家庭用蓄電池は必要?メリットやデメリット・価格や補助金も解説!
電気代の節約や防災設備としても話題の家庭用蓄電池ですが、「わざわざ高い初期費用を払ってまで設置する価値はあるの?」と疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか?
そこで本記事では、家庭用蓄電池の役割や便利な使い方、自宅に設置するメリットやデメリットを初めての方にもわかりやすく解説していきます。
記事の後半では、人気の蓄電池メーカー3社ならではの魅力や、2023年に利用できる補助金情報もご紹介していますので、興味のある方はぜひご覧くださいね!
目次
家庭用蓄電池とは?特徴や種類・活用法や価格相場をご紹介
まずはじめに、家庭用蓄電池の特徴や便利な使い方、種類ごとの違いや価格相場をくわしくご紹介していきます。
家庭用蓄電池はどんな設備?
家庭用蓄電池とは、内蔵されたバッテリーを充電しておくことで、停電中など好きなタイミングで家中の電力をバックアップできる設備のことです。
モバイルバッテリーやポータブル電源などに比べてバッテリー容量がはるかに大きいため、停電中でもエアコンやエコキュートなどを長時間使用できます。
バッテリーには電気自動車やスマホにも使われる「リチウムイオン電池」が搭載されており、耐久性や安全性に優れ、長寿命である点も特徴といえるでしょう。
家庭用蓄電池はどんな場面で活躍する?
家庭用蓄電池は、「①停電対策」「②電気代の節約」「③太陽光発電との連携」といった便利な用途で活躍してくれます。
3つの活用法の詳細を以下に確認していきましょう。
蓄電池の活用法 | ポイント |
①停電対策 | ・バッテリーを充電しておけば、24時間いつでも電力をバックアップできる ・停電に備えて常に残量をキープできる機能も搭載されており、気にせず使用しても急な停電で困ることがない |
②電気代の節約 | ・深夜電力プランのお得な時間帯に充電し、昼間に使うことで毎月の電気代を「数割」カットできる |
③太陽光発電との連携 | ・太陽光発電で作ったエネルギーを蓄電池に充電すれば、発電できない夕方以降もコスト0円で電気が使えるようになる ・電力の「自給自足」が可能となるため、数日に渡る大停電が発生したときも最低限の暮らしを維持できる |
こんなにある!家庭用蓄電池の種類
家庭用蓄電池には「単機能型」「ハイブリッド型」「特定負荷型」「全負荷型」などさまざまな種類があり、用途に合わせて選ぶことが大切です。
種類ごとの違いや長所・短所は以下のとおりです。
家庭用蓄電池の種類 | 特徴や長所・短所 |
ハイブリッド型 | ・太陽光発電と蓄電池を「1台のパワコン(パワーコンディショナ)」で制御できる ・発電したエネルギーの「変換ロス」が少なく、単機能型より多くの電気を作れる ・パワコンの設置スペースや購入費用が節約できるが、単機能型より販売価格が高いことが多い |
単機能型 | ・太陽光発電と蓄電池でそれぞれ別々のパワコンを必要とするタイプ ・太陽光発電で作ったエネルギーの充電は可能だが、ハイブリッド型に比べて電気の変換ロスが大きい ・ハイブリッド型より価格が安いため、太陽光発電との連携を考えていない方におすすめ |
全負荷型 | ・停電が発生した際に、家全体の電力をバックアップするタイプ ・バッテリー容量や出力が大きいモデルが多く、販売価格も高め ・停電中でもエアコンやIH調理器などが使えるため、オール電化住宅に向いている |
特定負荷型 | ・停電が発生した際に、指定した部屋のみ電力をバックアップする ・電気使用量を抑えられるため、小型モデルでも長時間の停電対策が可能 ・全負荷型に比べて利便性には劣るが、安く導入したい方や最低限の停電対策をお求めの方に最適 |
2023年の家庭用蓄電池の価格相場は?
工事費用を含む2023年の家庭用蓄電池の価格は「約70〜210万円」ほどであり、バッテリー容量1kWhあたり「約14〜20万円」ほどが相場となります。
たとえば3〜4人家族におすすめな5〜7kWhモデルなら「約75〜140万円」程度、コンパクトで設置しやすい2〜5kWhモデルなら「約45〜100万円」ほどで購入できます。
国や地方自治体の補助金制度を活用すれば「数十万円」安くなる可能性がありますので、補助金がもらえるうちに検討することを強くおすすめします。
家庭用蓄電池を導入するメリット・デメリットを徹底解説!
