電気使用量と電気料金は違う!電気料金の内訳と平均は?
高騰を続けている電気料金。
電気代の高さから「節電」や「省エネ」が注目を集めています。
そこで今回は、電気料金の内訳や平均的な電気使用量について解説します。
記事の最後には、効果的な節電方法についても解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。
目次
電気料金に含まれているのは電気使用量だけじゃない!
毎月請求が来る電気料金には、電気使用量だけではなく「基本料金」「燃料調節額」「再エネ賦課金」が含まれます。
燃料調節額と再エネ賦課金は、電気使用量と比例して高くなります。
内訳① 基本料金
電気料金のうち「基本料金」は、電気を使用してもしなくてもかかる料金です。
電気料金の基本料金は、A(アンペア)やkVA(キロボルトアンペア)など、プランによって異なります。
一般家庭は、契約アンペア数によって基本料金が決まるプランが多いです。
契約アンペア数は、電気使用量によって決めましょう。
契約アンペア数が少ないと基本料金が安くなりますが、電化製品を多く使った時にブレーカーが落ちてしまうので注意が必要です。
内訳② 電気料金(電気使用量)
電気料金のうち、一番料金がかかっているのが電気使用量に応じた電気料金の価格です。
近年、電気料金が高騰しており、電気使用量が変わっていなくても電気料金が上がってしまうことがあります。
電気が高騰しているのか、電気使用量が増えているのかを確認するためにも、電気料金の請求書や明細書は1年間保存しておくことがおすすめです。
内訳③ 燃料調節額
燃料調整額とは、電気を発電するのに必要な燃料費に応じて変動する価格です。
燃料費が上がれば燃料調整額は上がり、逆に燃料費が下がると燃料調整額は下がります。
また、電気使用量に比例して燃料調節額も高くなることが特徴です。
電力会社やプランによっては、燃料調節額に上限が設定されています。
燃料費が高騰している現在、燃料調節額の上限が設定されていないプランを契約してしまうと、電気料金が高くなってしまうので注意が必要です。
内訳④ 再エネ賦課金
再エネ賦課金は、太陽光発電システムなどの再生可能エネルギーを買い取るための資金に使われています。
燃料調整額と同様に、電気使用量と連動して再エネ賦課金も変動します。
電気使用量の「kWh」「V」「A」って何?
電気料金の明細書にある「kWh」、「V」、「A」の意味を知っておくと、電気料金や電気使用量を明細書で確認することが出来ます。
まず、「kWh(キロワットアワー)」とは、使用電力量の単位を指します。
例えば、1kWの電気を3時間使用した場合には3kWhというように使用します。
「V(ボルト)」とは、電圧のことを指します。
Vが大きいほど、多くの電気を流すことが可能です。
「A(アンペア)」とは、電流を表す単位です。
Aが大きいほど、流れている電気が多いことを示しています。
【家族人数別】一般家庭の平均的な電気使用量はいくら?
平均的な電気料金は、家族人数や季節によって変わります。
特に電気代が多いのは「冬」です。
また、契約A数でも電気料金が大きく変わるので注意が必要です。
平均的な電気使用量
2022年の平均的な電気料金は以下の通りです。
1人あたりの電気料金は、家族人数が増えるにつれて減っていきます。
家族人数が6人以上の家庭になると、1人あたりの電気料金は3,000円を切ります。
家族人数 | 電気料金 | 1人あたりの電気料金 |
1人 | 6,808円 | 6,808円 |
2人 | 11,307円 | 5,653円 |
3人 | 13,157円 | 4,385円 |
4人 | 13,948円 | 3,487円 |
5人 | 15,474円 | 3,094円 |
6人 | 17,869円 | 2,978円 |
(小数点以下は切り捨て)
電気代が高い!電気使用量を減らすためにできることは?
電気料金の平均価格を紹介しましたが、請求されている電気料金が平均価格より大幅に多い場合、電気を使いすぎている可能性があります。
電気代が高騰している今、電気使用量が多いほど電気代が高くなってしまいます。
少しでも電気代を減らすためにも、電気使用量を減らす方法を知っておきましょう。
節電対策① 省エネ家電を導入する
古い家電を使用している場合、省エネ家電などの最新家電に買い換えることで、電気使用量を減らすことができます。
特に、古いエアコンを使用している場合には、エアコンを買い換えることで電気使用量を抑える効果が期待できます。
エアコン以外にも、テレビや暖房器具などを買い換えることによって、電気使用量を抑えることが可能です。
節電対策② 使用していない家電のコンセントを抜く
電化製品は、コンセントにプラグが刺さっているだけで電気を消費してしまいます。
最近使用していない家電がある場合、コンセントを抜いておくと良いでしょう。
また、HEMSが導入済みの場合、どの家電がどのくらい電気を消費しているかを確認することができます。
HEMSを導入している場合には、無駄に電気を使用している家電がないか今一度確認してみましょう。
節電対策③ エアコンはフィルター掃除&自動運転
夏や冬にエアコンを使用する場合、自動運転にすることで電気使用量を抑えることができます。
さらに、頻繁にフィルター掃除を行うことで、電気使用量を減らすことが可能です。
エアコンのフィルターが汚れていると、エアコンが空気を取り込む際に余計な電力を消費してしまいます。
エアコンのフィルターは最低でも1ヶ月に1度は掃除しておきましょう。
節電対策④ 太陽光発電システムの導入
電気代が大幅に高騰している現在、太陽光発電システムを導入する家庭が増えています。
太陽光発電システムを導入することにより、発電した電気を無料で使うことが出来ます。
特に昼間の電気使用量が多い場合には、太陽光発電システムの導入を検討してみましょう。
太陽光発電システムの容量によっては、昼間の電気代を無料にすることができます。
節電対策⑤ 家庭用蓄電池の導入
太陽光発電システムと併用して家庭用蓄電池を使用した場合、夜間でも発電した無料の電気を使用することが可能です。
昼間だけではなく、夜間の電気料金も安くすることができるので、太陽光発電システム導入時は蓄電池の導入も検討しましょう。
さらに、太陽光発電システムと蓄電池を併用することで、停電対策が可能になります。
昼間に発電した電気を蓄電池に充電することができるので、長期的な停電にも耐えることが可能です。
電気使用量を見直して電気代を節約しよう!
今回は、電気使用量や電気料金について解説しましたが、いかがでしたでしょうか。
電気料金が高騰している現在、電気使用量の増減は電気料金に大きく響きます。
この先も電気料金が下がる見通しは立っておらず、電気料金が高くなる可能性すらあります。
これからの電気料金の高騰に備え、電気使用量を減らす方法や、電気料金を安くできる方法を知っておくと良いでしょう。
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