追い焚きのガス代は入れ替え・たし湯よりお得?節約方法も徹底解説!
「ガス代は節約したいけど、湯船にもしっかり浸かりたい!」という相反する悩みをお持ちの方は多いのではないでしょうか?
お風呂の温め方には「追い焚き・入れ替え・たし湯」といったさまざまな選択肢がありますが、どの方法が一番お得なのかよくわからないですよね。
そこで本記事では、「お風呂の追い焚きガス代」をくわしく知るための以下の重要ポイントを解説していきます。
- 追い焚き・入れ替え・たし湯のガス代は結局どれが一番安い?
- 意外と知らない?お風呂の追い焚きのメリット・デメリット
- 今すぐできる!追い焚きのガス代を節約する「3つのアイデア」
本記事ではほかにも、「エコキュートの一番お得な加温方法」や「都市ガス・プロパンガスの追い焚きガス代の違い」についても解説しています。
2022年に入ってから、ガス料金は全国的に値上げが続いています。
節約しつつお風呂を楽しむためにも、ぜひ本記事を参考にしてみてくださいね!
目次
追い焚き・入れ替え・たし湯のガス代を徹底比較!結局どれが安い?
まずはじめに、お風呂の追い焚き・入れ替え・たし湯はどれが一番安いのかくわしく比較していきましょう。
【追い焚き・入れ替えを比較】ガス代は追い焚きの方が安い
お風呂の追い焚きと入れ替えのガス代・光熱費を比較した場合、「追い焚きの方が1回約58円もお得」という結果となりました。
2022年の東京都のプロパンガス料金相場を元に、200Lのお湯を温める場合の追い焚き・入れ替え料金を以下に見比べていきましょう。
プロパンガス料金 | 水道代 | 合計 | |
追い焚き | 約159円 | 0円 | 159円 |
入れ替え | 約169円 | 約48円 | 217円 |
追い焚きのほうがガス料金が「約10円」安いことに加えて、入れ替えには「200Lぶんの水道代」がプラスされることも見逃せません。
入れ替えは一日に何度もしないとはいえ、「基本的には追い焚きの方がお得」という結果は頭に入れておいて損はないでしょう。
【追い焚き・たし湯を比較】ガス代は追い焚きの方が安い
お風呂の追い焚きとたし湯のガス代・光熱費を比較すると、「追い焚きの方が約13円〜25円お得」という結果になりました。
2022年の東京都のプロパンガス料金相場で比較する、追い焚き・たし湯の光熱費の違いは以下の通りです。
プロパンガス料金 | 水道代 | 合計 | |
追い焚き | 約159円 | 0円 | 159円 |
たし湯 | 約160円 | 約12円〜24円 | 約172〜184円 |
追い焚きとたし湯に必要なガス量は「そこまで変わらない」のが実際のところですが、「たし湯には水道代も必要」なぶん、やはり不利といえるでしょう。
水の温度が低い冬場には、たし湯に必要なガス量も増加するためさらに価格差は広がります。
追い焚き・たし湯で迷ったら、いつでも追い焚きを選んだほうがお得です!
【補足】エコキュートの場合は追い焚きより「たし湯」がお得
電気の力でお湯を温めるエコキュート(電気温水器)の場合は、追い焚きよりも「たし湯」機能を使ったほうが電気代がお得です。
そもそも、エコキュートの追い焚きは使用済みのお湯が混ざらないように「熱交換器で間接的に温める」という特殊な方法が必要です。
タンクに保温したお湯を加熱して流し込む「たし湯」の方が断然効率が良く、水道代をプラスしてもたし湯のほうが光熱費を節約できます。
エコキュートとガス給湯器ではまったく加温方法が違うため、節約するなら「追い焚きよりたし湯の方がお得」であることはぜひ覚えておきたいですね。
「都市ガス」と「プロパンガス」の追い焚きガス代はどちらが安い?
一般的なガス料金を比較すると「プロパンガスは都市ガスより1.8倍〜2倍も高い」といわれており、追い焚きのガス代も都市ガスの方が断然安いといえます。
プロパンガスが高いのは「ガスボンベの配達に費用がかかるから」「地方では競合会社が少なく、値下げする必要がないから」など、さまざまな理由が挙げられます。
しかしながら、ロシア・ウクライナ情勢や最近の極端な円安により「都市ガスも値上げ」が続いているため、今までどおり気にせずガスを使うと請求額が増えてしまうでしょう。
都市ガスよりも約2倍も高いプロパンガスは、逆にいえば「節約できる金額も約2倍」ですので、積極的に節約方法にチャレンジしていきたいですね。
【ガス代がお得】追い焚きならではのメリット・デメリットとは?
