水抜きのメンテナンスは重要!エコキュートを安全に使うための水抜きとは?

エコキュートを安全に使うためには定期的なメンテナンスが必要といわれています。その中でも特に水抜きが重要といわれているのですが、その理由は何なのでしょうか。
そこで今回の記事では、エコキュートを安全に使うために必要なメンテナンスを紹介すると共に、水抜きのメンテナンスの重要性についても解説します。
目次
エコキュートのメンテナンスとは?水抜きは必須なのか徹底解説!
エコキュートをしっかり寿命まで使い続けるためには、日々のメンテナンスが必要といわれています。では、なぜメンテナンスが必要なのか、メンテナンス項目ごとの推奨頻度について解説します。
エコキュートでメンテナンスが必要な理由
エコキュートで使われるのは基本的に水道水なので、使用感に対する問題点は特にありません。しかし、水道水に含まれる様々な成分が悪さをして、エコキュートの正常な稼働に支障を引き起こす恐れがあります。
そのため、エコキュートの寿命を全うしたいのなら定期的なメンテナンスが欠かせないのです。
【日常的に行うのが推奨】エコキュートのメンテナンス
エコキュートで日常的に行いたい主なメンテナンスは、以下の通りです。
- 水漏れの目視点検
- リモコンのお手入れ
- リモコンの表示の確認
- 浴槽の掃除
- 浴槽フィルターの掃除
どれも簡単なものばかりであることがわかります。日ごろからメンテナンスをしていれば、たとえ不具合が生じても最小限で済む可能性が高く、修理費用を抑えることができるでしょう。
いざという時に慌てないためにも、日ごろからできるメンテナンスはしっかり実施したいところです。
【半年に1回前後で推奨】エコキュートのメンテナンス
半年に1回のペースで構わないので、以下のようなメンテナンスを実施できると良いでしょう。
- 配管の掃除
- 貯湯タンクの水抜き
- 漏電遮断器の動作確認など
エコキュートでは、ヒートポンプユニットを使って給湯し、給湯したお湯を貯湯タンクに溜めます。蛇口から出るお湯は、貯湯タンクに溜められた熱湯と水道水を混ぜ合わせたものなので、貯湯タンクの水質はとても重要です。したがって、半年に1回はお湯が溜められている「貯湯タンクの水抜き」を行えると安心でしょう。
具体的なやり方や、なぜ水抜きが必要なのかについては次章で詳しく解説します。
【冬の到来前に推奨】エコキュートのメンテナンス
冬の到来前には、凍結防止ヒーターの動作確認を行いましょう。
配管が凍結してしまうと、基本的には凍結が解けるまでエコキュートは使えません
。寒い冬場には苦行ですよね。
だからこそ、配管が凍らないように事前に対策を講じるべきといえます。
凍結防止ヒーターとは別に「保温カバー」もあると、より安心できるかもしれません。
エコキュートのメンテナンスで水抜きが必要な理由は?代表的な理由5選!
先ほど「貯湯タンクの水抜きは半年に1回のペースで行うと良い」と紹介しました。では、エコキュートのメンテナンスで貯湯タンクの水抜きが重要視される理由は何なのでしょうか。主な理由を5つ紹介します。
水抜きが必要な理由①綺麗なお湯を使うため
エコキュートのメンテナンスで水抜きが重要視される理由は、綺麗なお湯を使うためです。
エコキュートを使って給湯されるのは水道水です。だからこそ「貯湯タンクはそこまで汚れないのでは?」と思う方が多いかもしれません。
しかし、水道水の中にはカルシウムやマグネシウム、アルミニウムなどが含まれており、これら成分が蓄積することでエコキュートの使い勝手に問題が生じる可能性があるといわれています。また、健康面での悪影響も懸念されます。
貯湯タンクの水抜きを半年に1回のペースで行うことで、溜まってしまった不純物を排出できます。つまりは、綺麗なお湯を使うことができるようになるということです。
水抜きが必要な理由②貯湯タンク内の水質を保つため
貯湯タンク内の水質を保つためにも水抜きは必要です。
エコキュートで使われる貯湯タンク内のお湯は、基本的には飲料水としての使用はできません。水質の保証ができないからです。ただ、生活用水としては使えるので安心してください。とはいえ、生活用水だとしても、一定水準の水質は確保したいところですよね。
そのためにも定期的な水抜きが必要です。定期的に水抜きをしていれば、貯湯タンク内の水質が著しく悪化するのを防げるでしょう。
水抜きが必要な理由③配管内の凍結を防ぐため
配管内の凍結を防ぐ目的でも水抜きが必要です。
とはいえ、エコキュートでは基本的に凍結防止機能が備わっているので、冬場であっても凍結を大きく心配する必要はありません。
ただ、長いあいだ家を空ける場合は、基本的にエコキュートの電源をOFFにする必要があります。不要な沸き上げなどの誤作動を起こさないためです。
仮に冬場にエコキュートの電源をOFFにすると、凍結防止機能が正常に作動しないため、配管内が凍る危険性があります。
したがって、冬場に家を長期間不在にする場合は、貯湯タンクの水抜きをしてからエコキュートの電源をOFFにできると良いでしょう。
水抜きが必要な理由④エコキュートの寿命を守るため
水抜きを定期的に行うことで、エコキュートの寿命を守ることもできます。
水抜きを行えば、汚れたお湯がフィルターに詰まる事案の発生確率を下げることができます。フィルターに不純物が詰まるとエコキュートの稼働率を大きく下げ、結果的にエコキュートの寿命を短くする恐れがあるので注意しましょう。
水抜きが必要な理由⑤断水後に綺麗なお湯を使うため
断水後に綺麗なお湯を使うためにも水抜きを行いましょう。
断水することが予めわかっている場合、断水前に水抜きを行います。断水後にわずかに出る汚れたお湯が貯湯タンクに入り込むことを防げるからです。
とはいえ、断水は基本的には急に起こるもの。急な断水に見舞われた後は、リスクヘッジの観点から一旦水抜きをできると良いでしょう。
水抜きをしてエコキュートを大切に使おう!メンテナンスは自分で?業者に頼む?
