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蓄電池のモード切り替えとは?効果的な選択とおすすめな使い方を紹介

2024年01月04日更新

蓄電池の運転モードにはいくつか種類があります。

適切なモードを選ぶと、エネルギーを一番効率よく使えるようになります。

そこで今回は、蓄電池の運転モードの特徴や種類、おすすめな使い方について紹介します。

蓄電池の運転モードの種類と特徴を解説

蓄電池の運転モードの種類や特徴について、分かりやすく紹介します。

充電と放電をコントロールする「経済優先モード」

経済優先モードは、電気代が時間帯によって変わる時に、お金を節約するために利用する仕組みです。

経済優先モードは、電気が安い時にためた電力を高いピーク時に使って、電気代を節約します。

特にFIT期間中は、太陽光発電との組み合わせで、余った電力を売ってさらに収益が期待できます。

自給自足を目指す「環境優先モード」

「環境優先モード」は、蓄電池がエネルギーをできるだけエコな方法で使う設定のことです。

太陽光発電で作った電力を昼間に使ったり、余った電力を売らずに蓄えたりすることで、環境にやさしい使い方を自動的にしてくれます。

「環境モード」の最大の効果は、再生可能エネルギーと余剰電力の有効活用により、Co2排出量の削減や節約効果に期待できます。

毎日の電力を上手にためる「蓄電優先モード」

「蓄電優先モード」は、電気を優先的に貯めたり、必要なときに使ったりする仕組みです。

これにより、電力を効率的に管理し、需要が多いときには、貯めた電力を使うことができます。

また、災害時に電力を確保しやすくし、スマートフォンやテレビなどの電力を確保できるほか、再生可能エネルギーを活用して持続的に電力を供給します。

つまり、「蓄電優先モード」は、非常時に頼りになる便利な機能だといえます。

ピーク時の電力使用を減らす「ピークカットモード」

「ピークカットモード」は、電力が一番必要な時間や電気代が高騰するときに、蓄電池をうまく使って節約する仕組みです。

ピーク時に蓄えた電気を使うことで、電気代の節約になり、同時に発電所から家まで電気を運ぶときの負担も減らせます。

簡単に言うと、電気を使うタイミングを賢く調整して、電気代を節約できるのです。

停電時に蓄電池から電気を使う「自立運転モード」

「自立運転モード」に切り替えると、停電中に貯めた電力を使って、照明や通信機器などを動かすことができます。

停電中でも生活に最低限必要な電力が確保され、日常使いの家電製品をふだん通り使えるのが特徴です。

自立運転モードは、災害時や急な停電でも、安心感を得ることができます。

蓄電池でスマートな電力活用!おすすめな運転モードの使い方

異なる使用状況に応じておすすめの運転モードがあります。

以下に、分かりやすい文章でそれぞれを紹介します。

買取期限が終わった場合

FIT制度が終了したら、太陽光発電の電気を電力会社に売るのではなく、自家消費できる「環境優先モード」がおすすめです。

具体的には、太陽光で昼間に発電した電気を貯めておいて、夜や曇りの日にその電気を使います。

つまり、FIT終了後は、「環境優先モード」に設定すれば、電力会社に発電した電力は売らずに済み、自家消費できるので、電気代の節約ができるでしょう。

地震や台風などで停電が心配な場合

蓄電池の「蓄電優先モード」を使えば、災害や停電時にも自宅で十分な電力を確保でき、安心して生活できます。

蓄電優先モードは、天気予報で災害の可能性があると予測されると、太陽光発電や電力会社からの電気を蓄電池に貯めてくれます。

太陽光発電や蓄電池で作った電気を、ふだんの節約や自家消費で使うのではなく、いざという時のために取っておきたい場合は「蓄電優先モード」がおすすめです。

太陽光発電と蓄電池をセットで使っている場合

太陽光発電と蓄電池をセット使いするなら、「経済優先モード」が適しています。

経済優先モードは、電気代が高い時間帯やピーク時には、貯めた電力を使うことで節約します。

具体的には、太陽光で発電した電力を蓄電池に貯めながら、通常は電力会社からの電気を使います。

これにより、電気代が高い時には蓄えた電力を使ったり、太陽光発電で余った電力を売ったりすることも可能です。

【メーカー別】蓄電池の運転モードの種類

各メーカーで使える蓄電池の運転モードの種類について紹介します。

パナソニックの運転モード

パナソニックの蓄電池の運転モードは、以下の3種類です。

  • 経済優先モード
  • 環境優先モード
  • 蓄電優先モード

パナソニックの「創蓄連携システム」には、3つの運転モードがあります。

創蓄連携システムは、高い出力があり、自立運転時でも頼りになります。

停電時に自動で必要な機器に電力を供給し、太陽光発電とも連携しているため、停電時でも電力を確保できます。

