エコキュートはやめとけといわれる理由は?エコキュートがおすすめの家庭の特徴も紹介!

省エネ給湯器として需要が高まっているエコキュート。しかしながら、一部では「エコキュートはやめとけ!」という声もあるというのです。一体どういうことなのでしょうか。
そこで今回の記事では、エコキュートはやめとけといわれる主な理由を紹介すると共に、エコキュートを家庭に導入することで得られるメリットやエコキュートの導入がおすすめの家庭の特徴も紹介します。
エコキュートの酷評は事実なのか…、具体的に見ていきましょう。
目次
エコキュートはやめとけといわれる理由は?主な理由を8つ紹介!
まずは、一部で「エコキュートはやめとけ」といわれている事案について、具体的に8つの理由を紹介します。
やめとけといわれる理由①初期費用が高いから
やめとけといわれる理由は、初期費用が高いからです。具体的には50〜100万円前後の初期費用がかかるといわれています。
ガス給湯器の初期費用の相場は10〜35万円前後なので、エコキュートがいかに割高な設備であるかがわかるでしょう。
やめとけといわれる理由②お湯切れを起こす可能性があるから
お湯切れを起こす可能性があることも、エコキュートはやめとけといわれる理由のひとつです。
エコキュートは、電力単価の安い夜間電力を利用して給湯する設備です。給湯したお湯は貯湯タンクに溜めるのですが、溜めたお湯の中で1日を過ごす必要があります。つまり、作ったお湯よりも使ったお湯のほうが多かった場合、お湯切れを起こす恐れがあるのです。
お湯切れが発生すると、数時間はお湯が使えません。
使いたいときに給湯する瞬間式のガス給湯器と違い、貯湯式のエコキュートでは多少なりとも不便を強いられる可能性が高いです。
やめとけといわれる理由③水圧が弱いから
水圧が弱いのも、所有をやめとけといわれる理由です。
エコキュートは貯湯式なので、貯湯タンクが破裂しないように減圧したものを貯湯する必要があります。したがって、瞬間式のガス給湯器に比べて水圧は弱くなるのです。
水圧の弱いエコキュートだと、2階以上でお湯を使うことはできません。さらに、2箇所で同時にお湯を使うこともできません。多少なりとも不便を強いられる可能性が高いでしょう。
やめとけといわれる理由④設置場所の確保が必要だから
設置場所の確保が必要なのも、エコキュートをやめとけといわれる理由です。
エコキュートは、給湯を担う「ヒートポンプユニット」と貯湯を担う「貯湯タンク」の2種類の設備の設置を求められます。特に貯湯タンクはとても大きなものなので、設置場所の確保が難しい家庭もあるでしょう。
コンパクト設計のガス給湯器に比べて大きな設備を設置する必要のあるエコキュート。狭小住宅では設置場所がしっかり確保できるか、事前に調査が必要です。
やめとけといわれる理由⑤飲料水としては使えないから
飲料水としては使えないことも、エコキュートをやめとけといわれる理由です。
貯湯タンクに溜められるものは水道水です。しかし、水道水にも少なからず不純物が含まれているため、貯湯タンク内の水質の安全性は確保されていません。
したがって、すべてのエコキュートで飲料水としての使用は禁じられています。
やめとけといわれる理由⑥電力プランの変更が必要だから
エコキュートはやめとけといわれる理由は、電力プランの変更が必要だからです。
エコキュートは基本的に、夜間の割安電力を使って給湯する設備です。したがって、エコキュートを導入したら、電力会社との電力プランを変更しなければなりません。
電力会社によって夜間の電力単価や設定時間が異なるため、家庭に合う電力プランを見つけなければならず、なかなか面倒な部分もあるでしょう。そういった手間を惜しめない人には、エコキュートは不向きかもしれません。
やめとけといわれる理由⑦使える入浴剤に制限があるから
使える入浴剤に制限があるのも、エコキュートはやめとけといわれる理由です。特に追い炊き機能が搭載されているフルオートタイプのエコキュートで入浴剤に制限があります。
使える入浴剤のメーカーや種類は、各メーカーの公式HPに記載されています。
推奨外の入浴剤を使った場合はエコキュートの故障に繋がる可能性があるため、入浴剤を頻繁に使う家庭では特に注意しましょう。
やめとけといわれる理由⑧騒音問題に発展する可能性があるから
エコキュートはやめとけといわれる理由は、騒音問題に発展する可能性があるからです。
エコキュートは基本的に夜間に稼働する設備です。しかも、屋外に設置する設備のため、近隣住宅との距離が近い場合、騒音問題に発展するリスクがあります。
図書館レベルの稼働音ではありますが、過去にはエコキュートの稼働音がうるさいということで隣人トラブルに発展したケースもあるほど…。お住まいの環境によっては、エコキュートの使い方に細心の注意を払う必要があるでしょう。
エコキュートはやめとけといわれるものの…実感できるメリットは?
