0円ソーラーのからくりは?種類や特徴・デメリットを徹底解説!
ソーラーパネルを0円で所有できるとして話題の「0円ソーラー」ですが、一体どういったからくりなのかが気になりますよね。
そこで今回の記事では、0円ソーラーの種類や特徴、デメリットを解説します。
0円ソーラーが気になっている方、必見です。
目次
ソーラーパネルが0円のからくりは?0円ソーラーの種類を紹介!
まずは、0円ソーラーの種類を紹介すると共に、どのように事業者・消費者ともに利益を得られるのかの「からくり」を紹介します。
どの種類も一長一短あるので、ぜひ購入前の参考にしてください。
0円ソーラーの種類①リースタイプ
0円ソーラーの種類1つ目は、リースタイプです。
最近では、自動車もリース(残クレ)タイプでの購入が主流になりつつありますが、その考え方とまったく同じになります。
具体的な部分は、以下の表を参照ください。
ソーラーパネルの所有権 | 事業者 |
発電した電力の所有権 | 消費者 |
機器レンタル代 | 消費者が事業者に払う |
売電の有無 | 消費者が可能 |
FIT制度の利用 | 消費者が利用可能 |
契約満了後 | ソーラーパネルを無償譲渡される |
リースタイプの特徴は、機器レンタル代を事業者に支払う必要こそあるものの、その他は購入時と同じような使い方ができることです。
したがって「機器レンタル代<売電や自家消費で浮く金額」が見込める家庭は、リースタイプの0円ソーラーの契約を前向きに検討してみても良いかもしれません。
0円ソーラーの種類②電力販売タイプ
0円ソーラーの種類2つ目は、電力販売タイプです。
具体的な特徴は、以下の表を参照ください。
ソーラーパネルの所有権 | 事業者 |
発電した電力の所有権 | 事業者 |
機器レンタル代 | 不要 |
売電の有無 | 事業者が可能 |
契約満了後 | ソーラーパネルを無償譲渡される |
ソーラーパネルの所有権・発電した電力の所有権・売電が不可能なことを考えると、電力販売タイプの0円ソーラーにメリットはないと思ってしまうでしょう。
しかし、電力販売タイプの0円ソーラーを提供している電力会社は、競合他社が定めている電力単価の平均より10〜15%ほど安い電力単価を設定する義務があります。
つまり、消費者はソーラーパネルを所有しているメリットこそ実感できないものの、電気代の削減が見込めるメリットを実感することができるのです。
契約満了後には、ソーラーパネルが無償譲渡されるのも嬉しいメリットといえるでしょう。
0円ソーラーの種類③屋根貸しタイプ
0円ソーラーの種類3つ目は、屋根貸しタイプです。
具体的な特徴は、以下を参照ください。
ソーラーパネルの所有権 | 事業者 |
発電した電力の所有権 | 事業者 |
屋根のレンタル代 | 事業者が消費者に支払う |
売電の有無 | 事業者が可能 |
契約満了後 | ソーラーパネルは撤去される |
屋根貸しタイプはその名の通り、ソーラーパネルを投資目的で活用したい事業者に自宅の屋根を貸し出すタイプの0円ソーラーです。
したがって、自宅の屋根を事業者に貸し出している分のレンタル代を得ることができます。
しかし、契約満了後にソーラーパネルは撤去されてしまうため、ソーラーパネルを家庭に導入したいと考えるのであれば、屋根貸しタイプは避けるべきといえるでしょう。
ソーラーパネルが0円のからくりは?0円ソーラーの特徴3選!
