【最新】蓄電池のデメリットとメリットを徹底解説!
「メリットばかりが取り上げられる蓄電池だけど、反対にデメリットはないの?」と疑問に感じている方は意外と多いのではないでしょうか?
「24時間停電対策できる」「電気代を節約できる」などのメリットが注目される蓄電池ですが、設置した後にデメリットに気づいて後悔したくないですよね。
そこで本記事では、蓄電池の「気になるデメリット・うれしいメリット」を3つずつご紹介し、本当におすすめなのか比較検証していきます。
記事の後半には「蓄電池を設置すべき人・必要ない人の特徴」についてもくわしくご紹介していますので、導入を検討している方はぜひご一読ください!
目次
【表で比較】蓄電池のデメリット・メリットまとめ!
まずはじめに、蓄電池の気になるデメリット・メリットの要点を、以下の表で確認していきましょう。
蓄電池のデメリット3つ | 蓄電池のメリット3つ |
①設置にはある程度のスペースを必要とする | ①深夜電力プランを組み合わせて電気代をグッと節約できる |
②まとまった初期費用がかかる点がネック | ②停電対策のための設備としては太陽光発電より活躍する |
③バッテリーの経年劣化により性能が低下してしまう | ③太陽光発電とセットで導入すると経済的メリットがさらに大きくなる |
蓄電池の「気になる3つのデメリット」を解説【設置前に要確認】
つづいて、蓄電池の導入前に確認しておきたい「3つのデメリット」の詳細をわかりやすく解説していきます。
【デメリット①】設置にはある程度のスペースが必要
蓄電池のデメリットとして、設置には意外と大きなスペースを必要とすることが第一に挙げられます。
屋外型の蓄電池は外壁から少し離れた位置に設置する必要があり、カタログスペックの奥行きだけで判断すると、実際に設置したときに意外とかさばってしまうことも。
最近では「通路の邪魔にならない薄型モデル」や「室内設置が可能なコンパクトモデル」も続々と販売されているため、設置スペースの問題は解消しつつあります。
「エアコン並の小ささで壁掛け可能な蓄電池」や「持ち運べるポータブル蓄電池」という選択肢もありますので、あなたの住環境に合わせて選択しましょう。
【デメリット②】まとまった導入コストがかかる
多くの方の悩みのタネである蓄電池のデメリットは、高額な初期費用を用意しなければならないことではないでしょうか。
蓄電池の価格相場は「毎年のように値下げ傾向にある」とはいえ、2023年でも「約70万円〜250万円」くらいが相場であり、決して安い買い物とはいえません。
一方で、政府や地方自治体は蓄電池の普及を推進しており、豊富な補助金制度を用意している点は見逃せません。
2つの補助金をうまく活用すれば50万円以上もお得に購入することも充分可能ですので、まずはお近くの役所などに補助金の有無を問い合わせてみてはいかがでしょうか?
【デメリット③】バッテリーが経年劣化すると性能が落ちる
蓄電池を設置してから起こるデメリットとして、長く使えば使うほど、経年劣化によりバッテリー性能が低下してしまうことも挙げられます。
一般的な家庭用蓄電池の寿命は「10年〜15年」が目安といわれており、古くなると「最大充電量が低下する」「バッテリー持ちが悪くなる」などの不具合が起こります。
しかしながら、蓄電池はバッテリー寿命を迎えても性能が落ちるだけで、即座に使えなくなるわけではないことも覚えておきたいポイントです。
容量4kWh〜8kWhくらいの中型蓄電池なら、経年劣化しても停電対策としては充分に活躍してくれますので、買い換えるときまで大切に使い続けたいですね。
蓄電池の設置で得られる「3つのうれしいメリット」をご紹介
つぎに、蓄電池を設置することで得られる「3つのうれしいメリット」について、詳細をくわしくご紹介していきます。
【メリット①】深夜プランとの併用で電気代を節約できる
蓄電池の大きなメリットとして、深夜電力プランと組み合わせて電気代を削減できることが第一に挙げられます。
各電力会社には「オール電化プラン」などの名称で「夜間の電気代が割安」なプランが用意されており、深夜にお得に蓄電池に充電することが可能です。
たとえば東京電力の「夜トク8プラン」なら、午後11時〜午前7時までの従量料金が「21.16円」と昼間より30%以上も安く設定されています。
日中は蓄電池の電気だけで過ごせば「単純に電気代が3割引」になる計算ですので、電気使用量が多ければ多いほどメリットを実感できるでしょう。
【メリット②】停電対策としては太陽光発電より優秀
停電対策として蓄電池を検討しているなら、蓄電池は太陽光発電より停電対策の設備として優れているというメリットにも注目したいところです。
太陽光発電だけでは「発電できない夜間に停電が起こるとまったく電気が使えない」という大きなデメリットがあり、停電対策として万全とはいえません。
蓄電池なら「バッテリー残量がある限り24時間いつでも電気を取り出せる」ため、夜間のゲリラ豪雨や台風の進路変更時などでも安心して家で過ごせますね。
最近の蓄電池には、停電対策用にある程度の電池残量を自動充電する機能が搭載されているモデルも多く、特別な操作をしなくても突然の停電に備えられます。
【メリット③】太陽光発電と同時設置するとさらに経済的
蓄電池がこれほどまでに注目されている理由として、太陽光発電と蓄電池を組み合わせれば電気代をとことん安くできるというメリットが挙げられます。
日中は太陽光発電のエネルギーだけで生活し、余った電気を蓄電池に充電することで、オール電化住宅なら「光熱費0円」での暮らしも夢ではありません。
「FIT制度」を利用して太陽光発電を売電している方は10年後に買取価格が激減してしまうため、安く売るより蓄電池で自家消費したほうが断然経済的でしょう。
さらに、2つの設備を併用すると「停電中でも昼は太陽光、夜は蓄電池で給電できる」という強みもあり、一方だけで運用するより強力な停電対策となります。
あなたはどっち?蓄電池を設置すべき人・必要ない人の特徴とは?
