太陽光発電の「ソーラーローン」!ポイントや注意点は?
地球温暖化の原因となるCO2などの温室ガス削減だけではなく、光熱費の削減も可能となる太陽光発電システム。
導入後のメリットが多く、近年需要が上がっている太陽光発電システムですが、導入する時の費用が高いことがデメリットです。
太陽光発電システムの導入には、少なくとも100万円以上かかります。
決して安いとは言えないお金がかかるので、ローンを組んで太陽光発電システムを導入する人も多いのではないでしょうか。
そこで、今回は太陽光発電システムの導入で利用できる「ソーラーローン」とは、どういうローンなのか、金利はどのくらいなのかを解説します。
ソーラーローンを組む前に、予備知識を付けておくと安心です。
目次
ローンで太陽光発電!ソーラーローンとは?
ローンと聞くと、皆さんはどんなローンを思い浮かべるでしょうか。
自動車を購入する時に組むカーローン、家を建てるときに組む住宅ローンなど、世の中には様々なローンが存在します。
たくさん存在するローンの中で、太陽光発電システムの導入時に利用できるのが「ソーラーローン」です。
ソーラーローン以外にも、住宅ローン(新築時)やリフォームローンでも、太陽光発電システムの導入が可能です。
太陽光発電システムの導入のタイミングなどによって、どのローンで太陽光発電システムを導入するかを決めましょう。
ソーラーローンは、新築時や他のリフォームを行わなくても太陽光システム導入資金を貸し入れできるローンです。
特徴① 比較的低金利で借りることが出来る!
ソーラーローンの金利は、比較的安いことが特徴です。
ソーラーローンの金利は、変動金利・固定金利や、銀行によって金利に変動がありますが、1.55%(変動金利)から2.5%(固定)程度です。
しかし、金利が低い銀行では審査が厳しくなる傾向があります。
ローン審査に自信がない人は、金利が高くなってしまうかもしれないと頭に入れておきましょう。
特徴② 売電利益が出ればローン返済に充てることも
太陽光発電システムは、発電量が多くなると売電が可能になります。
近年は、発電した電気を蓄電池などを活用して「自家消費」することが主流ですが、多くの発電が見込める場合には、収入を得られる可能性があります。
ソーラーローンを組んで太陽光発電システムを導入した場合には、売電利益をローンの返済に充てることが可能です。
毎月全額ローン返済に充てられない場合でも、売電収入によってローンの返済が楽になるケースがあるのがソーラーローンです。
特徴③ 頭金がなくても借りれる
ソーラーローンは、頭金がなくても借りることができる銀行が多いです。
初期投資が高さで太陽光発電システムの導入を悩む方にとって、頭金がいらないというのは、太陽光発電システムをいち早く導入するポイントになるのではないでしょうか。
【対策も!】太陽光パネルのローンはデメリットがある?
何事にもメリット・デメリットがあるのと同様に、太陽光発電システムの導入の際に利用することが出来るソーラーローンにも、メリットとデメリットがあります。
ソーラーローンを利用する時には、メリットとデメリットをよく理解し、デメリットを補うことが出来るか、メリットがデメリットを上回る時に利用することがおすすめです。
ソーラーローンのメリットはすぐにパネルを設置できること
太陽光発電システムは、導入した時から光熱費の削減や災害対策、エコな生活を実現することが出来る住宅設備です。
ローンを組まずに貯金して太陽光発電システムを導入する方法もあります。
しかし、ソーラーローンを組んで太陽光発電システムを導入すれば、今すぐに太陽光パネルを設置することが出来ます。
今すぐ太陽光発電システムを導入できるということは、光熱費削減や災害対策を今すぐ行うことが出来るということです。
早めに太陽光発電システムを導入したいと考えている人は、ソーラーローンの利用がおすすめです。
ソーラーローンのデメリットは本体が故障するリスク
ソーラーローンのデメリットは、太陽光発電システムが故障してしまったときに起こります。
太陽光発電システムは、故障してしまうと修理費がかかってしまう場合や、最悪のケースでは買い替えなければいけません。
修理や買い替えが起こった時に、ローンが残っていると修理費や買い替えの資金が大きな負担になってしまいます。
デメリットをカバーするには保証が大切!
ソーラーローンを利用する時に、太陽光発電システムの故障が心配な場合には、長期保証を追加することがおすすめです。
長期保証を追加することで、太陽光発電システムに不具合が生じてしまった場合にも、修理費や買い替え費用を抑えることが出来ます。
太陽光発電システムの長期保証の値段は、メーカーによって異なりますので、心配な時は必ずチェックをしましょう。
太陽光パネルをローンで導入する時のポイントは?
