蓄電池の購入で気を付けたい!訪問販売の手口とは?対処方法も!
蓄電池の購入にあたって、悪質な訪問販売が増えているのをご存じでしょうか。
この記事では、蓄電池の悪徳訪問販売が昨今増えている理由、悪徳訪問販売に引っかからないようにするための対処法について解説します。
目次
蓄電池の訪問販売が増えているって本当?
昨今、蓄電池の悪徳訪問販売が急増していることが問題視されています。
では、蓄電池の悪徳訪問販売は、年間どれくらい発生してしまっているのでしょうか。
独立行政法人 国民生活センターが発表しているデータを元に、被害の件数を見ていきましょう。
2020年度の相談件数は1,314件!
独立行政法人 国民生活センターの発表によると、蓄電池の悪徳訪問販売による2020年度の相談件数は、1,314件に上ったということです。
ちなみに、2018年度の相談件数は926件、2019年度は1,302件。蓄電池の訪問販売による相談件数が、増加傾向にあることが分かりますね。
このままのスピードでいけば、2021年度の相談件数も増えてしまうことは容易に想像できるといえるでしょう。
蓄電池の悪徳訪問販売が増えている理由は?
蓄電池の悪徳訪問販売が増えている現状が分かりました。
では、蓄電池の悪徳訪問販売が増えている背景には、何があるのでしょうか。具体的なものを2つ紹介します。
蓄電池の需要が高まっているから
蓄電池の悪徳訪問販売が増えている一つ目の理由は、蓄電池の需要が高まっているからです。
蓄電池は主に、太陽光発電の卒FITを迎えた家庭に普及しているもの。
太陽光発電は、設置費用が高額です。したがって、かつては今ほどに大きな普及は見られませんでした。しかし、地球温暖化が深刻になってきたことから、政府は太陽光発電をどうにか全国普及させようと考えました。そこで登場したのが、2009年に施行されたFIT制度です。
FIT制度は、「太陽光発電で出たエネルギーを、電力会社が10年間は高値で買い取ります」というもの。要は、太陽光発電で得たエネルギーを売電することで、大きな収入になったのです。
しかし、2009年から10年が経過した今、卒FITを迎える家庭が多くなりました。卒FITで問題視されているのが、売電価格の急落です。売電価格が急落したことで、売電に対するメリットがほぼゼロになってしまいました。そこで登場するのが、今回紹介している蓄電池。
蓄電池さえあれば、太陽光発電で得た電力を蓄えておくことができるので、売電をする必要性は無くなります。代わって、電力の自家消費が24時間可能になり、電力会社から買電する頻度を落とすことで節約が可能になります。
したがって、卒FITした家庭から徐々に蓄電池の需要が高まっているのです。需要がある産業にこそ、悪徳業者は付きもの。悲しいかな、蓄電池の需要の高まりが、悪徳業者も増やしているのです。
蓄電池に対する知識が乏しい家主が多いから
蓄電池の悪徳訪問販売が増えている二つ目の理由は、蓄電池に対する知識が乏しい家主が多いことが挙げられます。
蓄電池は、前述の通り、昨今需要が高まっている商品。したがって、蓄電池に対する知識が乏しい人が多く、だからこそ悪徳業者が目を付けている分野でもあるのです。
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など、強引な勧誘をしてきたら要注意。
そもそも、しっかりしたメーカーは、そこまで強引に足で稼ごうとはしません。家電量販店や自社ホームページなどを利用して、自社製品の魅力をしっかり伝えています。
家主の知識の低さを上手く利用して巧みに懐に入ってくるのは、悪徳訪問販売業者の巧妙な手口といえます。注意しましょう。
蓄電池の悪徳訪問販売の特徴は?
