【突然の湯切れを防ごう】エコキュートの湯切れの原因を徹底解説
電気給湯機の一種、エコキュートは2001年に初めて発売されたとても若い商品です。
大気中の熱を利用してお湯を沸かす独特な沸き上げシステムを採用しており、ランニングコストを抑えることができますが、その反面でいくつかのデメリットも存在しています。
今回は、エコキュートにとってのデメリットのひとつ「湯切れ」について解説していきます。
エコキュートの湯切れは、原因を特定することで対策が可能です。
興味のある方は、ぜひ最後までお付き合いください。
目次
【エコキュートは湯切れしたら面倒?】他の給湯器とは異なる沸き上げシステム
エコキュートは、大気中の熱を利用する「ヒートポンプ方式」を利用してお湯を沸かしているため、ランニングコストを抑えられる反面沸き上げ時間が長くなってしまう傾向にあります。
エコキュートがお湯を沸かす手順は以下のとおりです。
- 冷媒(二酸化炭素)を使って、大気中の熱を吸収
- 吸収した熱をコンプレッサーを用いて圧縮(高温化)
- 水加熱用交換機で水に熱を移す
- 熱を移した冷媒(二酸化炭素)を膨張弁を用いて膨張(低温化)
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気体は圧力に応じて温度を変える性質を持っており、エコキュートはそれを上手に活用することで熱を生み出しています。
日々の電気代を抑えられる点は非常に魅力的ですが、一度湯切れが発生してしまうと少し面倒なことがわかりますね。
エコキュートの「学習機能」で、湯切れが発生することは少ない?
先程、エコキュートは、他の給湯器に比べて沸き上げ時間が長くなってしまうと説明をしましたが、当然エコキュートを製造している各社も、湯切れを防ぐためにさまざまな対策を機器に施しています。
代表的なものが「学習機能」。
この機能を利用することで直近数週間分の給湯器の使用データを分析し、必要なタイミングで必要な湯量のみを沸き上げることができます。
そのため、普段どおりにお湯を使用している限りはエコキュートの湯切れは発生しないと考えて良いでしょう。
それでもエコキュートで湯切れが発生してしまう場合は、次項で説明する「効果的な対策」をぜひ試してみてください。
【エコキュートが湯切れしたら】効果的な対策3選
一度湯切れしてしまったエコキュートは、再びお湯を沸き上げるまでにかなりの時間を要するため、なるべく湯切れを発生させずに使いたいものです。
もし、エコキュートの湯切れを防きたいのであれば、まずは湯切れの原因を探るところから始めてみましょう。
エコキュートが湯切れしてしまう原因は大きく3つに分けることができます。
ここでは、エコキュートの湯切れの原因と、それを防ぐ効果的な対策について紹介していきます。
手動「沸き増し」(まれに湯切れが発生する方)
まずは、たまに湯切れが発生してしまう方について。
現在販売されているほとんどのエコキュートには、ユーザーの利用状況を分析し、上手なタイミングでお湯を沸かす「学習機能」が搭載されており、普通に使用している限りは湯切れが発生することは少ないです。
しかし、お客さんを自宅に招いた日や湯船にお湯を張った日など、通常と異なるお湯の使い方をした場合は、湯切れが発生してしまう可能性は充分に考えられるでしょう。
もし、大量にお湯を使うことが事前に判明しているのであれば、リモコンを使って手動「沸き増し」をおこなうと良いでしょう。
お湯の沸き増しにかかる時間は機器によって異なりますが、パナソニック製のエコキュートの場合、100Lのお湯を沸き増しするのに1時間程度時間がかかるそうです。(42℃換算の場合)
エコキュートの場合はお湯が沸くまで時間がかかるので、お湯を使うタイミングからしっかりと逆算し、早めにお湯の沸き増しをおこなうようにしてください。
ちなみに、エコキュートの手動操作を駆使することで、お湯の沸き増し以外にもできることはたくさんあります。
たとえば、電気代の夜間割引サービスを利用している方は、お湯を使用しない日に追加の「湯沸かし」を停止することで、電気代の高い昼間に電気を使うことを防ぎ、電気代を削減することができます。
