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太陽光発電の将来性は?ビジネスリスクや分譲ファンドを紹介!

太陽光発電 2024年01月04日更新

「太陽光発電に将来性ってあるの?」

「太陽光発電のビジネスリスクについて知りたい!」

このように考えている方はいませんか。

太陽光発電を自家消費目的で購入する方が多いですが、中には投資の対象として使っている方もいます。

また、現在では太陽光分譲ファンドも存在しています。

そこで今回は、太陽光発電のビジネス観点の将来性やリスク、太陽光分譲ファンドについて見てきましょう。

太陽光発電ってビジネスとして将来性がある?

最初に太陽光発電のビジネスとしての将来性やリスクなどについて紹介します。

固定買取価格の推移とFIT終了後の価格

太陽光発電を導入する場合、「電力会社に電気を買い取ってもらう」ことで収益を上げていきます。

そしてその買い取ってもらう価格は固定買取価格と呼ばれています。

この固定買取価格で買い取ってもらうことを定めた制度をFIT制度といい、10kW未満であれば10年間、10kW以上であれば20年間適用されます。

まずはその買取価格の推移を見てきましょう。

 

10kW未満

10kW以上

2012年度

42円

40円

2013年度

38円

36円

2014年度

37円

32円

2015年度

33〜35円

27〜29円

2016年度

31〜33円

24円

2017年度

28〜30円

21円

2018年度

26〜28円

18円

2019年度

24〜26円

14円

2020年度

21円

13円

2021年度

19円

12円

例えば2020年に導入していた場合、10年間は21円で買い取ってもらえます。
表から見てわかるように、今後も価格は下がっていくでしょう。

また、FIT制度が適用外になる、つまり導入してから10年が経過したら、価格はより下がります。
1kWhあたり7〜9円程度が相場となり、およそ半分になります。

太陽光発電の将来性

先ほど、売電価格が2012年の40円から大幅に下がっているのを確認しました。
そのため、「今から投資を始めても、今後は利益を出せないのではないか。」と心配になる方もいらっしゃるでしょう。

しかし、結論から申し上げると、利益はまだ出せます

売電価格は確かに下がっていますが、その分初期費用である導入価格も下がってきています
また太陽光発電が注目されているということもあり、技術がとても向上し、発電効率がよくなってきています
そのため、売電価格が下がった今でも利益は十分見込めます。

加えて、将来的な観点から見ても太陽光発電への投資はおすすめと言えます。
FIT制度による電力買取は10年ですが、太陽光発電は30年近く使用します。

つまり、買取期間が終わったからといって、すぐに捨てる必要がある、というわけではありません。
電力会社と契約をし直したり、自家消費に回したりと、活用方法は多く存在しています。

ビジネスリスク

しかし、太陽光発電にはビジネスリスクが存在しています。

次に、太陽光発電が抱えるビジネスリスクを4つ見ていきましょう。

日射量で発電量が変わる

1つ目は、日射量で発電量が変わることです。

太陽光発電は名前にある通り、太陽の光を使って電気エネルギーを生み出します。
そのため、仮に日射量が十分でない場合、効果をあまり発揮しません。

ただ、短い期間で見て一喜一憂するのは間違っていると言えるでしょう。
なぜなら、日本には季節があり、天気が良い期間と良くない期間が存在するからです。
年間を通してみるとシミュレーション通りになることが多いので、導入する際はシミュレーションを正確に行いましょう。

管理に手間がかかる

2つ目は、管理に手間がかかることです。

太陽光発電は30年近く使用しますが、定期的にメンテナンスをしたり、故障したら修理したりする必要があります。
もし、この修理やメンテナンスを行わなかったら、発電量が下がってしまい、期待していた効果が発揮されません。

メンテナンスの費用は、10kW以上の産業用太陽光発電の場合は20万円前後、10kW未満の住宅用太陽光発電の場合は2万円前後かかります。
売電収入の増減に直結するので、必要経費と割り切って対応しましょう。

