シャープの蓄電池は買うべき?特徴や強み・使える補助金を徹底解説!
あなたの家庭に合った蓄電池を導入するためには、「メーカー選び」は非常に重要です。
蓄電池をメイン商品として扱うニチコンや長州産業などもおすすめですが、日本が誇る老舗メーカー「シャープ」が気になっている方も多いのではないでしょうか?
そこで本記事では、蓄電池メーカーとしてのシャープの実績や製品の特徴、実売価格の相場などをくわしく解説していきます。
記事の後半では、シャープ蓄電池ならではのメリットやデメリット、2024年に使える補助金についてもご紹介していますので、蓄電池に興味がある方はぜひご覧くださいね!
目次
シャープ蓄電池の特徴や魅力・2024年の価格相場を徹底解説!
まずはじめに、蓄電池メーカーとしてのシャープの実績や評判、販売する蓄電池の特徴や、2024年の実売価格の相場を徹底解説していきます。
蓄電池メーカーとしてのシャープの実績や魅力とは?
太陽光発電の国内設置数の「約3割(約85万軒)」を占めるシャープは、蓄電池の販売台数において何度も「全国一位」を記録するなど、非常に高い実績を持つメーカーです。
シャープの蓄電池は自社製太陽光パネルとの相性の良さが人気の理由であり、専門誌「RE:CHARGE」の調べでは、2017年から3年連続で出荷台数国内No.1を達成しています。
また、シャープの蓄電池は「365日体制のカスタマー対応」や「出張での初期設定サポート」などアフターサービスも充実しており、購入後の満足度が高い点も魅力といえます。
特徴:「クラウドHEMS」の自動制御で電気代の節約効果が高い
シャープの蓄電池は「クラウドHEMS(COCORO ENERGY)」による自動制御が最大の特徴であり、手動で細かく設定や操作をしなくても、AIが最適な節約効果を導き出してくれます。
高性能なAIが電気使用量や発電量を学習・予測し、「天気予報に合わせた残量調整」や「曜日ごとの充電量の最適化」などの細かな出力調節を自動で行います。
また、「災害予報を受信して自動的に充電する」など停電対策としても優れているため、機械操作が苦手な方でも、安心して電力運用をAIに任せられます。
価格:2024年の実売価格は「約130〜200万円」ほどが相場
シャープの蓄電池は「容量4.2kWh〜9.5kWh」まで豊富なラインアップが用意されており、実売価格は「約130〜200万円」ほどが2024年の相場となっています。
近年の蓄電池の国内相場が「容量1kWhあたり約18〜22万円」ほどであることを考えれば、シャープの蓄電池は「平均的」または「相場より少し割安」な価格設定といえるでしょう。
一方で、シャープの蓄電池は「製品寿命が長い」「耐久性が高い」など、他社製品より優れる点が多いため、総費用が多少割高でも設置するメリットは充分にあります。
購入前に要確認!シャープ蓄電池のメリット・デメリットとは?
