太陽光発電と蓄電池のセット利用はデメリット?導入時の注意点も!
太陽光発電と蓄電池のセット利用の重要性が唱えられている昨今、未だに噂されているのが「太陽光発電と蓄電池のセット利用はデメリットでしかない」ということです。
では、太陽光発電と蓄電池をセット利用する場合のデメリットは何があるのでしょうか。
今回の記事では、太陽光発電と蓄電池をセット利用する場合のデメリットとメリット、注意点をそれぞれ紹介します。
目次
太陽光発電と蓄電池をセット利用したい!デメリットには何がある?
まずは、太陽光発電と蓄電池をセット利用する場合のデメリットを4つ紹介します。
ぜひしっかり目を通してください。
デメリット①初期費用の負担が大きくなる
太陽光発電と蓄電池をセット利用する場合のデメリットは、初期費用の負担が大きくなることです。
太陽光発電を単体で所有する場合に必要な費用は100万円前後、蓄電池を単体で所有する場合に必要な費用は150万円前後になります。
つまり、セットで購入するとなると、最低でも250万円前後の初期費用が必要になってしまうのです。
将来的に受けられる恩恵が多いとはいえ、初期費用の大きさにセット購入を躊躇ってしまう家庭も多いのではないでしょうか。
デメリット②それぞれにランニングコストが必要
それぞれにランニングコストが必要なのも、太陽光発電と蓄電池をセット利用する場合のデメリットです。
太陽光発電では、4年に1度の定期メンテナンスが推奨されています。
1回にかかる費用は2万円前後ですが、太陽光発電は30年以上も寿命があるといわれているので、かかるランニングコストもそれなりのものになってしまうことでしょう。
一方で蓄電池は定期メンテナンスの制度はありませんが、屋外に設置する場合は盗難や災害リスクを考えなくてはなりません。
万が一の保証を充実したものにするため、追加で資金を導入する必要があるでしょう。
デメリット③寿命が異なる
寿命が異なるのも、太陽光発電と蓄電池をセット利用する場合のデメリットです。
一般的に、太陽光発電の寿命は30年程度、蓄電池の寿命は15年程度といわれています。
太陽光発電に欠かせないパワーコンディショナー(以下・パワコン)の寿命も15年程度といわれており、それぞれの寿命を考えてシステムの購入を考えなくてはならないのがデメリットだといわれています。
デメリット④望む恩恵を必ず受けられるとは限らない
太陽光発電と蓄電池をセット利用するデメリットは、望む恩恵を必ず受けられるとは限らないことです。
一般的に、太陽光発電と蓄電池をセット利用すると、電気代の大幅削減が期待できるといわれています。
ただこれは、あくまでも太陽光がしっかり出て、しっかり発電できた場合に実感できるメリットです。
近くに高層ビルが建った、梅雨や豪雪シーズンだったなどで日射量が思いのほか望めなかったという場合、予想しているほどの発電量は見込めないかもしれません。
太陽光発電の寿命は30年もあるので、その間に住宅近辺の環境が様変わりしてしまう可能性は誰にだって考えられます。
だからこそ、セット利用に高い期待感を持ってしまうのは、デメリットを大きく痛感してしまうことになりかねないといえるでしょう。
太陽光発電と蓄電池のセット利用はデメリット?メリット4選!
