エコキュートと電気温水器はどちらがおすすめ?違いやおすすめの家庭を紹介!

電気給湯器の種類として、昨今流行りの「エコキュート」の他に「電気温水器」
もあります。ともなれば、両者の違いが気になりますよね。
今回の記事では、エコキュートと電気温水器それぞれの特徴と違いやおすすめの家庭の特徴を解説します。
目次
エコキュートと電気温水器の違いは?それぞれの特徴を解説!
どちらも電気給湯器ですが、エコキュートと電気温水器はどういった違いがあるのでしょうか。まずは、両者の特徴を紹介します。
エコキュートとは
エコキュートとは、大気中の熱をお湯に変換する(ヒートポンプ式)省エネ給湯器です。1日に使う予定のお湯をあらかじめ作っておく貯湯式を採用していて、給湯を担う「ヒートポンプ」と貯湯を担う「貯湯タンク」から成ります。
電気温水器とは
電気温水器とは、電気ポットを大型化したような給湯器です。
エコキュートのような「貯湯式」とガス給湯器のような「瞬間式」の2種類があり、使い勝手に合わせて好きな種類を選ぶことができます。
エコキュートと電気温水器はどちらがお得?具体的な違いを紹介!
エコキュートと電気温水器はどちらがお得なのでしょうか。両者の違いを徹底的に見ていきましょう。
初期費用
初期費用はエコキュートが50〜100万円前後なのに対し、電気温水器は40〜60万円前後です。給湯器のランクなどによって多少前後はするものの、エコキュートのほうが割高感はあるでしょう。
ランニングコスト
ランニングコストも差があります。
エコキュートと貯湯式の電気温水器は、夜間の割安電力を利用して1日に使うお湯を給湯できます。そのため、今までと同じ給湯量でも、請求される電気代は安くなる期待が持てるでしょう。太陽光発電を設置している家庭では、太陽光発電が発電した無料電力を使っての給湯もできるため、より一層、電気代の削減が叶うかもしれません。
一方、瞬間式の電気温水器では割安電力は使えないので、電気代は今までと変わらないでしょう。
補助金制度の有無
補助金制度の有無に関しては、エコキュートに軍配が上がります。エコキュートでは、国が実施している「給湯省エネ2025事業」という補助金制度を利用できるからです。
補助金制度を申請するための細かなルールこそあるものの、クリアすればエコキュート1台につき6万円(省エネ性能の高いエコキュートであれば最大13万円)が補助されます。お住まいの自治体が補助金制度を設けていれば、国の補助金制度に加えて補助金を受け取ることも可能です。
一方で電気温水器は省エネ給湯器ではないため、国や自治体による補助金制度はありません。100%自己負担で設備を導入する必要があるため、エコキュートに比べた場合のお得感は乏しくなるでしょう。
設置場所
設置場所に関しては、貯湯式と瞬間式で異なります。
貯湯式のエコキュートと一部の電気温水器では、給湯を担う「ヒートポンプユニット」と貯湯を担う「貯湯タンク」2種類の設備の設置が必要です。特に貯湯タンクは1日に使用するお湯のおおよそ半分の量が溜められるタンクなので、世帯人数が多くなるほどサイズ感も大きくなります。
一方で瞬間式を採用している一部の電気温水器では、ガス給湯器と同じくらいのコンパクトな設備を設置するだけです。
使いやすさ
使いやすさにも違いがあります。
エコキュートは貯湯式のため、災害時にお湯が使えること(生活用水としてのみ)、AI機能搭載の機種を選ぶことで自動的に節約が叶うことなどを体感できます。
一方で瞬間式の電気温水器は、ひとたび災害が発生するとお湯は使えません。生活用水は別で用意しておく必要があり、備蓄スペースが乏しい家庭では災害時用のペットボトルが邪魔をする恐れもあります。ただ、お湯の使用量に制限はないため、生活の質は保たれるでしょう。
寿命
寿命に関しては、どちらも10〜15年ほどといわれています。
ただ、エコキュートはヒートポンプユニットと貯湯タンクといった2種類の設備が必要なため、どちらかに不具合が生じた場合は全設備の交換を余儀なくされることもあります。
総合するとどっちが良い?エコキュートと電気温水器それぞれの一長一短!
