テレビのつけっぱなしでかかる電気代は?こまめに消しても…
みなさんの生活に馴染みの深い家電である「テレビ」。
最近はパソコンやスマホで視聴可能なYoutubeにやや遅れを取っているように見えますが、それでもほとんどの家庭で多く視聴されているでしょう。
今回は、テレビをつけっぱなしにした際に発生する電気代について紹介していきます。
記事内では、テレビの使い方で余計な費用が発生してしまうポイントや、テレビの電気代を抑える方法にも触れているので、興味のある方はぜひ最後までご覧ください。
目次
【最新】テレビを1日つけっぱなしにしたときの電気代は?
経済産業省の資源エネルギー庁が出版している「省エネ性能カタログ2020」を参考に計算してみると、24時間つけっぱなしにした場合の消費電力量はだいたい300kWh/年、1日あたりおよそ1kWh弱、電気代に直すとだいたい25円の電気を1日で消費していることがわかります。
1日であれば大したことはないように感じますが、1ヶ月で750円、1年で9,000円と積み重なっていくと大きな金額になってしまいます。
さらに、総務省の発表によると2020年度の二人以上の世帯で発生している電気代は平均で10,760円/月となっていることから、テレビで消費している電力量が相当大きいことがわかりますね。
テレビで発生する電気代は、性能に応じて高額に…?
テレビを視聴することで発生する電気代は、実は機器によって大きく異なります。
さきほどご紹介した「省エネ性能カタログ2020」によると、32型液晶テレビで発生する年間消費電力量は30~76kWh/年。
同じサイズのテレビなのに、消費している電力量には2倍以上の差が開いていることがわかりますね。
さらに、液晶テレビよりコンパクトで画質の良いことで人気な「有機EL」タイプのテレビの場合、さらに電気代が高額になります。
こちらも機器によって消費電力が異なるため、詳しい数値はお伝えできませんが、液晶テレビの1.5倍ほどの電気代が発生してしまうそうです。
新しいテレビを買ったからと言って、必ずランニングコストを節約できるわけではないんですね…
テレビをつけっぱなしにしたときの電気代は、年々安くなっている
テレビを視聴することで発生する電力量は、家電メーカー各社の企業努力によって毎年徐々に減少しています。
たとえば32型液晶テレビの場合、2010年の電気代を基準にしたとき、2019年の段階で30%程度の消費電力量を削減。
40型液晶テレビの場合は45%ほど電気を削減しており、最新モデルの機器に買い換えるだけで大きく電気代を節約することが可能です。
昔購入したテレビを長く使い続けている方は、ぜひ電気代を節約可能な最新機器への買い替えを検討してみてください。
【番外編】テレビの付属機器に関して発生する電気代
テレビの電気代を考えるうえで忘れてはいけないのが、ゲーム機やレコーダーなどの付属機器です。
ここでは、番外編としてテレビの付属機器に発生している電気代について紹介していきます。
まずはテレビ番組の録画に必要なレコーダーから。
レコーダーを使用しているときの消費電力は1時間で0.7円ほど。
仮に24時間稼働したとすると、1日で電気代は17円程度になります。
テレビの消費電力と比較すると、若干少ないことがわかりますね。
続いて、PS4やNintendo Switchなどのテレビゲーム機。
Playstation4の場合、1時間プレイした際に発生する電気代は4円弱。
それに対して、Nintendo Switchは0.03円程度と、ゲーム機によって消費電力にかなりの違いがあります。
テレビの付属機器に関しても、機器によってはテレビ本体より多くの電気を消費している可能性があるので、電気代の節約を考えている方はぜひこの点も考慮にいれるようにしてください。
テレビの設定を変更するだけで、数%の消費電力削減に
1日に家庭で消費する電力の10%弱を占めているテレビ。
この項では、そんなテレビの消費電力を減らせるポイントについて紹介していきます。