蓄電池には、悪徳ではない良心的な訪問販売業者も多く存在しています。では、悪徳業者と優良業者はどのように見分ければ良いのでしょうか。
悪徳訪問業者の主な特徴について、5つ紹介します。
家庭に合った蓄電池を提案してくれない
蓄電池の悪徳訪問販売業者は、家庭に合った蓄電池を提案してくれないという特徴があります。
蓄電池は、各メーカーによってバラつきはあるものの、2kWh程の小さな容量のものから15kWh程の大きな容量のものまで、さまざま存在しています。
もちろん、選ぶべき蓄電池は各家庭によってさまざま。家の大きさや同居家族の人数、蓄電池の使用目的などによって、各家庭で最適と思われる蓄電池を購入しなくてはなりません。
しかし、蓄電池の悪徳訪問販売は、「お宅にはこちらの蓄電池が最適です」と一方的に勧めてくる特徴があります。勧められた商品に対し「それはちょっと…」と訴えたとしても、言葉巧みに操られてしまいます。
必要もないのに容量の多い蓄電池を買わされて、お金だけむしり取られてしまう可能性も少なくありません。
補助金に対する知識が乏しい
蓄電池の悪徳訪問販売業者は、補助金に対する知識が乏しいという特徴があります。
2021年現在、蓄電池を購入すると補助金が受け取れます。しかし、蓄電池の補助金制度を申請するためには、さまざまな条件をクリアする必要性があり、少々ややこしいという欠点が存在しています。
とはいえ、しっかりした会社であれば、蓄電池の補助金制度についての知識は豊富。1を聞いたら10で返ってくるような、パーフェクトな回答が頭に入っている作業員も多いでしょう。
しかし、蓄電池の悪徳訪問業者の仕事内容は、あくまでも蓄電池の販売のみ。したがって、蓄電池が売れさえすれば後はどうでも良いのです。だからこそ、ややこしい蓄電池の補助金制度については詳しく知らない場合が多く、信頼性に欠けるといえるでしょう。
保証についての説明がないor乏しい
蓄電池の悪徳訪問販売業者は、保証についての説明をしないor保証についての知識が乏しいという特徴があります。
蓄電池は電化製品なので、保証期間が必ず付いています。
しかし、保証期間や保証内容については、各メーカーによってさまざま。したがって、とにかく販売さえすれば上出来と思っている悪徳訪問販売会社の作業員は、各蓄電池の保証期間や保証内容に対しての知識が浅いという特徴があります。
保証期間や保証内容について大まかに説明はするけれど、突っ込んだ部分に関しての説明は不足気味と思ったら、悪徳業者の可能性が高いといえます。注意しましょう。
極端な値引きをしてくる
蓄電池の悪徳訪問販売業者は、極端な値引きをしてくるという特徴もあります。
蓄電池は高額商品なので、極端な値引きをしてお得感を得てもらい、「今すぐに契約しなきゃ!」と消費者に思わせることができます。
しかし、そもそも蓄電池は、そこまで大きな値引きが可能な商品ではありません。
蓄電池を作っている部品などにお金がかかりますし、設置工事にもお金がかかります。値引きがあったとしても、数千円~数万円程度と覚えておきましょう。
数十万円にも及ぶ値引きを提示してくる場合、悪徳訪問販売業者である可能性が極めて高いです。
今すぐに契約を!と迫ってくる
蓄電池の悪徳訪問販売業者は、今すぐに契約を欲しがる特徴があります。
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など、「今買ってください」と言い続ける業者には要注意。
そもそも蓄電池は高額商品なので、その場で即決させる優良会社はありません。
説明を聞きに行ったとしても、「家族でじっくり検討してみてください、良いお返事を待っています」で話が終わるケースがほとんど。
したがって、いくら断っても「今がお買い得なので!検討するくらいなら今買ってください!」と言い続ける販売員は悪徳業者と判断しましょう。
蓄電池の悪徳訪問販売に引っかからない!対処方法は?
