エコキュート配管は何年持つ?種類ごとの役割・劣化の原因・お手入れ方法まとめ!

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エコキュートの快適・便利な給湯ライフを支える、縁の下の力持ち的な存在である「配管」たち。普段は気に掛ける機会は少ないものの、お湯を運ぶ・循環させる・熱を伝えるといった、なくてはならない重要な役割を担っています。
一方で、給湯設備の配管は長年使い続けるうちに経年劣化や凍結、入浴剤の影響などでトラブルが起きる可能性もあるため、定期的なチェックやお手入れが欠かせません。この記事では、エコキュート配管の種類ごとの役割や寿命の目安、劣化を招く3つの原因までわかりやすく解説していきます。
記事の後半では、エコキュートの配管をなるべく長持ちさせる「3つのおすすめメンテナンス」もご紹介。配管に関する正しい知識を身につけて、本来の寿命まで設備を大切に使っていきましょう!
目次
エコキュート配管は「4種類」|それぞれの役割をわかりやすく解説
従来のガス給湯器などに比べて、設備の仕組みや構造が複雑なエコキュート。その配管はなんと「4種類」も存在し、お湯を運ぶ・循環する・機器をつなぐなど、それぞれ違った重要な役割を担っています。
ここでは、そんなエコキュートの「血管」ともいえる「4つの配管の特徴や役割」について、初心者にもわかりやすく解説していきます。
①ふろ配管:浴槽のお湯を循環させる
ふろ配管は、浴槽と貯湯タンクをつなぐ配管であり、お風呂のお湯を循環させる役割を担当しています。追い焚きや自動保温の際に活躍し、浴槽内のお湯を吸い込み、温め直して戻すことで、お風呂の快適な温度を保ってくれます。
反対に、ふろ配管のお手入れを怠り、汚れや入浴剤の成分が内部に蓄積してしまうと、循環効率が落ちて余計な電気代が発生したり、お湯のニオイや詰まりの原因になることも。日常的な「自動配管洗浄」などで内部を清潔に保つことが、ふろ配管と長く快適に付き合うコツといえるでしょう。
②給湯配管:蛇口やシャワーへお湯を届ける
給湯配管は、貯湯タンク内に蓄えたお湯を、蛇口やシャワーといった「家庭内の各所へ届ける」役割を担う配管です。エコキュート配管の中でもっとも使用頻度が高い部分であり、給湯配管のコンディションはお湯の圧力や温度の安定に直接影響します。
給湯配管に劣化や詰まりが発生した場合、お湯の出が悪くなったり、給湯の途中で温度が安定しないなど、さまざまな不具合の要因となります。また、給湯配管は家中に伸びているため、破損すると「水漏れ」などの深刻なトラブルを招く可能性も。万が一、給湯中に異音や水漏れに気づいたら、早めの点検・修理を心がけましょう。
③給水配管:貯湯タンクに水を供給する
給水配管は、水道水をエコキュートの貯湯タンクへ送り込む役割を担う配管のことです。お湯を作るためになくてはならない基礎的な配管であり、タンク内の水量を自動的に調整する役目も担当しています。
給水配管に不具合が発生すると、水漏れやタンクの圧力低下といったトラブルにつながり、エコキュート全体の機能や効率に悪影響を及ぼします。長期間使用していると、接続部のパッキンや金属部品の劣化が起こりがちな配管でもあるため、専門業者に数年おきに点検してもらうなど、こまめな現状確認を行うことが大切です。
④ヒートポンプ配管:ヒートポンプとタンクをつなぐ
ヒートポンプ配管は、エコキュートの「熱を運ぶ通路」として機能する重要配管。ヒートポンプユニットで取り込んだ空気の熱をタンク内の水に伝え、効率的にお湯を沸かすという、エコキュートの要となる部分です。
他の配管に比べて精密な構造をしているため、ヒートポンプ配管に損傷や不具合があると、加熱効率が一気に低下するだけでなく、機器全体の故障につながる可能性も。屋外に露出した部分も多いため、落下物や飛来物などによる損傷にも注意が必要です。定期点検で異常を早期に発見することが、長く安全に使うこつといえるでしょう。
エコキュート配管の寿命は「10〜15年」が目安!設備の交換も検討すべき理由
エコキュートの配管は、一般的に10〜15年ほどが寿命の目安といわれており、この年数はエコキュート本体の寿命の目安とほぼ同じです。配管の素材や設置環境によって寿命は前後するものの、長期間の使用により金属部品やパッキンなどが経年劣化し、修理や交換が必要となるケースが多く見受けられます。
配管の劣化が進むと、お湯の温度ムラや水漏れ、配管内のサビや汚れなどが発生し、結果的に機器全体の性能低下につながります。特に設置から10年以上経っている場合は、本体を交換するタイミングで配管の状態も点検し、状況に応じて交換するのが理想的です。見えない部分だからこそ、早めのチェックで長く安心して使える環境を整えましょう。
エコキュートの配管が劣化・破損する「3つの原因」とは?
