V2HとV2Lの違いとは?【両者のメリット・デメリットを比較!】
電気自動車のお得な使い方として話題の「V2H」「V2L」ですが、それぞれどんな違いがあるのか理解していない方も多いのではないでしょうか?
V2HとV2Lは充電のしくみやアウトドアでの使い勝手がまったく異なるため、知らずに購入すると後悔する結果になってしまうことも…
そこで本記事では、以下の3つのポイントについて詳しく解説していきます。
- V2HとV2Lの特長・それぞれの違い
- V2HとV2Lのメリット・デメリット
- V2HとV2L、迷ったらどちらを選ぶべきか?
記事を読めばV2HとV2Lのどちらがあなたに最適なのか判断できるようになりますので、ぜひ最後まで目を通してみてくださいね!
目次
V2H・V2Lって何?特長やそれぞれの違いを徹底解説!
はじめに、V2HとV2Lのそれぞれの特長やポイント、注目すべき違いを解説していきます。
V2Hの特長・ポイント【車が蓄電池になる!】
V2H(Vehicle to Home)とは、電気自動車(EV)と自宅の分電盤をつなぎ、電力のやり取りを可能にするシステムのことです。
EVと分電盤のあいだに「V2H機器」と呼ばれる機械を接続することで、お互いの電力を自由に交換できるしくみになっています。
V2HがあればEVを家庭用蓄電池がわりに使えるため、「夜のお得な電気を充電して昼に使う」「ソーラーパネルからEVに充電」といった活用もできて便利ですね。
V2Lの特長・ポイント【外出先でも便利】
V2L(Vehicle to Load)とは、EVに付いている家庭用ACコンセントから、直接家電を動かせるシステムのことです。
EVのバッテリー残量さえあればいつでもどこでも気軽に電気が使えるため、アウトドアレジャーや災害時の緊急電源として活躍します。
コンセントのないEVでも「外部給電器」を接続すればV2Lとして使うこともできます。
しかし、外部給電器はサイズが大きく高価なため、もともとV2L対応のEVを買ったほうが使いやすいでしょう。
V2HとV2Lの注目すべき違いはどこ?
V2HとV2Lの特に理解しておきたい違いを、以下にまとめていきます。
V2H | V2L | |
外出先での家電使用 | できない(外部給電器が必要) | できる |
自宅への電力供給 | できる | できない |
ソーラーパネルからの充電 | できる | できない |
V2H専用機器の設置 | 必要 | 不要 |
かんたんに言えば、「V2Hは自宅向き」「V2Lは野外向き」に特化したシステムということがわかりますね。
V2Hは「家の外に専用機器を設置しなければならない」という点も覚えておきましょう。
V2Hのメリット・デメリットとは?おすすめな人についても解説!
次に、V2Hならではのメリットやデメリットを詳しく見ていきましょう。
V2Hのメリット【停電時も安心】
V2Hの大きなメリットは、「家が停電しても普段どおりに生活できる」点です。
V2Lは最大1500Wほどの電気しか使えないことが多く、エアコンやドライヤー、IHクッキングヒーターなどの家電を使うことはできません。
分電盤とつなげるV2Hなら、家中の家電をストップさせない余裕がありますので、長時間にわたる停電中でも快適に暮らせます。
暑い夏や寒い冬には特に冷暖房は重要ですので、停電が多い地域にお住まいの方にとってはV2Hを選ぶメリットは大きいでしょう。
V2Hのデメリット【機器の設置が必要】
V2Hの気になるデメリットは、「専用のV2H機器を設置しなければならない」点です。
一般的なV2H機器はサイズが「縦85cm×横80cm×奥行35cm」ほどと大きく、そのぶん屋外スペースが狭くなってしまいます。
さらに、工事を含む設置費用は「80万円ほど」とかなり高価ですので、気軽に買えない点もデメリットと言えますね。
今ならV2H機器を購入すると国の補助金がもらえますので、できるだけ安く買いたい方はぜひとも利用したいところです。
V2Hはこんな人におすすめ【家計を優先するならV2H】
