災害時の備えに買うべき?【ポータブル電源おすすめ9選】
「ポータブル電源を買うべきか」と購入に踏み切れない方は少なくありません。
ポータブル電源は、大容量の物から小型の物、メーカーの取扱いも多く、選ぶのに迷ってしまいますよね。
そこで今回は、おすすめのポータブル電源を容量別・使用パターンに分けてご紹介します。
目次
災害時にポータブル電源でできること
ポータブル電源でできることを、3つに分けてご紹介します。
まず、ポータブル電源の特徴やメリットについて見ていきましょう。
停電時の電力を確保できる
ポータブル電源は、日常的なエネルギー消費だけでなく、非常用電源として使用できます。
充電方法は、ACコンセントの他に、シガーソケット・ソーラーパネルで充電可能です。
災害時に車内で待機する時でも、シガーソケットからスマートフォンの充電やライト・電気毛布など普段使いの物まで利用できます。
また、停電時に利用する場合は、電池容量が1,000Wh以上の物がおすすめです。
電池容量が1,260Whなら、携帯電話の充電を100回できたり、テレビを10時間ほど見たりすることも可能になります。
ドライヤーや電気ケトル、電子レンジなど出力や消費電力が高い物まで、同時に利用できるでしょう。
避難所に持ち運びできる
ポータブル電源には、5kg以内のコンパクトサイズもあり、災害時に片手で持ち運べます。
またソーラーパネルとセットの物は、コンパクトに収納ができたり、軽量化パネルの物もあったりするので、避難場所でも安心して充電することも可能です。
ポータブル電源は、見た目がスタイリッシュな物からシンプルな物まであり、お部屋の中でも違和感なく普段使いできます。
停電時にお湯が沸かせる
停電時にガスが止まっても、ポータブル電源があればいつも通りお湯が沸かせます。
定格出力が500W程度なら、ポットを使ってお湯を沸かすことも可能です。
ポータブル電源を使って、カップラーメンを食べたり、コーヒーを飲んだりできるので、災害時も火を使わずに温かい物を作ることができます。
ポータブル電源のデメリット
ポータブル電源のデメリットについて解説していきます。
選ぶときに注意したいポイントも合わせて見ていきましょう。
家電製品と合わないと使用できない
家電製品の定格消費電力や波形が違う場合は、ポータブル電源を使用することはできません。
波形には、「正弦波」、「矩形波」、「修正波」の3種類があります。
「矩形波」、「修正波」は、安価で購入できますが、使える電化製品が限られてしまいます。
そのため、ポータブル電源を活用する場合は、「正弦波」に対応した物を選びましょう。
日本のコンセントは「正弦波」で動いている家電製品が多く、また安定した電力を供給するのに向いています。
氷点下を下回ると使用できない
-10℃~-40℃の地域では、ポータブル電源を使用することはできません。
極端に温度が低い場合は、消費電力が大きくなったり、充電ができなかったり、発熱や発火、故障のリスクが高くなります。
北海道や長野県など、標高が高く氷点下を下回る地域では、使用ができないので注意しましょう。
保管場所に気をつける
ポータブル電源は、暑さや寒さに非常に弱いため、「高温多湿」をさけ、なるべく涼しい場所に保管するのが重要です。
長期間、高温や低温の場所に保管すると、バッテリーの寿命を縮めることになります。
また、高温になりやすい車内に放置することをせず、使う度に自宅に持ち帰り、バッテリー寿命の影響を受けない場所に保管するようにしましょう。
ポータブル電源と定置用蓄電池との比較
ポータブル電源と定置用蓄電池との性能の違いや価格について解説していきます。
両者のメリット・デメリットも比較しつつ、ピッタリな方を選びましょう。
使用場所
ポータブル電源は、定置用蓄電池より使用場所が多く、家の中・外出先で使用できます。
また、設置工事が要らず、いつでもどこでも、持ち運ぶことが可能です。
一方、定置用蓄電池は、持ち運ぶことができず、室内のみの利用に限られます。
しかし、太陽光発電と連携させることで、光熱費を大幅に削減できるなど、災害時も家中の電化製品を使用できるメリットがあります。
使用場所 | |
ポータブル電源 | レジャー・スポーツ・キャンプ・自宅・DIY作業など |
定置用蓄電池 | 自宅・オフィスなど |
価格や性能
ポータブル電源は、定置用蓄電池より価格が安く導入できます。
対して定置用蓄電池は、太陽光発電と連携し、停電時も消費電力の高い電化製品を使用できます。
価格 | 性能 | 容量 | 寿命 | |
ポータブル電源 | 5万~30万円 | ・シガーソケット・AC・DCなどの複数のポートに接続できる ・ソーラー充電が可能 | 300Wh~2,000Wh | 1年~8年 |
定置用蓄電池 | 100万~300万円 | ・停電時も家全体の電化製品に電気を供給できる ・太陽光発電と連携が可能 | 3kWh~16kWh | 10年~15年 |
