1kwhの電気代の相場は?使用量や請求額を減らす方法も解説!
毎月の電気代を抑えるためには「節電」が大切ですが、「1kWhあたりの電気代が安い電力プランを選ぶ」という方法も効果的であることをご存じですか?
使用量1kWhあたりの電気代は契約するプランによって「30〜40円」ほどまで差が生まれるため、しっかり比較して選ばないと損する結果となってしまうことも。
そこで本記事では、近年の1kWhあたりの電気代相場や毎月の請求額の目安、世帯人数や季節による電気代の違いを初めての方にもわかりやすく解説していきます!
記事の後半では、値上げが続く電気代をかしこく抑える「3つの節約方法」もご紹介していますので、光熱費の節約に興味がある方はぜひ目を通してみてくださいね!
目次
1kwhの電気代の相場はいくら?人数別・季節別の請求額もご紹介!
まずはじめに、一般家庭における1kWhあたりの電気代の目安や、世帯人数や季節ごとの請求額の違いをくわしくご紹介していきます。
そもそも「kWh」とはどんな単位?
「kWh(キロワットアワー)」とは電気の量を示す単位であり、「1時間でどれくらいの電気を消費するか」を表すために使用されています。
kWhの「k(キロ)」とは「1,000」を意味しており、たとえば1,000W(1kW)のエアコンを1時間連続で使用すると「1kWh」の電力量と計算されます。
kWhとよく似た単位に「kW(キロワット)」がありますが、こちらは家電などの「消費電力の量」を表す単位として使われています。
各家庭の電力メーターはkWhあたりの単位で計測される仕組みになっており、毎月の電気代も「何kWh使用したか」を元に請求額が計算されます。
【最新情報】1kWhあたりの電気代の相場は「20〜40円」
電気使用量1kWhあたりの電気代は電力会社やプランによって大きく違いますが、2023年の相場価格は「約20〜40円」ほどとなっています。
以下に、もっとも一般的な料金プランである「従量電灯Bプラン」の従量料金の一例をご紹介します。
電力会社の名称 | 1kWhあたりの電気代 |
北海道電力 | 35.44〜45.45円 |
東北電力 | 29.71〜40.41円 |
東京電力 | 30.00〜40.69円 |
中部電力ミライズ | 21.33〜28.75円 |
関西電力 | 17.91〜23.63円 |
九州電力 | 18.28〜26.88円 |
現在、ウクライナ情勢の影響により石炭や天然ガスなどの「燃料価格」が高騰しているため、各地方の従量料金や基本料金は値上がりが続く傾向にあります。
【人数別】一か月の平均電気代は「4,000〜17,000円」
1kWhあたりの従量料金を「20〜40円」と仮定すると、一般家庭の一か月の電気代は「4,000〜17,000円」ほどが全国的な目安となります。
以下の表で、世帯人数別の電気使用量や電気代の平均を確認していきましょう。
世帯人数 | 一か月の電気使用量の目安 | 一か月の電気代の目安 |
1人 | 186〜219kWh | 3,720〜8,760円 |
2人 | 272〜331kWh | 5,440〜13,240円 |
3人 | 313〜386kWh | 6,260〜15,440円 |
4人 | 316〜436kWh | 6,320〜17,440円 |
1kWhあたりの従量料金が割安な電力プランを選択すれば、電気使用量を節約しなくても毎月の請求額を安く抑えることが可能です。
電気代の請求額は季節によってどれくらい違う?
一年間の電気代を季節ごとに比較すると、エアコンや暖房器具などをよく使う「冬期(1〜3月)」の請求額がもっとも高くなる傾向にあります。
以下に、総務省統計局の調べ(2022年)による月別・世帯人数別の平均電気代をご紹介します。
世帯人数 | 春の平均電気代 (4〜6月) | 夏の平均電気代 (7〜9月) | 秋の平均電気代 (10〜12月) | 冬の平均電気代 (1〜3月) |
1人 | 6,333円 | 6,418円 | 6,557円 | 7,749円 |
2人 | 10,657円 | 10,446円 | 10,910円 | 13,216円 |
3人 | 12,599円 | 12,062円 | 12,648円 | 15,320円 |
4人 | 12,713円 | 12,922円 | 13,871円 | 16,286円 |
部屋の暖かい空気は「天井付近」に留まる性質を持っているため、サーキュレーターなどで空気を循環させることで冬期の電気代を効率よく節約することができます。
電気使用量や電気代を節約する「3つの方法」を徹底解説!
