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太陽光発電ってやめたほうがいい?設置のメリット・デメリットを徹底解説!
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太陽光発電のデメリット10個解説!導入はやめた方がいい!?

太陽光発電 2024年01月04日更新

電気代の節約に役立ち、停電対策ができることから、太陽光発電システムを導入する家庭が増えています。

しかし、太陽光発電システムにはデメリットが多くあり、導入前にしっかり検討しなければいけません。

今回は、太陽光発電システムのデメリットや、費用回収について解説します。

【要検討】話題の太陽光発電のデメリットは意外と多い!

メリットが多いことで知られる太陽光発電システムですが、デメリットも意外と多いことをご存知でしょうか。

太陽光発電システムのデメリットは、以下の通りです。

  • 導入費用が高い
  • 補助金が受け取れない
  • トラブルのリスク
  • 発電量が多くない可能性
  • 屋根への負担
  • 税金関連
  • メンテナンス
  • 設置できない可能性
  • 取り外せない
  • 撤去などの費用

それぞれ詳しく解説します。

デメリット① 導入費用は安くない

2022年の太陽光発電システムの導入費用は、全体平均で1kWあたり26.7万円でした。(工事費用込み)

平均的な4kWの太陽光発電システムを導入する場合、106.8万円の費用が必要になる計算になります。

4kW以上の太陽光発電システムを導入する場合の導入費用は、以下の表の通りです。

導入する太陽光発電システムの容量が、4kWを超えた時点で導入費用は100万円を超えます。

さらに、8kW以上の太陽光発電システムを導入する場合には200万円以上の導入費用が必要になります。

太陽光発電の容量

平均的な導入費用

2kW

53.4万円

3kW

80.1万円

4kW

106.8万円

5kW

133.5万円

6kW

160.2万円

7kW

186.9万円

8kW

213.6万円

9kW

240.3万円

デメリット② 補助金を受け取れない

2023年現在、太陽光発電システム単体の導入で国から受け取ることができる補助金はありません

2023年は、太陽光発電システムの導入で補助金を受け取れる可能性は少ないので、導入費用が負担になってしまいます。

ただし、太陽光発電システムに加えて、蓄電池を導入した場合には、補助金を受け取ることができます。

また、都道府県や市町村によっては、太陽光発電システムの導入で補助金を受け取れる場合があるので、事前に情報をチェックしましょう。

デメリット③ トラブルのリスクがある

太陽光発電システムを導入した場合、パネルに反射した光が近隣の住民の家に入り込むなどのトラブルが起こる可能性があります。

反射光によるトラブルを防止するためには、事前に反射光に関する調査が必要です。

また、太陽光発電システムが破損してしまった場合には、部品などが飛散し、近くにある家や車を傷つけてしまうリスクもデメリットとして挙げられるでしょう。

デメリット④ 思ったよりも発電できない可能性がある

太陽光発電システムの発電量は、天候や日射量によって大きく変動します。

事前にシミュレーションをしていても、天気が悪い日が続いたり、日射量が少ない日が続いたりした場合には、思ったよりも発電できないかもしれません。

天候や日射量は、事前に完璧に予測できるものではありません。

想定していた発電量よりも、少なくなってしまう可能性があることは太陽光発電システムのデメリットだと言えるでしょう。

デメリット⑤ 屋根に負担がかかってしまう

太陽光パネルを固定するためには、架台を屋根に取り付ける必要があります。

架台は、屋根に穴を開けて固定するので、多少なりとも屋根に負担がかかってしまうことがデメリットです。

また、施工不良が起きてしまった場合、雨漏りなどのリスクがある点も大きなデメリットだと言えるでしょう。

デメリット⑥ 税金が上がってしまうことも

太陽光発電システムに関わる税金として、固定資産税と所得税が関係します。

10kW以上の太陽光発電システムを導入した場合には、固定資産税が上がってしまう可能性があるので注意が必要です。

また、売電量が年間20万円を超える場合には、雑所得として所得税の納税が必要になります。

固定資産税や所得税が発生してしまう可能性がある点は、太陽光発電システムのデメリットです。

デメリット⑦ メンテナンスが必要

太陽光発電システムは、雨で汚れが流れ落ちる設計になっています。

しかし、雨で落ちない汚れが太陽光パネルに溜まってしまった場合には、パネルを掃除する必要があります。

また、太陽光発電システムを長期で運用する場合、定期的な点検が必須になります。