太陽光発電システムをローンで導入する時には、ソーラーローンについて理解しておきましょう。
金利や借り換えなどの仕組みを理解しておくことで、借入時や返済中の不安を減らすことが出来ます。
ポイント① 変動金利か固定金利か
ローンの金利形態には主に「変動金利」と「固定金利」の2種類あります。
変動金利とは、固定金利よりも金利が安いことが特徴です。
しかし「変動」と名のついている通り、返済中に金利の見直しが起こり金利が上がってしまうリスクがあります。
金利チェックや計算に抵抗がなく、少しでもローン返済額を抑えたい人には「変動金利」がおすすめです。
対して固定金利は、ローン契約時から完済まで金利が変わることなく、返済計画が立てやすいことが特徴です。
しかし、変動金利に比べて金利が高く、返済中に変動金利が上がらなかった場合には、変動金利の方がお得になります。
完済まで金利を気にしたくない人には「固定金利」がおすすめです。
ソーラーローンを組む時には、変動金利か固定金利、自分の家庭に合った方を選ぶとよいでしょう。
ポイント② 金利が安い会社は審査が厳しい傾向に!
太陽光発電システムの導入に利用できるソーラーローンは、会社によって金利が異なります。
金利が安い会社は、ローン審査が厳しい傾向が強く、逆に金利が高い会社はローン審査が緩い傾向が強いです。
現在、他のローンがあると金利が高くなってしまうケースがあるので注意しましょう。
ポイント③ 住宅ローン借り換えでお得になる可能性も!
現在、住宅ローンを支払っている人は、ソーラーローンを検討する前に「住宅ローンの借り換え」を検討することがおすすめです。
住宅ローンの借り換えとは、金利の高い住宅ローンを新たに組んだ金利の安い住宅ローンで一括返済し、トータルの返済額を減らすことが出来る方法です。
金利の差によりますが、大幅に返済額を減らすことがでるケースもあるので、補助金や差額を利用して太陽光発電システムを、よりお得に導入できます。
【金利あり】太陽光発電ローンを扱ってる会社は?
最後に、ソーラーローンを扱う銀行や会社の特徴や金利を紹介します。
ソーラーローンは、長期で組むことができるローンです。
ローンを組んだことを後悔しないよう、自分や家庭に合ったソーラーローンを選択することが大切です。
メガバンク!三菱UFJ銀行
メガバンクの三菱UFJ銀行では「リフォームローン」という名前の商品で、太陽光発電システムの導入資金を50万円から1000万円まで借りることが出来ます。
返済期間は6か月から15年までで、ネットからなら繰り上げ返済手数料が無料です。
金利は1.99%から2.875%で変動金利(金利優遇などによって変動あり)。(2011年11月現在)
ネットから申し込みすることが可能なローン商品です。
いつもの銀行で安心!地方銀行
お住いの地域の銀行で、ソーラーローンを実施していれば、いつも利用している銀行でローンを組むことが出来ます。
横浜銀行のソーラーローンは、変動金利で金利1.7%から2.7%、500万円まで借りることができ、返済期間は最長15年です。(2011年11月現在)
手続きが簡単!信販会社
信販会社とは、太陽光発電システムなどの販売を行っている会社が提携しているローン業者です。
太陽光発電システムを購入する会社で、購入手続きと共に手続きを行うことが出来るので、手続きが簡単に済みます。
金利は2.5%前後の固定金利を扱っている会社が多く、貸入額と返済期間が長いことが特徴です。
また、審査も通りやすい場合が多く、ローン審査が不安な人は信販会社を選ぶとよいでしょう。
固定金利で安心!イオン銀行
大手ショッピングモールのイオン銀行でも、ソーラーローンを組むことが出来ます。
固定金利で2.5%(2021年10月)、最大1000万円まで借りることが可能です。
さらに、リチウムイオン蓄電池やエコキュート、IHなどの導入にも使用することができ、太陽光発電システム以外のリフォームを考えている人におすすめです。
低金利が魅力!JAバンク
お住いの近くのJAバンクでも、太陽光発電システムの導入費用を借りることができます。
金利は地域によって異なることがあるので、事前にしっかりとチェックしておきましょう。
東京都足立区で利用できる「JA東京スマイル」は、変動金利で金利1.8%から2.800%です。(2021年11月現在)
JAバンクのホームページで、郵便番号を入力するだけで手軽に金利などの情報を検索することが可能です。
太陽光パネルをローンで購入する時は下調べが大切!
今回は、太陽光発電システムを導入する時に利用できる「ソーラーローン」について解説しましたがいかがでしたでしょうか。
太陽光発電システムは、経済・環境的にメリットが大きい住宅設備です。
世界中で脱炭素化が叫ばれている現在、将来には太陽光発電システムの導入が当たり前となる未来が来るでしょう。
さらに、地震が多い日本において停電対策が可能な「太陽光発電システム」は、導入するだけで災害対策が可能になります。
今年度は、多くの自治体で太陽光発電システムに対する補助金が出ているので、導入金額や補助金、光熱費などのメリット、ローンの負担などを考え、導入を検討しましょう。
リノベステーションではニチコンやシャープを始めとした蓄電池を取り扱っております。
もちろん、太陽光発電機器との同時購入も可能です!
手続きが面倒な補助金申請も代行しておりますので、お気軽にください。
IHやエコキュートのお取り扱いもございます。
この記事の監修者
『お客様に寄り添うこと』をモットーに日々の業務に取り組んでおります。
太陽光発電の活用方法や蓄電池の導入などのご相談は年間2000件以上頂いており、真摯に問題解決に取り組んできました。
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