太陽光パネルは増設した方がいい?増設するデメリットは?
近年、人気の高い「太陽光パネル」。
太陽光パネルの増設で発電量を増やすことができますが、売電価格が下がってしまう可能性があるなどのデメリットがあります。
目次
太陽光パネルを増設するタイミングはいつ?
太陽光発電システムの容量を増やすためには、少なくないお金が必要です。
後悔してしまわないためにも「なぜ太陽光パネルを増やしたいのか」目的をしっかり確認しておきましょう。
タイミング① 蓄電池を導入する時
蓄電池を導入する場合、蓄電池の容量に合わせて太陽光パネルを増設するケースがあります。
特に、大容量の蓄電池を導入したい場合には、蓄電容量に合わせて太陽光パネルを増設することで、今よりも電気代を抑え、停電に備えることが可能になるでしょう。
タイミング② 家族人数が増えた
家族人数が増え、使用する電気量が増えた場合には、発電量を増やすことで電気代の節約が可能になります。
特に、昼間に在宅している家族が増えたケースでは、太陽光パネルを増設することで、電気代を抑えることができます。
タイミング③ 停電が不安
停電中にも電気を使いたい場合には、大容量の太陽光パネルがあると安心です。
特に、地震が多い日本では、地震による停電が多く発生しています。
今後必ず来るとされている「南海トラフ地震」においても、日本全国で大規模な停電が予想されています。
小さい子供や、動揺させたくないお年寄りがいる場合には、大容量の太陽光パネルを導入しておくことで、長期間電気を使用することができるでしょう。
停電対策をしたい場合には、太陽光パネルと合わせて蓄電池を導入しておくことがおすすめです。
タイミング④ 電気代が負担になってきた
近年、電気代が大幅に高騰しています。
太陽光パネルを導入していても、電気代が0円になるわけではないので、電気代高騰の影響を受けている家庭は多いでしょう。
電気代が負担だと感じる場合、太陽光パネルを増設することで電気代を今よりも安くできる可能性があります。
電気をなるべく買いたくない場合には、太陽光パネルと蓄電池を併用することがおすすめです。
大容量の蓄電池と太陽光パネルを導入することで、電気代を大幅に抑えることができます。
タイミング⑤ 売電量を増やしたい
売電量を増やし、今よりも売電収入を得たい場合も太陽光パネルを増設するタイミングです。
ただし、太陽光発電システムの容量が10kWを超えると売電価格が下がってしまうので、注意しましょう。
もし、太陽光発電システムの容量を増やして売電価格が下がってしまう場合には、売電価格が下がった後のシミュレーションを行うと良いでしょう。
太陽光パネルを増設するメリットは?
太陽光パネルを増設するメリットは、主に5つあります。
- 発電量を増やせる
- 売電量が増える
- 自家消費できる範囲が広がる
- ピークカット対策
- 蓄電池に充電できる電気量が増える
それぞれ解説します。
メリット① 発電量を増やせる
発電量を増やせることにより、売電量や自家消費量を増やすことができるようになるでしょう。
特に、家族人数が増えた場合や、使用する電気量が増えた場合には、太陽光発電システムの容量を増やすメリットが大きいでしょう。
メリット② 売電量が増える
太陽光パネルを増設することで、発電量が増え、売電量も増えます。
特に、FIT制度を利用中であれば、売電収入を効率的に増やすことができるでしょう。
メリット③ 卒FIT後に自家消費できる範囲が広がる
FIT制度が終了した家庭では、太陽光パネルを増設することで自家消費できる電気量を増やすことが可能です。
特に、家族人数が多い家庭や、昼間の電気使用量が多い家庭では、今よりもお得に生活することができます。
メリット④ ピークカットに負けない発電量
太陽光発電におけるピークカットとは、パワコンの出力に合わせて発電量をカットしてしまう仕組みを指しています。
太陽光パネルを増設し発電量が増えた場合、昼間の発電量が大きくなり、ピークカットが起こることも多いでしょう。
しかし、ピークカットが起きてしまっても、他の時間での発電量が多いので、結果的に発電量を増やすことができます。
メリット⑤ 蓄電池に充電できる電力が増える
太陽光パネルと蓄電池を併用している場合には、太陽光パネルを増設することで、蓄電池に充電する電気量を増やすことができます。
蓄電池に充電できる電気量を増やしたい場合には、導入済みの蓄電池の蓄電容量に合わせた太陽光パネルを導入しましょう。
【要チェック】太陽光パネルを増設するデメリットは?