エコキュートの配管は、使用環境はもちろん、お手入れの頻度や季節による影響を大きく受けます。見た目には変化がないように見えても、内部では劣化や汚れが進行していることも少なくありません。
ここでは、エコキュート配管の劣化・損傷トラブルでよくある「3つの大きな原因」と、対処法についてくわしく確認していきましょう。
原因①:長期使用による各部の自然な老朽化
エコキュート配管の劣化・損傷の原因としてもっとも多いのが、「長年の使用による経年劣化」。エコキュートの配管は常に高温・高圧のお湯を通しているため、金属や樹脂の内部に少しずつ負荷が蓄積していくものです。
長く使用すればするほど、パッキンの硬化や接続部のゆるみ、内部のサビなどが発生することは避けられません。特に、10年を超えて使用を続けた配管は、表面上は問題がなくても、内側で劣化が進んでいるケースが充分考えられます。
こうした細かな劣化を放置し続けると、ある日突然「水漏れ」などの大きなトラブルが起きることも。経年劣化の兆候を見逃さないためには、プロの定期点検で早めに発見、対処することが安心のカギといえるでしょう。
原因②:冬場の凍結による配管の損傷
寒冷地で多発する配管トラブルとして多いのが、「冬場の凍結による配管の破損」です。外気温がマイナスを下回ると、配管内の水が凍結・膨張し、内部圧力によって亀裂や破裂が起こる原因となります。
特に、屋外に露出している配管は、外気温の影響を直接受ける部分なので要注意。凍結を防ぐには、凍結防止ヒーターの取り付けや、前夜の「凍結防止運転」の起動、長期不在時の「水抜き」などが効果的です。また、屋外に露出した配管には、DIYで「断熱材や保温材」を巻き付けることも凍結予防になります。
冬場の早朝などにお湯が出ない・出にくい場合は、凍結の可能性を疑い、自然に解凍するのを待つか、急ぎの場合は専門業者に相談しましょう。タオルを巻いた配管に「ぬるま湯」をかけるという解決法もありますが、急な温度上昇で配管が破裂する恐れもあるため、冬場の凍結は「予防策」を基本に対処することをおすすめします。
原因③:蓄積した入浴剤成分による配管の詰まり
意外と見落とされがちな配管トラブルの原因として、「入浴剤の成分による配管の詰まり」が挙げられます。特に、入浴後の配管洗浄を怠ると、入浴剤に含まれる保湿成分・とろみ成分などがふろ配管内に残り、少しずつ蓄積してしまいます。
蓄積した入浴剤成分は詰まりやぬめり、カビなどの原因となり、結果的に循環効率の低下やニオイを引き起こすことも。対策として、メーカーが推奨している入浴剤のみを使用し、定期的に自動・手動洗浄を行いましょう。メーカー非推奨の入浴剤は配管の腐食を進める成分が含まれる可能性もあるため、使用しないのが無難です。
エコキュートの本体を交換する際に「既存の配管」はそのまま使える?
