【他メーカーとの比較】インリーソーラーの特徴と価格を徹底解説!
近年、多くのメーカーから販売されている太陽光発電システム。
数あるメーカーの中でも、今回はインリーソーラーの太陽光発電システムについて解説します。
記事の最後には、インリーソーラーと他メーカーの比較をしていますので、ぜひ記事の最後まで目を通してみて下さい。
目次
インリーソーラーは中国で生まれた太陽光パネルメーカー
インリーソーラーは、中国で設立された太陽光パネルメーカーです。
2012年にはインリーソーラーの日本支社が設立されました。
2023年現在、東京本社に加え、関西と九州にも支社があります。
インリーソーラーの太陽光パネルの最大の特徴は性能
インリーソーラーは、両面発電モジュールを販売していたり、高い変換効率のパネルを販売していたりなど、太陽光パネルの性能が高い事が特徴です。
さらに、長期保証を付帯させる事ができるので、保証を充実させたい家庭にもおすすめです。
特徴① 両面発電モジュール
インリーソーラーの「PANDA BIFACIAL 60CF」・「YLM-J GG 108CELL」・「YLM-J GG 144CELL」は、太陽光パネル両面で発電を行います。
両面発電のパネルは、表面に当たった太陽光だけではなく、屋根などに反射した太陽光でも発電する事が可能です。
背面でも発電できるので、片面発電のパネルに比べて最大30%発電量がアップします。
特徴② 長期保証
インリーソーラーの太陽光発電システムの製品保証は、本来12年保証ですが、有償で保証期間を延長する事ができます。
インリーソーラーの延長保証は、15年と25年から保証期間を選ぶ事ができます。
要望によって保証期間を選べる点は、インリーソーラーの大きなメリットだと言えるでしょう。
さらに、追加保証を契約した場合、バックアップ保証も付帯させる事が可能です。
バックアップ保証とは、万が一インリーソーラーが撤退したり倒産したりしてしまった場合に、保険会社が保証を受け継いでくれる保証です。
特に、海外メーカーは特定の国だけ撤退することもあるので、バックアップ保証が付帯していると安心だと言えるでしょう。
特徴③ 高い変換効率
インリーソーラーの太陽光パネルは、最大変換効率22.59%を誇ります。
インリーソーラーは他のメーカーよりも割安に価格設定されているので、変換効率などの性能をみてもコスパのいいメーカーだと言えるでしょう。
インリーソーラーの太陽光パネルの全ラインナップ
2023年現在、インリーソーラーから販売されている家庭用の太陽光パネルは、全部で8種類です。
インリーソーラーの太陽光パネルは、単結晶と多結晶から選ぶ事ができます。
しかし、インリーソーラーでは、台形などの変形パネルは販売されていないので注意しましょう。
インリーソーラーの太陽光パネルの価格は、カタログやホームページに記載がなく、確認する事ができませんでした。
型番 | 出力 | 変換効率 | 保証 |
PANDA BIFACIAL 60CF (両面発電) | 380W | 22.59% | 【製品保証】 12年 【出力保証】 30年 |
PANDA BIFACIAL 60CF (片面発電) | 335W | 19.91% | 【製品保証】 12年 【出力保証】 30年 |
YLM-J GG 108CELL | 415W | 21.25% | 【製品保証】 12年 【出力保証】 30年 |
YLM-J GG 144CELL | 550W | 21.25% | 【製品保証】 12年 【出力保証】 30年 |
YLM-J 108CELL(M10) | 415W | 21.3% | 【製品保証】 12年 【出力保証】 25年 |
YLM-J 144CELL(M10) | 550W | 21.28% | 【製品保証】 12年 【出力保証】 25年 |
YGE 60CELL SERIES 3 | 295W | 18.2% | 【製品保証】 12年 【出力保証】 25年 |
YGE 72CELL SERIES 3 | 345W | 17.74% | 【製品保証】 12年 【出力保証】 25年 |
【単結晶】PANDA BIFACIAL 60CF
インリーソーラーの「PANDA BIFACIAL 60CF」は、片面発電と両面発電の2種類のパネルがラインナップされています。
片面発電の太陽光パネルは、最大出力335Wで、最大変換効率は19.91%です。
片面発電の太陽光パネルは、両面発電のパネルのパネルに比べて、変換効率が下がってしまうので注意が必要です。
対して、両面発電の太陽光パネルは、最大出力380W、最大モジュール変換効率は22.59%で、変換効率が非常に高くなっています。
保証は、片面発電と両面発電両方とも製品保証が12年、出力保証が30年付帯しています。
【単結晶】YLM-J GG 108CELL
インリーソーラーの単結晶パネル「YLM-J GG 108CELL」は、パネル両面で発電可能な太陽光パネルです。
最大出力は415W、最大モジュール変換効率は21.25%です。
