太陽光発電は売電収入で元がとれる?10年間の収支や月平均も!
「今の売電単価で売電収益になるのか」「自家消費と売電はどっちがお得なの?」と悩んでいませんか?
太陽光発電の設置は、屋根が広く電力消費の多い住宅に向いています。
太陽光パネルを多く設置できれば、たくさん発電できるため、電力会社の電気を買わず電気代の節約になります。
さて今回の記事では、これまでの売電価格の推移・自家消費と売電の比較など、10年間の売電収益の目安について紹介します。
目次
売電とは?【FIT制度の仕組み】
FIT制度とは、太陽光発電などの自然エネルギーの普及を目指し、国が定めた制度です。
売電した電気は、電力会社が一定期間の価格で買い取り、太陽光発電を設置してから10年間は、固定価格で電力を買い取ってくれます。
買い取り費用は、毎月の電気料金から賦課金として支払い、再生可能エネルギーにかかる費用を補う仕組みです。
売電価格の推移【これまでの歴史】
年度 | 売電単価(住宅用) |
2009年 | 48円 |
2010年 | 48円 |
2011年 | 42円 |
2012年 | 42円 |
2013年 | 38円 |
2014年 | 37円 |
2015年 | ①33円 ②35円 |
2016年 | ①31円 ②33円 |
2017年 | ①28円 ②30円 |
2018年 | ①26円 ②28円 |
2019年 | ①24円 ②26円 |
2020年 | 21円 |
2021年 | 19円 |
2022年 | 17円 |
(※2015年~2019年:①東京電力、中部電力、関西電力管内 ②北海道電力、東北電力、北陸電力、中国電力、四国電力、九州電力、沖縄電力)
※2023年9月28日更新
2009年から売電制度が始まり、2012年までは40円台と高い売電価格で取引されていました。
2012年に始まった固定買取制度をキッカケに、太陽光発電を設置する方が大幅に増加し、2016年以降から売電価格は30円台まで下がります。
2018年以降30円台を切るようになると、発電した電力を蓄電池に蓄えて消費する使い方が増えています。
太陽光発電の設置コストとバランス調整等の理由で売電価格は下がり続けている傾向です。
2022年の売電価格
2022年の売電価格は、1kWhあたり17円です。
電力会社の従量電灯Bプランの26.48円/kWhよりも、安く買取られてしまうため発電分を自家消費に回す方が電気を安く利用できます。
2020年から2円ずつ売電価格は下がり、売電するよりも自家消費に回すメリットが大きい傾向にあります。
余剰売電と全量売電の違いや特徴
- 余剰売電: 太陽光発電で作った電力を自家消費し余った電力のみ売電できる
- 全量買電:太陽光発電で発電した電力をすべて売電できる
余剰売電は、使う電力量を減らすことで多くの電気を売電し収入を得ることができます。
対して全量売電は、10kW以上の太陽発電パネルを設置している方のみ利用でき、主に工場などの広い屋根や地面に設置して売電する方法です。
一般家庭でも10kW以上あれば、全量売電を選ぶことが可能です。
太陽光パネルが10kW未満の場合は、余剰売電で売る方法しか利用することはできません。
売電と自家消費どっちがお得?
以下の条件で売電と自家消費を比較してみました。
- 世帯数:4人家族
- エリア:東京都
- システム容量:5kW
- 1日あたり年平均日射量:3.88kWh
- 日中の電気使用量:15%
- 月の電気代:11,376円
■年間発電量を求める計算式
Ep=H × K × P × 365 ÷ 1
上記の条件で計算すると以下の売電電力量になります。
- 年間発電量:7,081kWh
- 年間の売電電力量:6,019kWh
1年間 | 10年間の売電価格 |
10万2,323円 | 102万3,230円 |
売電よりも自家消費の方が1ヵ月の電気代をすべて利用することができます。
4人家族の1ヵ月あたりの電気代の目安は11,376円で、電力使用量は400kWh前後です。
年間発電量の7,081kWhを1ヶ月あたりにすると590kWhの発電量が使えます。
590kWhの電力を自家消費に使用すると、電気代は実質0円で利用できます。
10kWh以上の太陽光パネルを設置することによって、全ての電力を使用できる可能性が高いです。
太陽光発電の売電収入の推移【10年後に期待される収益】
下記の条件で2020年〜2022年の10年間の売電収入を比較してみました。
- 世帯数:4人家族
- エリア:東京都
- システム容量:5kW
- 1日あたり年平均日射量:3.88kWh
- 日中の電気使用量:15%
- 月の電気代:11,376円
- 年間発電量:7,081kWh
- 年間の売電電力量:6,019kWh
年度 | 売電単価 | 太陽光発電の初期費用(5kWh) | 1年の売電収入 | 10年間の売電収益 |
2020年 | 21円 | 143万円(28.6万円/kW) | 12万7,911円 | 127万7,911円 |
2021年 | 19円 | 137万5,000円(27.5万円/kW) | 11万4,361円 | 114万3,610円 |
2022年 | 17円 | 125万円(25万円/kW) | 10万2,323円 | 102万3,230円 |
太陽光発電の平均価格:(経済産業省 令和3年の配布資料)
経済産業省の太陽光発電の価格をもとに初期費用の目安を算出しました。
毎年、太陽光発電の設置費用は安くなる一方で、売電収益は2020年より少ない傾向です。
しかし売電価格は10年間、固定されるため買取価格が下がる心配はありません。
自家消費を減らすことで、売電に回す電力量も増えるため、多く売電することができます。
屋根が広く電力消費の多い住宅には太陽光発電がおすすめ
毎年、下がる売電価格を気にして導入を迷っている人は多いです。
太陽光発電の設置は屋根が広く、電力消費の多いご家庭に向いています。
毎年、電気代の価格は値上がりする一方で、太陽発電の設置費用も安くなっています。
高騰する電気料金の対策として、太陽発電で発電した電力を自家消費に回して電気代の節約につなげていきましょう。
リノベステーションではニチコンやシャープを始めとした蓄電池を取り扱っております。
もちろん、太陽光発電機器との同時購入も可能です!
手続きが面倒な補助金申請も代行しておりますので、お気軽にください。
IHやエコキュートのお取り扱いもございます。
この記事の監修者
『お客様に寄り添うこと』をモットーに日々の業務に取り組んでおります。
太陽光発電の活用方法や蓄電池の導入などのご相談は年間2000件以上頂いており、真摯に問題解決に取り組んできました。
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