テレビの明るさ調整(画面の清掃)
まずは、今すぐに始めることができるかんたんな対策から。
テレビの設定画面を開き、画面の明るさを調整してあげましょう。
テレビ画面の明度について日々操作をする人は少ないかもしれませんが、環境に合わせて調節してあげるだけで、年間500円~1,000円程度の電気代を節約することができます。
ちなみに、設定をたびたび変更するのが面倒な方は、明度を自動調節してくれる「明るさセンサー」を使用しても問題ありません。
また、明るさ調整の前にテレビ画面の清掃も忘れずにおこないましょう。
テレビの画面は静電気を帯びている関係でホコリを寄せ付けやすく、掃除を怠っていると溜まったホコリのせいで暗く見えるようになってしまいます。
1週間に一度程度で良いので、乾いた柔らかい布でテレビ画面を優しく拭き取るようにしてください。
省エネモードの活用
現在発売されているテレビには、明るさセンサー以外にもさまざまな「省エネモード」が搭載されています。
たとえば、テレビ放送終了後一定時間が経つと自動的に電源が落ちる「無信号自動オフ機能」や一定時間リモコンや本体を操作しなかった場合に電源が落ちる「無操作自動オフ機能」など。
テレビの待機電力は稼働中にくらべて圧倒的に電気を消費せずに済むため、テレビを消すのを忘れてしまう方には特におすすめの機能となっています。
節電機能の名前や詳細な機能についてはメーカーごとに異なるため、まずはご自宅にあるテレビの取扱説明書を確認してみてください。
現行の機器で電気代を節約したいのであれば、この「省エネモード」を積極的に活用していきましょう。
本体の買い替え
お手持ちのテレビが古く、どうしても電気代が高額になってしまうという方は、これを期に機器の買い替えを検討してみてはいかがでしょうか。
記事内で述べている通り、テレビの省エネ性能は年々進化しており、最新モデルのテレビを購入するだけで30~50%程度の節電効果がある場合も。
ただし、最新モデルを購入する場合でも機器の選択には時間をかけるようにしてください。
液晶テレビを選ぶ際のポイントは次の3つです。
- 省エネ性能
- 視聴距離に合わせた画面サイズ
- ライフスタイルに合った機能(録画機能など)
せっかく新しいテレビを買うのに、省エネ性能だけに注目していてはもったいないですよね。
テレビは1台数十万円以上の値がつく高額な買い物です。
搭載されている機能や画質など、複数の機器を比較しながら機器を選ぶようにしましょう。
電力プランの見直し
テレビを含めたトータルの電気代が高額だと感じている方は、思い切って電力プランそのものを見直してみるのはいかがでしょうか。
2016年にスタートした「電力自由化」以降、すべての消費者が電力会社や電力プランを自由に選べるように。
正直なところ、この電力会社を変更するだけでかなりの電気代を節約することができます。
ひとり暮らしから二世帯住宅まで、生活スタイルによっておトクになる会社やプランはさまざまなので、まずは各社の公式サイトから発生するであろう電気代の比較をしてみましょう。
消費電力を削減できる場合は、思い切って買い替えも検討しましょう
今回は、テレビをつけっぱなしにした際に発生する電気代について紹介しました。
テレビの消費電力は、家庭で発生する電気代の1割弱を占めており、対策を施すことで年間数百円の省エネ効果があります。
ランニングコストを少しでも抑えたい方は、テレビ本体の設定変更に加えて、本体の買い替えや電気プランの見直しを検討してみましょう。
▼関連記事はこちら
この記事の監修者
『お客様に寄り添うこと』をモットーに日々の業務に取り組んでおります。
太陽光発電の活用方法や蓄電池の導入などのご相談は年間2000件以上頂いており、真摯に問題解決に取り組んできました。
光熱費削減に関するお悩み等ございましたら、お気軽にご相談下さい。
光熱費削減コンサルタント
中田 萌ご相談やお見積もりは
完全無料です!