保証は、製品保証が12年、出力保証が30年付帯しています。
【単結晶】YLM-J GG 144CELL
インリーソーラーの「YLM-J GG 144CELL」は、単結晶の両面発電ができる太陽光パネルです。
「YLM-J GG 144CELL」の最大出力は550W、最大変換効率は21.25%です。
保証は「YLM-J GG 108CELL」と同様に製品保証12年、出力保証30年が付帯しています。
【単結晶】YLM-J 108CELL(M10)
単結晶の「YLM-J 108CELL(M10)」は、影によるエネルギーロスを減らすように設計された片面発電のハーフセルの太陽光パネルです。
ハーフセルとは、セルの大きさを小さくすることにより、発電量が増えるとされている太陽光パネルのことを指します。
「YLM-J 108CELL(M10)」の最大出力は415W、最大変換効率は21.3%。
「YLM-J 108CELL(M10)」の保証は、製品保証が12年、出力保証が25年付帯してます。
【単結晶】YLM-J 144CELL(M10)
インリーソーラーの「YLM-J 144CELL(M10)」は、P型単結晶セルを採用した太陽光パネルです。
形状は横幅を狭くした縦長で、狭い場所でも敷き詰めてパネルを配置する事ができます。
「YLM-J 144CELL(M10)」の最大出力は550W、最大変換効率は21.28%です。
「YLM-J 144CELL(M10)」の保証は、「YLM-J 108CELL(M10)」同様に製品保証が12年、出力保証が25年付帯しています。
【多結晶】YGE 60CELL SERIES 3
多結晶の「YGE 60CELL SERIES 3」は、産業用で使用される事が多い太陽光パネルです。
最新のガラスを採用し、高い耐久性を誇る「YGE 60CELL SERIES 3」は、産業用に導入するのに向いているでしょう。
「YGE 60CELL SERIES 3」の最大出力は295W、最大変換効率は18.2%です。
「YGE 60CELL SERIES 3」の製品保証は12年、出力保証は25年付帯しています。
【多結晶】YGE 72CELL SERIES 3
「YGE 60CELL SERIES 3」同様に多結晶の「YGE 72CELL SERIES 3」は、大型の太陽光パネルです。
「YGE 60CELL SERIES 3」同様に最新のガラスを採用し、高い出力を実現しています。
「YGE 72CELL SERIES 3」の最大出力は345W、最大変換効率は17.74%。
保証は、製品保証が12年、出力保証が25年付帯しています。
インリーソーラーの単結晶と多結晶のパネルの違いは?
インリーソーラーに限らず、太陽光パネルについて調べていると「単結晶」や「多結晶」という言葉を見かけます。
単結晶とは、多結晶に比べて純度が高い太陽光パネルの種類です。
単結晶は、板のようにシリコンの塊からできているので、性能が高い分価格も高くなります。
対して、多結晶とは小さいシリコンを集めて繋ぎ合わせて作る太陽光パネルです。
単結晶よりも純度が低いですが、価格が単結晶よりも安い事が特徴です。
インリーソーラーの保証は製品12年・出力25年の長期保証
インリーソーラーの保証は、製品保証と出力保証に加えて、有料で付帯させる事ができる「インリー15」と「インリー25」があります。
出力保証に加えて、製品保証も長くしたい場合には、有料保証への加入を検討しましょう。
① 製品保証12年
インリーソーラーの全ての太陽光パネルには、製品保証が12年付帯しています。
どの太陽光パネルを導入しても12年の保証が付帯するので、保証内容でパネルを選ぶ必要はありません。
② 出力保証25年・30年
インリーソーラーの出力保証は、製品によって25年か30年の出力保証が付帯しています。
出力は、リニア方式で保証される事が特徴です。
リニア方式とは、毎年の出力低下の割合の下限を保証してくれる保証方法です。
太陽光パネルを導入してから経過した年数によって、保証される出力値が異なるので注意しましょう。
③ インリー15・25
インリーソーラー独自の「インリー15」と「インリー25」に加入することで、有料で製品保証を延長する事ができます。
インリーソーラーの出力保証は25年か30年なので、出力保証に合わせて製品保証も延長したい方は、インリーソーラーの独自の保証への加入を検討してみましょう。
④ バックアップ保証
インリーソーラーの「インリー15」や「インリー25」に加入した場合、製品保証と同じ年数「バックアップ保証」が付帯します。
バックアップ保証とは、万が一インリーソーラーが太陽光パネル販売から撤退したり、倒産したりなどで保証ができなくなった場合に活用します。
万が一、インリーソーラーが何らかの理由で保証を継続できなくなった場合、バックアップ保証に加入していれば、保険会社に保証を受け継いでもらう事が可能です。
インリーソーラーと他メーカーの太陽光パネルを徹底比較!
