オムロン蓄電池の特徴とは?蓄電池のメリット・デメリットも紹介!
蓄電池メーカーとしても有名なオムロンですが、どのような蓄電池を販売しているのでしょうか。
今回はオムロン蓄電池のラインナップを紹介しつつ、メリットやデメリットをお伝えしていきます。
目次
オムロンはどんな会社?
オムロンは京都市に本社を置く大手電気機器メーカーです。電子部品やヘルスケア用品の開発・販売を手掛けています。
制御機器や電子部品、車載電装機器、血圧計、体温計、自動券売機、自動改札機といった事業に加えて、近年はパワーコンディショナーなどの環境関連製品の開発を行っています。
蓄電池もこうした環境関連製品の一部です。
蓄電池導入のメリット
蓄電池を導入するとどのようなメリットがあるのでしょうか。
蓄電池の3つのメリットを紹介します。
電気代が安くなる
1つ目のメリットは電気代が安くなることです。
電気料金は契約内容によって変化します。
どの時間でも電気料金が同じベーシックプランで設定していることが多いですが、電力自由化後は時間帯によって電気代が変動するプランも選択可能です。
電気料金が変動するプランでは電力需要が少ない深夜や早朝の電気料金を安くできる可能性があります。
そういった時間帯に電気を蓄電池に貯め、需要が多く電力料金が割高になる時間帯に使用すると電気代を安くできます。
災害や不慮の事態に対処しやすい
2つ目のメリットは災害や不慮の事態に対処しやすいことです。
大地震や台風などの大規模な自然災害が発生すると広範囲で停電し、復旧に時間がかかることがあります。
そのような非常事態で活躍するのが蓄電池です。
太陽光発電設備とセットで蓄電池を導入していると昼間に電力を蓄え、夜に使用できるため停電中でも冷蔵庫やエアコン、テレビといった重要な電化製品が使用できます。
電力の買取価格が下がっても自家消費できる
3つ目のメリットは売電価格が下がっても自家消費できることです。
再生可能エネルギーの普及促進のため、太陽光発電などで生み出された電力を定額で買い取るFIT制度は2019年11月以降、順次終了します。
FIT制度終了後も電力の買取自体は継続されますが、FITに比べ電力の買取価格が低下します。
蓄電池があれば、太陽光発電で生み出された電力を蓄電池にたくわえ、自家消費に回せます。
そうすることで電力料金を下げられるのです。
蓄電池導入のデメリット
メリットが大きい蓄電池ですがデメリットもあります。
ここでは蓄電池のデメリットを3点取り上げます。
蓄電量の容量に限りがある
1つ目のデメリットは蓄電池の容量に限りがあることです。
蓄電池は製品により蓄電量の上限が決まっています。そのため、無制限に蓄電することはできません。
一般的に、蓄電池が小さいほど蓄電容量が小さくなります。
上位の製品にすると蓄電容量が大きくなりますが、その分、費用がかさんでしまうため自宅での電力使用量などを踏まえて適切な容量の蓄電池を選ぶとよいでしょう。
寿命が来たら交換が必要
2つ目のデメリットは蓄電池に寿命があることです。
蓄電池はスマートフォンのバッテリーなどと同じく充放電を繰り返すと劣化し、蓄電容量が小さくなります。
蓄電池の寿命は製品の仕様や使用環境などによって幅がありますが、おおむね、10~15年とされています。
つまり、10~15年おきに蓄電池の買い替えコストが発生するのです。
設置スペースが必要
3つ目のデメリットは蓄電池設置のためのスペースが必要になることです。
よく見られる蓄電池のサイズは幅80㎝、奥行き40cm、高さ100cmです。
直射日光に当たらず高温や低温になりにくく、結露しない場所が理想的です。
また、大型の蓄電池を設置するとなると標準的なものよりも広いスペースが必要となります。
蓄電池を選ぶポイント
蓄電池を選ぶ際に注意すべきポイントは以下の3点です。
- 蓄電容量
- 蓄電池の保証期間
- メーカーの信頼性
まず、はじめに検討するのは蓄電容量です。
蓄電容量に応じて電気の使用可能時間や購入時のコストなどが変わってきます。
自分のライフスタイルを考え、どの程度の容量の蓄電気を購入するべきか事前に検討しましょう。
次に蓄電池の保証期間です。一般的な蓄電池の保証期間は10年から15年です。
保証内容は満充電〇〇%といった内容や「一定の容量を下回った場合」など各社で異なりますので、購入前に比較しておくとよいでしょう。