V2Hは、以下のような人に特におすすめです。
- 深夜プランのお得な電気をEVに充電して、昼に使って光熱費を節約したい人
- ソーラーパネルで発電した電力をEVに充電して、充電費を節約したい人
- 万が一の停電時も、普段どおりエアコンやIHクッキングヒーターを使いたい人
V2Hを使ってかしこく電気を節約すれば、毎月の光熱費を大幅に下げられるでしょう。
補助金で安く導入すれば費用の元もすぐ取れますので、V2Hは今がチャンスと言えそうですね。
V2Lのメリット・デメリットを徹底解説!【こんな人におすすめ】
最後に、V2Lならではのメリットやデメリットについて掘り下げていきます。
V2Lのメリット【いつでも家電が使える】
V2Lの最大のメリットは、「いつでもどこでも家電が使える」点です。
小型の冷蔵庫くらいなら余裕で動かせますので、キャンプやアウトドア活動など、アクティブに活用したい方には特におすすめできます。
避難警報が出るほどの災害時も「移動式の電源」として活躍するため、万が一の備えとしても検討する価値は充分にあります。
V2Lのデメリット【太陽光発電で充電できない】
V2Lのデメリットは「太陽光発電のエネルギーを充電できない」点です。
そのため、EVの充電にはすべて電力会社から買った電気を使わなければなりません。
太陽光発電で充電できるV2Hと比べると、毎月の電気代の差はかなり大きくなるでしょう。
さらに、V2Lではエアコンなどは動かせないため、家での停電時は最低限の電気しか使えないことも頭に入れておいてください。
V2Lはこんな人におすすめ【アウトドア派ならV2L】
V2Lは、以下のような人に特におすすめです。
- キャンプやレジャー、車中泊など、野外でアクティブに家電を使いたい人
- 大型のV2H機器を設置して、家の外観をごちゃごちゃさせたくない人
- 避難警報が発令されたときでも、避難所で安心して電気を使いたい人
休日や仕事で外出することが多い人なら、野外で特に活躍するV2Lを選ぶメリットは大きいでしょう。
一方で、使える電力は1500Wほどと小さめですので、過信をしすぎないことも重要です。
【まとめ】V2HとV2Lの違いは充電・放電のしくみ!目的で選ぼう
本記事で解説してきた重要なポイントを、以下にまとめていきます。
- V2H(Vehicle to Home)とは、電気自動車(EV)を自宅の分電盤に接続し、家電を動かすしくみ
- V2L(Vehicle to Load)とは、EVに付いたコンセントに直接つないだ家電を動かすしくみ
- V2Hは太陽光発電からEVに充電できてお得だが、機器の設置には費用がかかる
- V2Lは外出先でもいろいろな家電が使えて便利だが、自宅に電力は供給できない
- V2H機器や外部給電器の導入には、国の補助金制度を利用すればお得
「結局どっちを選べばいいの?」と迷ったら、以下の結論をぜひ参考にしてください。
- EVを蓄電池がわりに使って光熱費を節約したい方は、停電時の予備電力としても便利なV2Hがおすすめ
- キャンプやアウトドアで便利に家電を使いたい方は、災害での避難時も安心のV2Lがおすすめ
地球温暖化を食い止めるエコカーとして促進されているV2HとV2Lは、今ならどちらも国の補助金で安く買うことができます。
それぞれの違いや使う目的をしっかり頭に入れて、あなたにぴったりのものを手に入れてくださいね!
リノベステーションではニチコンやシャープを始めとした蓄電池を取り扱っております。
もちろん、太陽光発電機器との同時購入も可能です!
手続きが面倒な補助金申請も代行しておりますので、お気軽にください。
IHやエコキュートのお取り扱いもございます。
この記事の監修者
『お客様に寄り添うこと』をモットーに日々の業務に取り組んでおります。
太陽光発電の活用方法や蓄電池の導入などのご相談は年間2000件以上頂いており、真摯に問題解決に取り組んできました。
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