(※毎日使用した場合の寿命の年数目安)
両者の価格や性能について比較し記載。
ポータブル電源の選び方【必ずチェックしたい5つのポイント】
ポータブル電源の選び方について解説していきます。
5つのポイントをしっかり押さえて、あなたにピッタリ合うポータブル電源を選びましょう。
使用したい目的で選ぶ
ポータブル電源は、用途によってサイズや容量が変わるため、使用目的を明確にして選ぶのがポイント。
- 300Wh:ピクニック、日帰り旅行
- 500Wh:キャンプ、車中泊
- 1,000Wh:以上:停電の備え
スマートフォンの充電やランタンの使用は300Wh~500Whあれば、
また、1,000Wh以上の容量で定格出力が1,000W〜2,000Wなら、電気毛布やノートパソコン、電気ポット、小型扇風機などまとめて使うことができます。
使いたい家電製品の消費電力を確認する
下記の電化製品を1時間使いたい場合、700Wh前後の容量のポータブル電源を選ぶ必要があります。
- スマートフォン:15W
- ライト:100W
- 小型電気ポット:450w
使いたい日数や電化製品の消費電力によって、容量の大きさは変わるため、使いたい電化製品を計算するのが大切です。
また、消費電力を下回る定格出力のポータブル電源は、家電製品を利用できません。
消費電力より定格出力が大きい物を選び、電化製品を使用するようにしましょう。
家電製品の周波数に合わせて選ぶ
まずは自分が住んでいる地域がどの周波数なのか確認する必要があります。
ポータブル電源の周波数は、50Hzと60Hzの2種類に分かれており、家電製品と周波数が合わないと故障する原因になります。
- 50Hz:北海道・東北電力・東京電力
- 60Hz:北陸電力・関西電力・四国電力・中国電力・九州電力・沖縄電力
- 50・60Hz:中部電力
家電製品に合った出力波形を選ぶ
出力波形は、「正弦波」、「矩形波」、「修正波」の3種類あり、家電製品によって合う出力波形が異なります。
「矩形波」、「修正波」は、スマートフォンやノートパソコンなどの精密機器の使用に向いていません。
一方、「正弦波」は、日本の電化製品に対応している物が多く、安全性が高いため、「正弦波」を選ぶようにしましょう。
AC出力ポートが2口以上の物を選ぶ
2口以上の物なら、同時に複数の電化製品が使えるため、大人数や家庭でキャンプを頼みしたい方におすすめです。
AC出力ポートに家電製品のコンセントを差し込めば、扇風機や炊飯器などが利用できます。
また、スマートフォンを複数、充電したい場合は、USBポートがあると便利です。
家族の人数や用途に合わせて、出力端子の種類や数を選びましょう。
災害時におすすめ!【ポータブル電源人気メーカー9選】
ポータブル電源の容量や用途別に分けて、特徴や仕様などをまとめました。
では「災害時におすすめポータブル電源9選」を紹介します。
ちょっとした出先の使用なら300~500Whがおすすめ
300Wh~500Whの容量は、スマートフォンやカメラの電池を充電するのに最適です。
そこでここからは、ちょっとした外出におすすめのポータブル電源を3つご紹介します。
EcoFlow(エコフロー)RIVER mini
世界60カ国で販売されており、安全性と信頼性を兼ね備えるポータブル電源です。
コンセントを入れてから1.5時間で充電が可能です。
出力ポートは7口あり、ワイヤレス機能を使うことができます。
バッテリー容量 | 210Wh |
定格出力 | 300W |
重さ | 2.8kg |
周波数 | 50/60Hz |
出力波形 | 純正弦波 |
保証 | 2年 |
新東京物産「Taskarl」TPDT225
日本国内の安全性を保障する「PSE」を取得したポータブル電源です。
DC出力やUSB出力、シガーソケットにも対応しているので、災害時も安心です。
バッテリー容量 | 225Wh |
定格出力 | 200W/Max300W |
重さ | 2.9kg |
周波数 | 50/60Hz |
出力波形 | 純正弦波 |
保証 | 1年 |
加島商事「PowerArQ mini2」
最大15Wの急速充電に対応でき、ワイヤレス充電が可能です。
車のシガーソケットからスマートフォンの充電ができたり、他社のソーラーパネルで充電ができたり、ちょっとした外出も安心です。
2年の保証付きで、購入後の不具合があった場合も対応してくれます。
バッテリー容量 | 307Wh |
定格出力 | 300W |
重さ | 4.7kg |
周波数 | 50/60Hz |
出力波形 | 正弦波 |
保証 | 2年 |
キャンプや車中泊なら500Wh以上がおすすめ
夏場は小型のポータブル冷蔵庫や扇風機をつないで涼しく過ごすことができ、冬場であれば電気毛布なども使用できるでしょう。
ここからは、キャンプや車中泊でおすすめのポータブル電源を3つご紹介します。
Jackery(ジャクリ)
安全性の高い「リチウムイオン電池」を搭載しており、長寿命のポータブル電源です。