続いて、太陽光発電と蓄電池のセット利用で得られるメリットを4つ紹介します。
当然のごとく両者をセット利用することで得られるメリットもあるので、しっかり確認していきましょう。
メリット①災害時でも停電知らずの家に住める
太陽光発電と蓄電池のセット利用では、災害時でも停電知らずの家に住めるというメリットがあります。
これは、家庭内に発電設備と蓄電設備が揃っているので、当然のことといえるでしょう。
災害は、いつ発生するかわかりません。
だからこそ、発電設備と蓄電設備を備えておけるのは、とても大きなメリットではないでしょうか。
メリット②電気代の大幅削減が見込める
電気代の大幅削減が見込めるのも、太陽光発電と蓄電池をセット利用するメリットです。
太陽光発電が発電した電力を日中に使うだけでも、電力会社からの買電量が減るので節約が望めます。
ただ、日中に発電した電力すべてを使い切るのは難しいでしょう。
そこで、余剰電力を蓄電池に溜めていき、溜めた電力を夕方以降に使うのです。
太陽光発電と蓄電池を導入した場合、電力会社との電力契約が「夜間:割安電力」「日中:割高電力」に変更されます。
つまり、夜間の割安電力を積極的に蓄電池に溜め、それを翌朝使っていく流れになります。
要は、電力会社からの買電量を最小限に留めることができるので、電気代の大幅削減が見込めるということです。
電気代は昨今高騰し続けていますから、とても大きなメリットといえるのではないでしょうか。
メリット③補助金制度を利用できる可能性が高まる
太陽光発電と蓄電池をセット利用すると、補助金制度を利用できる可能性が高まるというメリットがあります。
かつては太陽光発電の全国普及のため、太陽光発電の初期費用に対する補助金制度がありました。
しかし2023年現在は廃止されているため、太陽光発電を単独で導入する場合に補助金制度は受けられません。
そこでおすすめなのが、蓄電池との併用です。
理由は、太陽光発電と蓄電池を同時に導入することで、補助金制度の対象となるからです。
先ほどもお伝えした通り、太陽光発電と蓄電池はそれぞれ高額商品になります。
だからこそ、補助金制度をうまく利用して設備をお得に導入できるのは嬉しいメリットといえるでしょう。
メリット④太陽光発電の卒FIT後に恩恵を受けられる
太陽光発電の卒FIT後に恩恵を受けられるというのも、太陽光発電と蓄電池をセット利用するメリットです。
卒FITというのはFIT制度からの卒業の意味で、FIT制度とは太陽光発電のお得な売電制度になります。
太陽光発電を導入すると、最初の10年間は売電費用が割高なFIT制度を利用できます。
しかし、卒FITしてしまうと売電単価は割安になってしまうため、売電する意味を見失ってしまうのです。
だからこそ、このタイミングで蓄電池を導入する家庭が多いといわれています。
太陽光発電の卒FITのタイミングで蓄電池を導入すれば、太陽光発電が発電した余剰電力を蓄電して自家消費できます。
売電収入を得ることはできませんが、電気代の大幅削減が期待できるので、家計が助かること間違いなしです。
太陽光発電と蓄電池はデメリット?気を付けるべき注意点2選!
最後に、太陽光発電と蓄電池をセット利用したい場合に気を付けたいことを2つ紹介します。
注意点①蓄電池を後付けする場合は種類選びを慎重に
初期費用の観点から、太陽光発電と蓄電池はできるだけ同時に購入するのが良いでしょう。
しかし、使い勝手という面では、太陽光発電を先に導入し、10年経ったのちに蓄電池を後付けするのが良いといわれています。
だからこそ、蓄電池を後付けする場合は種類選びを慎重に行う必要があるのです。
太陽光発電には、心臓部と呼ばれるほど重要な役割を持つパワコンと呼ばれるシステムを取り付けなければなりません。
蓄電池を後付けする場合、太陽光発電のパワコンの役割を持つハイブリッド型蓄電池を導入すると良いといわれています。
そうでない場合は単機能型蓄電池を導入する必要がありますが、この場合、太陽光発電が発電した電力を蓄電する際に電力のロスが多く発生してしまうので注意しましょう。
注意点②双方のメーカーをできるだけ揃える
太陽光発電と蓄電池のメーカーをできるだけ揃えるのも、注意点のひとつです。
発電した電力を蓄電する場合、どうしても電力のロスが生じてしまいます。
それを最小限にできるのが、太陽光発電と蓄電池のメーカーを揃えることなのです。
つまり、将来的に蓄電池を後付けしようと考えている場合、蓄電池を生産・販売しているメーカーの太陽光発電を購入しておく必要があるということ。
発電した電力のほとんどを自家消費していくためにも、できる限り双方のメーカーを揃える方向で機種選びをしていきましょう。
太陽光発電と蓄電池のセット導入!受けられる恩恵が多いので検討を!
今回の記事では、太陽光発電と蓄電池をセット導入した場合のデメリットとメリット、導入時の注意点を紹介しました。
デメリットが多いといわれているセット導入ですが、実はメリットも多数あるのです。
蓄電池の購入時期をいつにするのかについては、家族でしっかり話し合えると良いでしょう。
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この記事の監修者
『お客様に寄り添うこと』をモットーに日々の業務に取り組んでおります。
太陽光発電の活用方法や蓄電池の導入などのご相談は年間2000件以上頂いており、真摯に問題解決に取り組んできました。
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