電気温水器とは?メリット・デメリットやエコキュートとの違いも解説
電気でお湯をわかす給湯器といえばエコキュートが一般的ですが、昔ながらの「電気給湯器」も根強い人気があることをご存じですか?
エコキュートより何倍も安く買える電気温水器は、できるだけ安く給湯器を手に入れたい方にとっておすすめの選択肢といえます。
しかし、電気温水器は「エコキュートより電気代が高い」というデメリットもあるため、なんとなく買うと後悔する結果になってしまうことも…
そこで本記事では、以下の3つの重要ポイントについてくわしく解説していきます。
- 電気温水器の特長や仕組み・価格のめやす
- 電気温水器に乗り換えるメリット・デメリット
- 電気温水器とエコキュートの「3つの違い」
記事を読めば、電気温水器とエコキュートのどちらがあなたにぴったりなのか理解できますので、給湯設備の交換を考えている方はぜひご覧ください!
電気温水器とは?【特長・仕組み・価格を分かりやすく説明】
まずはじめに、電気温水器の特長や給湯の仕組み、気になる価格の相場をくわしく解説していきます。
電気温水器の特長【シンプルで壊れにくい】
電気温水器とは、電熱ヒーターの熱で水を温めてお湯を作る、昔からある給湯器のことです。
複雑な構造のエコキュートに比べてシンプルな仕組みのため、壊れにくく長持ちするという特長があります。
電気温水器は「貯湯式」と「瞬間式」の2つの種類があり、それぞれの特長は以下のとおりです。
貯湯式 | ・屋外タンクにお湯を貯めるタイプです。追いだきや自動給湯もできます。 |
瞬間式 | ・その場でお湯を作るタイプです。台所でよく使われ、壁掛式とも呼ばれます。 |
【分かりやすく解説】電気温水器の仕組みは?
貯湯式・瞬間式の電気温水器の、お湯を作る仕組みを以下にくわしく説明していきます。
貯湯式 | ・タンク内の金属製のヒーターを加熱することで、高温のお湯を作ります。 ・できた熱湯と水道水を混ぜることで、設定温度のお湯を利用できるしくみです。 |
瞬間式 | ・コンパクトな機器の内部には、小さな給湯タンクが入っています。 ・お湯を作るしくみは貯湯式と同じですが、大量の熱湯は作れません。 |
貯湯式の電気温水器は大量のお湯を保温しておけるため、「深夜の安い電気でお湯をわかしておき、昼間にお得に使う」といった活用もできます。
電気温水器の価格の相場はいくらくらい?
気になる電気温水器とエコキュートの価格相場を、タイプ別に以下にまとめました。
貯湯式 | 10〜15万円 |
瞬間式 | 2〜5万円 |
エコキュート | 20〜100万円 |
エコキュートと比べると、電気温水器の安さはまさにケタちがいですね。
いまでも電気温水器に根強い人気がある理由は、買いやすい値段にあるといえるでしょう。
電気温水器のメリット・デメリットを解説!おすすめな人は?
つぎに、電気温水器ならではのメリットや、買う前に気をつけたいデメリットを解説していきます。
電気温水器のメリット【とにかく安く買える】
電気温水器の大きなメリットは、なんといっても価格が安いことです。
エコキュートと比べて最新機能がない、ガス給湯器よりパワーが弱いなどの欠点もありますが、欠点を上回るほどの安さが魅力です。
たとえば以下のような家庭なら、エコキュートより電気温水器の方がお得なこともあります。
- 夫婦2人暮らしでどちらも仕事に出ているため、湯船よりシャワーで済ませることが多い
- メインで暮らす家が別の場所にあり、とりあえずお湯が使えるようにはしておきたい
限られた予算でしっかり使える給湯器が欲しい方にとっては、エコキュートよりはるかに安い電気温水器を選ぶ価値は充分にあります。
【電気代は高め】電気温水器のデメリット
電気温水器のデメリットは、エコキュートに比べると電気代が高いことです。
下の表を見ればわかるとおり、電気温水器とエコキュートの電気代は大きく違います。
1か月の電気代 | 1年間の電気代 | |
エコキュート | 1,000〜1,500円 | 12,000〜18,000円 |
電気温水器 | 4,000〜6,000円 | 48,000〜72,000円 |
家族の人数が多く、毎日シャワーやお風呂に入る家庭なら、せっかく安い電気温水器を買っても電気代で後々損をしてしまうこともあるでしょう。
電気温水器には「安く買えるが、電気代は高め」というメリットとデメリットがあり、しっかりと理解した上での購入をおすすめします。
電気温水器とエコキュートの3つの違いとは?【購入前にチェック】
さいごに、エコキュートの仕組みや特長、電気温水器との決定的な3つの違いについてくわしく説明していきます。
エコキュートってどんなもの?