つづいて、シャープの蓄電池ならではの「3つのメリット」や、購入前に確認しておきたいデメリットをご紹介していきます。
メリット①:「12,000サイクル」の長寿命でコスパ良好
シャープ蓄電池のもっとも評価すべきメリットは、蓄電池の製品寿命を示す「サイクル数」が他社製品よりはるかに大きく設定されていることです。
サイクル数とは「残量0%から満充電し、0%まで使用した回数」のことで、12,000サイクルの蓄電池であれば、1日1サイクル使用しても「約33年」バッテリー性能が維持できます。
他メーカーの蓄電池は「6,000〜10,000サイクル」ほどに設定されているケースが多いため、価格が同程度であればシャープを選んだほうが長持ちしてくれます。
メリット②:室内設置・追加設置が可能で汎用性が高い
シャープは「室内への設置」や「設置後の増設」が可能な蓄電池ラインアップも取り扱っており、あらゆる設置環境に柔軟に対応できる点もメリットといえます。
室内型の蓄電池なら、屋外スペースに余裕がなくても導入できますし、積雪の多い地域や「重塩害地域」でも故障やトラブルを気にせず設置が可能となります。
増設可能なモデルなら、生活スタイルや世帯人数の変化に合わせて容量を追加できるため、「容量選びに悩まずに済む」という点もうれしいですね。
メリット③:シャープの太陽光発電の保証期間が継続できる
すでにシャープの太陽光発電を設置している家庭であれば、シャープ蓄電池を選ぶことで、太陽光発電の長期保証を継続することができます。
反対に、シャープ以外の蓄電池を設置した場合、せっかくの長期保証が適用されなくなる可能性がありますので、契約前には特に注意が必要です。
太陽光発電の保証がなくなると修理や交換などの対応がすべて「有償」となってしまうため、太陽光発電と蓄電池のメーカーはシャープで揃えたほうが無難といえるでしょう。
デメリット:「単機能型」の蓄電池は取り扱っていない
シャープ蓄電池のラインアップはすべて「ハイブリッド型」であり、「単機能型」の取り扱いがない点は唯一のデメリットといえそうです。
ハイブリッド型、単機能型蓄電池の特徴や違いを以下にまとめました。
ハイブリッド型蓄電池 | 単機能型蓄電池 | |
特徴 | 太陽光発電と蓄電池を、1台のパワコンで制御できる | 太陽光発電と蓄電池で、別々のパワコンが必要となる |
メリット | 単機能型より電力の変換ロスが少なく、より多くの発電量が確保できる | ハイブリッド型より販売価格が割安なケースが多い |
デメリット | 単機能型より販売価格が割高であるケースが多い | 太陽光発電を後付けする際に、別途パワコンを取り付ける必要がある |
太陽光発電との連携を考えている家庭なら、他メーカーの単機能型を選ぶより、変換性能に優れたシャープのハイブリッド型のほうが断然おすすめです。
2024年にシャープ蓄電池の購入に使える補助金制度はある?
2024年にシャープの蓄電池を購入する際には、「子育てエコホーム支援事業」「DR補助金」「DER補助金」と呼ばれる、3種類の国の補助金制度が利用できます。
それぞれの補助金制度でもらえる金額は以下のとおりです。
補助金名称 | 子育てエコホーム支援事業 | DR補助金 | DER補助金 |
補助金額 | 定額6.4万円 (エコキュートの同時設置でプラス3万円) | 自費設置… 3.2〜3.7万円 / kWh 第三者所有モデル… 4.7〜5.2万円 / kWh | 自費設置… 2.7〜3.2万円 / kWh 第三者所有モデル… 4.2〜4.7万円 / kWh |
「第三者所有モデル」とは、リースプランなど「契約満了後に所有権が譲渡される」蓄電池のことで、補助金を受け取れるのは業者である点に注意が必要です。
3つの補助金制度の申請期間は「2024年3月下旬」あたりに開始される見込みのため、確実に交付を受けられるように情報収集や書類作成の準備などをしておきましょう。
まとめ:シャープ蓄電池はAI制御で高性能!抜群の長寿命も魅力
本記事でくわしく解説してきた「シャープ蓄電池の特徴やメリット」についての重要ポイントを、以下にもう一度まとめていきます。
- シャープは蓄電池の人気も高く、2017年から3年連続で国内販売実績No.1を記録している
- 高性能AIによる自動制御も魅力であり、停電対策や電気代節約がかんたんに実現できる
- 他メーカーよりサイクル数が多く設計されており、毎日充放電を繰り返しても長持ちする
- 室内設置できるモデルもあるため、積雪の多い地域や重塩害地域にも導入できる
- 2024年は国の蓄電池補助金が3種類も用意されており、申請すれば初期費用も節約可能
シャープの蓄電池は「クラウドHEMS」による高性能な自動制御はもちろん、「12,000サイクル」という長寿命設計や、大企業ならではの充実したアフターサービスも魅力です。
国の「DR補助金」や「DER補助金」を活用すれば、高額になりがちな初期費用を大幅に節約できますので、ぜひ申請機関のうちに導入を検討してみてくださいね!
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この記事の監修者
『お客様に寄り添うこと』をモットーに日々の業務に取り組んでおります。
太陽光発電の活用方法や蓄電池の導入などのご相談は年間2000件以上頂いており、真摯に問題解決に取り組んできました。
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