つづいて、もっともガス料金がお得な「追い焚き」ならではメリットや、意外と知らないデメリットについてくわしく掘り下げていきます。
【追い焚きのメリット】水道代も同時に節約できる
追い焚きのうれしいメリットは、入れ替えやたし湯に比べて「水道代の節約効果も断然高い」ことです。
お風呂の入れ替えには「200L〜250L」のお湯(水)が必要ですので、東京都の水道代(1Lあたり0.24円)で毎日入れ替えると一ヶ月「1,440円〜1,800円」も違ってきます。
入れ替えよりは省エネとはいえ、たし湯に使う水量も一ヶ月で「500円〜1,000円」程度にはなってしまうでしょう。
一方で、追い焚きにかかる費用は「単純にガス代のみ」なので一番お得です。
意外と負担となる水道代を抑えるためにも、かしこく追い焚きを活用していきたいですね!
【追い焚きのデメリット】衛生面には注意が必要
意外と知られていない追い焚きのデメリットは、「2日目のお湯は衛生的に要注意」という点です。
1日でお湯を使い切る場合は問題ありませんが、一晩明けた後は「雑菌が約1,000倍」も増えるといわれており、免疫の弱っている方などは避けたほうが無難でしょう。
身体に特に問題のない方には支障のないレベルとはいえ、衛生面が気になるなら「残り湯は洗濯に使う」など、別の節約方法をオススメします。
「除菌剤を入れる」「定期的な浴槽の洗浄」などで雑菌は抑えられますが、それでも限界はあるため、できればお風呂のお湯は1日で使い切りましょう。
追い焚きのガス代を効率的に節約する「3つのアイデア」をご紹介!
さいごに、お得な追い焚きのガス代をさらに節約するための「3つのアイデア」を順番に解説していきます。
【節約アイデア①】フタやシートで保温性を高める
追い焚きのガス代を抑えるかんたんな方法が「お風呂のフタやアルミシートで保温性を高める」というものです。
こまめな保温を習慣づければ1日で1回〜2回の追い焚きを減らせます。
追い焚き1回のガス代は約140円ですので、1ヶ月で「1,000円〜3,000円」の節約も夢ではありません。
「身体を洗うときにはフタで保温する」「浴室のドアを長時間あけっ放しにしない」など、ちょっとした工夫でも大きな効果があるでしょう。
「家族みんなでお風呂の時間を揃える」という対策も効果的です。
お風呂の雑菌の心配も減りますので、ぜひ今夜から試してみてくださいね!
【節約アイデア②】少人数ならシャワーで済ませる
「4人家族のうち2人だけなら、シャワーでサッと済ませる」などのルールを決めることも、ガス代の節約には非常に有効です。
入浴中にどうしても追い焚きが必要なお風呂は、シャワーに比べて割高になりがちですので、家族が揃ったときの楽しみとして取っておいてはいかがでしょうか?
しかしながら、シャワーを出しっぱなしにすると「1分で約12L・17分で浴槽一杯」ものお湯を消費してしまうため、節水を心がけないと逆効果になってしまいます。
そこでオススメのグッズが「節水シャワーヘッド」です。
水量を約30%〜60%カットでき、手元でかんたんにお湯を止められてとても便利ですよ!
【節約アイデア③】ガス会社・契約プランを切り替える
現在契約しているガス会社を安い会社に切り替えるだけでも、「毎月2,000円〜3,000円」ものガス料金を節約できる可能性があります。
特にプロパンガスは「自由価格による言い値」で料金を決定しているため、会社ごとに料金が全然違います。
この機会に見直す価値は充分あるでしょう。
また、ガス会社を切り替える際には「キャッシュバック」や「電気の契約とセットで値引き」などの各種キャンペーンを活用すればさらにお得です!
めんどうな解約の手続きなどを代行してくれるガス会社もありますし、切り替え作業も意外と短時間で終わりますので、ぜひ検討してみてくださいね!
【まとめ】追い焚きガス代はたし湯・入れ替えより安い!今日から試そう
本記事でくわしく解説してきた「お風呂の追い焚きガス代」についてのポイントを、もう一度以下にまとめていきます。
- 追い焚き・たし湯・入れ替えのガス代を比較すると、水道代0円の「追い焚き」が一番安い
- エコキュート(電気温水器)の場合は追い焚きより「高温たし湯」の方が総合的に安い
- お得な追い焚きだが2日目のお湯には雑菌が多いため、洗濯などへの再利用がおすすめ
- 追い焚きのガス代を今すぐ節約するには「お風呂のフタやシートでの保温」が効果的
- ガス会社の料金は「言い値」が多い。会社やプランを替えるだけで数千円もお得になる
お湯の入れ替えやたし湯よりお得な追い焚きですが、温め方を替えるだけでは節約できる金額には限界があります。
ガス会社の切り替えなら基本料金はもちろん、料理や洗い物のガス代も安くなって断然お得です!
ぜひこの機会にガス会社やプランの見直しをしてみませんか?
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この記事の監修者
『お客様に寄り添うこと』をモットーに日々の業務に取り組んでおります。
太陽光発電の活用方法や蓄電池の導入などのご相談は年間2000件以上頂いており、真摯に問題解決に取り組んできました。
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