そして、最も重要なのはメーカーの信頼性です。
蓄電池は10年〜15年と長期にわたって使用する機器ですので、その間のメンテナンスが欠かせません。
いかに初期費用が安くても「売りっぱなし」でメンテナンスがおろそかであればかえってコストがかかります。
オムロン蓄電池の商品ラインナップ
オムロンの蓄電池はどのような商品ラインナップなのでしょうか。3つのシリーズを紹介します。
マルチ蓄電プラットフォーム(KPBP-Aシリーズ)
1つ目はKPBP-Aシリーズです。
ライフスタイルに合わせて蓄電池単独の設置や太陽光発電との組み合わせて設置するなど選択可能なシリーズです。
また、蓄電容量は6.5kWh、9.8kWh、16.4kWhの3タイプから選べます。
既設の太陽光発電設備に追加する単機能蓄電システム、停電時でも普段通りの生活が送れるだけの電力を確保できる全負荷対応ハイブリッド蓄電システム、太陽光発電システムと大容量蓄電池を組み合わせたハイブリッド蓄電システムの3パターンから選べます。
また、KPBP-Aシリーズと次に解説するKPAC-Bシリーズは暮らしのスタイルに合わせて3つの運転モードを使い分けられます。
3つのモードは以下のとおりです。
- グリーンモード
- 経済モード
- 安心モード
グリーンモードは太陽光発電の余剰電力を蓄電池に蓄えて夕方から夜の電力をまかない、深夜の比較的安価な電力を購入して蓄電し翌朝の電力を調達する仕組みです。
経済モードは太陽光発電で生み出した電力のうち、余剰電力を蓄電せず売電します。そして、不足分を買電します。
比較的安価な夜間に充電を済ませ、電気代を安く抑えるよう工夫するのです。
安心モードは蓄電池に一定の電気残量を確保し、非常時に備えるモードです。
住・産共用フレキシブル蓄電システム(KPAC-Bシリーズ)
2つ目はKPAC-Bシリーズです。
最大の特徴は1日に何度繰り返し使っても15年間保証がつくことです。
具体的には15年後で購入当初の満充電容量70%を保証します。
蓄電池容量は4.2kWhでKPBP-Aシリーズよりも小さいですが、1日2回の充放電を行うことで倍の8.4kWh相当の蓄電機能を発揮します。
遠隔モニタリングサービスを利用するとスマートフォンやパソコンから蓄電池の状態をチェックできます。
もし、異常事態が発生しても異常を速やかにメールで報告しますのでトラブルに対し素早く対応できます。
完全自家消費対応産業用蓄電システム(KPBP-Bシリーズ)
KPBP-Bシリーズは太陽光発電の電力を売電せず、完全自家消費する仕組みで業務用での使用を想定しています。
KPBP-Bシリーズの特徴は以下の3点です。
- 高効率
- シンプル
- 安心
1つ目の高効率とは、生み出した電力のロスを最小限にすることで発電電力の最大化を目指します。
2つ目のシンプルとは、機器構成を最小限にすることで工期を短縮することです。
3つ目の安心とは、停電時に蓄電池を稼働させることで事業へのダメージを最小限にすることです。
オムロン蓄電池で再生可能エネルギーを有効活用しよう
今回はオムロン蓄電池の特徴やメリット・デメリット、蓄電池を選ぶ際のポイント、オムロン蓄電池の商品ラインナップについて紹介しました。
FIT制度の終了とFIP制度への移行は、太陽光発電で生み出した電力の定額買取という前提を崩すものです。
そうなると売電よりも自家消費を意識するようになり、必然的に、電気をためて置ける蓄電池が重要となります。
蓄電池を上手に活用することで再生可能エネルギーの利用をすすめ、個人でも二酸化炭素排出削減に協力できるのではないでしょうか。
リノベステーションではニチコンやシャープを始めとした蓄電池を取り扱っております。
もちろん、太陽光発電機器との同時購入も可能です!
手続きが面倒な補助金申請も代行しておりますので、お気軽にください。
IHやエコキュートのお取り扱いもございます。
この記事の監修者
『お客様に寄り添うこと』をモットーに日々の業務に取り組んでおります。
太陽光発電の活用方法や蓄電池の導入などのご相談は年間2000件以上頂いており、真摯に問題解決に取り組んできました。
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