太陽光発電のメリットとデメリットは何がある？デメリットの対策も！

自然災害の規模が大きくなっている昨今、自家発電可能な太陽光発電が注目されています。とはいえ、メリットだけが存在しているというわけではありません。そこで今回の記事では、太陽光発電のメリットとデメリットを紹介すると共に、太陽光発電にあるデメリットへの対策についても紹介します。注目を浴びている太陽光発電について、具体的に見ていきましょう。

太陽光発電のメリットとデメリットには何がある？メリット5選！

まずは、太陽光発電に存在しているメリットを具体的に5つ紹介します。昨今、なぜ太陽光発電が注目されているのかが、一目で分かるかもしれません。

太陽光発電のメリット①電気代を削減できる

太陽光発電を導入するメリットとして、電気代を削減できることが挙げられます。

理由は、日中に使う電力を太陽光発電が自家発電できるからです。日中に使う電力を電力会社から買電しなくても良くなるため、電気代を削減できるというわけです。

太陽光発電のメリットはこれだけではありません。電気代の請求には、毎月の電気使用量とかけ合わせることで請求額が決定する「再エネ賦課金」と「燃料費調整額」があります。太陽光発電を導入することで、電力会社からの買電量を減らすことができるため、これら2つの請求額も大きく削減できるのです。電気代が高騰している昨今、とても大きなメリットだといえるでしょう。

太陽光発電のメリット②売電収入を得ることができる

売電収入を得ることができるのも、太陽光発電を導入するメリットです。

太陽光発電では、導入してから最初の10年間で、売電単価が割高のFIT制度を使うことができます。この期間中に積極的に売電することで、太陽光発電の高額な初期費用を大幅に回収できるとも言われているほど。だからこそ、まずは太陽光発電が発電した電力を、契約している電力会社に売電するのが良いといえるでしょう。

太陽光発電のメリット③災害対策ができる

太陽光発電を導入すると、災害対策ができるというメリットも実感できます。

ただ、災害対策ができるのは太陽光が出る日中のみ。照明器具が必要になる夜間には、停電を免れることはできません。とはいえ、日中だけでもスマホを充電したり、テレビから最新の情報を得ることができるのは、災害時にはとても心強いものになるでしょう。

太陽光発電のメリット④地球環境に配慮した生活を送ることができる

地球環境に配慮した生活を送ることができるのも、太陽光発電を導入するメリットです。地球上に常に存在し続ける太陽光を利用して発電する太陽光発電は、発電時に二酸化炭素を排出しません。つまり、クリーンエネルギーということです。

昨今、世界各国が一体となって地球環境問題改善に取り組んでいることは周知の事実でしょう。だからこそ、地球の明るい未来づくりに貢献できる太陽光発電は、所有する意味があるのです。

太陽光発電のメリット⑤家の断熱効果を高めることができる

太陽光発電を導入すると、家の断熱効果を高めることができるというメリットも実感できます。

主に住宅の屋根に設置する太陽光パネル。太陽光パネルが住宅の屋根を覆う形になるため、家の断熱効果が高まります。夏は、外の温かい空気が家の中に侵入するのを防ぎ、冬は温まった室内の空気が屋外に放出されるのを防ぐことが可能です。

家の断熱効果が高まるということは、それだけ冷暖房の使用頻度や設定温度を抑えることができるということ。エネルギーの使用頻度を抑えることができるので、お財布に優しいのはもちろん、地球環境にも優しい暮らしを送ることができるでしょう。

太陽光発電のメリットとデメリットには何がある？デメリット4選！

続いて、太陽光発電の主なデメリットを4つ紹介します。太陽光発電にはどのようなデメリットがあるのでしょうか。

太陽光発電のデメリット①初期費用が高額

太陽光発電の主なデメリットとして、初期費用が高額ということが挙げられます。具体的には、スペックや容量にもよりますが、100万円前後の初期費用が必要だと言われています。電気代の削減や売電収入を得られるなどのメリットがあるものの、最初に出ていく出費が非常に高額なのは家計にとって大ダメージですよね。だからこそ、太陽光発電の導入を躊躇っている家庭が多いのも事実になります。