蓄電池の悪徳訪問販売に引っかからないようにするためには、どのような対策を講じれば良いのでしょうか。具体的な対策を4つ紹介しますので、参考にしてみてくださいね。
知らない人のインターホンには出ない
蓄電池の悪徳訪問販売に引っかからないため、知らない人のインターホンには出ないようにしましょう。この方法は、自己主張が苦手な人、断ることが苦手な人におすすめです。
悪徳訪問販売に訪れる人間は言葉を巧みに操り、「それだったら契約してみようかな」と消費者に思わせることが仕事。したがって、自分の意見を他人に伝えるのが苦手な人は、簡単に騙されてしまうでしょう。
「本当は嫌なんだけど、嫌って言えない空気感があってもう限界!契約すれば帰ってくれるかな?」などと思ってしまう場合、初めから玄関に出なければ良いだけ。
インターホンに出てしまったとしても、要件をインターホン越しに聞き、「今日は時間がないので」と適当にあしらいましょう。インターホンに出ないを繰り返すことにより、悪徳訪問業者も諦めてくれますよ。
即決できない理由を伝えて帰ってもらう
蓄電池の悪徳訪問販売に引っかからないため、即決できない理由を伝えて帰ってもらうようにしましょう。
間違いで玄関に出てしまった場合、「どうしよう、断れない空気がある…」とビクビクしてしまうことでしょう。「今日の今日ではさすがに決断できません」と伝えても、悪徳訪問販売業者は、素直に引き下がってはくれません。
悪徳訪問販売業者の扱いに困った場合は、その場にいないご主人や奥さんを悪者に仕立て上げましょう。「私の一存で決めてしまうと、主人に怒られてしまうので、今日のところは勘弁してください」と伝えればOKです。「主人(奥さん)が怖くて逆らえない」と言えば、悪徳訪問販売業者も渋々帰っていくことでしょう。
蓄電池に対する知識を付ける
蓄電池の悪徳訪問販売に引っかからないため、蓄電池に対する知識を付けることも重要です。
既述の通り、蓄電池の悪徳訪問販売が増えている理由の一つは、蓄電池に対する知識が乏しい人が多いからです。だとすれば、悪徳訪問販売業者と対等に戦えるだけの知識を付けてしまえば良いのです。
蓄電池に対して知識を付けると、悪徳訪問販売業者を追い払えるだけではなく、家庭により合った蓄電池を選ぶこともでき、より価値のある買い物ができるというメリットもありますよ。
万一引っかかってしまった場合はクーリングオフを!
蓄電池の悪徳訪問販売業者に気を付けていたとはいえ、気づいたら引っかかってしまっていた…ということもあるかもしれません。その場合は、慌てずにクーリングオフを行いましょう。
クーリングオフとは、契約を結んでしまったものに対して、その契約を一度白紙に戻せる制度のこと。たとえば、しつこい勧誘を受けて自分ではどうしようもなくなった場合、不本意ではありますが一度契約をして、販売員に帰宅してもらうのも一つの方法といえます。後日クーリングオフを行えば、金銭面的負担は一切ありません。
注意しておきたい点は、訪問販売におけるクーリングオフの期間は8日間。できるだけ早急に手続きを済ませるようにし、不安から早く解消されると良いですね。
蓄電池の悪徳訪問販売が多発中!対処方法を身に着けよう!
蓄電池は昨今注目を浴びている商品なだけに、悪徳な訪問販売が続いています。
悪徳訪問販売は、「今すぐに契約を!」と迫ってきたり大きな値引き交渉をしてくる特徴があります。少しでも「怪しいな」と感じたら、契約をしてはなりません。
人からの誘いを断れない体質の方は、最初から玄関には出ないなどの対策を講じるようにしましょう。
蓄電池を購入したいのであれば、家電量販店やメーカーが構えている店舗に自ら足を運ぶようにし、悪徳業者の多い訪問販売での購入は避けたほうがベターです。
蓄電池はただでさえ高額商品ですから、騙されないように気を強く持っていきましょう。
リノベステーションではニチコンやファーウェイを始めとした蓄電池を取り扱っております。
もちろん、太陽光発電機器との同時購入も可能です!
手続きが面倒な補助金申請も代行しておりますので、お気軽にください。
この記事の監修者
『お客様に寄り添うこと』をモットーに日々の業務に取り組んでおります。
太陽光発電の活用方法や蓄電池の導入などのご相談は年間2000件以上頂いており、真摯に問題解決に取り組んできました。
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