パネルの掃除や点検には、数万円の費用が必要になる場合があるので注意が必要です。

デメリット⑧ そもそも設置できない可能性も

屋根の形状などにより、太陽光発電システムを導入できない可能性があります。

屋根に太陽光発電システムを導入できない場合には、カーポート上地面の上に太陽光パネルを設置する方法があります。

しかし、発電量が落ちてしまったり、破損してしまったりするリスクがある点は気をつけなければいけません。

デメリット⑨ 後悔してもすぐに取り外せない

太陽光発電システムを導入し、費用や発電量などによって後悔してしまった場合でも、すぐに取り外すことはできません

太陽光発電システムを撤去するには、数十万円から数百万円の費用が必要です。

太陽光発電システムの導入で後悔しないためにも、太陽光発電システムのデメリットにしっかり目を向けてみましょう。

デメリット⑩ 廃棄・取り外し・屋根の修復に費用がかかる

太陽光発電システムは、取り外しに費用が必要になります。

また、廃棄する際には、産業廃棄物として処理しなければいけないので、業者への依頼が必須です。

設備を取り外し、屋根の修復を行わない場合には、数十万円から百万円前後の費用が必要になります。

さらに、太陽光発電システム取り外し後に屋根の修復をする場合には、100万円以上の費用が必要になるので注意が必要です。

デメリットがある太陽光発電は費用回収することができるのか?

太陽光発電システムのデメリットの1つとして、初期費用が挙げられます。

ただし、太陽光発電システムで発電した電気をうまく活用すれば、10年前後で費用を回収することが可能です。

今回は、売電量を多くしたケースと、自家消費を多くしたケースで費用回収の計算をしてみましょう。

条件は以下の通りです。

  • 6kWの太陽光発電システムを導入したケース
  • 1年間で発電できる電気量は1,000kWh
  • 売電価格は2023年度の1kWhあたり16円を適用
  • 電気料金は東京電力スマートライフプラン35.96円を適用
  • 6kWの太陽光発電システムの導入費用は160.2万円

売電を多くしたケース

まずは、売電量を多くし、発電した電気の65%を売電したケースで計算してみます。

6kWの太陽光発電システムで発電した電気の65%を売電した場合、年間で得られる売電量は62,400円です。

対して、35%を自家消費してお得になる電気料金は1年間で62,400円です。

太陽光発電システムを、売電量を多くした状態で10年間運用すると売電価格と電気料金で1,379,160円になります。

売電量を多くしたケースでは、10年間で費用回収ができないことが分かります。

〈6kWの太陽光パネルで発電した65%売電した場合〉

1,000kWh(1kWあたりの年間の発電量)×6kWh=6,000kWh

6,000kW×0.65=3,900kWh(6kWの太陽光パネルで1年間に売電できる電気量)

3,900kWh×16円(FIT制度適用時の売電価格)=62,400円(1年間の売電価格)

〈6kWの太陽光パネルで発電した電気の35%を自家消費した場合〉

6,000kWh×0.35=2,100kWh(1年間で使用できる電気量)

35.96円(東京電力スマートライフプラン昼間の料金)×2,100kWh(自家消費量)=75,516円

〈上記の条件で10年間設備を運用した場合〉

62,400円×10年間=624,000円

75,516円×10年間=755,160円

624,000円+755,160円=1,379,160円

自家消費量を多くしたケース

対して、自家消費を多くしたケースでは、年間の売電価格は33,600円です。

さらに年間でお得になる電気代は140,244円になります。

自家消費を多くして太陽光発電システムを運用した場合、10年間でお得になるのは1,738,440円です。

自家消費を多くして太陽光発電システムを運用した場合、6kWの太陽光発電システムの費用回収が10年で可能になります。

〈6kWの太陽光パネルで発電した35%を売電した場合〉

1,000kWh(1kWあたりの年間の発電量)×6kWh=6,000kWh

6,000kWh×0.35=2,100kWh(6kWの太陽光パネルで1年間に売電できる電気量)

2,100kWh×16円(FIT制度適用時の売電価格)=33,600円(1年間で得られる売電収入)

〈6kWの太陽光パネルで発電した電気の65%を自家消費した場合〉

6,000kWh×0.65=3,900kWh(1年間で使用できる電気量)

3,900kWh×35.96円(東京電力スマートライフプラン昼間の料金)=140,244円

〈上記の条件で10年間設備を運用した場合〉

33,600円×10年間=336,000円

140,244円×10年間=1,402,440円

336,000円+1,402,440円=1,738,440円

太陽光発電のデメリットをカバーするにはどうすればいい?