初期投資費用が高額

3つ目は、初期投資費用が高額であることです。

太陽光発電は住宅用であれば100万円以上、産業用であれば1,000万円以上かかります。
この初期投資費用は大きいです。

しかし、初期費用はおおよそ10年で回収できると言われています。
そのため、残りの10〜20年は利益が出る期間になります。
故障等が合った場合は除きますが、月次のローン返済が滞ることはないと言えるでしょう。

FIT終了後の選択

4つ目は、FIT終了後に何を行うか選ぶ必要があることです。

選択肢としては「自家消費」「同じ会社に売電」「違う会社に売電」の大きく3つあります。

FIT終了後であれば黒字になっている可能性が高いので、どれを選んでも利益が出ることは間違いないでしょう。

リスクとは言えないかもしれませんが、FIT後は自分でどうするか選び、運用する必要があることは頭に入れておきましょう。

太陽光分譲ファンドとは?メリット・デメリットを紹介

ここからは、太陽光分譲ファンドについて紹介します。

そもそも名前を聞いたことがない方もいらっしゃると思うので、太陽光分譲ファンドとは何か、そしてメリット・デメリットには何があるか紹介します。

太陽光分譲ファンドとは

まずは太陽光分譲ファンドとは何かについて紹介します。

インフラファンドの一種

太陽光分譲ファンドとは、一言で言うと、出資者がお金を出し合い太陽光発電所を建設し、利益を出資者に配分する仕組みのことを指します。
インフラファンドの一種であり、設置費用や土地代などを分担できるため、数万円から数十万円ほどで投資を始めることができます。

売電収入の期間は他の太陽光投資と同様に、20年間と定められています。
ただし、ファンドによっては配当金の算出や支払い間隔が変則的なこともあるので契約まえにしっかりと確認しましょう。

太陽光ファンドへの投資がおすすめの人

太陽光ファンドをお勧めするのは以下の方です。

  • 余っている土地がない
  • 数万円前後からできる投資を行いたい
  • 運用の手間をできるだけかけずに長期投資を行いたい

投資の流れ

また、投資の流れは以下のようになっています。

  1. ファンド商品の販売会社が土地を用意する
  2. 販売会社が合同会社を設立する
  3. 出資者をインターネット等で募集する
  4. 施工工事を終えた後、太陽光発電を稼働させる
  5. 20年間、出資割合に応じて分配金が支払われる
  6. 廃棄あるいは売却する

 ファンドの運用期間は最短で1年、最長で20年で終了します。

その後太陽光発電システムを売却して利益が出た場合、その売却益を分配するファンドも存在しています。

太陽光分譲ファンドのメリット

ここからは太陽光分譲ファンドのメリットを2つ見ていきましょう。

手間がかからない

1つ目は、手間がかからないことです。

メンテナンスやリスク管理は運用会社が行ってくれます。

出資者はファンドに出資するだけで十分です。

メンテナンス等の煩わしいことを行わなくても良いというのは大きなメリットでしょう。

計画的な資金運用

2つ目は、計画的な資産運用ができることです。

太陽光分譲ファンドは毎年決算を行い、売電収益を出資口数に応じて分配します。

毎年安定的に分配されるため、生活に余裕を持たせたり、積み立てたりするなど、計画的な資金運用が可能になります。

太陽光分譲ファンドのデメリット

デメリットとしては、災害等で保険が適用されない可能性があることです。

現在では、太陽光発電所に対してリーズナブルに対応できる保険がほとんどなく、自然災害時の補償がついていない場合が多いです。
パネルを支える架台は震度7まで耐えられる設計のものもありますがリスクではあるので、契約書の補償内容を細かく確認するようにしましょう。

太陽光発電はまだまだ将来性のあるビジネス!

今回は、太陽光発電のビジネスの将来性やリスク、太陽光分譲ファンドなどについて紹介しました。

売電価格が下がっているものの、初期費用も同様に下がっているため、太陽光発電はまだまだビジネスの将来性があります。

ただ、リスクも存在するので事前に把握しておくことが大切です。

正確なシミュレーションをもとに投資を行い、利益を出していきましょう。

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この記事の監修者

中田 萌

『お客様に寄り添うこと』をモットーに日々の業務に取り組んでおります。
太陽光発電の活用方法や蓄電池の導入などのご相談は年間2000件以上頂いており、真摯に問題解決に取り組んできました。
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