エコキュートは、お伝えしたような理由から「やめとけ」といわれています。しかし、実際には「やめとけ」といわれる事柄よりも「購入して良かった」と思わせる事柄のほうが多いので安心してください。だからこそ、エコキュートの需要は右肩上がりを続けているのです。
ここからは、エコキュートを購入して実感できる主なメリットを5つ紹介します。
メリット①電気代が節約できる
エコキュートを家庭に導入すると、電気代を節約できるというメリットがあります。
省エネ給湯器とうたっている以上、ガス給湯器や他の給湯器に比べて光熱費は下がります。
電気代の削減率は各家庭によって異なりますが、最終的に初期費用を回収できるほど黒字転換できる家庭もあるようです。
メリット②ガスを使わないので安全性が高い
ガスを使わないので安全性が高いのも、エコキュートを家庭に導入するメリットです。
ガスのリスクとして、ガス爆発や不完全燃焼などが挙げられます。一般的な家庭でこれらのリスクに遭遇する確率は極めて低いですが、可能性はゼロではありません。
その点エコキュートはガス契約を必要とはしないので、安全性の高い家つくりを実現できます。
メリット③断水時にもお湯が使える
断水時にもお湯が使えるのもエコキュートのメリットです。
エコキュートは貯湯タンクを必要とするため、貯湯タンク内に残量さえあれば断水時でもお湯を使うことが可能です。ただ、使用用途は生活用水に限定されるので注意しましょう。
メリット④入浴見守り機能を搭載している機種がある
入浴見守り機能を搭載している機種があるのもメリットです。
スマホと連動して家族の入浴タイムを見守ることができるため、小さなお子さまや高齢のご両親などの入浴タイムを側で見守る必要はありません。家事の合間にスマホを見るだけで安全を見守れるのは嬉しいメリットといえるでしょう。
メリット⑤補助金制度を利用できる
エコキュートを導入するメリットとして、補助金制度を利用できることが挙げられます。
エコキュートは省エネ給湯器なので、国や自治体はエコキュートを全国的に普及させたい目的があります。そのため、高額な初期費用に対する補助金制度を実施しているのです。
国の補助金制度と自治体の補助金制度は併用が可能なため、場合によってはとてもお得にエコキュートを家庭に導入できるでしょう。
補助金制度がいつまで続くかは不透明なので、制度が存在しているうちにエコキュートの購入を前向きに検討できると安心です。
エコキュートはやめとけって本当?エコキュートがおすすめの家庭は?
最後に、エコキュートの導入がおすすめの家庭の特徴を紹介します。
おすすめの家庭①お湯の使用量が比較的多い家庭
エコキュートがおすすめの家庭は、お湯の使用量が比較的多い家庭です。
エコキュートは夜間の割安電力を利用してお湯を作る給湯器。今までの給湯器とのランニングコストの差を大きくしたいのなら、それなりに給湯量がなければなりません。したがって、世帯人数が多かったりお湯の使用量が多い家庭でメリットを得やすいといわれています。
おすすめの家庭②オール電化を検討している家庭
オール電化を検討している家庭もエコキュートの導入がおすすめです。
エコキュートはガス契約が不要なので、オール電化との相性が良いといわれています。家全体を電気の力で動かしたいという家庭では、エコキュートの導入を前向きに検討してみましょう。
おすすめの家庭③太陽光発電を設置している家庭
太陽光発電を設置している家庭も、エコキュートの導入はおすすめです。
エコキュートは夜間の割安電力を利用した給湯がメインとお伝えしました。しかし、ひとたびお湯切れすると日中の割高電力を買電する必要があり、電気代の高騰が懸念されます。
太陽光発電を設置していれば、お湯切れが発生したら太陽光発電が発電した無料電力での給湯が可能です。むしろ、太陽光発電の無料電力を主とした給湯に変更もできるので、そうなると夜間の割安電力の買電量を最小限にでき、請求される電気代も大幅に削減できるでしょう。
おすすめの家庭④近隣住宅と多少の距離感がある家庭
近隣住宅と多少の距離感がある家庭もエコキュートの導入がおすすめです。
基本的には夜間に稼働するエコキュート。だからこそ、稼働音による近隣トラブル発生の可能性はゼロではありません。
近隣住宅とそれなりに距離があるのであれば、近隣トラブルを心配する必要も少なくなるため、エコキュートの導入がおすすめです。
エコキュートはやめとけといわれるが…良し悪しは家庭によるものが大きい!
今回の記事では、エコキュートはやめとけと言われる理由を見てきました。「やめとけ」という意見があるのはもちろん、一方で「おすすめ」という意見もあるようです。つまりは、エコキュートの良し悪しは家庭によるものが大きいのでしょう。
家庭にとってエコキュートの導入が良いものとなるのか悪いものとなるのか、具体的に知りたい場合はぜひ弊社「リノベステーション」へお気軽にお問合せくださいね。
参考資料①
この記事の監修者

『お客様に寄り添うこと』をモットーに日々の業務に取り組んでおります。
太陽光発電の活用方法や蓄電池の導入などのご相談は年間2000件以上頂いており、真摯に問題解決に取り組んできました。
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