結論からいえば、エコキュートの配管は状態が良ければ再利用できる場合もありますが、基本的には交換をおすすめします。理由としては、配管の寿命は本体とほぼ同じ10〜15年であり、長く使った配管は内部に劣化やサビ、汚れなど「未来の不具合の要因」が潜んでいる可能性が高いからです。
古い配管を無理してそのまま使うと、せっかく交換した新しいエコキュートに汚れやサビが流れ込み、性能低下や水質トラブルを招くリスクがあります。結果的に、余計な修理費用がかかりコスト面で損する可能性も考えられます。交換時にはかならず施工業者に配管の劣化状態を点検してもらい、必要に応じて新しい配管へリニューアルするのが無難です。
エコキュート配管を長持ちさせる「3つのメンテナンス」
長く使っていくうえで避けられない配管の劣化ですが、日常的なお手入れで寿命をぐっと延ばすことも可能です。特に、ふろ配管や貯湯タンクは汚れや不純物が溜まりやすいため、定期的なメンテナンスを習慣化したい部分です。
ここでは、ユーザーが気軽に実践できて効果の高い「3つのおすすめ配管メンテナンス」について、わかりやすくご紹介していきます。
お手入れ①:お風呂に入ったら「自動配管洗浄」
最近のエコキュートには、入浴後に自動で配管内を洗浄してくれる「自動配管洗浄機能」が搭載されています。浴槽のお湯を抜くだけで洗浄がスタートする機種も多く、配管内に残ったお湯や入浴剤成分を洗い流し、汚れや詰まりの発生を予防してくれます。
自動配管洗浄機能は設定をオンにしておくだけ作動するので、ストレスなくふろ配管を清潔に保てるのが大きなメリット。特に、人数の多い家庭ではお湯の循環量も多いため、配管洗浄の習慣化が欠かせません。「入浴したら自動洗浄」をセットで考えておくことが、配管トラブル予防の第一歩といえるでしょう。
お手入れ②:2か月に1度は「手動で配管洗浄」
日常的な配管自動洗浄に加えて、2か月に1度を目安に「洗浄剤を使った手動洗浄」を行うとより効果的です。これは、ふろ配管の奥に残った汚れや皮脂、入浴剤成分をしっかり除去するためのメンテナンス。
メーカーごとに作業手順は異なりますが、多くの場合はある程度水を張った浴槽に洗浄剤を入れ、リモコンで「配管洗浄モード」を選ぶだけでかんたんに実施できます。機種によって推奨されている洗浄剤の種類も違うため、事前に取扱説明書で確認しておくと安心です。
定期的な手動洗浄も習慣に加えることで、配管詰まりの汚れ、雑菌繁殖を予防し、衛生的で効率的な給湯環境を維持しましょう。
お手入れ③:半年に1度の「タンクの水抜き」
半年に1回ほどのタイミングで、「貯湯タンク内の水抜き」を行うことも、配管のトラブル予防に効果的です。設備を長く使い続けるほど、タンクの底には「水道水に含まれる微細な不純物」が沈殿していくもの。これを放置すると、水質の悪化や効率低下による余計な電気代の発生を招く恐れがあります。
水抜きは、取扱説明書に従ってタンクの排水栓から溜まった水を排出するだけの単純な作業です。とはいえ、状況によっては熱湯が排出される可能性もあるため、ゴム手袋などを着用して慎重に作業を行いましょう。定期的に水抜きを実施することで、タンクと配管の両方を清潔に保ち、長期的に安定したお湯を供給できます。
まとめ:エコキュート配管は4種類!役割とお手入れ方法を理解して長持ちさせよう
エコキュートの配管は、「ふろ配管」「給湯配管」「給水配管」「ヒートポンプ配管」の4種類。それぞれが設備にとって欠かせない異なる役割を持ち、家中へ快適なお湯を届けています。
エコキュート配管の寿命の目安はおよそ「10〜15年」であり、本体の交換と同じタイミングで交換されるケースが大半です。経年劣化・凍結・入浴剤成分の蓄積などが原因で配管トラブルが起こる可能性もあるため、普段からのメンテナンスが大切です。
日頃の自動配管洗浄に加えて、2ヶ月に1度の手動洗浄、半年に1度の「タンクの水抜き」を習慣化することで、配管だけでなく、機器全体の寿命を大きく延ばせます。見えない部分だからこそていねいなケアを心がけ、エコキュートを長く安心・清潔に使い続けましょう!
この記事の監修者

『お客様に寄り添うこと』をモットーに日々の業務に取り組んでおります。
太陽光発電の活用方法や蓄電池の導入などのご相談は年間2000件以上頂いており、真摯に問題解決に取り組んできました。
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