電気ストーブの電気代が知りたい!エアコンとの比較や節約方法も解説
寒い冬の朝にサッと足元を暖めてくれる「電気ストーブ」ですが、明るく光る発熱部分を見ていると「電気代がけっこうかかっているのでは…」と心配になってきますよね。
インターネットなどで調べると、「電気代が高い」とも「省エネである」とも紹介される電気ストーブ。
実際にかかる電気代や、部屋を暖める効率なども気になるところです。
そこで本記事では、「電気ストーブの特徴や種類・使用上の注意点」や「家庭で使う際のメリット・デメリット」についてくわしく解説していきます。
記事の後半には「電気ストーブの1時間あたりの電気代」や「他の暖房器具との比較結果」もご紹介していますので、光熱費の節約に興味がある方はぜひ目を通してみてくださいね!
目次
電気ストーブにはどんな特徴がある?種類や使用上の注意点も解説
まずはじめに、電気ストーブの暖房器具としての特徴や、発熱部分の種類ごとの違い、使用上の注意点について解説していきます。
【特徴】燃料いらずで即ポカポカ!サブ暖房として優秀
電気ストーブとは、「ハロゲン」や「カーボン」、「セラミック」などの素材を電気で発熱させて暖を取る機器の総称です。
ストーブの加熱には「灯油やガス」などの燃料を必要とせず、コンセントさえあればどこでも使用できるため、気軽に扱える暖房器具として根強い人気があります。
灯油ストーブやエアコンなどに比べて、電気ストーブは「局所的にすぐ暖まる」点が特徴的であり、冷え込む足元などをすばやく暖める際に重宝します。
【種類】ハロゲンやカーボンなど意外と種類は多い
電気ストーブには発熱させる素材や用途に応じてたくさんの種類があります。
現在流通している代表的な種類の特徴を以下にまとめました。
電気ストーブの種類 | 特徴 |
ハロゲンヒーター | ・ハロゲンランプの熱量で部屋を暖める電気ストーブ ・他の電気ストーブよりも即暖性に優れ、販売価格も安い |
カーボンヒーター | ・炭素(カーボン)でできた発熱素材を用いる電気ストーブ ・遠赤外線をより多く発生させるため、身体を芯から暖める |
オイルヒーター | ・機器内のオイルを暖めた熱で広範囲をじっくり暖める電気ストーブ ・電気ストーブの中では省エネ効率が高いが、販売価格も高め |
【注意点】発熱部分は高温に!ペットや子どものやけどに要注意
電気ストーブでもっとも注意したいポイントは、発熱部分が非常に高温になるため、ペットや子どもが触れるとやけどの恐れがあることです。
また、地震などで電気ストーブがカーペットに倒れたり、うっかり衣服などをかけてしまった場合には「火災の原因」につながるケースもあるでしょう。
やけどの防止には「ストーブガード」と呼ばれる柵の設置がおすすめです。
最近では「転倒オフ機能」搭載のストーブも多いので、火災が心配な方はそちらを選ぶことをおすすめします。
電気ストーブならではの「メリット・デメリット」とは?