「結局、自分に蓄電池が合っているのかわからない…」とお悩みの方のために、「蓄電池を設置すべき人・必要ない人」の特徴をまとめていきます。
【設置すべき】値上げが続く電気料金に困っている人にはおすすめ
「太陽光発電が家にある」「電気使用量が多め」「毎年のように停電が起こる」という方なら、蓄電池を設置して損する可能性は非常に少ないでしょう。
上記の特徴に当てはまる方に蓄電池がおすすめな理由を以下にまとめました。
蓄電池を設置すべき人の特徴 | 蓄電池がおすすめな理由 |
太陽光発電が家にある | ・昼間に発電した電気の余りを蓄電池に充電することで、今より電気代がグッとお得になるから ・これから太陽光発電の設置を検討している方にもおすすめ。セット導入割引なども利用できる |
電気使用量が多い | ・毎月の電気代が高ければ高いほど、蓄電池で得られる経済効果を高く実感できるから ・電力会社によっては、電気使用量が多いほど割安になるオール電化向けプランも用意されている |
毎年のように停電が起こる | ・日中しか電気が使えない太陽光発電に比べて、24時間いつでも停電対策できる蓄電池は優秀だから ・蓄電池は節約効果により10年〜15年での資金回収が可能なため、コスパの良い停電対策といえる |
【見送るべき】電気料金が安い人にはメリットがわかりにくい
「電気使用量が少ない」「日中はほとんど家にいない」「屋外スペースに余裕がない」という方には、残念ながら蓄電池を設置してもメリットを実感しにくい可能性があります。
上記の特徴に当てはまる方に蓄電池がおすすめできない理由を以下にまとめました。
蓄電池が必要ない人の特徴 | 蓄電池がおすすめできない理由 |
電気使用量が少ない | ・蓄電池は電気使用量が多いほど節約効果を実感できるため、ほとんど使わない人には不向きだから ・最低限の停電対策として、壁掛型の小型蓄電池を設置しておくと安心できる |
日中はほとんど家にいない | ・深夜のお得な電気を充電して節約できる点が蓄電池のメリットだが、昼間に使わない人には効果がわかりにくいから ・蓄電池は停電対策として活躍するため、お求めやすい小型蓄電池の設置はおすすめできる |
屋外スペースに余裕がない | ・屋外型の蓄電池は外壁からある程度離して設置する必要があり、通路や庭が狭くなってしまうから ・室内設置が可能な蓄電池や、持ち運べてコンパクトなポータブル蓄電池を選ぶという手もある |
【まとめ】蓄電池はデメリット以上にメリットが多い!設置を検討すべき
蓄電池には「設置にスペースが必要」「初期費用が高い」「バッテリーが劣化する」などのデメリットがあるため、すべての人に絶対おすすめとは断言できません。
一方で、以上のデメリットは「室内設置モデルを導入する」「補助金で安く買う」「劣化しても使い続ける」といった方法で解決することもできます。
デメリットを解消した上で蓄電池を活用すれば、「電気代の節約」や「停電時の安心感」などメリットだけを得られるため、本記事の結論としてはやはりおすすめです。
国の補助金や地方自治体の補助金を併用すれば初期費用の大幅カットが可能ですので、ぜひ前向きに検討してみてくださいね!
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この記事の監修者
『お客様に寄り添うこと』をモットーに日々の業務に取り組んでおります。
太陽光発電の活用方法や蓄電池の導入などのご相談は年間2000件以上頂いており、真摯に問題解決に取り組んできました。
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