つづいて、1kWあたりの従量料金や毎月の電気使用量を節約するために検討すべき「3つの方法」について徹底解説していきます。
方法①:今より電気代の安い電力会社に切り替える
費用をかけずに今すぐ電気代を節約するおすすめの方法は、現在契約している電力会社よりお得なプランを提供してくれる「新電力会社」に契約を切り替えることです。
新電力会社とは、2016年の「電力自由化」により新規参入した電気事業者のことで、東京電力などの大手に比べて基本料金や1kWhあたりの従量料金が割安に設定されています。
参考として、東京電力の従量電灯Bプランと「CDエナジーダイレクト」の競合プランの料金比較結果を以下にご紹介します。
CDエナジーダイレクト | 東京電力 | ||
プラン名 | ベーシックでんきB | 従量電灯B | |
基本料金(10Aあたり) | 276.90円 | 295.24円 | |
電力量料金 | 〜120kWh | 29.90円 | 30.00円 |
120〜300kWh | 35.59円 | 36.60円 | |
300kWh〜 | 36.50円 | 40.69円 |
新電力会社は単純に電気代が安いだけではなく、「電気料金に応じて楽天ポイントなどがもらえる」「新規契約で数千円分のポイント還元」など、独自のキャンペーンも魅力となっています。
方法②:太陽光発電を設置して電気の自家消費をする
値上げが続く電気代を効率よく節約するには「太陽光発電」を設置し、発電したエネルギーを「自家消費」して毎月の電気使用量を減らす方法もおすすめです。
一般住宅の屋根に無理なく設置できる「10〜12枚」ほどの太陽光パネルがあれば、日中に必要な電気使用量の「ほぼすべて」をカバーすることができます。
外出や仕事などで電気の自家消費ができないときは、作ったエネルギーを電力会社に「売電」できるため、電気代を節約しながら設備費用の回収も同時に進められます。
方法③:蓄電池と深夜電力プランで請求額を抑える
電気代の節約と「停電対策の強化」を同時に実現したい方なら、「家庭用蓄電池」と電力会社の「深夜電力プラン」を組み合わせた節約方法が効果的です。
一般的なサイズである「容量5〜7kW」程度の蓄電池を設置し、深夜の割安な電気を充電してよく使う時間帯に消費することで、毎月の電気代を「2〜3割」節約できます。
200Vの出力に対応した蓄電池を設置すれば、停電中でもエアコンやIHクッキングヒーターなどが使用できますので、オール電化住宅の24時間の停電対策としても最適です。
まとめ:1kwhの電気代は20〜40円!今後も値上げが続く見込み
本記事でくわしく解説してきた「1kWhあたりの平均電気代と節約方法」についての重要ポイントを、以下にもう一度まとめていきます。
- 「kWh(キロワットアワー)」とは、1時間に使った電気の量を示す単位のこと
- 一般家庭の1kWhあたりの電気代は「20〜40円」と幅広く、電力プランによって大きく変わる
- 新電力会社は大手に比べて1kWhあたりの電気代が安く、ポイント還元サービスなどもお得
- 太陽光発電を設置して「自家消費」すれば、日中の電気使用量のほぼすべてをカバーできる
- 深夜の割安な電気を蓄電池に充電しておけば、毎月の電気代を2〜3割節約することも可能
ウクライナ情勢による燃料価格の高騰や円安の影響で電気代の値上げが続いており、現在では1kWhあたり「40円」を超えることも当たり前となりました。
お得な新電力会社に契約を切り替えることで電気代の節約は可能ですが、問題を根本的に解決するためには太陽光発電で自家消費する方法がもっとも効果的です。
太陽光発電と蓄電池を同時に購入すれば「セット割引」や「補助金の増額」などのメリットを得られますので、電気代の高騰でお困りの方はぜひ検討してみてくださいね!
▼関連記事はこちら
この記事の監修者
『お客様に寄り添うこと』をモットーに日々の業務に取り組んでおります。
太陽光発電の活用方法や蓄電池の導入などのご相談は年間2000件以上頂いており、真摯に問題解決に取り組んできました。
光熱費削減に関するお悩み等ございましたら、お気軽にご相談下さい。
光熱費削減コンサルタント
中田 萌ご相談やお見積もりは
完全無料です!