京セラの運転モード

京セラの蓄電池の運転モードは、以下の5種類です。

  • 自家消費モード
  • 売電優先モード
  • おまかせ運転モード(※エネレッツァのみ対応)
  • 強制充電モード
  • 非常時運転モード

京セラの蓄電池の「おまかせ運転モード」は、天気や電力の使い方を考えてくれます。

太陽光発電の予測や余った電力を見て、蓄電池やエコキュートの動きを自動で計画してくれるので、手間なく効率的に電力を活用できます。

伊藤忠商事の運転モード

伊藤忠商事の蓄電池の運転モードは、以下の5種類です。

  • ピークシフトモード
  • ピークカットモード
  • バックアップモード
  • HEMSモード
  • 停電モード

伊藤忠商事の蓄電池「スマートスター」は、グリッドシェアというAIが太陽光の発電と電力消費を見て、最適な充電を自動で調整してくれます。

AIの指示に従うだけでなく、好みのモードを設定することもでき、ニーズに合わせて使いやすく調整できるのが特徴です。

長州産業

長州産業の蓄電池の運転モードは、以下の4種類です。

  • 経済モード
  • 安心モード
  • グリーンモード
  • 強制充電モード

長州産業の蓄電池の「強制充電モード」は、いつでもバッテリーをフル充電に保つので、計画停電以外の停電時に役立ちます。

つまり、長時間の停電にも対応でき、安心して電力を利用することができます。

ニチコン

ニチコンの蓄電池の運転モードは、以下の2種類です。

  • 経済モード
  • グリーンモード

ニチコンの蓄電池は、FIT期間終了後も利用可能で、気象庁の警報が出ると自動でバッテリーをフル充電してくれる優れた機能がついています。

これにより、悪天候や災害時に備えられるので、いつでも最適な充電状態を維持できます。

オムロン

オムロンの蓄電池の運転モードは、以下の4種類です。

  • 経済モード
  • グリーンモード
  • 安心モード
  • 停電時モード

オムロンの蓄電池は、FIT期間中やFIT期間が終わった後でも運転モードを活用できます。

FIT期間中は「経済モード」を活用して売電を最大限にし、FIT期間が終了した際には「グリーンモード」に切り替えて自家消費を重視することも可能です。

【メーカー別】停電時に自立モードに切り替える方法を紹介!

各メーカーによる停電時の自立運転モードへの切り替え方法は、以下の通りです。

  • パナソニック:停電後は自動的に連系運転から自立運転に切り替わる
  • 京セラ:蓄電池のリモコン画面やHEMSの画面で切り替え可能
  • 伊藤忠商事:停電後は自動的に「停電モード」に切り替わる
  • 長州産業:停電後に自動で自立運転に切り替わる
  • ニチコン:蓄電池の分電盤の切り替えスイッチを「蓄電」側に切り替える
  • オムロン:停電後は自動で連系運転から自立運転に切り替わる

京セラやニチコン以外のメーカーでは、停電時に自立運転モードが自動的に切り替わりますが、各メーカーごとにその方法が異なります。

したがって、停電時に利用する際には、それぞれのメーカーが提供する取扱説明書やサポート情報を確認し、適切な対応を行うことが重要です。

停電時に蓄電池の運転モードを使用するときの注意点

停電時に蓄電池の運転モードを利用する際に注意すべきポイントは、以下の3つです。

  • 蓄電池の設定を確認する
  • 蓄電池の調子と充電状態をチェック
  • 定期点検をおこない動作確認する

蓄電池を使うときは、最初に適切なモードを選んで設定し、その後は動作モードの確認や充電状態をよく確認して、必要に応じて調整します。

蓄電池を定期的に点検して、蓄電池が正常に機能しているか確認しましょう。

これらの手順で、停電時も蓄電池を効果的に利用できます。

災害時の強い支え!太陽光発電と蓄電池のセット使いがおすすめ

今回は、蓄電池の運転モードや特徴、おすすめの使い方について紹介しました。

運転モードは、メーカーや機能によって違うため、自分に合ったものを選ぶのがポイントです。

太陽光発電と蓄電池を組み合わせると、太陽光で発電した電力を蓄電池に蓄えておき、必要な時に使うことができます。

これにより、停電時や需要が高まるときでも、頼りになる電力供給源となります。

災害に備えるために、太陽光発電と蓄電池のセット使いをしてみてはいかがでしょうか。

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この記事の監修者

中田 萌

『お客様に寄り添うこと』をモットーに日々の業務に取り組んでおります。
太陽光発電の活用方法や蓄電池の導入などのご相談は年間2000件以上頂いており、真摯に問題解決に取り組んできました。
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