太陽光パネルを増設するデメリットは以下の3つです。
- 費用がかかる
- 保証の打ち切り
- 売電価格が下がる可能性
それぞれ解説します。
デメリット① 費用がかかる
太陽光パネルを増設する場合、太陽光パネルの費用と工事費用が必要になります。
増設時には、太陽光パネルの枚数によって異なりますが、約50万円ほど必要になるでしょう。
安くはないお金をかける以上、太陽光パネルを増設する時には「太陽光パネルを増設してどうしたいか」を明確にしておくと後悔する可能性を減らすことができます。
デメリット② メーカー保証が打ち切られてしまうかも
太陽光パネルを増設することにより、今ある太陽光パネルのメーカー保証が終了してしまう可能性があります。
増設をする前に、メーカーや販売店に、増設後の保証について確認しておきましょう。
太陽光パネルの保証を継続したい場合には、同じメーカーの太陽光パネルを導入しなければいけません。
デメリット③ 売電価格が下がる可能性がある
FIT制度を利用中の家庭が太陽光パネルを増設した場合、売電価格が下がる可能性があります。
売電価格が下がる家庭は、以下の条件を満たしている家庭です。
- 太陽光パネルの合計が10kWを超える場合
- 合計出力が3kW以上か3%以上増えた場合(稼働前に認定を受けた家庭)
- 合計出力が20%以上減った場合(稼働前に認定を受けた家庭)
- 2016年4月1日~2017年3月31日からFIT制度を利用開始し、2016年7月31日以前に継続契約をしている
太陽光パネルの増設で売電価格が変わるかどうかわからない場合には、販売店などに問い合わせを行うと良いでしょう。
太陽光パネルを増設する時には注意点を踏まえて!
太陽光パネルを増設する際には、5つの注意点を踏まえて慎重に行いましょう。
太陽光パネルの増設は、決して安い金額で行えるものではありません。
太陽光パネル増設後に後悔してしまわないように、注意点やデメリットを事前に確認しておくことが大切です。
注意点① 太陽光パネルを増設したら申請が必要
太陽光パネルを増設したら、経済産業省へ変更届が必要です。
太陽光パネルの販売店が行ってくれるケースもありますが、場合によっては自分で行わなければいけないので注意しましょう。
注意点② メーカーや施工業者は同じ業者が安心
太陽光パネルを増設する場合、増設する太陽光パネルは同じメーカーであると安心です。
また、今ある太陽光パネルを設置した業者に依頼すると、安心して工事を任せることができるでしょう。
注意点③ 保証について確認しておく
太陽光パネルを増設する場合には、増設後の保証について確認しておきましょう。
太陽光パネルの保証が残っている場合には、同じメーカーの太陽光パネルを増設することで保証が継続される場合があります。
注意点④ 補助金が使えるかどうかを確認
2023年現在、太陽光パネル単体で受け取ることができる国からの補助金はありません。
ただ、都道府県や自治体によっては、太陽光パネルの導入で補助金が受け取れるケースがあります。
補助金を受け取れる条件は、都道府県や自治体によって異なるので、太陽光パネルの増設で補助金が受け取れるかどうか事前に確認しておきましょう。
注意点⑤ 売電価格・期間について確認する
太陽光パネルの枚数や発電量が増えることで、売電価格や期間が変わるかどうかを事前に確認しておきましょう。
売電価格が変わるのであれば、必ずシミュレーションを行いましょう。
太陽光パネルを増設する以外で売電量を増やす方法はある?
最後に、太陽光パネルの増設以外で発電量を増やす方法を紹介します。
今回紹介する方法は、太陽光パネルの増設と同じくらい費用が必要になる可能性が高いので注意が必要です。
方法① 風力発電の導入
太陽光発電システムの発電量や売電量を増やしたい場合には、風力発電を導入する方法があります。
風力発電で発電した電気を優先的に自家消費することで、実質的な売電量が増えます。
ただし、風力発電で発電した電気は売電することができないので注意が必要です。
方法② 蓄電池の活用
蓄電池を導入することで、太陽光発電システムで発電した電気を効率よく使うことができます。
発電量は増えませんが、発電した電気を無駄なく使える点はメリットだと言えるでしょう。
また、押上効果のある蓄電池を導入することで、売電量を増やすことができます。
押上効果とは、太陽光で発電中に蓄電池内の電気を使うことで、売電できる電気量を増やす方法です。
ただし、押上効果を使用して売電量を増やすと、売電価格が下がる場合があるので注意が必要です。
太陽光発電の増設は慎重に!増設できればメリットが多い
今回は、太陽光パネルの増設について解説しましたが、いかがでしたでしょうか。
太陽光パネルの増設には、メリットだけではなくデメリットや注意点があります。
発電量を増やしたいからといって、安易に太陽光パネルを増設してしまうと、後悔してしまう可能性があるので慎重に行うことをおすすめします。
▼関連記事はこちら
この記事の監修者
『お客様に寄り添うこと』をモットーに日々の業務に取り組んでおります。
太陽光発電の活用方法や蓄電池の導入などのご相談は年間2000件以上頂いており、真摯に問題解決に取り組んできました。
光熱費削減に関するお悩み等ございましたら、お気軽にご相談下さい。
光熱費削減コンサルタント
中田 萌ご相談やお見積もりは
完全無料です!