おまかせ運転も非常にかしこいエコキュートですが、手動操作を上手に使いこなすことでより便利にお湯を使うことができるはずです。
買い替え(頻繁に湯切れが発生する方)
次に、エコキュートが頻繁に湯切れしてしまう方。
日常的に湯切れが発生してしまうのであれば、もしかしたらエコキュートの貯湯量が不足しているかも。
まずはご家庭で1日に使用しているお湯の量を確認し、貯湯量が足りないようであれば、機器の買い替えを検討してください。
ちなみに、エコキュートの貯湯量はおもに「370L」・「460L」・「550~560L」の3パターン。
4人家族の場合であれば、1日で使用するお湯の量はおよそ600Lほどと言われています。
そして、貯湯量と使用できるお湯の量の考え方ですが、貯湯タンク内の水温は約80℃で水を継ぎ足しながらシャワーなどに利用しているため、貯湯タンクの2倍弱程度のお湯を実際に利用することが可能となっています。
故障の可能性(突然湯切れが発生するようになった方)
最後に、突然湯切れが発生するようになった方。
これに該当する方は、機器の故障を疑いましょう。
エコキュートの故障でもっとも多いのは、「水漏れ」。
水漏れは貯湯タンクや配管の劣化で発生するので、ご自身で確認できない場合は業者を呼んでチェックをしてもらうようにしてください。
そして、点検の結果機器になんらかの不具合が発生していたら、業者に修理を依頼しましょう。
エコキュートの修理にかかる費用は機器や部品、修理をおこなう業者ごとに異なりますが、およそ1万円~20万円ほど。
かなり大きな出費になりますが、機器の保証期間内であれば費用は発生しないため、間に合うのであれば早めに依頼をかけるようにしてください。
もし、機器の使用期間が長いのであれば、修理ではなく「買い替え」を検討しましょう。
エコキュートの耐用年数は5年~15年程度。
耐用年数を超えている場合、今発生している故障を修理したところですぐに他の不具合が出てしまう可能性が高いので、結果として高額な費用が発生してしまうかもしれません。
機器の「買い替え」には、性能の良い最新機種を使うことができる、というメリットもあるので、候補から外さずに、ぜひ前向きに検討してみましょう。
ちなみに、エコキュートの相場は工事費込みで20万円~80万円程度となっています。
地域によっては自治体の補助金を活用することでさらに安くエコキュートを導入できる場合があるので、買い替えを検討の際は必ず検討するようにしてください。
エコキュートが湯切れしたら、まずは湯切れの原因を確認しよう
今回は、エコキュートの「湯切れ」について紹介しました。
エコキュートは、大気中の熱を利用してお湯を沸かす独特な沸き上げシステムを採用しているため、一度湯切れが発生してしまうと再びお湯が沸くまでに長い時間がかかってしまいます。
湯切れを防ぐために、エコキュートを販売している各社は、お湯の使用状況を分析し適切なタイミングで湯沸かしをおこなう「学習機能」を搭載させていますが、それでもお湯が不足してしまう可能性はあります。
エコキュートの湯切れを防ぎたい場合は、まずは湯切れの原因を特定し、適切なアプローチで対応するようにしてください。
湯切れが発生しなければ、エコキュートは日々のランニングコストを抑えることができる非常にメリットの大きい給湯器です。
ぜひ、この記事を参考に快適なエコキュートライフを送ってください。
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手続きが面倒な補助金申請も代行しておりますので、お気軽にください。
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この記事の監修者
『お客様に寄り添うこと』をモットーに日々の業務に取り組んでおります。
太陽光発電の活用方法や蓄電池の導入などのご相談は年間2000件以上頂いており、真摯に問題解決に取り組んできました。
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