事業者から見た0円ソーラーは、初期費用を完全負担したとしても利益の取れる事業ということがわかりました。
では、消費者から見た場合の0円ソーラーの主な特徴は何なのでしょうか。
具体的な特徴を3つ紹介します。ぜひ参考にしてください。
特徴①初期費用を自己負担する必要がない
0円ソーラーの特徴として、初期費用を自己負担する必要がないことが挙げられます。
0円ソーラーは、長期的に見て消費者・事業者共にお得を実感できるという「からくり」があります。
購入に比べて契約期間中に実感するデメリットは多いですが、100万円前後もかかる初期費用を自己負担する必要がないのはとても大きなメリットといえるでしょう。
特徴②契約終了後にソーラーパネルが譲渡される
契約満了後にソーラーパネルが無償で譲渡されることも、0円ソーラーの特徴です。
0円ソーラーでは、基本的に10年間の契約を結びます。
ソーラーパネル自体の平均寿命は30年以上といわれていますから、契約終了後にもそれなりにソーラーパネルを使っていけるということです。
初期費用の負担がないのに、ソーラーパネルを長期的に使っていけるのは、嬉しい特徴といえるでしょう。
特徴③停電対策ができる
0円ソーラーの特徴として、停電対策ができることも挙げられます。
ソーラーパネルを所有すると、日中に限定されてはしまうものの、停電対策が可能です。
とはいえ、ソーラーパネルを購入しようとすると、最低でも100万円前後の初期費用が必要ですから「停電対策に100万円前後の投資は高すぎる!」と、ソーラーパネルの購入を断念してしまう家庭も多いでしょう。
しかし、0円ソーラーを利用すれば、初期費用0円で停電対策が可能です。
ソーラーパネルを停電対策として利用したい場合、発電した電力の所有権が消費者になるリースタイプの0円ソーラーがおすすめです。
ソーラーパネルが0円のからくりは?0円ソーラーのデメリット4選!
最後に、0円ソーラーのデメリットを4つ紹介します。
0円ソーラーにはどのようなデメリットがあるのでしょうか。
デメリット①一定期間の売電はできない
0円ソーラーのデメリットとして、一定期間の売電は不可能ということが挙げられます。
ソーラーパネルを購入した際、初期費用を回収するために積極的に行いたいのが、最初の10年間での売電です。
最初の10年間に積極的に売電すると良い理由は、その期間中の売電単価が割高に設定されているからです。
しかし、0円ソーラーは、選ぶ種類によって消費者が売電できないものも。
初期費用が不要な0円ソーラーですが、発電量がある程度見込める地域にお住まいの方は、最初の10年で積極的に売電して多くの売電収入を得られる可能性が高いので、0円ソーラーではなく購入を選ぶべきといえるでしょう。
デメリット②契約中に体感できる恩恵が少ない
契約中に体感できる恩恵が少ないというのも、0円ソーラーのデメリットです。
先ほど紹介した通り、0円ソーラーはできることとできないことが決められています。
100万円前後もするソーラーパネルを無償で取り付けてもらえる0円ソーラーですから、当然のごとく事業者の利益が大きくなるような仕組みです。
したがって、契約中に体感できる恩恵が少なくなってしまうのは避けられません。
デメリット③途中解約が難しい
0円ソーラーのデメリットとして、途中解約が難しいことも挙げられます。
そもそもソーラーパネルは、長期的な運営で元が取れるシステムです。したがって、事業者側が損をしないよう、契約期間は最短10年となっています。
仮に、転勤などで転居を余儀なくされた場合、ソーラーパネルの残債部分を支払う必要があるなど、何らかのペナルティが課される可能性が高いので注意しましょう。
デメリット④契約するための諸条件が厳しい
契約するための諸条件が厳しいのも、0円ソーラーのデメリットです。
具体的には、以下のような諸条件があります。
契約時には注意しましょう。
- 契約者が60歳以下であること
- 築20年未満の2階建て以下の一戸建てであること
- 東北、東京、中部、関西、中国、九州電力管内の物件であること
- 日中使用した電気代をクレジットカードで支払えること
- 蓄電池などの蓄電機能があるシステムを所有していないこと
以上の条件に引っかかってしまう家庭では、0円ソーラーを契約することはできません。
ソーラーパネルを導入したいと考えるのであれば、購入の一択を迫られるでしょう。
0円ソーラーはデメリットが多い!購入のほうがお得を実感できる!
今回の記事では、0円ソーラーの種類や特徴、デメリットを紹介しました。
0円ソーラーは、高額な初期費用を用意することなくソーラーパネルを利用できる画期的なシステムです。
しかし、事業者側の利益もあるため、購入時のように使い勝手が良いというわけではありません。
0円ソーラーのからくりを家族でしっかり認識し、ソーラーパネルを購入するのかレンタルするのかを話し合えると良いですね。
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この記事の監修者
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