エコキュートとは、エアコンにも使われる「ヒートポンプ」でお湯をつくる次世代の給湯器です。
ほんの少しの電気と空気の熱を利用してお湯を沸かすため、電気温水器より電気代が安いという特長があります。
発売した当初は高価なイメージだったエコキュートですが、価格が落ち着いた今では数十万円で買えるモデルも多く販売されるようになりました。
①電気代が「3倍」も違う
エコキュートと電気温水器には、およそ「3倍」もの電気代の違いがあります。
毎月の電気代の差は3,000〜5,000円にもなりますので、お湯をよく使う家庭ならエコキュートを選んだほうがお得といえますね。
仮にエコキュートの方が数十万円高かったとしても、数年ほどで費用を取り戻すことも難しくありません。
②使える便利な機能が違う
シンプルな給湯機能のみの電気温水器に比べて、エコキュートには以下のような便利機能が付いています。
- マイクロバブルやイオンの力で配管を洗浄してくれる「自動おそうじ機能」
- 人感センサーで自動にお湯をあたため、使わないときは省エネしてくれる「エコナビ」
ほかにもバブルの泡でお肌をつるつるにしてくれる機能などもありますので、「快適に入浴したい!」方ならエコキュートがおすすめです。
③設置する費用が違う
電気温水器とエコキュートの設置費用を比べると、電気温水器の方が安く済むことが多いです。
エコキュートはタンク本体の他に「ヒートポンプユニット」という機器が必要なため、どうしても余計に運搬や工事費がかかってしまいます。
機器が2つに分かれているエコキュートはその分場所を取りますので、せっかくの庭が狭くなってしまうことも。
シンプルでコンパクトな電気温水器なら、庭の狭い家でも設置できるというメリットも覚えておきましょう。
【まとめ】電気温水器は丈夫さと安さが魅力!使い方しだいではお得!
本記事で詳しく解説してきた重要なポイントを、もう一度以下にまとめていきます。
- 電気温水器とは、電熱ヒーターで水を加熱してお湯をつくる昔ながらの給湯器
- タンクにお湯を貯める「貯湯式」と、その場でお湯をつくる「瞬間式(壁掛式)」がある
- シンプルな構造なので壊れにくく、5〜15万円ほどで買える安さも大きなメリット
- エコキュートより電気代が「3倍」高いため、たくさんお湯を使う家なら要注意
- 安く買いたいなら電気温水器が、ランニングコストを下げたいならエコキュートを選ぼう
電気温水器は、「基本的な給湯機能があれば充分!いいのもを安く買いたい!」という方にはぴったりの商品です。
一方で「リズムシャワー」や「バブルバス」などの最新機能は付いていないため、快適に入浴を楽しみたい方はエコキュートを選んでくださいね。
どちらも特長やメリットのある商品ですので、じっくり考えてあなたに最適な給湯器を見つけましょう!
リノベステーションではニチコンやシャープを始めとした蓄電池を取り扱っております。
もちろん、太陽光発電機器との同時購入も可能です!
手続きが面倒な補助金申請も代行しておりますので、お気軽にください。
IHやエコキュートのお取り扱いもございます。
この記事の監修者
『お客様に寄り添うこと』をモットーに日々の業務に取り組んでおります。
太陽光発電の活用方法や蓄電池の導入などのご相談は年間2000件以上頂いており、真摯に問題解決に取り組んできました。
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