最後に、インリーソーラーの太陽光パネルと、他メーカーの太陽光パネルを比較します。
今回比較するのは、インリーソーラーの「YLM-J GG 108CELL」です。
比較対象のメーカーは、長州産業やシャープなど人気の高い太陽光パネルメーカーをピックアップしています。
メーカーと型番 | 最大出力 | 変換効率 | 保証期間 | パネル取り扱い数 |
インリーソーラー 【YLM-J GG 108CELL】 | 415W | 21.25% | 【製品保証】 12年 (有償で製品保証を 15年・25年 に延長可能) 【出力保証】 30年・25年 | 8種 (台形等 取り扱いなし) |
長州産業 【CS-340B81】 | 340W | 20.0% | 【製品保証】 15年 【出力保証】 25年 【施工保証】 10年 | 15種 (台形等 取り扱いあり) |
シャープ 【NU-375KH】 | 375W | 20.6% | 【製品保証】 10年・15年 (製品による) (延長保証あり) 【出力保証】 20年 | 8種 (台形等 取り扱いあり) |
カナディアン ソーラー 【CS6R-410MS】 | 410W | 21.0% | 【製品保証】 25年 【出力保証】 25年 (有償で 災害補償あり) | 3種 (台形等 取り扱いなし) |
京セラ 【KT370-120HL4】 | 370W | 20.3% | 【製品保証】 15年 【出力保証】 20年 【災害補償】 15年 | 11種 (うち10種は 提携ハウスメーカーでの販売商品) |
パナソニック 【VBM240FJ01N 】 | 240W | 20.0% | 【製品保証】 15年・25年 (製品による) 【出力保証】 15年・25年 【災害補償】 15年 | 11種 (台形等 取り扱いあり) |
比較① インリーソーラー×長州産業
長州産業は、日本製の太陽光パネルで耐久性が高く、独自の保証が付帯している人気の高いメーカーです。
発電効率はインリーソーラーに1%程度劣りますが、パネルの取り扱い数が多い事が特徴です。
さらに、長州産業の太陽光パネルには施工保証が10年付帯しており、万が一施工後に雨漏りが起きた場合に保証を受ける事ができます。
比較② インリーソーラー×シャープ
世界的にも人気の高いシャープの太陽光パネルは、高い性能と耐久性が魅力です。
変換効率と出力保証はインリーソーラーに劣ってしまいますが、太陽光パネルの取り扱い数が多く、台形のパネルも取り扱っています。
比較③ インリーソーラー×カナディアンソーラー
カナダで生まれたカナディアンソーラーは、高い性能と変換効率が特徴です。
カナディアンソーラーの「CS6R-410MS」は、変換効率21%を誇ります。
インリーソーラーに比べて変換効率は劣ってしまいますが、カナディアンソーラーの太陽光パネルは全て変換効率が20%を超えているので、全体的に性能がいいと言えるでしょう。
カナディアンソーラーの保証は製品保証、出力保証ともに25年付帯していて、有料で自然災害保証に加入する事が可能です。
比較④ インリーソーラー×京セラ
セラミック技術の高い京セラの太陽光パネルは、標準で15年の自然災害補償が付帯している事が特徴です。
変換効率はインリーソーラーに劣ってしまいますが、横ラックの取り付けが不要なので、屋根への負担を軽減する事ができます。
人気の高い京セラの太陽光パネルですが、11種販売されている太陽光パネルのうち、10種は提携ハウスメーカーでの販売になるので注意が必要です。
京セラの太陽光パネルの保証は、製品保証が15年、出力保証が25年、自然災害保証が15年付帯しています。
比較⑤ インリーソーラー×パナソニック
家電メーカーとして人気の高いパナソニックの太陽光パネルは、日本の屋根の形に合わせた太陽光パネルの形状が豊富な事が特徴です。
変換効率も20%と高く、保証も最長25年と長期保証が魅力です。
保証期間はインリーソーラーに劣ってしまいますが、パナソニックの太陽光パネルには標準で15年の自然災害保証が付帯しています。
万が一、自然災害で太陽光パネルが破損してしまっても、修理してもらう事ができます。
インリーソーラーの太陽光パネルはバランスの良さが◎!
今回は、インリーソーラーの太陽光パネルについて解説しましたが、いかがでしたでしょうか。
インリーソーラーの太陽光パネルは、両面発電や片面発電を選ぶ事ができ、変換効率も高い事が特徴です。
さらに、出力保証も最長30年と長く、バックアップ保証を付帯させる事ができるので、安心して太陽光パネルを使用したい方におすすめです。
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この記事の監修者
『お客様に寄り添うこと』をモットーに日々の業務に取り組んでおります。
太陽光発電の活用方法や蓄電池の導入などのご相談は年間2000件以上頂いており、真摯に問題解決に取り組んできました。
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