つづいて、家庭用蓄電池を設置することで得られるメリットや、気になるデメリットを徹底解説していきます。
家庭用蓄電池のメリット
まずは、家庭用蓄電池の代表的なメリットを以下の表で確認していきましょう。
家庭用蓄電池のメリット | ポイント |
電気代の節約効果が高い | ・深夜電力プランの夜間料金は昼間より「約2〜3割」安いため、蓄電池をうまく活用すれば毎月の電気代を大幅に節約できる |
停電対策として太陽光発電より優秀 | ・太陽光発電は発電できる日中しか停電対策として機能しないが、蓄電池なら残量があれば24時間いつでも対応できる |
光熱費0円生活が目指せる | ・太陽光発電で作ったエネルギーを蓄電池に充電し、夜間も自家消費することで、電力会社から買う電気の量を最小限に抑えられる ・使い切れない電気は売電もできるため、安定した副収入としても期待できる |
家庭用蓄電池のデメリット
つぎに、家庭用蓄電池の設置前に確認しておきたいデメリットを以下に見ていきましょう。
家庭用蓄電池のデメリット | ポイント |
高額な初期費用がかかる | ・蓄電池の設置には100万円を超える初期費用がかかることも多いが、節約できる電気代を考えれば充分に元が取れる ・近年では初期費用0円プランなども人気があり、まとまった資金がなくても導入できるようになった |
設置スペースが必要 | ・蓄電池には「奥行き約300mm」など場所を取るモデルもあるため、狭い通路など設置すると邪魔になることも ・スペースに余裕がない場合は、スリムなモデルや「室内設置」が可能なタイプを選ぶことで解決できる |
バッテリーが経年劣化する | ・蓄電池の寿命は10〜15年と長いが、使用し続けるうちに充電性能などが劣化してしまう ・バッテリーが劣化してもすぐに使用不可能にはならないため、資金の元を取るまでは充分に活躍してくれる |
家庭用蓄電池のおすすめ3メーカーの魅力をご紹介!
本記事が厳選した「2023年に選ぶべき3つのおすすめ蓄電池メーカー」の特徴や強みを、以下にご紹介していきます。
メーカー名 | おすすめポイント |
ニチコン | ・室内設置可能な小型モデルから大型モデルまで、幅広いラインナップが魅力 ・10年間の「自然災害補償」付きなので、災害で故障しても無料で修理可能 |
オムロン | ・海岸から500m以内の重塩害地域でも設置できる耐久性の高さが魅力 ・奥行き約15cm、室内設置可能なモデルがあり、設置場所を選ばない |
京セラ | ・世界初の「クレイ型蓄電池」を開発し、耐久性とコストの安さを両立 ・バッテリー寿命が「12,000サイクル以上」と長く、ランニングコストに優れる |
【2023年最近】家庭用蓄電池の購入に使える補助金は?
2023年は国から3種類の補助金が用意されており、地方自治体の補助金と同時に申請することで初期費用を大きく抑えることができます。
3種類の補助金制度の申請期間やもらえる金額は以下のとおりです。
補助金の名称 | こどもエコすまい支援事業 | DR補助金 | DER補助金 |
補助金額 | 定額64,000円 | 3.2万円 / kWh (自費設置した場合) 4.7万円 / kWh (第三者所有モデル) どちらも上限60万円 | 2.7万円 / kWh (自費設置した場合) 4.2万円 / kWh (第三者所有モデル) どちらも上限60万円 |
申請期間 | 2023年3月下旬〜 2023年12月31日 | 2023年1月31日〜 2023年12月22日 | 2023年7月13日〜 2023年12月22日 |
第三者所有モデルとは「リースプラン」など、契約期間満了後に所有権が譲渡される蓄電池を指します。
まとめ:家庭用蓄電池は電気代節約に効果抜群!導入を検討しよう
家庭用蓄電池を設置すれば、「24時間の停電対策」や「深夜電力プランとの連携による電気代節約」など、さまざまなメリットが得られます。
購入にはまとまった初期費用がかかるというデメリットも存在しますが、節約効果を考えれば充分に元が取れるうえに、補助金制度を活用すればコスト削減も可能です。
数年前に比べて家庭用蓄電池の費用相場はかなり落ち着いていますので、「初期費用0円プラン」なども視野に入れつつ、前向きに検討してみてはいかがでしょうか?
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この記事の監修者
『お客様に寄り添うこと』をモットーに日々の業務に取り組んでおります。
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