つづいて、電気ストーブの「他の暖房器具には無い」メリットやデメリットについて、以下にご紹介していきます。
【メリット】温まるまでの時間が早い!収納場所にも困らない
電気ストーブならではのメリットは、エアコンやガスファンヒーターに比べて立ち上がりが早く、即暖性に優れていることです。
特に即暖性の高いハロゲンヒーターは1秒を待たずに発熱するため、「とにかくすぐに暖まりたい!」というタイミングに大活躍してくれるでしょう。
以上のメリットから、電気ストーブは「脱衣場や洗面所、トイレなどの狭い空間」をすばやく暖める際に最適な設備といえます。
【デメリット】エアコンなどと比べて電気代が高くつく
電気ストーブの気になるデメリットは、長時間使い続けるほど、エアコンなどと比べて電気代がかかるという点です。
一般的な電気ストーブの消費電力は「300W〜1,000W」とかなり高く、温度調節を「弱」にしても300Wほどの電気を使い続けるため、長時間の使用には向いていません。
部屋で過ごす時間が長い場合は、エアコンを使ったほうが消費電力もそこまで変わらず、暖房効率も優秀ですので、うまく使い分けた方が節約できます。
電気ストーブの電気代はいくら?他の暖房器具との比較や節約方法も解説
さいごに、電気ストーブの1時間あたりの電気代の目安や、エアコンなどとの光熱費の違い、電気代をなるべく節約する方法をご紹介していきます。
【電気代の目安】電気ストーブの光熱費は1時間「9円〜30円」が目安
電気料金が「1kWhあたり30円」の電力プランで「300W〜1,000W」の電気ストーブを使った場合、1時間あたりの光熱費は「約9円〜30円」が目安となります。
以上の価格はガスファンヒーターや灯油ストーブと比べてかなり割高ですが、電気ストーブには燃料代がかからないことを考えれば、高すぎると断言できるほどでもありません。
次項で「暖房器具ごとの光熱費の比較結果」をくわしくご紹介していきますので、使用時間や使い方を見直す参考にしましょう。
【比較結果】電気ストーブはエアコンより割高?使い方には要注意
一般家庭でよく使われる暖房器具の「1時間あたりの電気代の比較結果」を以下にまとめました。
暖房器具の種類 | 消費電力の一例 | 1時間あたりの電気代 |
ハロゲンヒーター | 300W〜1,000W | 約9円〜30円 |
エアコン | 100W〜1,500W | 約3円〜45円 |
オイルヒーター | 500W〜1,200W | 約15円〜36円 |
電気こたつ | 100W〜300W | 約3円〜9円 |
ホットカーペット | 200W〜500W | 約6円〜15円 |
表を見比べると、「電気ストーブだけが格段に多く電気を使うわけではない」ことがわかります。
暖房器具にはそれぞれの得意分野がありますので、適材適所で活用していきましょう。
【節約方法】他の暖房器具が暖まるまでの「つなぎ」として使おう
電気ストーブで効率よく電気代を節約するには、エアコンなどが立ち上がるまで「つなぎ」としてのみ使用し、なるべく早くオフにする使い方がおすすめです。
反対に、脱衣所や洗面所などの「長時間滞在しない場所」を暖めるには、即暖性の高い電気ストーブを使ったほうが、わざわざエアコンを使うより電気代が安く済みます。
「電気ストーブは高いから使わない」と片付けてしまうのは非常にもったいない行為です。
「すばやく消す」ことを意識するだけで節約効果を実感できますので、ぜひ試してみてくださいね。
【まとめ】電気ストーブの電気代は高め!使い方次第で節約できる
本記事でくわしく解説してきた「電気ストーブの電気代と節約方法」についての重要ポイントを、以下にもう一度まとめていきます。
- 電気ストーブは灯油やガスなどの燃料が必要なく、サブ暖房として重宝する設備
- スリムで軽量・コンパクトなモデルが多く、大きな収納場所を必要としない点もメリット
- 1時間あたりの電気代は「9円〜30円」と幅広く、エアコンなどと比べると割高感がある
- 「冬場の脱衣場」や「デスクの足元を暖める」など、局所的な使用に向いている
- 広い部屋全体を暖めるには効率が悪いため、メイン暖房が暖まるまでのつなぎとして使うと省エネできる
「電気代が高い」というイメージが定着している電気ストーブですが、「ピンポイントですぐに暖まる」という特徴を活かし、短時間の使用に留めればそれほど電気代に影響はありません。
しかしながら、「8畳を超える広い部屋を暖め続ける」には効率が悪いため、エアコンやガスファンヒーターなどの暖房器具に任せたほうが光熱費は安く済むでしょう。
電気ストーブは「今すぐ暖まりたい!」と感じる、寒い冬の朝や帰宅直後の寒い部屋で活躍してくれる便利な設備。
収納場所もコンパクトですので、ぜひ1台手に入れてみてはいかがでしょうか?
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この記事の監修者
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