太陽光発電のデメリット②発電量が不安定

発電量が不安定なのも、太陽光発電のデメリットです。

太陽光発電はその名の通り、太陽光を元に発電します。当然のごとく晴の日も雨の日もあるわけですから、毎日一定の発電量が見込まれるわけではありません。特に梅雨や台風シーズン、多くの積雪量が見込まれる時期は、発電量が大きく下落します。発電量が見込めない時期にどう対応していくかをしっかり考えてから、太陽光発電を購入すべきといえるでしょう。

太陽光発電のデメリット③パワコンの寿命が短い

太陽光発電のデメリットとして、パワコンの寿命が短いのも挙げられます。

パワコンとは、太陽光パネルが発電した直流電力を家庭で使える交流電力に変換する場所で、太陽光パネルと必ずセットで使われるものです。ただ、太陽光パネルの寿命が30年前後に対し、パワコンの寿命は15年前後と半分程度という事実が。つまり、太陽光パネルの寿命を全うするためには、パワコンを最低1度は買い替える必要があるということです。必ず一緒に使うシステムにも関わらず寿命が異なるというのは、なかなか大きなデメリットだといえるでしょう。

太陽光発電のデメリット④100％の災害対策はできない

100％の災害対策はできないというのも、太陽光発電のデメリットです。前章でも紹介した通り、太陽光発電を所有した場合に災害対策ができるのは日中のみになります。日中に電力が使えるだけ有難い話ですが、多くの電力を必要とするのは夕方以降や早朝です。つまり、太陽光発電だけを所有しているのでは、災害対策としては万全ではないということ。次章で解説するような対策が必要になるでしょう。

太陽光発電にはメリットとデメリットがある！デメリットへの対策は？

最後に、太陽光発電のデメリットへの対策を具体的に2つ紹介します。

対策①補助金制度を利用する

太陽光発電の「初期費用が高い」というデメリットへの対策として、補助金制度を利用することが挙げられます。とはいえ、太陽光発電単体に対する補助金制度はありません。存在しているのは、

• 断熱性能が高い家を作って太陽光発電を導入する
• 気密性の高い家を作って太陽光発電を導入する
• 蓄電池や電気自動車と一緒に太陽光発電を導入する

太陽光発電の購入を検討している方は、ぜひ「太陽光発電＋α」の設備を一緒に導入してみてはいかがでしょうか。

対策②蓄電池と併用する

太陽光発電の「災害対策が100％ではない」というデメリットへの対策として、蓄電池を併用することが挙げられます。蓄電池を併用することで太陽光発電が発電した電力を蓄電池に溜め、それを夜間に使うことができるからです。

さらに、太陽光発電と蓄電池を併用することで「電気代を削減できる」というメリットを、より実感できるようになります。蓄電池を家庭に導入すると、電力会社との電力契約が「夜間：割安電力」「日中：割高電力」に変更されます。つまり、夜間の割安電力を蓄電池に蓄電することで、電気代の削減が望めるのです。

ただ、日中に蓄電残量が底を尽きることで割高電力を買電する必要性が生まれ、電気代が高くなる可能性も。とはいえ、太陽光発電があれば話しは別。日中の割高電力を買電することなく、発電した電力を蓄電池に溜めることができるからです。

つまり、家庭で使う電力は

• 夜間の割安電力
• 太陽光発電が発電した0円電力

ということ。

電力会社からの買電量を最小限にできるため、電気代の節約をより実感することができるでしょう。

太陽光発電はメリットとデメリットが共存する！妥協点を見出そう！

今回の記事では、

• 太陽光発電にはメリットとデメリットがあること
• 初期費用が高いというデメリットを払拭するために補助金制度を受けること
• 災害対策をより強固なものにするために蓄電池を導入すること

を紹介しました。

太陽光発電を導入する意味を見失わないためにも、デメリットに対する何かしらの対策が必要だといえるでしょう。

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