太陽光発電システムのデメリットをカバーするためには、信頼できる販売会社を選んだり、廃棄費用を積み立てておいたりなどの方法があります。

太陽光発電システムを導入して後悔しないためにも、太陽光発電システムの導入前にできることはしておきましょう。

方法① 信頼できる優良会社を選ぶ

信頼できる販売会社を選ぶことで、施工不良による雨漏りなどのトラブルを防ぐことができます。

また、反射光によるトラブルを避けたい場合であっても、信頼できる優良会社を選ぶことで、しっかり調査してもらうことができるでしょう。

方法② シミュレーションを必ずする

太陽光発電システムを導入する際には、発電量などのシミュレーションを必ず行いましょう。

完璧に発電量を予測することはできませんが、シミュレーションをしておくことで、発電量や売電量の目安となります。

事前にシミュレーションをしておくことで、太陽光発電システムの運用に役立ちます。

方法③ 廃棄費用などを積み立てておく

太陽光発電システムの廃棄費用を積み立てておくと、太陽光発電システムを取り外す時に楽になるでしょう。

特に、太陽光発電システムを取り外した後に、再度パネルを載せない場合には、屋根の修復費用として100万円以上積み立てておくと安心です。

太陽光発電システムを取り外した後の、屋根の修復費用は、屋根の材質によって異なります。

屋根の材質によっては、100万円以上かかるケースもあるので、事前に調査しておくと安心です。

デメリットがある太陽光発電は変え難いメリットがあることも事実

今回、太陽光発電システムのデメリットを10個紹介しましたが、太陽光発電システムには他の設備では代用しにくいメリットがあることも事実です。

特に、電気代が高騰している現在、電気代の節約が可能になる点は大きなメリットとして挙げられます。

メリット① 電気代節約し、電気代高騰に耐えられる

太陽光発電システムで発電した電気は、無料で使用することができます。

特に、オール電化住宅や全館空調を導入している家庭では、大きな光熱費削減となるでしょう。

また、エコキュートや洗濯乾燥機など、電気代が多くかかる家電を太陽光発電システムで発電しているときに動かすことで、電気代の節約が可能になります。

メリット② 災害対策・停電対策になる

太陽光発電システムは、停電が起きた時に自立運転に切り替えることで、停電時でも電気を使うことが可能です。

特に、小さい子供やお年寄りがいる場合、太陽光発電システムで発電した電気でエアコンを使用できる点は大きなメリットとなるでしょう。

近年、真夏日には気温が40度を超えることも珍しくありません。

熱中症や体調不良から家族を守るためにも、太陽光発電システムを導入しておくと安心です。

メリット③ 蓄電池・V2H・EVと併用で自給自足を目指せる

太陽光発電システムに加えて、蓄電池を導入した場合には、発電した電気を蓄電池に充電し、夜間にも使用することができます

また、V2HやEVも併せて導入することで、移動に使用する燃料費を節約することができます。

太陽光発電システムとV2H、EVを併用することで、EVを蓄電池の代わりに使用することも可能です。

発電量が多く、電気使用量が少ない場合には、電気を買わない生活をすることも可能になります。

太陽光発電はデメリットもある!けど替え難いメリットも

今回は、太陽光発電システムのデメリットについて解説しましたが、いかがでしたでしょうか。

太陽光発電システムには、多くのデメリットがあります。

しかし、光熱費削減や停電対策など、他の住宅設備では実現することができない機能を持ち合わせていることも事実です。

太陽光発電システムを導入する際には、メリットとデメリットどちらにも目を向けて、後悔しないようにしっかり検討を行いましょう。

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この記事の監修者

中田 萌

『お客様に寄り添うこと』をモットーに日々の業務に取り組んでおります。
太陽光発電の活用方法や蓄電池の導入などのご相談は年間2000件以上頂いており、真摯に問題解決に取り組んできました。
光熱費削減に関するお悩み等ございましたら、お気軽にご相談下さい。

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中田 萌
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