レジリエンス住宅とは?特徴やメリット・リフォームのコツを解説!
普段は快適で災害にも強いと話題の「レジリエンス住宅」ですが、「なんとなく災害に強いイメージはあるが、くわしくは知らない…」という方も多いのではないでしょうか?
そこで本記事では、「レジリエンス住宅の特徴・長所・短所」や「自宅のレジリエンス性能を確認する方法」、「リフォームのコツ」をくわしく解説していきます。
記事の後半では、レジリエンス住宅の実現に欠かせない「太陽光発電」や「蓄電池」の便利な使い方もご紹介していますので、興味のある方はぜひご覧くださいね!
目次
レジリエンス住宅とは?特徴や自宅のチェック方法を解説
まずはじめに、レジリエンス住宅ならではの特徴や、あなたの家の「レジリエンス性能」をチェックする方法を解説していきます。
【特徴】レジリエンス住宅とは「災害」に強い家のこと
レジリエンス住宅とは、「平常時には健康で安全に暮らせて、災害時には被害を軽減し、すばやく復旧できる家」のことです。
そもそも「レジリエンス」とは「抵抗力・耐久性・回復力」などを表す単語であり、地震や台風の多い日本では「住宅に求められる性能」として注目されています。
レジリエンス住宅は災害に強いだけでなく「普段の快適性」も重要であり、「風通しや断熱性が高い」「節電性能が高い」などのスペックも必要とされます。
【チェック方法】自宅の強度は「CASBEE」で確認できる
あなたの家の強靭性・しなやかさが「レジリエンス住宅」と呼べるかどうかは、「CASBEE」というテストに回答するだけでかんたんに判定できます。
CASBEEとは「日本サステナブル建築協会」が作成した住宅の環境性能を評価するテストのことで、42個のアンケートに答える方式となっています。
アンケートで「いいえ」と回答した設問は「リフォームなどで改善できる部分」でもありますので、今回のテストを機に見直しを検討してみましょう。
レジリエンス住宅を実現する条件・リフォームのコツとは?
つづいて、レジリエンス住宅として認められるために設置しておきたい設備の一例や、実際にリフォームするときのコツをご紹介していきます。
【平常時】断熱窓や太陽光発電でコスパ良く快適に過ごす
普段の生活において住宅のレジリエンス性能を高めるためには、「家族みんながストレスなく健康的に暮らせる家づくり」が非常に重要です。
具体的には、以下のような設備の導入や準備で住宅を良くしていきましょう。
- 「断熱窓」を導入し、エアコン使用量を減らしつつ、家族の熱中症や風邪を予防する
- 「トイレ」や「浴室」にもエアコンを設置し、家族の心臓や血管への負担を軽減する
- 「太陽光発電」や「エネファーム」を導入し、停電時の精神的ストレスを改善する
- 階段の「手すり」や「スロープ」、「足元照明」などで転倒によるケガを減らす
【災害時】耐震・防火リフォームで災害のダメージを抑える
災害が発生したときの住宅のレジリエンス性能を高めるためには、「住宅そのものの防火性や耐震性」はもちろん、「住宅の立地や避難経路」なども大切です。
住宅を地震や台風から守るためのリフォームや対策方法の一例を、以下にご紹介していきます。
- 耐震診断などで地震への抵抗力をチェックし、必要なら「耐震リフォーム」などを行う
- 灯油ストーブやガスコンロの火災を防ぐため、「地震で自動停止する」モデルを選ぶ
- 地震で倒壊・散乱する恐れのある食器棚やテレビなどは、防災グッズで適切に固定する
- 洪水や津波警報でスムーズに避難するために、避難ルートを家族全員で共有しておく
【災害後】エコキュートや蓄電池でインフラ停止に備える
レジリエンス住宅は一般的な住宅に比べて、「災害後のサバイバル性能」が大きく優れている点も重要な要素といえます。
災害後のレジリエンス性能を高めるために、以下のような備えを進めておきましょう。
- 「太陽光発電」を設置し、長期の停電でも電気の自給自足ができる環境を整える
- 「蓄電池」を導入し、太陽光発電が使えない「夜間の電源問題」を解決する
- 「エコキュート」を設置し、普段は省エネしながら災害時は「水がめ」として活用する
- 「火災保険」「地震保険」などに加入し、災害後の経済的な負担を軽減する
- 避難所生活も想定しておき、「防災リュック」や「ポータブル蓄電池」などを準備する
レジリエンス住宅を購入・リフォームするメリット・デメリットとは?
さいごに、レジリエンス住宅を新築で購入、またはリフォームする際に覚えておきたい「メリットとデメリット」をご紹介していきます。
【メリット】普段の光熱費が格段に安くなる
レジリエンス住宅の大きなメリットは、断熱性の高い住宅で太陽光発電を使うことによる「光熱費の節約効果の高さ」にあります。
「冷気や暖かさ」が漏れない断熱住宅ならエアコン使用量を大幅に節約できるため、発電した電気を自家消費するだけで電気代を「ほぼ0円」まで抑えられます。
自家消費しきれない電気は「売電」したり「蓄電池に充電」することも可能ですので、10年〜15年ほどで初期費用を回収しつつ、以後は副収入としても期待できます。
【デメリット】従来の住宅より初期費用が高め
レジリエンス住宅の気になるデメリットは、「一般的な新築住宅やリフォーム物件より、高額な初期費用を必要とする」ことです。
レジリエンス住宅には「断熱窓」や「太陽光発電」などの省エネ・再エネ設備が推奨されているため、どうしても従来の家より予算がかかることはネックといえます。
一方で、レジリエンス住宅は「100万円以上」の補助金がもらえる「ZEH(ゼッチ)補助金」の条件を満たす場合があるため、申請して初期費用を下げることも可能です。
まとめ・レジリエンス住宅は「災害」から家族を守る強い家
本記事でくわしく解説してきた「レジリエンス住宅の特徴やメリット・デメリット」についての重要ポイントを、以下にもう一度まとめていきます。
- レジリエンス住宅とは、普段は快適で安全に暮らせて、災害時は強靭で普及も早い家のこと
- 自宅のレジリエンス性能は、日本サステナブル建築協会の「CASBEE」テストで確認できる
- 平常時は節電でき、災害時は停電対策になる「太陽光発電」はレジリエンス住宅と好相性
- 災害発生から復旧までの持久力として、「エコキュート」や「蓄電池」も推奨されている
- レジリエンス住宅の初期費用は一般住宅より高めだが、10年〜15年での資金回収は充分可能
普段は「浴室エアコン」や「断熱窓」などで健康的に過ごし、停電しても「太陽光発電」や「蓄電池のおかげで復旧まで安心できるレジリエンス住宅。
今すぐ設備にお金がかけられない方は、「防災用品の確保」や「避難ルートの確認」などの準備を進めておき、着実に我が家のレジリエンス性能を高めていきましょう。
高額になりがちな初期費用は「ZEH補助金」をはじめとする「国や自治体の補助金」で軽減できますので、積極的に活用して安心安全を手に入れてくださいね!
▼関連記事はこちら
この記事の監修者
『お客様に寄り添うこと』をモットーに日々の業務に取り組んでおります。
太陽光発電の活用方法や蓄電池の導入などのご相談は年間2000件以上頂いており、真摯に問題解決に取り組んできました。
光熱費削減に関するお悩み等ございましたら、お気軽にご相談下さい。
光熱費削減コンサルタント
中田 萌ご相談やお見積もりは
完全無料です!