エコキュート本体のためにも、自分や家族の健康面を守るためにも、エコキュートの水抜きメンテナンスは欠かせません。そこで最後に、水抜きのメンテナンスは自分でできるのか業者に任せるべきなのかについて解説します。
水抜きのメンテナンスは基本的に自分でできる
水抜きがいかに重要であるかはお分かり頂けたでしょう。ともなれば、「水抜きはどうやってやるの?自分でできるの?」という疑問が浮上しますよね。
結論からいうと、水抜きは自分で簡単にできます。
事前にドライバーと軍手を用意しておき、以下のような手順で水抜き作業を行ってください。
- 貯湯タンクにある「漏電ブレーカー」の電源を切る
- 「給水側止水栓」を閉める
- 貯湯タンク上部にある点検口(逃し弁カバー)を開ける
- 点検口内部の「逃し弁レバー」を手前に起こす
- 「排水栓」を開いて、2分ほど水を出し続ける
- 2分ほどで貯湯タンク内の汚れが排出されたら「排水栓」を閉じる
- 「給水側止水栓」を開く
- 排水口(排水ホース)から水やお湯が出ることを確認する
- 点検口(逃し弁レバー)を元に戻す
- 「漏電ブレーカー」の電源を入れる
- 各カバーを取り付け直す
- 完了
そこまで難しい作業ではありません。紹介した工程をすべてやっても30分前後しかかからないでしょう(貯湯タンク内のお湯をすべて抜く本格的な水抜きの場合は、1~1時間半ほどが必要)。
自分で水抜きのメンテナンスを行う際は、
- 明るい時間帯に行うこと
- 貯湯タンクに入っている熱湯での火傷に気を付けること
- 凍結が懸念されるような環境下でやらないこと
- 劣化している部品に無暗に触らないこと
といった注意点を必ず守り、安全に作業を行ってください。
自分でやるのが不安な場合は業者を手配しよう
簡単そうに見えるエコキュートの水抜きメンテナンスですが、実際にやってみると難しく感じる場面があるかもしれません。
「難しそう」「水抜きメンテナンスの時間が作れない」という方は、迷わず業者を手配してやってもらいましょう。
業者に水抜きのメンテナンスを行ってもらうメリットは、安全にやってもらえることやエコキュートの不具合を点検してもらえることです。
業者を手配した場合にかかる費用の相場
業者を手配した場合、水抜きメンテナンスにかかる費用は数千円〜数万円です。
単なる水抜きメンテナンスの場合は数千円で済みますが、水抜き作業中にエコキュートの不具合が認められた場合は修理が必要になるので数万円の請求が来るでしょう。
エコキュートの水抜きメンテナンスは大切!業者に任せるのもひとつの手!
今回の記事では、エコキュートの水抜きメンテナンスについて解説しました。
メンテナンスの中でも水抜きはとても重要です。だからこそ、半年に1度のペースで必ず行うようにしてください。
水抜きメンテナンスのやり方がわからない、不安があるという場合は、決して無理をせず、業者に任せるのもひとつの手です。
参考資料①
https://nj-enex.co.jp/column/834/
参考資料②
この記事の監修者

『お客様に寄り添うこと』をモットーに日々の業務に取り組んでおります。
太陽光発電の活用方法や蓄電池の導入などのご相談は年間2000件以上頂いており、真摯に問題解決に取り組んできました。
光熱費削減に関するお悩み等ございましたら、お気軽にご相談下さい。
光熱費削減コンサルタント
中田 萌ご相談やお見積もりは
完全無料です!