500サイクルまで変わらず、試用が可能のため、他社より物持ちが良いのが特徴。
定格出力500Wで、多数の電化製品を利用できるため、キャンプから災害まで幅広く対応できます。
バッテリー容量 | 708Wh |
定格出力 | 500W |
重さ | 6.8kg |
周波数 | 50/60Hz |
出力波形 | 純正弦波 |
保証 | 2年 |
JVC(ジェイブイシー)
『JVC』の品質管理基準をクリアした安全性の高いポータブル電源です。
大きな液晶画面でリアルタイムでバッテリーの残量を確認できます。
コンセントから充電できない時は、別売りのソーラーパネルで充電が可能です。
バッテリー容量 | 626Wh |
定格出力 | 500W |
重さ | 6.5kg |
周波数 | 50/60Hz |
出力波形 | 正弦波 |
保証 | 2年 |
エコフロー「EcoFlow RIVER Plus」
使いたい容量に合わせてカスタマイズできるポータブル電源です。
360Whから720Whに変更できたり、同時に10台のデバイスの充電ができたりニーズに合った使い方ができます。
バッテリー容量 | 720Wh |
定格出力 | 600W |
重さ | 7.6kg |
周波数 | 50/60Hz |
出力波形 | 純正弦波 |
保証 | 2年 |
防災の備えに使いたいなら1000Wh以上がおすすめ
1000Whのポータブル電源は、災害時に家電製品を複数使えるのが魅力です。
防災の備えに使いたいおすすめのポータブル電源をご紹介します。
エコフロー「EFDELTA」
「無停電電源装置」機能があり、突然の停電でも使用できるポータブル電源です。
ソーラーパネルを使えば、4時間以内に完全充電できるので災害時も安心です。
バッテリー容量 | 1260Wh |
定格出力 | 1600W |
重さ | 14kg |
周波数 | 50/60Hz |
出力波形 | 純正弦波 |
保証 | 2年 |
ASAGAO AS2K-JP
高出力で大容量のポータブル電源です。
最大16デバイスに対応しているため、同時に様々な電化製品に電力供給が可能です。
高級EV車のバッテリー「リン酸リチウムイオン」を搭載しており、EV車の非常用電源に利用できます。
バッテリー容量 | 2028Wh |
定格出力 | 2000W |
重さ | 22kg |
周波数 | 50/60Hz |
出力波形 | 純正弦波 |
保証 | 2年 |
GOAL ZERO Yeti Lithium 1400
確認や制御ができるWi-Fi機能付きのポータブル電源です。
専用アプリを使えば、電源のオンオフなどリモート制御が可能です。
家庭用コンセントから充電すると、約25時間でフル充電ができます。
バッテリー容量 | 1425Wh |
定格出力 | 1500W |
重さ | 19.8kg |
周波数 | 60Hz |
出力波形 | 正弦波 |
保証 | 1年 |
ポータブル電源の補助金額はいくら?【申請時の注意点】
ポータブル電源の補助金額や申請時の注意点について解説していきます。
スムーズに導入するためにも、2つのポイントを押さえておきましょう。
補助金額は1万円が目安
国や自治体によって、導入条件や補助金額は異なりますが、約1万円の補助金を受け取ることができます。
一部の条件として、下記のような条件があります。
- 新品であること
- 持ち運べること
- ソーラーパネルで充電ができること
- 400Wh以上であること
- 持ち運べること
- AC100Vコンセント出力があること
条件に当てはまらない場合は、補助金制度の対象外になるため注意しましょう。
購入前に申請すること
購入後に申請すると、補助金制度を受けることができません。
まず、希望の商品のカタログや製品名が分かる書類を入れて申請先に提出します。
その後、決定通知が届いてからポータブル電源は購入するようにしましょう。
ポータブル電源は使用目的に合う物を選ぼう!
ポータブル電源は、使いたい容量・使用目的に応じて選ぶのが大切です。
定置用の蓄電池より、補助金申請が簡単なので、初めての方でも安心して導入することができるでしょう。
ぜひ、今回ご紹介した商品から、あなたに合うポータブル電源を取り入れてみて下さいね。
リノベステーションでは多くのメーカーの蓄電池や太陽光発電を取り扱っております。
手続きが面倒な補助金申請も代行しておりますので、お気軽にお問い合わせください。
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この記事の監修者
『お客様に寄り添うこと』をモットーに日々の業務に取り組んでおります。
太陽光発電の活用方法や蓄電池の導入などのご相談は年間2000件以上頂いており、真摯に問題解決に取り組んできました。
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