照:https://www.machi-ene.jp/plan/detail/fit.html(まちエネ)

卒FIT後に蓄電池の導入がおすすめな理由

卒FIT後の対策として、蓄電池の導入と新電力会社の電気買取制度利用がありますが、おすすめなのは蓄電池の導入です。

蓄電池の導入をするのに資金は必要ですが、長い目で見るとメリットが大きいです。

特に、停電対策や電気の高騰対策として、もしもの時の安心に繋がる点は大きなメリットだと言えるでしょう。

理由① 電気代の高騰対策になる

2022年現在、燃料の高騰や再エネ賦課金の高騰で電気代が上がっています。

この先も、電気代が高騰する可能性は十分あります

太陽光発電と蓄電池を併用していれば、買う電気を極力抑えることが出来るので、電気代の高騰に怯えることもありません。

理由② もしもの時の安心に繋がる

太陽光発電と蓄電池を併用していると、停電対策にも効果的です。

台風の日や風の強い日など、停電リスクが高そうな日に蓄電池を満充電にしておくことで、停電が起きた時にも安心です。

また、電気代が高騰した時も慌てることがないので、日々の安心に繋がるでしょう。

理由③ かなりお得に蓄電池が導入できるケースもある

卒FIT後の蓄電池を導入する時に気になるのが費用ですが、補助金などの利用で、お得に導入することができます。

蓄電池に関する補助金は、自治体や国から受け取ることができ、お得に蓄電池を導入することが出来ます。

さらに、住宅ローンの返済を抱えている方はチャンスです。

住宅ローンの借り換えで、返済額が減る場合があることをご存知でしょうか。

住宅ローンの借り換えで返済額が減った場合、減った分を蓄電池の購入に充てることができます。

蓄電池の導入をお考えの方は、住宅ローンの借り換えも検討してみましょう。

卒FIT後の対策におすすめの蓄電池の選び方は?

最後に、卒FIT後の蓄電池の選び方について解説します。

卒FIT後に蓄電池の導入をお考えの方は、参考にしてみてください。

選び方① 容量は大きめがおすすめ

太陽光発電を導入済みで、新たに蓄電池を導入する場合、容量が大きめの蓄電池がオススメです。

太陽光発電の容量が大きい場合、余力電力を貯めるためにも大きな蓄電池が必要です。

また、買う電気のゼロを目指す「電気の自給自足」を行う場合にも、大きな容量の蓄電池が必要となります。

選び方② メーカーは太陽光パネルと合わせると〇

卒FIT後に蓄電池を導入する場合、太陽光パネルとメーカーを合わせると良いです。

もちろん、別のメーカーでも取り付けることは出来ます。

しかし、メーカーを合わせることで太陽光パネルへの保証を受けることができるメーカーもあるので、蓄電池を導入する時は太陽光パネルのメーカーはチェックしておきましょう。

蓄電池の販売会社によっては、既存の太陽光パネルへの保証が追加されることもあるので、保証内容に関しては要チェックです。

【注意点】ハイブリット蓄電池を導入するとパワコン交換が必要! 

太陽光パネルを導入済みで、蓄電池を導入する場合は、パワーコンディショナーの調子を確認してみましょう。

もし、パワーコンディショナーの調子が悪いと感じる場合、ハイブリッド型の蓄電池の導入がおすすめです。

ハイブリッド型の蓄電池を導入する場合、太陽光発電で使用しているパワーコンディショナーを交換することができます。

卒FIT家庭では、10年以上太陽光発電を利用しています。

パワーコンディショナーの寿命を考えても、調子が悪いと感じる場合は、ハイブリッド型の蓄電池を導入し、パワーコンディショナーを交換しましょう。

卒FIT後は買取よりも蓄電池の導入の方がメリットが大きい!

今回は、卒FIT後の対策やFIP制度について解説しましたが、いかがでしたでしょうか。

これから卒FITを迎える家庭は、卒FIT後の対策を考えなければいけません。

この記事で紹介した、卒FIT後の対策を参考に、自分たちの家庭では「どう電気を使いたいか」をよく考えましょう。

また、蓄電池を導入する場合は、太陽光パネルとの相性をよくチェックしましょう。

リノベステーションではニチコンやシャープを始めとした蓄電池を取り扱っております。

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もちろん、太陽光発電機器との同時購入も可能です!

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手続きが面倒な補助金申請も代行しておりますので、お気軽にお問い合わせください。

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この記事の監修者

中田 萌

『お客様に寄り添うこと』をモットーに日々の業務に取り組んでおります。
太陽光発電の活用方法や蓄電池の導入などのご相談は年間2000件以上頂いており、真摯に問題解決に取り組んできました。
光熱費削減に関するお悩み等ございましたら、お気軽にご相談下さい。

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中田 萌
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