同じ電気給湯器でも、細かな違いが意外と多いエコキュートと電気温水器。
では、それぞれのメリットとデメリットは何があるのでしょうか。具体的に解説します。
エコキュートの一長一短
エコキュートのメリットとしては、以下のようなものが挙げられます。
- 夜間の割安電力を使える(=電気代の削減が期待できる)
- 貯湯タンクによって災害対策ができる
- オール電化との相性が良い
- 太陽光発電との相性が良い
- 地球環境に優しい設備
- 補助金制度を利用できる
エコキュートは時代に合った給湯器だからこそ、昨今注目を浴びているのです。
一方で、以下のようなデメリットもあります。
- 初期費用が他の給湯器に比べて割高傾向
- 設備の設置場所の確保が難しい
- 貯湯タンク内のお湯を飲料水として使えない
- 補助金制度を利用できるのは一部機種のみ
エコキュートは省エネタイプの高効率な給湯器なため、初期費用の割高感は否めません。また、補助金制度はありますが、対象が省エネ性能の高い機種に限定されている事実もあります。補助金制度の対象となっているエコキュートから家庭に合うものを選ばなくてはならないため、エコキュート選びに苦戦を強いられる可能性もあります。
電気温水器の一長一短
電気温水器のメリットとしては、以下のようなものが挙げられます。
- 設備の設置スペースの確保がしやすい
- 稼働音が比較的小さい
- エコキュートに比べると初期費用は割安傾向
一方で以下のようなデメリットもあります。
- エコキュートに比べてランニングコストの削減率が低い可能性が高い
- 補助金制度の対象外
- 需要がそこまで高くないから販売店を見つけるのが難しい
売り出し中のエコキュートに比べて、電気温水器の需要はそこまで高くありません。したがって、家庭に合う電気温水器を見つけにくい可能性もあります。
エコキュートか電気温水器を家庭に導入したい!おすすめの家庭の特徴は?
最後に、エコキュートか電気温水器どちらを家庭に導入したら良いのか、おすすめの家庭の特徴を紹介します。
エコキュートがおすすめの家庭の主な特徴
エコキュートがおすすめの家庭の主な特徴は、以下の通りです。
- 初期費用の高さを許容できる家庭
- お湯の使用量が多い家庭
- 省エネを重視する家庭
- エコ意識の高い家庭
- 水圧の弱さを妥協できる家庭
- 水回りが1階に限定されている家庭
これらに当てはまる家庭では、一度エコキュートの導入を前向きに検討してみるのも悪くないでしょう。
電気温水器がおすすめの家庭の主な特徴
電気温水器がおすすめの家庭の主な特徴は、以下の通りです。
- 初期費用を少しでも抑えたい家庭
- お湯の使用量が少ない家庭
- 短期間の使用を考えている家庭
- 設置スペースに限りがある家庭
- 水回りが2階以上にある家庭(瞬間式)
エコキュートの設置が難しそうな家庭では、電気温水器の設置を前向きに検討してみると良いでしょう。ガス給湯器に比べると、ガスを使わない分、安心感はあります。小さなお子さまや高齢者と同居の家庭で特におすすめです。
エコキュートか電気温水器どちらがおすすめなのかは家庭によって異なる!
今回の記事では、エコキュートと電気温水器について解説しました。
どちらも同じ「電気給湯器」ですが、意外と細かな違いがあることがわかりました。
家庭にとってどちらの給湯器がベストなのかわからない場合は、ぜひ弊社「リノベステーション」までお気軽にお問合せください。
参考資料①
https://www.ac.daikin.co.jp/customercenter/useful/article/37
参考資料②
この記事の監修者

『お客様に寄り添うこと』をモットーに日々の業務に取り組んでおります。
太陽光発電の活用方法や蓄電池の導入などのご相談は年間2000件以上頂いており、真摯に問題解決に取り組んできました。
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