蓄電池の設置費用はどのくらい?相場や内訳、補助金について解説!
蓄電池の技術開発に伴い、設置費用もこれから低価格になっていくことが期待されています。
とはいえ
「そもそも蓄電池の設置費用ってかなりかかるんじゃないの?」
「蓄電池の本体代以外にお金は必要?」
という方も多くいらっしゃるはず。
そこで当記事では、蓄電池の設置費用の疑問点について、解決していきます。
具体的には
・蓄電池の導入に伴う設置費用
・メーカー別の費用
・蓄電池の設置以外でかかってくる費用
・蓄電池の設置に伴う補助金の可能性
の順にポイントを分けて解説していきます。
5分くらいで読めますし、蓄電池の設置費用に関して理解が深まる可能性が高いので
ぜひ最後まで読んでみてください。
目次
【蓄電池導入】実際にかかる設置費用とは?
蓄電池本体の代金のみに気を取られている方も多いですが、その他必ずかかる費用があることも事実。実際に蓄電池の導入に伴って費用はどのくらいかかるのでしょうか?
以下、内訳や相場について解説します。
蓄電池本体にかかる費用
2017年度 | 2018年度 | 2019年度 | 2020年度 | |
寿命10年蓄電池 目標価格 | 15万円/kWh | 12万円/kWh | 9万円/kWh | 6万円/kWh |
寿命15年蓄電池 目標価格 | 22.5万円/kWh | 18万円/kWh | 13.5万円/kWh | 9万円/kWh |
(参考:資料8 定置用蓄電池の価格低減スキーム(PDF形式:404KB))
資源エネルギー庁の調べによると、2020年度の蓄電池本体の費用が寿命10年で6万円/kWhですので、容量が7kWhの蓄電池であれば42万円、容量が10kWhであれば60万円となります。寿命が15年の蓄電池であれば、9万円/kWhなので容量が7kWhであれば63万円、10kWhであれば90万円です。
表からも分かる通り、年々価格は下がっているので、数年後にはさらに蓄電池は購入しやすくなっているでしょう。
蓄電池の設置にかかる費用
蓄電池の設置に伴う費用は、数十万円が相場です。
金額が伴うのは2つ。蓄電池本体の取り付けにかかる費用と配線などの電気工事に必要な費用です。
蓄電池容量が10kWh以内であれば取り付け費用にほとんど影響しません。
容量にもよりますが、合計100〜200万円ほどがかかるケースが多いでしょう。
H2【メーカー別】設置する蓄電池によっても費用は異なる?
当然、どの蓄電池を選択したのかによっても費用は異なります。
主に蓄電容量によって、設置を含む合計金額は異なるわけですが、メーカーや機種によってどういった蓄電池が販売されているのでしょうか。
以下、例を挙げながら具体的に解説していきます。
シャープの蓄電池
シャープの蓄電池の最大のメリットはどの製品もコンパクトで、生活の支障をきたさないということ。
「置くスペースがない」という方も前向きに考えることができそうです。
JH-WB2021
蓄電容量 :9.5kWh
外形寸法(幅×奥行×高さ) :560×470×685mm
重量 :120kg
メーカー保証 :15年間
メーカー希望小売価格 :1,500,000円~
京セラの蓄電池
寒さに強いことが最も大きな魅力と言えるでしょう。寒冷地でも室外設置が可能です。メーカーによっては、室外に置くことができないものも。
また機会音も一切気にならないので、そこも大きなポイントといえるでしょう。
EGS-LM0500
蓄電容量 :5.0kWh
外形寸法(幅×奥行×高さ) :485×280×562mm
重量 :52kg
メーカー保証 :15年
メーカー希望小売価格 :1,500,000円~
テスラの蓄電池
最も大きな特徴は、容量に対する価格が安いということ。
他のメーカーと比較しても群を抜くコストの低さです。
金額最優先で蓄電池を考えている方には打って付けですね。
Powerwall
蓄電容量 :13.5kWh
外形寸法(幅×奥行×高さ):753×147×1150mm
重量 :114kg
メーカー保証 :10年間
メーカー希望小売価格 :990,000円〜
H2【見逃しがち?】蓄電池の設置以外でかかる費用とは
蓄電池の設置費用は本体価格だけではないことは分かったでしょう。しかしそういった方も陥りやすいのが、それ以外にもかかる費用は存在するということです。
大きく分けて3つを詳しくご説明していきます。
メンテナンス費用
蓄電池を維持していく上でかかってくる金額です。
基本的にメーカー保証がついているので、この費用はかからないと思っている方も少なくありません。
しかし、メーカー保証の対象外である部品の故障や、基盤自体の腐食や痛みなどに料金が発生する可能性はゼロではありません。
保証費用
蓄電池本体に対する保証費用です。
メーカー保証と謳っている場合でも、有償保証に切り替えるケースもあります。
使ってきた期間を振り返り、費用対効果に合わせて、プランの変更をするのも良いでしょう。
修理費用
蓄電池本体にかかってくる修理料金です。
部品によっては自身で負担しなくてはいけないケースもあります。
ほとんどが保証で賄えるケースが多いですが、可能性として存在することを頭に入れておきましょう。
【必見】蓄電池の設置費用に関する補助金もある?
蓄電池を設置する際に利用できる補助金は大きく分けて2種類存在します。
国から発生する蓄電池の補助金と、地方自治体による蓄電池の補助金です。
それぞれの性質は全く異なるので、よく理解しておくことが肝心です。
以下、具体的に解説していきます。
国(SII)の補助金
環境共創イニシアチブという一般社団法人による国からの補助金が存在します。
国として、環境やエネルギーの社会システムをよりよくしていく目的で作られたもの。
太陽光発電の絡む補助金や住宅ローンにも関わる補助金などさまざま変更もあるので、毎年チェックすべきでしょう。
2021年度の国からの補助金額は最大70万円弱でした。付属している装置やどの程度の蓄電容量かによって、もちろん変動はあるので、事前にご確認ください。
また追加公募もある場合があるので、気にかけるべきです。
地方自治体の補助金
各都道府県や市町村からも、蓄電池の補助金が出ているケースがあります。補助される金額と募集期間に関しては、自治体によって大きく異なります。
すぐ応募が埋まってしまう場合もあるので、お住まいの地域では補助金をもらえるのかどうか、検討している機種に対して、どのくらいの補助金が下りるのかなど事前に確認しておくべきです。
蓄電池に設置費用はメーカーにもよる!自身にあった蓄電池を見つけよう!
ここまで蓄電池の設置費用に関して説明してきました。
実際に蓄電池の設置に伴い
・蓄電池本体代
・蓄電池の取付、工賃
・設置後のメンテナンス代
など金額はかかります。
小さな買い物でないからこそ、しっかりと考え、蓄電池を導入していくべきでしょう。
タイミングが合えば、補助金を上手く利用できるので、将来的に蓄電池を少しでも検討している場合は、早め早めの行動が大切です。
リノベステーションではニチコンやファーウェイを始めとした蓄電池を取り扱っております。
もちろん、太陽光発電機器との同時購入も可能です!
この記事の監修者
『お客様に寄り添うこと』をモットーに日々の業務に取り組んでおります。
太陽光発電の活用方法や蓄電池の導入などのご相談は年間2000件以上頂いており、真摯に問題解決に取り組んできました。
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